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現代日本での長編の書き方 (No: 1)
スレ主 鬼の王の墓標 投稿日時:
創作掲示板ではお久しぶりです。如月千怜と申します。
長らくこの掲示板では書き込みをしていませんでしたが、今回は久しぶりに今まで掲載したスレッドとは全く関連性がないスレッドを立てさせていただきます。
最近短編を多くこなす中で思い始めたことなのですが、私は現代日本を舞台にした作品を作るのが苦手です。
厳密に言うとプロットを組み上げるのが苦手です。一応一度プロットを作れば書き上げることができます。
ただ、そのスト―リーがどうやっても思いつかないのですよね……特に長編規模を前提にすると面白い話を書くことができません。
それでも長編を作ろうと思って頑張ってプロット案を考えてみたのですがミリタリーものか現代ホラーしか思いつかなかったです……
ちなみにこれは私が見ている商業作品が偏っているのが原因です。
私の好きな作品にも現代日本を舞台にした作品は多くあるのですが、そのどれもが現代日本の原型を破壊したSFものばかりです。
例を出すとフルメタルパニック、ガールズアンドパンツァー、エルフェンリート、極黒のブリュンヒルデ……真似しようと思ったらどれも世界観設定の横着ができない作品ばかりです(そもそもプロの作品を真似することを前提にしているのもどうかと思いますが……)日常ものの資料は極めて希少になっています。
もし現代日本を舞台にした長編を書いている方がいれば、アドバイスをして下さらないでしょうか……
追記
ちなみに私が無理矢理苦手科目に挑戦しようとしている理由は、先日立てたスレッドで「あんたは異世界ファンタジーに向いてない」と言外に言われたからです。
それで何が向いているのかを試行錯誤しているのですが、見事に詰まっています……
カテゴリー: やる気・動機・スランプ
この質問に返信する!現代日本での長編の書き方の返信 (No: 2)
投稿日時:
現代日本での長編の書き方の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
サヴァ様、レスを頂きありがとうございます。
ミリタリーとホラーばかりアイデアが浮かぶのは現代でアクションを書くならこの二種に頼るしかないからです。
個人的に私は長編を書く際はアクションシーンがないと面白くできないと思っているので、どうしてもこの二種に偏ります。
ただサヴァ様も言っている通り、上記二種が得意科目という証拠なのかもしれませんね……
一度それらに特化してみるのも考えてみます。
人気回答!現代日本での長編の書き方の返信 (No: 3)
投稿日時:
基本的に、というか、究極的には、ジャンルとストーリーはあまり関連性がありません。
例えば「勇者が魔王を倒す話」は、これは単に「主人公が悪を倒す話」で、SF寄りにすれば「能力者のエージェントが世界を牛耳る企業に立ち向かう」とか、スケールを小さくすれば「少年がいじめっ子を倒す話」とか、そんな風になります。
「勇者が~」というのは、単に「主人公が~」にファンタジーらしいラベルを貼っただけ。
だから、現代日本を舞台にした話が思いつかないというのは、言い換えれば「らしいラベル」を貼ったシチュが思い浮かばない、という話。
プロットの本質は「主人公が悪を倒す話」なので、そのプロットが示すストーリーにジャンルはあまり関係ありません。
そうやってプロットを作ればジャンル不問のプロットが出来上がる。
そしたら、あとはじっくり「現代ものっぽいラベル」を貼っていけば良い。
ただ、普通は作者の中に「こういうの書きたいな」というイメージが先行して存在するので、そうしたイメージのシチュが基盤となって特定のジャンルの物語を形作っている。
手っ取り早く簡単に済ませるのであれば、
まず、適当に話を組み立ててください。適当で構いません。異世界ファンタジーでも良いです。なんなら自分の過去作を引っ張り出しても良いと思います。
したら、それを「ジャンル不問のプロット」にする。
例えば「主人公は魔力が暴走して~」みたいな場面は、「力が暴走して~」にしてみるとか「感情がコントロールできなくて~」とか、一旦、どうにでもなる要素に置換する。
身分制度や貴族社会などの仕組みが大きく関係してくるものの場合、例えば貴族じゃなかった気もするけど「ロミオとジュリエット」なら「敵対勢力の息子と娘が恋に落ちる話」なのだから、これは別に「敵対してる財閥同士」とか「警察と犯罪一家」とか、どうにでもなる。
ようは「敵対勢力の」とフラットに置換するということで、言ってしまえば自分のプロットの本質を良く汲み取ってください、という話。
そうして「ジャンル不問のプロット」が出来たのなら、そこに自分が想定するジャンルの「らしいラベル」を貼ってくだけです。
まあ、これは「桃太郎」など童話を現代風にアレンジしてみるといった練習をしたことがある人なら自然とやってる人も多いと思うので、長々と説明するものでもありませんが、それが出来りゃ、結局は「らしいラベル」という場面作り・演出の仕方の話であって、プロット自体は特にジャンルによる変化はないです。異世界ファンタジーと同じように作れば問題ありません。
例えば「ガールズアンドパンツァー」の場合は、これは基本的には単に「部活モノ」で王道な「大会で優勝しなきゃ学校が潰れちゃう(あるいは部の存続)!」って話で、それを「戦車」でやってるだけ。
シナリオの本質それ自体は至ってシンプルでド王道です。ガルパンはアイディアが凄いわけですから。
だから、逆にガルパンのプロットを「ジャンル不問」に置換してやるとドノーマルな部活ものプロットになるし、それに「異世界らしいラベル」を貼ればジャンルはファンタジーになります。
それと、追記のほうですが、
まあ、上から目線になってしまうけど、主に「好きなジャンル」だけを書いてるアマチュアはそれ以外の感性が死んでる事が得てしてあります。
要するに、「ネタの入手先」も得てして「ファンタジー関連」な事が多いんですよ。
だからソレ以外に書けない(思いつかない)し、思考が凝り固まってるから読者からそのような指摘が出てきてしまうわけです。
それは私の邪推でしかなく、そんなことはないかもしれませんが、前述したことと少しリンクする考え方で、
逆に「現代のネタ」で「ファンタジーを書いてみる」という事を勧めてみます。
仕入先を変えてみましょうよ、という話です。
具体的な手段としては、なんらかのドキュメンタリー、そうですね「世界まる見えテレビ特捜部」とか「奇跡体験アンビリバボー」とかの題材になってる再現ドラマを「ネタ」として、それを「ジャンル不問のプロット」に置換して、ファンタジーのプロットに仕立ててみたらどうでしょう。
たぶん、けっこう手応えが違うと思いますよ。
……というのも、スレ主さんが読んだ現代が舞台の物語で挙げられたものが「ミリタリー関係がテーマの話」と「ホラーとは言わないが鬱・理不尽展開な部分がある内容」なので、それで「ミリタリーかホラーしか思いつかなかった」というのは、「ネタの仕入先が同系統」と感じたので、このような提案をした次第です。
現代日本での長編の書き方の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
サタン様、いつもお世話になっております。
そもそもジャンルとストーリーはあまり関係性がないのですか……
「勇者が魔王を倒す話」は単に「主人公が悪を倒す話」というのはその通りだと思います。
だから現代で長編を書くならそれらしいラベルを貼ればいいだけなのですね。
そこを考えて作ればよかったのか……そうすれば異世界ファンタジーと同じように作れるのですね……
実際にガルパンはそうだと思います。ストーリー自体はかなり正統派でしたからね。だからこそ受けたんだと思います。
実際に管理人様が第四研究室で「邪道に見せかけた王道」というトピックを掲示していましたからね。ガルパンもそれの亜種だったのかー
>>主に「好きなジャンル」だけを書いてるアマチュアはそれ以外の感性が死んでる事が得てしてあります。
本当にその通りですね……今の私が多分そうです……
色々とためになるご意見をありがとうございます。
現代のネタでファンタジーを書いてみるのにも挑戦してみます。
現代日本での長編の書き方の返信 (No: 4)
投稿日時:
短編の間に投稿されていた『ある大学生の生態』を拝読してきました。他に掌編の間の作品はいくつか拝見していましたが、『ある大学生の生態』は格段によかったです。コツさえつかめば現代日本の日常系は、如月さんにむしろ向いているかもしれません。
あの作品、良かった点はかなりはっきりしています。
1)卵のエピソードがよく効いている。
2)東地洋久というキャラが面白い。
学食でいつも生卵を1個だけ注文する奇妙な学生というアイデア。何でもないようですが、これだけでけっこう読者の興味を引きます。私も引きつけられたし、好意的な感想をつけていらっしゃった人たちもおそらく同じだと思います。
よく「最初に死体をころがせ」と言いますが、つかみというのは何もそんな大袈裟なことをしなくてもよいという好例になっていました。
人間って、腑に落ちないことがあると先が気になるものなんですよ。別にそう大したことでなくても、「取り合えずその行動にどんな理由があるのか分かるまでは読んでみよう」という気になるんですね。テレビ番組なんかでよく見かける「ん?」と思わせておいて「この続きはお知らせの後で」という、あれです。
2についてはキャラそのものもいいのですが、1と絡めた視点のとり方が上手くいっている気がしました。相沢と東地洋久の関係がワトソンとホームズっぽいんですね。物語の最重要人物がエキセントリックな場合、常識人の目を通して描くというのは昔からよくある手法ですが、読者にとって安定して分かりやすいのが強みかなと。
また東地のようなキャラはクセのあるある性格が暴走して何か問題を起こすこともありそうですが、ワトソン型の相棒がいると引き止めたりフォローしたりといった役割も期待できそうな気がします。
でですね。
良かったのは、そういったいくつかの要素がストーリーの流れに無理なくマッチしていたことです。卵に始まる興味が東地というキャラへの興味につながり、いいタイミングで沖野という教員から視点を変えたコメントが入ったり、小さな事件が起こりそれがまた東地の性格の一端を示すエピソードにもなっていたり。
つまり一貫して「東地洋久って何者?」という興味を軸にしてストーリーが展開していて、ラストもその展開を受けてまずまずのところに着地していました。掌編の間のいくつかの作品にはそういう過不足のないストーリー感覚がほとんど見られなかったのですが、どこが違うのかご自身でつかんでいらっしゃるでしょうか?
少なくとも短編については、ストーリーの基本は『ある大学生の生態』で十分だと私的には思います。
シナリオには法則性があるという見解がよく言われ、私はわりとその意見に賛成です。で、それが何の法則性なのかと考えると、ストーリーをどう動かせば読者が興味をもつのかという法則。それにつきると思っています。
で。
ご質問は、長編のプロットの作り方ですね?
卵への興味だけで長編がもたないのはもちろんでしょうが、そこは17枚の作品でも万引き事件を足して後半を形にしたのと基本的には同じ考え方でいいのかなと。あの事件が単に取ってつけたような感じではなく、前半に伏線もあったし、卵への興味を上手く引き継いで東地の性格を描くエピソードにもなっていたのが成功要因なのだろうと思えます。ダンボールをかぶる奇行っぽさや、やや常軌を逸した正義感などです。
如月さんが意識したのかどうか分かりませんが、あの作品は東地洋久というキャラのユニークさを印象付けるのが軸になっていて、後半のストーリーを盛り上げるために配置したパーツもその軸からはずれていなかったように思います。長編の場合でもそのやり方をもう少し大きな規模で守って行けばよいだけではないでしょうか?
やや常軌を逸した正義感と書きましたが、そういう性格は他人と衝突したり誤解されたりする要因にもなりそうな予感があり、危うさを感じさせます。そういうことから大きな事件に巻き込まれるという展開も考えられそうですし、東地がそういう性格になった根源にある過去の体験とかを考えてみる手もあります。
それともう一つ、ちょっと別の角度から。
現代日本の日常をベースにした小説を書きたいとのことですが、一般寄りのエンタメ小説で行くのかラノベで行くのかは考えておいた方がいいように思います。
『ある大学生の生態』は、展開も文章も落ち着いていて好感のもてるものでしたが、ラノベだったらもう少しはっちゃけた方がいいかもしれません。
冒頭でひとしきり牛丼とか学食の雰囲気とかを描いているのも、一般ならああいう導入もありますが、少しまだろっこしいと思う読者もいるかもしれません。いっそ、
>「相沢さん、またあの子来たよ」
これを1行目にしてしまう手もあります。(一般でも短編ならこういう書き出しはよく見かけます)
あの短編にかぎっての印象ですと、ライト文芸と呼ばれる作品群など、ラノベと一般の中間地帯を狙うあたりがいいかもしれないと思ったりしました。
米澤穂信さんの作品はお好きでしょうか? ラノベ寄りの小説も多い作家ですが、一般のいわゆる「奇妙な味」と呼ばれるタイプの連作短編ミステリ『儚い羊たちの祝宴』はお薦めです。既読だったらすみません。未読なら参考になるかもしれません。
現代日本での長編の書き方の返信の返信 (No: 9)
投稿日時:
あまくさ様、いつもお世話になっております。
>>他に掌編の間の作品はいくつか拝見していましたが、『ある大学生の生態』は格段によかったです。
>>コツさえつかめば現代日本の日常系は、如月さんにむしろ向いているかもしれません。
過分な賛辞をありがとうございます。一応あれは私の中では苦手科目という扱いです。
>>学食でいつも生卵を1個だけ注文する奇妙な学生というアイデア。何でもないようですが、これだけでけっこう読者の興味を引きます。
>>よく「最初に死体をころがせ」と言いますが、つかみというのは何もそんな大袈裟なことをしなくてもよいという好例になっていました。
死体を転がせはよく聞きます。ミステリの基本みたいですね。
>>相沢と東地洋久の関係がワトソンとホームズっぽいんですね。
これに関してですが、実は狙って書きました。相沢は実は主人公ではなく、洋久が真の主人公というイメージで書いています。
この構図の金字塔がシャーロックホームズですからね。実際に読んだ訳ではないのですが、シャーロックホームズの形式は参考にさせて頂きました。
>>つまり一貫して「東地洋久って何者?」という興味を軸にしてストーリーが展開していて、ラストもその展開を受けてまずまずのところに着地していました。
>>掌編の間のいくつかの作品にはそういう過不足のないストーリー感覚がほとんど見られなかったのですが、どこが違うのかご自身でつかんでいらっしゃるでしょうか?
そうですね。あれは自分でも奇跡みたいな作品だと思います。
掌編の作品が失敗している原因は……自己分析だとこうなりますかね
第一作 無理のありすぎるデウスエクスマキナ
第二作 このメンツの中ではマシだけど物語らしい要素が薄い
第三作 尺が余りにも足りない。あの設定なら最低でも30枚分は書くべきだった
第四作 強引な夢落ち
こんな感じでしょうか……箇条書きにするとダメなところが分かりやすく強調されますね。
やっぱり無理矢理短くしようとするのが無茶でしたかな……それを考えたら『ある大学生の生態』は完全に無駄のない尺配分ですね。
>>あの作品は東地洋久というキャラのユニークさを印象付けるのが軸になっていて、後半のストーリーを盛り上げるために配置したパーツもその軸からはずれていなかったように思います。
これだけ書かれると、もしかして今まで苦手科目だと思っていた分野が得意科目な気がしてきました。むしろ今まで書いてきたファンタジーの方が苦手科目だったのかもしれないという気までしてきます(汗)
とりあえず、当面は奇跡を二度起こすことを目標としたいと思います。
感想ありがとうございました。
現代日本での長編の書き方の返信 (No: 5)
投稿日時:
>私は現代日本を舞台にした作品を作るのが苦手です。
別に如月さんに限った話じゃないと思うんだけどな。そんな現状だから異世界転移・転生なんてものが流行っているんですよ……
ふた昔くらい前までは、現実世界もしくは現実世界に少しファンタジー要素を入れた、いわゆるローファンタジーのほうが流行っていて、トールキンに端を発する世界観を綿密に作り上げたハイファンタジーは気持ち敬遠されがちでした。
ですが、ゲームの普及に伴ってか、現実世界の法律の変化が激しくなったりIT革命のスピードが速すぎたりとかいろんな意味で現実の世界情勢が不安定になっている傾向があるからか、現実世界の把握のほうが難しくなってきたように思えます。
むしろ時間をかけても「自分が再現したい異世界ができていればそれでよし」「ゲームに適した世界観が大量に見かけられるようになったRPG調ハイファンタジーのほうがイメージしやすい」という状況になってたりするんですよ、多分(そうでない人もいるだろうから断言はできませんが)。
>厳密に言うとプロット を組み上げるのが苦手です。一応一度プロットを作れば書き上げることができます。ただ、そのスト―リーがどうやっても思いつかないのですよね……特に長編規模を前提にすると面白い話を書くことができません。
そこが出来上がったら私だって書けてます(苦笑)。今でも、プロットが出来上がったものから執筆にとりかかっているような状態ですよ。
でも、如月さんはむしろ長編慣れしてそうな気がするけどな。基本的には世界の危機とか世界の危機とか世界の危機とかでいいんですよ(超適当)。
>ミリタリーものか現代ホラーしか思いつかなかったです……
他は……ラブコメ、ミステリー、重ねて言うけれどローファンタジーとかかな? 私の場合は純文学は偏りがあるので挙げません、他の方のほうが詳しそうなのでそこはお任せで。
>もし現代日本を舞台にした長編を書いている方がいれば、アドバイスをして下さらないでしょうか……
ちょっと前にも言ったけれど「とりあえず法律は把握しとけ」ですかね。例えばなんですけれど、「義理の兄弟姉妹での禁断の恋愛」とか銘打っておいて「連れ子同志は結婚可能なのを知らんのか……」とかいう作者もおられますから。あと、学業をおろそかにしないことですかね。某漫画で小学生レベルの計算問題を間違えて読者から総ツッコミを受けていた、ということもありましたし。
>「あんたは異世界ファンタジー に向いてない」と言外に言われた
このへんの、他の方の意見の受け取り方でどうも妙な部分を拾っているのが気になるんだけどなぁ。いちおうその方は「心配」と言っただけで、そういう場合は「そこに気をつけて頑張ってね」って言ってるだけだと思うんだけれど。何やるにしたって「注意しなくちゃいけない部分」てのはあるんですよ、ただ「気をつけてと言われても具体的にどう気をつけていいのかわからん」なんてのは日常茶飯事で、そこまで他の人のアドバイスに頼っていいかどうかはケースバイケースだと思うけれど。
ちなみにプロでハイファンタジーに向いていない傾向のある人っていうと、ミステリーや時代小説作家がややそういう人いるように思えますよ。理由は「現実にできることを大前提にしているため、その大前提がひっくりかえる可能性がある異世界の設定構築そのものが苦手」というタイプだったりする気がしますね。
そこでミステリーに限界を感じてファンタジーに転向してヒットしたのが小野不由美(ワセダ・ミステリ・クラブ出身)の「十二国記」です。あとは、ベルセルクの作者も、劇画調の絵柄だったため北斗の拳タイプの豪快なストーリーを描く方針でずっと編集に指導されていたのですが、それがどうにも合わなくて少女漫画的な繊細な心情表現を打ち出してそれでヒットしたという経歴を持っています。何でもやってみないとわからないものですよ。
現代日本での長編の書き方の返信の返信 (No: 8)
投稿日時:
ヘキサ様、いつもお世話になっております。
まずこちらですが……
>>「あんたは異世界ファンタジー に向いてない」と言外に言われた
>このへんの、他の方の意見の受け取り方でどうも妙な部分を拾っているのが気になるんだけどなぁ。
私は「あなたみたいな人に異世界ファンタジーは逆に鬼門」なんて言われ方をされたらそう受け取るのが自然だと思うのですが……皆様からしたら私の方がおかしいのでしょうか?
最近思っているんですけど、なんか今年に入ってから全体的にサイト全体の空気が悪い気がするのですよね。管理人様の「私は争いごとのためにコンテンツを提供する気はありません」というありがたいお言葉を理解していない人が増えたような気がしています。
もっとも、私がこんなことを言う資格があるかどうかは微妙ですけど……というか、確実にない側の人間だと思います。
実際に今日も鍛錬投稿室の方でトラブルを起こしたばかりでして……
ただそんな私でも最近は「言葉に思いやりを感じない人が増えた」と思っています。どうかこの空気が早く良くなって欲しい……
ええっと、重たい前置きをして誠に申し訳ございませんでした。内容に入りますね……
>>そんな現状だから異世界転移・転生なんてものが流行っているんですよ……
そうですよね。関係ない話かもしれませんが、アニメ好きの父が「最近のアニメは転生ものが多くてロボットアニメが少ない」と嘆いていました。
それくらいに異世界ものが氾濫しているということなんですよね……
>>ふた昔くらい前までは、現実世界もしくは現実世界に少しファンタジー要素を入れた、いわゆるローファンタジーのほうが流行っていて
私はローファンタジーなら結界師とかが好きでした。それらがアニメ化していた頃は今のような異世界ファンタジーは全くと言っていいほどなかったですからね……
それがどういう経緯で今のようになったのでしょうかね……
>>そこが出来上がったら私だって書けてます(苦笑)
そうですよね……ヘキサ様ですらそうならまだまだルーキーの私にできるはずがないですよね……
>>でも、如月さんはむしろ長編慣れしてそうな気がするけどな。
まあそう見えるのも不自然ではないと思います。短編を書き始めたのはこのサイトに来てからなのですから(汗)
ヘキサ様が挙げてくださったラブコメ、ミステリ、ローファンタジーですが……
ラブコメは正直苦手なジャンルです。自分で書くのはもっと無理です。
恋愛描写はファーストガンダムのミライさんとスレッガーさんくらいおまけ要素でいいと思っているタチなので……
>>基本的には世界の危機とか世界の危機とか世界の危機とかでいいんですよ(超適当)。
はっはっは……そこまで仰るということは難しく考えるだけ損ってことですね。
今回は少し言葉が荒くなったかもしれません。もし私の書き込みに過ちがあれば正してください。
繰り返しになりますがいつもありがとうございます。
現代日本での長編の書き方の返信 (No: 10)
投稿日時:
ミリタリー、ホラー! いいと思いますよ。
現代ものを書いたことがありますけど、少し不思議要素(異能・妖怪とか)を入れてましたね。少しくらいなら、そこまで世界観の説明に苦労しないのではないでしょうか。
なので、完全な現代ものが苦手なら、少し不思議要素あり現代もので練習してみてはいかがでしょうか。
あと、ファンタジーは鬼門って言われたのは、
うろ覚えで申し訳ないけど、「要素てんこ盛りな感じだから」という理由があったからでしたよね?
だから、「要素を控えめ」にすれば、鬼門ではなくなるのではないでしょうか。
要するに気を付けましょうねって、言外な裏の意味があったように感じてました。
二次創作は、読み手が世界観やキャラの設定を熟知しているから、作中でそれらの説明がなくても話が通じるんですよね。
だから、そのままの感覚で書かれると、一次創作で説明不足になる恐れがあると思います。
でも、説明不足は初心者でよく見られる現象ですし(わたしも今でもあるかも)、今後から気を付ければいいと思うので、そこまで「わたしは向いてない!」って考えなくても大丈夫なのでは?とわたしは個人的に思いましたけど、
現代もののほうが、世界観の説明が不要なので、ストーリーや話の組み立て方の練習はしやすいかもしれないですね。
色んなジャンルを書いてみれば、色々な発見があって面白いと思いますので、無理しない範囲で楽しんでくださいね。
ではでは、失礼しました。
現代日本での長編の書き方の返信の返信 (No: 13)
投稿日時:
ふじたに様、いつもお世話になっております。
ふじたに様もファンタジー要素を入れて書いておられたのですね。アクションシーンを書きたいならミリタリーに特化するかファンタジー要素を組み込むしかないと思っていたので他の方も多く同じような取り組みを考えていると知って安心しました。
ファンタジーは鬼門の件ですが……
>>うろ覚えで申し訳ないけど、「要素てんこ盛りな感じだから」という理由があったからでしたよね?
確かにあのハーフヴァンパイアのものは要素を詰め込みすぎた感はあると思います。私自身もそれが原因で戦闘シーンがいいかげんになっていたとも思っています。
実際にふじたに様にも「主人公のお母さんは聖職者だったのかな」という考察をされていました。考察の余地があるといえば聞こえはいいのですけど、実際は説明不足なだけですからね……
実際あの作品でも説明不足な箇所が多いと自分でも思っているので改善したいと思います。
あとこちらですが……
>>そこまで「わたしは向いてない!」って考えなくても大丈夫なのでは?とわたしは個人的に思いましたけど、
すみません……これですけど私は「自分に異世界ファンタジーは向いてない」とはひとっ欠片も思っていません。むしろ異世界ファンタジーは気兼ねなくアクションを書けるから得意科目だとすら思っています。
あのレスに対してきつい態度で返信したのは「他のジャンルならどれが向いているか」ということに一切触れずに頭ごなしに「異世界ファンタジーは逆に鬼門」と仰ったことが納得できなかったからです。
後半乱暴な書き込みになって申し訳ございません……
繰り返しになりますがふじたに様のご意見には大変お世話になっています。他の方とは異なる角度からのご意見を下さるのでとても参考になります。
現代日本での長編の書き方の返信 (No: 11)
投稿日時:
はじめまして、処女長編で超常サスペンスを完結させて現在はヒーロー物を手掛けてるアンデッドです。
もちろん両方現代劇で、超常サスペンスはノベル道場の方でもお世話になりました。
うちの作品両方に通じていて、且つ現代劇全般に通じているものを申し上げます。
それは同時にコツでもありますが、現代での日常を描く中でいかに非日常を隣接させるかにあります。
この非日常というのはファンタジーやSFだけではなく現実では起こり得ないこと、起こる確率が低いこと全般を指します(別の言い方をすると劇的なドラマを生む部分)。
非日常を生かすためには基盤となる日常をしっかり描くのはもちろんのこと。それだけではダメで、さらに非日常をどのようにどの程度の量を隣接させて描くかが重要です。
既に作品例として書かれておられますが非日常が強すぎるとSFやファンタジーそのものになって、パラレル地球であったり大して異世界とも変わらなくなります。
なのでパラレル地球や異世界の方がバランスを気にしなくていいジャンルになります。
逆に日常が強すぎてもやはりこれは日常物でしかなくなります。これもやはりバランスを気にしなくていいジャンルです。
現代劇のコツはいかに日常と非日常のバランスを保つか、僕たちの世界が日常ですので非日常の方へ意識をやってめどをどう立てるかになります。
現代日本での長編の書き方の返信 (No: 12)
投稿日時:
何が一番書きたいかですよね。
私が書いた長編は、マージャンの話です。
まず主人公がそそのかされてマージャンに触れる
→学校に合格して通い始める
→読書をして社会文化を勉強する「社会文化研究部」に入る
→実は日本中から賭け事で儲けを巻き上げるとんでもない部活であった
→しかもそれも手段に過ぎない。マージャンの強い人間を日本中から集めた部活である
→役満連発は当たり前
→主人公、勝つ
という話ですが、書きたいのは「役満連発は当たり前」の箇所だけでした。
そこまでの話は前フリです。
何が書きたいか、まず考えるべきですね。
例えばこういう話もありえますね。
主人公、誰かにモテたい(男)
→会社で頑張る
→インフルエンザで死にそうになる
→ありとあらゆる厄介事が降りかかるが、「彼女」のために我慢する
→意中の誰か、すでに彼氏がいる
→主人公、振られる
これなら「ありとあらゆる厄介事が降りかかるが、「彼女」のために我慢する」
の部分が面白いのは明白です。結論は彼女に好かれても振られてもどちらでも良いのです。代りの誰かが登場して続編にいってもいいですし、呪われていることにしてもいいですね。なんでも成立します。
何かしらの物語の核がないと、物語は成立しません。
考えさせる内容、とにかく馬鹿な内容、何でもいいのです。
そんなに気負う必要はないですよ。考えて思いついてから書きましょう。