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タイトル:苦労して書いた小説はまったく読まれません、評価されません。どうすればいいか教えてください。の返信の返信 投稿者: ふ じ た に

「プロローグ 絶体絶命のアンフェア・プレイ」の途中まで読んで、以下の点に気づきました。

・タイトルから作品の内容が察せられない
・構成について
・文章があいまいに感じる
・登場人物を一気に登場させる

・タイトルから作品の内容が察せられない
タイトルについてですが、そこから内容が分かりにくかったです。ネット環境では、読み手はまずタイトルを見て、興味を持ってくれます。現状では、学園の戦争的な要素が好きな読者を集めにくいと思いました。
端末の環境によりますが、あらすじが見えないものもあるみたいなので、なるべくタイトルで内容が察せられるものがよいと思います。
「無理やり転校」「学校で戦争」「知略」「生き残り」みたいな要素を私ならタイトルに入れますかね。

そうでないタイトルで人気作もありますが、そういう場合はたいてい一話目から読者を引き込めるような工夫がされていますし、設定が斬新だったり、人気要素が入っていたり、文章が上手で読みやすかったりするので、評価ポイントが入ってランキングに載るため、自動的に読者の目に触れやすくなっているように感じます。

・構成について
内容が分からないと理解できないポエム的なプロローグも、読み手の中には嫌がる人がいて、読み飛ばす、ブラウザバックすることがあると聞いたことがあります。プロの作品でもやっているから大丈夫とお考えかもしれませんが、プロの方は「この人の作品は面白い」っていう実績がすでにあるんです。実績がない人は、早くから物語の面白さを伝えないと読み手は作品に期待しにくいと思います。

なので、あくまで個人の意見ですが、私なら「イントロダクション」はカットします。
あと、「プロローグ」でファンタジー的な要素と戦闘シーンを出したのは世界観と趣旨を伝える上で良かったと思いますけど、小説の場合ですと読み手は「よく分からないけど戦闘している状況」に興味を持ちにくいことが多いです。これも小説と映像の違いでしょうか。映像なら見ているだけでいいんですけど、小説の場合ですと、文章を読み、頭の中で状況を整理して理解していく過程が必要だと思います。けれども、理由が分からない戦闘っていうのは、状況の整理がしにくいため頭の中に残りにくい気がします。
なので、このシーンを引き続き使うなら、何かしらの工夫が必要かなぁと思いました(私には経験がないので分かりませんが)。

・文章があいまいに感じます。
例えばですが、「何故かというと、父親は秀和のヘンテコな発想に困って、どうやって彼を思うようにできるのかを悩んでいた。」というあらすじの日本語にまず引っかかりました。
「何故かというと、」で始まる理由を述べる言葉は、「~からだ。」みたいな形で終わります。そこが文法的に間違っていると思いました。
公募の選考では、文法の間違いは文章で大きなマイナスになるみたいですよ。見つけ次第、直したほうがいいと思いました。

以下のリンクはプロの方のアドバイスです。試されてみてはいかがでしょうか。
https://plaza.rakuten.co.jp/wakatukihikaru/diary/201806030000/

あと、あらすじで主人公をディスっては、読み手は作品に期待しにくいのではないでしょうか。キャラの好感度も大事ですので、主人公を持ち上げる言い方のほうが良い気がしました。
「何故かというと、父親は秀和の常識に縛られない自由な発想をヘンテコ呼ばわりし、それを矯正しようとしたからだ」
試しに直してみましたが、このほうが父親に問題があるように感じませんか?
もし本当に秀和がヘンテコだったら、無理やりな転校にあまり同情できないです。

他にも「思わず息を殺す。」は「思わず息をのむ。」のほうが状況的にあっているような気がしました。「息を殺す」は気配を消す感じの意味ですし、後者のほうは殺人に衝撃を受けているように感じます。

「無実の人」って、その人の犯罪歴って主人公はわからないですよね。「無辜の民」みたいに言いたかったのかなぁと思いましたが、硬すぎて一人称には合わない気がしますし、「ただの通行人」みたいな気安さでもいいかもって思いました。
「屋根の上で」って、屋根はどんな形状ですか? 平らな陸屋根、切妻屋根、方流れ屋根、色々あるので、ちょっと想像するときに迷いました。
屋根から落ちたときに5階建てって書かれていましたが、「中世のイギリスの街並み(これもちょっと想像できなかったです)」と書かれていたので、私は二階建てくらいの住居の屋根にいるのかな?と思ってました。
なので、最初のときに5階建ては書いた方がいい情報のように感じました。

「醜みにくい形をしている近未来の機械」はどんな形なんでしょうか。映画マトリックスで出てくるような生き物みたいにウネウネ動く機械でしょうか?
「エルフ」や「学校」みたいに、想定読者が同じものを想像できるような言葉なら説明は略しても大丈夫なんですけど、それ以外の言葉ですと説明が必要になると思います。

「だがこんな絶望的に不利な状況でも、立ち上がって残酷な運命に抗う人もいる。」と書かれていますが、数行前に「街の住人たちは必死に抵抗しようと己の武器を振りかざすが、(中略)先端技術武器の餌食となってしまう。」と、どちらも必死に戦っているので、ちょっと文章がおかしい気がしました。
「だがこんな絶望的に不利な状況でも、希望の星はあった。」みたいな感じを言いたかったのでしょうか。

「そして三人は見えない自分の背中を大切な仲間たちを託し」って、主人公以外に四人が紹介されていましたが、三人はその中の誰ですか?
あと、「そして三人は(自分の背中が見えないのは当たり前なのでカット)自分の背中を大切な仲間たちに(てにをはの間違い)託し、」ですね。

日本語に引っかかると、物語に没頭しにくくなる原因になってしまいます。

私も過去にご指摘をいただいことがあり、何度も読み直して推敲したり、分かりやすい表現に変更したりするようにしています。自分の使っている言葉がちゃんと正しい意味で使われているのか、ネットで検索して調べることもあります。

・登場人物を一気に登場させる
「金髪の美しい女性」「白銀の鎧を身に包んでいる護衛隊の一人」「キツネの尻尾が二本生えている小柄の少女」「三人目の女性は、長い水色の髪」とキャラが四人ほど次々に登場しますが、様子が結構詳しく書いてあったので情報量が多かったです。そのため、誰がどんな感じなのか、一読した限りでは把握できなくなり、読み進めるのが困難になった感じです。人によって頭の中で保持できる情報量が異なるみたいなので、大丈夫な方もいると思いますが、私はあまり情報量が多いのは得意ではないです。なので、非常に気になりました。
モブ化を意識されたのか名前を書いてないところは良かったんですけど、外見の情報があるとモブ化の邪魔になっているように感じました。

私ならですが、冒頭で名前の出てくる主要なキャラは主人公と一人目のヒロインくらいに絞って、他の味方キャラは存在をにおわす程度にモブ化&記号化し、読み手に主要な人物をまず覚えてもらうことに集中します。

登場人物を冒頭で一気出しは、私もやったことがありますが、読み手は把握しづらくなり、ブラウザバックの原因になりやすいみたいです。

あと、他の方も助言されていますが、別の作品も書いたほうがいいと私も思います。
私の投稿サイトでの話ですが、別の作品を書いて投稿したとき、それが結構評価されると、他の作品も読まれることがあったからです。
「この作品が面白かったから、他の作品も面白いかもしれない」って読み手が期待してくれることがあるみたいですね。
長編でも文庫一冊分の分量で完結を目指してみてはいかがでしょうか。評価シートをもらえる公募に応募しやすいです。
また、完結して自分の手から作品が離れると客観視しやすいため、今よりも文章のチェックがしやすくなると思いますよ。

他の方と重複しているところはありますが、別の言葉で同じ指摘を私自身がいただいたとき、すごく理解が深まったことがあったので、今回自分のことを棚にあげて書いてみました。気に障ったら申し訳ないです。
場面を意識した書き方は、とても良かったと思いましたよ。

私も誤字脱字誤用など、色んな人に教えてもらって助けてもらっています。つい先月に「君って、あまり文章にこだわりがないよね」って家族に言われたばかりです。多分、私もここで添削を頼んだら真っ赤になって返ってくると思います。自分の未熟さが悲しいですけど、自分で気づけない分、教えてもらえるのはありがたいですよね。
お互い頑張りましょうね。

何かの参考になれば幸いです。
ではでは、失礼しました。

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