現代日本での長編の書き方の返信
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現代日本での長編の書き方(元記事)
創作掲示板ではお久しぶりです。如月千怜と申します。
長らくこの掲示板では書き込みをしていませんでしたが、今回は久しぶりに今まで掲載したスレッドとは全く関連性がないスレッドを立てさせていただきます。
最近短編を多くこなす中で思い始めたことなのですが、私は現代日本を舞台にした作品を作るのが苦手です。
厳密に言うとプロットを組み上げるのが苦手です。一応一度プロットを作れば書き上げることができます。
ただ、そのスト―リーがどうやっても思いつかないのですよね……特に長編規模を前提にすると面白い話を書くことができません。
それでも長編を作ろうと思って頑張ってプロット案を考えてみたのですがミリタリーものか現代ホラーしか思いつかなかったです……
ちなみにこれは私が見ている商業作品が偏っているのが原因です。
私の好きな作品にも現代日本を舞台にした作品は多くあるのですが、そのどれもが現代日本の原型を破壊したSFものばかりです。
例を出すとフルメタルパニック、ガールズアンドパンツァー、エルフェンリート、極黒のブリュンヒルデ……真似しようと思ったらどれも世界観設定の横着ができない作品ばかりです(そもそもプロの作品を真似することを前提にしているのもどうかと思いますが……)日常ものの資料は極めて希少になっています。
もし現代日本を舞台にした長編を書いている方がいれば、アドバイスをして下さらないでしょうか……
追記
ちなみに私が無理矢理苦手科目に挑戦しようとしている理由は、先日立てたスレッドで「あんたは異世界ファンタジーに向いてない」と言外に言われたからです。
それで何が向いているのかを試行錯誤しているのですが、見事に詰まっています……
現代日本での長編の書き方の返信
投稿者 ヘキサ 投稿日時: : 1
>私は現代日本を舞台にした作品を作るのが苦手です。
別に如月さんに限った話じゃないと思うんだけどな。そんな現状だから異世界転移・転生なんてものが流行っているんですよ……
ふた昔くらい前までは、現実世界もしくは現実世界に少しファンタジー要素を入れた、いわゆるローファンタジーのほうが流行っていて、トールキンに端を発する世界観を綿密に作り上げたハイファンタジーは気持ち敬遠されがちでした。
ですが、ゲームの普及に伴ってか、現実世界の法律の変化が激しくなったりIT革命のスピードが速すぎたりとかいろんな意味で現実の世界情勢が不安定になっている傾向があるからか、現実世界の把握のほうが難しくなってきたように思えます。
むしろ時間をかけても「自分が再現したい異世界ができていればそれでよし」「ゲームに適した世界観が大量に見かけられるようになったRPG調ハイファンタジーのほうがイメージしやすい」という状況になってたりするんですよ、多分(そうでない人もいるだろうから断言はできませんが)。
>厳密に言うとプロット を組み上げるのが苦手です。一応一度プロットを作れば書き上げることができます。ただ、そのスト―リーがどうやっても思いつかないのですよね……特に長編規模を前提にすると面白い話を書くことができません。
そこが出来上がったら私だって書けてます(苦笑)。今でも、プロットが出来上がったものから執筆にとりかかっているような状態ですよ。
でも、如月さんはむしろ長編慣れしてそうな気がするけどな。基本的には世界の危機とか世界の危機とか世界の危機とかでいいんですよ(超適当)。
>ミリタリーものか現代ホラーしか思いつかなかったです……
他は……ラブコメ、ミステリー、重ねて言うけれどローファンタジーとかかな? 私の場合は純文学は偏りがあるので挙げません、他の方のほうが詳しそうなのでそこはお任せで。
>もし現代日本を舞台にした長編を書いている方がいれば、アドバイスをして下さらないでしょうか……
ちょっと前にも言ったけれど「とりあえず法律は把握しとけ」ですかね。例えばなんですけれど、「義理の兄弟姉妹での禁断の恋愛」とか銘打っておいて「連れ子同志は結婚可能なのを知らんのか……」とかいう作者もおられますから。あと、学業をおろそかにしないことですかね。某漫画で小学生レベルの計算問題を間違えて読者から総ツッコミを受けていた、ということもありましたし。
>「あんたは異世界ファンタジー に向いてない」と言外に言われた
このへんの、他の方の意見の受け取り方でどうも妙な部分を拾っているのが気になるんだけどなぁ。いちおうその方は「心配」と言っただけで、そういう場合は「そこに気をつけて頑張ってね」って言ってるだけだと思うんだけれど。何やるにしたって「注意しなくちゃいけない部分」てのはあるんですよ、ただ「気をつけてと言われても具体的にどう気をつけていいのかわからん」なんてのは日常茶飯事で、そこまで他の人のアドバイスに頼っていいかどうかはケースバイケースだと思うけれど。
ちなみにプロでハイファンタジーに向いていない傾向のある人っていうと、ミステリーや時代小説作家がややそういう人いるように思えますよ。理由は「現実にできることを大前提にしているため、その大前提がひっくりかえる可能性がある異世界の設定構築そのものが苦手」というタイプだったりする気がしますね。
そこでミステリーに限界を感じてファンタジーに転向してヒットしたのが小野不由美(ワセダ・ミステリ・クラブ出身)の「十二国記」です。あとは、ベルセルクの作者も、劇画調の絵柄だったため北斗の拳タイプの豪快なストーリーを描く方針でずっと編集に指導されていたのですが、それがどうにも合わなくて少女漫画的な繊細な心情表現を打ち出してそれでヒットしたという経歴を持っています。何でもやってみないとわからないものですよ。
カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 現代日本での長編の書き方