文章力に関する指摘は他の方から出ているので、構成のほうを見させていただきました。「プロローグ」は映像媒体の担当者がその時ピックアップすればいいだけで、小説では無意味どころか逆効果です。単行本一冊で終わるミステリーの冒頭なら許容範囲ですが、逆に「このシーン、どこに繋がるのかいつまで覚えていなくちゃならないんだろう……」と徒労感を覚えさせるうえに、執筆側としては「そのシーン」になった以降の文の切り出しに困るという、マイナス面しか思い当たりません。
あと、リボルト03の冒頭まで読ませていただきましたが、「アバン」とあるのはアニメ化した際のアバンタイトルでしょうか。そうすると、一話でややアブない感じのする車掌もとい運転手が乱暴な運転をしたのみ、二話は生徒たちの紹介を数名したのみ、三話以降もしばらく校内の紹介のみが続くようだと解ってここで断念しました。通常TVアニメ等では一話の後半で不穏な事件の発生などが起こると思うんですよね……
その後もリボルト05の脱兎組の結成までおそらく事情を知らされるのみ、異能などの発現はおそらくは第二章以降、最後の第4章もリボルト17の「束の間の憩い」という、明らかにひとまずの区切りの戦闘ではない休憩シーンで13部ほど使っているという(個人的にバトルものの休憩シーン自体の有用性は認めておりますが、このタイミングの挿入はないだろうと思うし長すぎると思う)。メディアミックスを意識した構成としてもうまくいっていません。
いっそのこと「アバン」が全部ないほうがすっきりするくらいです。イントロダクションと雑談タイムに至ってはノーコメントで。
で、フェイズ1だけでも674207文字÷4章構成=1章16855字ちょっとって、単行本1冊(10~12万字)をオーバーしてませんか?それで一応の話のケリがついていない時点で通常の公募には落選しますよね。そして完結済にしてあっても第一部のみ。それは完結済詐欺ってやつだと思います……。
いくつか他の作品を書いたうえで、単行本一冊(10~12万字)で7人いるらしき教師一人を倒すくらいにまで内容を圧縮できる程度に文章量をコントロールできないと厳しいと思いました。
5年も構想して諦めきれない、と仰っていますが、私の創作仲間にもそういう人は何人かいてプロで打ち切りor企画会議にも通らない、という人はけっこういるので気にしてません、いつだったか「昔のアレやる気ないの?」と聞いて「アレは古すぎて今編集に見せてもマイナスにしかならん」と言ってたこともあったり。
今まで70万字書いたその経験を糧に、10~12万字でおさまる作品にチャレンジしてみてはどうでしょうか。