あまくさ様、いつもお世話になっております。
>>他に掌編の間の作品はいくつか拝見していましたが、『ある大学生の生態』は格段によかったです。
>>コツさえつかめば現代日本の日常系は、如月さんにむしろ向いているかもしれません。
過分な賛辞をありがとうございます。一応あれは私の中では苦手科目という扱いです。
>>学食でいつも生卵を1個だけ注文する奇妙な学生というアイデア。何でもないようですが、これだけでけっこう読者の興味を引きます。
>>よく「最初に死体をころがせ」と言いますが、つかみというのは何もそんな大袈裟なことをしなくてもよいという好例になっていました。
死体を転がせはよく聞きます。ミステリの基本みたいですね。
>>相沢と東地洋久の関係がワトソンとホームズっぽいんですね。
これに関してですが、実は狙って書きました。相沢は実は主人公ではなく、洋久が真の主人公というイメージで書いています。
この構図の金字塔がシャーロックホームズですからね。実際に読んだ訳ではないのですが、シャーロックホームズの形式は参考にさせて頂きました。
>>つまり一貫して「東地洋久って何者?」という興味を軸にしてストーリーが展開していて、ラストもその展開を受けてまずまずのところに着地していました。
>>掌編の間のいくつかの作品にはそういう過不足のないストーリー感覚がほとんど見られなかったのですが、どこが違うのかご自身でつかんでいらっしゃるでしょうか?
そうですね。あれは自分でも奇跡みたいな作品だと思います。
掌編の作品が失敗している原因は……自己分析だとこうなりますかね
第一作 無理のありすぎるデウスエクスマキナ
第二作 このメンツの中ではマシだけど物語らしい要素が薄い
第三作 尺が余りにも足りない。あの設定なら最低でも30枚分は書くべきだった
第四作 強引な夢落ち
こんな感じでしょうか……箇条書きにするとダメなところが分かりやすく強調されますね。
やっぱり無理矢理短くしようとするのが無茶でしたかな……それを考えたら『ある大学生の生態』は完全に無駄のない尺配分ですね。
>>あの作品は東地洋久というキャラのユニークさを印象付けるのが軸になっていて、後半のストーリーを盛り上げるために配置したパーツもその軸からはずれていなかったように思います。
これだけ書かれると、もしかして今まで苦手科目だと思っていた分野が得意科目な気がしてきました。むしろ今まで書いてきたファンタジーの方が苦手科目だったのかもしれないという気までしてきます(汗)
とりあえず、当面は奇跡を二度起こすことを目標としたいと思います。
感想ありがとうございました。