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タイトル:読んでもらえる文章についての返信 投稿者: サタン

数学の教科書を読んでみましょう。
苦痛を感じず楽しく読めましたか? まあ、読めなかったと仮定して。

結局、これって文章云々じゃなくて、読者の興味の問題なんですよ。
文章それ自体はたいして関係がない。ただただ読み手側が興味を持ってるかどうかの話。
例えば、数学の教科書は読んでも苦痛しかないけど、私は個人的に日本史に興味を持っているので、今だと特に奈良時代の資料とかは時間を忘れて読み続けられますね。
でも、当然のこと読む人によって、その価値は変化します。
つまり、私は日本史に興味があるから読みづつけられるだけで、スレ主さんは興味がないだろうから、学校の授業じゃないのに歴史の勉強なんて勘弁してくれ、てなもんでしょう。
同じ文章を読んでるのに、読み手によってこんなに違う。
興味を持ってるか持ってないかで、それほど違う。

なので、いやらしい話ですが、ぶっちゃけ「こういう場所で例として挙げるくらいには好ましく思ってる作家」という時点で、少なくともスレ主さんにとっては作品の文章の如何によらず、スレ主さんは興味を持って読んでるわけで、興味を持って読んでる以上、その作品を読んで苦痛を感じたりすることはありえんわけですよ。
しつこいくらいに、文章の如何によらず、ね。

てことは、どうしたら「読者の興味を引ける文章」を書けるかって話になると思うのだけど、
再三しつこく、文章の如何にはよらない。
というのも、これは文章それ自体の話ではなくて、どっちかっていうと構成の問題というか、「もっていきかた」というか……
例えば、「男A」の過去を説明したとこで興味ないでしょ。誰だか知らんし、どんなに悲劇的な過去を持っていたって、どーでもいいじゃない? どれほど魅力的な人物であっても、興味は湧きにくい。

じゃあ、「男Aはある日、礼拝堂で惨殺された」という前提がつくと、どうか。
さらに、「男Aは聖人君子の神父で、多くの人に慕われていた」となると、どうだろう。
そこで「実は男Aにはこんな過去があった」となったら、きっと「男A」の過去に興味が湧くんじゃないかな?
「男Aの過去」という文章はまったく同じものなのに、たぶん「興味」の度合いは違うでしょう。

「読ませる文章」というのは、このように、こちらの興味を引き立てるのが上手い文章(構成)のことで、文章そのものの美しさではないです。
じゃ、それはどうやって作りゃいいのっていうと、「読ませたい文章」から逆算していけばいい話です。
「男Aの過去」を読ませたいので、「男A」に興味を持つような前置きが必要。
まず何か読者を惹き付けるものを置く。「礼拝堂で惨殺された」という、神聖な場所で酷い惨状というギャップを作ることで「なぜそんなことに?」という興味を多少持たせる。
そこで殺された男Aは「聖人君子で誰からも慕われている」と、そんな人物が惨殺されるはずがないので、前提と結びつかない。
結びつかないと、「じゃあ何か隠し事がある、裏の顔があるのだろう」と考えられるので、「男Aの過去」へ興味が移る。
と、こんな感じ。

この例は簡単な例だけど、ようは「読ませたいもの」をどうやって読ませるかという話で、それをどう組み立てるかという事。
なので、文章そのものはあまり違いはないと思う。
でも、言っちゃなんだけど、書き慣れない人は書きたいものから書く事が多いので、例えば「男Aの自分語りを冒頭に書いて、意味ありげな感じで過去を書く」みたいなことをやっちゃう。
こうすると当たり前だけど読者は男Aに興味なんてないし、無名の作家にも興味ないので、そもそも興味を持って読んでくれることが少ない文章になってしまう。
初心者はクォリティ云々より書くのが楽しいことを覚えるほうが良いので、こんな機会でなければとやかく言うことじゃないんだけど、しいて「読ませる文章」との違いを言うのであればこういうところ。
文章そのものではなくて、読ませる組み立てが出来てない。

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