事情は分かった。家庭環境の事も聞いているし、リアルでも頑張っているのは聞かせてくれたから知っているよ。
今、受験でいっぱいいっぱいなんだよね?そんな中で余計な茶々入れて本当にごめんなさい。
やっぱり、変えられるものを変える勇気と、変えられないものを受け入れる穏やかさ。今、僕はこの二つがどうしても欲しいから、桂香さんを許します。
僕もこういう発言は十年かけても治るかわからないし、言い方が非常に不適切だったから人の事は言えなかったと思う。努力してもすぐには治らない事はだれでも抱えていると思う。それは桂香さんもそうかもしれないし、僕もそうだよ。
僕も、我慢していたものを吐き出せたから、これ以上は言うことないんだ。今回は、桂香さんを突き放してみた。
君は冷静になれば、「自分が悪いことをしたかもしれない」と疑える冷静さをきちんと持ち合わせているから、本当にほっとしている。
でも、一番悲しいのは、僕、利用されていたんだね。知らない間に桂香さんに食い物にされていたんだね。今までのメールの意味が半分だけ分かりました。遠回しにDV男なんて言われていたんだ……。
あはは……。なんか僕、情けないや。自分がバカみたい。てっきり桂香さんは、純粋に僕と同じ作品を作りたかっただけじゃなかったんだね。でも、彼女(君にだけならわかるだろうけど、君が名前を付けてくれたあの子の事だよ)の事は、きちんと目にかけてくれているし、依頼もきっちりやってくれるし、僕はそれでもいいかなって思っている。
でもさ、自分の夢のために経験を積む努力を、僕と一緒に作品を作る上で「訓練する」ことを【利用】とか【打算】なんて言わないでほしかった。ううん、いいんだ。そう思っているなら僕は止めないよ。だって、僕は桂香さんの事を応援しているし、桂香さんが「私の夢のためにもこれからもよろしくね」って言ったら、僕は諸手を挙げて協力したと思うよ。
確かに桂香さんは、今まであってきた人々の中で一番腹黒い人だと思うよ。でも、僕は単に不器用で色々不遇な環境に立っているだけだと思う。話を聴く限り、家庭環境は僕の実家よりも悪そうだし、家族構成もやばそうだから相当ストレスがたまると思う。そんな中で、サンドバック用の無人アカウント作って、他人に漏れないようにストレスをコントロールしているってことは、ちゃんと自己管理ができている証だと思う。多分僕にはそこまでできないと思うな。
これから先、君に毒を吐かれたら、嫌だとははっきり言うよ。でも、むやみに怒ったりしない方が君のためにも僕のためにもなるんじゃないかなって思う。強く言いすぎて、本当にごめんね。
>>正直、さっき書いといてなんだけど、「そのうえで、どうしても抑えがきかないので申し上げさせていただきます」と枕詞つけたらあなたはどう思うの?
ある程度は仕方ないかなって思えるよ。その辺突き詰めていくときりがないからね。窮屈な責任追及は親との言い合いで十分だよ。『○○のくせに』なんてもうまっぴらだ。
でも、枕詞を悪用するなってことは解った。抜いたら偉そうに見える発言には気を付けるよ。本当にごめんなさい。
だから、また一緒に来年の二月から頑張ろう?
僕、松ちゃんと友達になったら、松ちゃんの愚痴を聞いてあげたいな。ほら、精神薬の頓服を、最大処方より少し上まで飲んでさ。そしたらいくらかは聞いてあげられるかもしれない。それで松ちゃんが楽になれるなら、それでもいいと思うよ。どうしても許せないなら、それで手を打ってくれませんか?(あ、最近は体調が悪いから、またいつかね)(あと、その時は僕を主語にして毒を吐くのは聞いてあげられないから、ごめんね)
あと、『彼女』から伝言。「桂香さんの性格は大体わかったから、貴女が嫌がったら距離を置くようにするね。桂香さんは本当にやさしい人だけど、貴女みたいに怖い人は、私、好きになれない。本当にごめんなさい。でも、私は、桂香さんの優しいところを、信じているからね。これからもよろしくね」
まあ、『彼女』もこういっているから、また一緒にイドラとユクサーを作ろうよ。それじゃあまたね。