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タイトル:意味不明で理解出来ない会話。の返信 投稿者: サタン

申し訳ない、どこが理解出来ないのか、もうちょい説明が欲しいかも。

ちなみに例文は、
>アンヤ「あの豆女。オレの言う事なんか聞きやしねえ」
>アカツキ「2人が仲良くなって良かったです」
「俺の言うことを聞いてくれない」というアンヤのセリフに対し、アカツキもアンヤの言葉を聞いてないよね、という事だと思うので、意味は通じていると思う。
そしてどちらかと言うと、そうやって「振り回されてます」って事を描写してる、アンヤのキャラ描写のシーンではないかと思う。
まあ、アニメは未視聴なので例文からの読み取りでしかありませんが。

理路整然とした文章はわかりやすいですが、面白味がないです。
「これはこういう意味だ」と作者が説明するのではなく、「これはそういう事か」と読者に気づかせる書き方が望ましいと思います。
それを会話文で行うと、ウィットに富んだ会話文になります。

会話の評価が低いというのは、つまり真っ当な会話しかしてないのではないでしょうか。
例えばAが「バカなヤツだ」とBを笑うと、Bは「なんだとこの野郎」と怒り出す。
普通です。
そりゃバカにすりゃ相手が怒るのは当たり前。なんも面白くない。
これがーーそういや綿矢りさの「インストール」で良い場面あったな。
友人が主人公をバカにして言いたい放題言うと、主人公はスッと顔を上げて「もっとなじって」と答える。
というシーン。
これは主人公が自分のバカさ加減を再認識する場面だったと思う。
そんな場面で「もっとなじって」は、よくその言葉が出てきたなと思ったのを覚えてる。
主人公はドMなんじゃなくて、友人の口から叱りつける言葉をもっと聞きたかったわけだね。

で。
繰り返しになるけど、「相手をバカにする」「バカにされて怒った」という当たり前の反応をするコミュニケーションを書いたって面白くないので、理路整然としている常識的な会話文は面白くないわけです。
これは会話文のことを言ってるので、シチュエーションが非常識なものであっても同じ。
「敵が来るぞ」「よし迎撃だ」みたいな、これは極端だけど、とにかく「当たり前のコミュニケーション」は基本的に面白くないです。
でも、割と常識的な話なのでそういう会話文はよく書く人が多いと思う。

ほんで。
>また、そういった「切っても特に問題無い様な、無駄なセリフや会話」というのは、
これは考え方が逆でしょう。
こういう読者的な見方をすれば、「無駄なシーンなんて一個もないよ」と答える他ないのですが、たぶんそれじゃ納得しないでしょう。
逆説的な解説ですが、いっそ、「その通り。そんな無駄なセリフは切っても何も問題ありません。存在価値はありません!」としましょう。
その場面はまるっと無駄な場面です。
実際、無駄をカットして小さくまとめれば30分アニメなんて15分でまとまるだろうし、文庫本のラノベも半分以下に収まるでしょう。
別にそれでもいいんですよ。
でもページ数って規定があるし、それ以上に作者としてもっとじっくり書きたい部分もあるし、そんな「必要な部分だけでコンパクトにまとめた作品」なんて盛り上がりに欠けてしまう。
なので、その「コンパクトな作品」にいろいろ無駄なエピソードを接げ足すわけです。
でも、本当にそれが「無駄なエピソード」だったら、そりゃ単なる蛇足で、コンパクトなままのほうが良い作品だと言えてしまう。
なので、当然のこと「作品がよりよくなるエピソード」を足していくことになる。
そのエピソードとは何かというと、「キャラクター描写をはじめとしたキャラ関連のエピソード」なわけです。
「アンヤとアカツキ」の例のように、キャラクター関係やキャラクターのポジションがわかる描写をエピソードに起こしたりして、作品の登場人物を濃くしてゆき、作品をより良いものにしてゆきます。

ですから、それは確かに本編とは関係なく「無駄で存在理由のないエピソード」ですが、作品にとっては「無駄など一つもない」と言えるわけです。
読み手の視点で言うと、これは本編と関係ないので、別に他のエピソードに変更しても問題なく無駄と考えられますが、そうではなく、逆、「そういう無駄な空きスペースだから、必要なものを詰め込んでいる」というシーンなんです。

で。
そういう場面はつまり「キャラ描写」、言い換えるとキャラを立てる会話って場面なので、ここをおろそかにするとキャラの「らしさ」が読者に伝わらず、例えば設定面で良いキャラを作っていたとすると、会話文がすげえ勿体ないな、って思ったりすることもあります。

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