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タイトル:苦労して書いた小説はまったく読まれません、評価されません。どうすればいいか教えてください。の返信の返信の返信 投稿者: サタン

返信ありがとうございます。
それで、ご質問についてですが、その前に。
私のコメントはだいたいは最初に「私はこう思う」と書いて、次に「その理由や一例はコレ」と書いています。
なので、申し訳ないけれどご質問の回答は既に書いたので、繰り返しになってしまうと思います。

>「セリフがセリフ的すぎる」というのは、どういう意味なのでしょうか?
次の行で書いた通り、「まるで用意されたセリフを口にしているみたいだ」という意味です。つまりは作りすぎてる。自然体ではない。
前のレスで引用した「俺のセリフを予約すんなよ」は、その一例として挙げたまでで、このセリフ単体がおかしいと言ってるわけではありません。
問題だと感じたのはあくまで「用意されたような」「作りすぎてる」という事で、口癖や語尾など特徴的なモノのことではありません。
疑問に思われた、現実にはない口癖など、にお答えすると、これら口癖や語尾などはあくまで「自然体の反応」+「特徴的な口癖や語尾」になっているのでセリフ自体は自然な反応として書かれていると思います。

ただ、まあ、私はこれについては感覚的な話しかしていないので、理解しにくいだろうとは思います。
うーん。でもこれ、本当に感覚の話なので論理的に説明は出来ないんですよね。
別の表現で一言で言えば「自然な会話文ではない」という感じなんですが。これも既に似たようなことを書きましたが、キャラクターたちが用意された台本を読み合ってるような会話文。会話じゃなく台本合わせをしてるような。
論理的な回答ではないので、気をつけろとか直せとか言われてもどうすりゃいいのかわからんと思うので、今は「そういう感想をもらった」という事だけを知っていれば良いと思います。
作者の自己満足で書く会話文ではなくなる切っ掛けはその程度のもので十分だと思うので、そのうち改善していくだろうと思います。

>「背景が見えてこない」とおっしゃいましたが、具体的にはどういうことなのでしょうか?
そのままの意味で、おそらく作者がイメージしているだろう背景、状況、場面がほぼ伝わってきていません。
ただ、なんとなく流れで「父親に転校を告げられて、特殊な学校に転校することになった」という事が書いてあるんだろう、って事だけが伝わってきます。
だからストーリーの流れは理解できます。

>一体どこまで説明すれば読者も背景が見えるようになるのでしょうか?
まず何より言えるのは「説明」ではないよってことです。背景は描写しましょう。
背景と描写についてはそれだけでえらい長文をこれまで何度か回答してきているので、既にこのレスも長文になってますが、背景についての質問スレッドを覗いてみると良いと思います。
私の回答が正しいわけではないので、多くの方の意見から参考になったと思うものを参考になされば良いと思います。

それで次のご質問ですが、
>>構想に時間をかければかけるほど、割とスベります。
という私のコメントに対し、
>果たしてそうなのでしょうか?
と反応されています。別にどのような考えがあっても各々の問題なので良いと思いますが、私のコメントは最初に書いた通り基本的には「私はこう思った」から「その理由・一例」と続いています。
なので、「構想に時間をかけるとスベる」の一例として
>>その作品をより良くしようと、「面白い」ところを後に後に構成しちゃうんですよ。
とシーン構成について説明しています。
なので、この部分で
>そこは自分も思いました。
と返されると、「最初は異を唱えたかと思ったら、解説で納得してる。どういうことだろう。理解されたのかな?」と混乱してしまいます。
構想に時間をかけると、より良くするため「面白い」を後回しに構成しちゃうから、面白味が伝わりにくくなってスベりやすくなる。って事です。
「面白いを後回しに構成しちゃう」という事に自覚があるのであれば、事実、構成に時間をかけすぎたせいで面白味が薄れて面白くなくなった、という事ではないでしょうか。

一応、長期シリーズについて回答しておくと、これは構想と呼べるものはない。いやあるにはあるけど、そんな複雑には考えてない。
ハリポタも1巻から出てきていて解決していない問題は「ヴォルデモートとは何か?」という事だけ。要するにラスボスだけど、言ってしまえば「主人公の最終的な目的はヴォルデモートを倒すこと」と提起しているだけに過ぎない。
他の話題は全て「賢者の石」に終始して、これが解決したところで話は終わっている。続刊である「秘密の部屋」についての伏線だとか話題は一つでもあっただろうか。まあ私は原作未読だからあるのかもしれないが。
そこにきて「書き慣れない人の壮大な構想・長考して構成」は、「あとあとの展開のためにココに伏線を……」とかやっちゃうので、読者からすれば興味がないどころか意味不明で作者の自己満足感が強く伝わってきてしまい、スベりやすい。
ハリポタは確かシリーズ通して10年くらい書き続けていたと思うけど、実際は「10年かけて構想した」のではなく、最初に書くべきポイントを考えただけで、それぞれの巻(各ポイントのまとまった話)は一年内に書き上げている。出版社や印刷所の関係から考えるとおそらく実際の執筆は半年ちょいくらいで構想自体は長くて2・3ヶ月でしょう。
それを「10年続けた」という事で、「10年構想し続けた」というわけじゃないと思います。

ただ、確かに「長い時間構想に費やした」という名作もあります。
例えば夢野久作の「ドグラ・マグラ」などはデビュー作から死の間際までずっと書き続けていた作品。
でもこれはデビュー作を何度も推敲して書き直してを繰り返していた作品で、モノ自体は出来ていたし、素人と違って技術も経験もあった。
だからまあ、「絶対スベる」とまでは言わないけど、書き慣れてない人が構想に時間をかけるとだいたいスベる結果になる事は非常に多いです。

ついでに、別にフォローするわけじゃないけど、そんなスベった人ってのは「壮大すぎて先が見えねえ……」とか「展開は決まってるのに書けない(ハードルを上げすぎて自分の技術じゃ表現できない)」とか、そもそも作品を完成させられる事がまず無いです。
でも、スレ主さんは、おそらくココで止められなければ書き続けていただろうし、事実1部とはいえちゃんと書き上げているし、これは本当に凄いと思います。
スレ主さんは自身の目的ないしコレと決めたものには邁進できる恵まれた素質があると感じるので、一つの作品にこだわらず数をこなせば、おそらく上達は早いと思います。
数年後に今回の作品を見直したら、たぶん書き直したいと感じると思うので、そこからが勝負でもぜんぜん遅くないかと。

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