返信できなくてすみませんでした。
どうもシーンとシーンのつながりを感じさせる書き方ができないんですね、私。それを辛抱強く読んでいただいて恐縮です。
ええと。
「じゃあ今までの何だったんだ」のミステリーを敢えて挙げるとするなら……なくもないんですけど、それってパラドックスになるので、できません。江戸川乱歩の作品を探してみてください。彼はもしかすると、「徒労」の価値が分かっていたのかもしれません。そんな短編もありますし。
文学作品でいえば、ゴーゴリ『査察官』の結末が不条理オチにあたるのですが、この作品はそんなに肩肘張って書かれたものではありません。(光文社のは、『鼻』も『外套』もかなり軽いノリで翻訳されます。)
落語なんか、『崇徳院』とか『猫の忠信』とか、「本筋どこいった!」を数え上げたらキリがないんですが……。
苦笑いしながら「時間と金返せ!」と言えるのが不条理オチなんだろうな、と私は思っています。