のんさんが指摘されているけど、私も「ナレーションみたいだな」と感じた。
それはそれで味があると思うし、何がどう、と細かいことはあえて書かないけれど、
いろいろ説明をはぶいて助言すると、セリフの一部を地の文にまわしてしまえば書くことは増えます。
例えば、
> 少女の前に少年が一人倒れている。
>「どうしてこうなったのかって?これには深い事情があるんです」
> そんなわけでしばらく時間はまき戻る。
この冒頭は
少女の前に少年が倒れている。
「これには深い事情があるんです」
どうしてこんなことになったのかと、眼が少女を批難しているように見えたのだろう。問うまでもなく少女は毅然と口を開き「事情」とやらを語りだした。
ーー時計の針は数時間巻き戻る。
こんな感じでしょうか。
「どうしてこうなったのかって?」という部分を地の文に落とし込んだだけです。
まあ、これだと地の文で書くことは増えるんだけど、書いてるだけでほとんど描写してないので、「こうすれば良い」という話じゃなくて「とりあえず地の文が増えるよ」というだけの事です。
ついでに、
>「はあ、もうUMAなんていいから帰りたいよ」
こういう「ため息」なんかも地の文に落としやすいです。
燈は深い溜息を再度吐き出して、遠い目でぼやいた。
「もうUMAなんていいから帰りたいよ」
とか。
セリフを地の文に落とすと、つまりこれは「セリフを口にしてるキャラの状態を解説している」という地の文になるので、キャラの状態はわかりやすくなります。
でも、コレばっかだと背景が書かれないことになるので、真っ白な空間でキャラが会話してるように見えちゃう。
そのため、ほとんど描写してないし「とりあえず増えるよ」というだけの手段です。