もとより読者は、対象がどう変化するかを観察するものだし、その変化の結果に興味を持つもの。
例えば「主人公が悪人を倒す」と、これだけではただの事実。書き慣れてない人のバトルものだと「戦ってるだけ」のものがあるけど、そういったものは戦闘は書けていても変化が書けていないから戦闘そのものに面白味がない。「その戦闘の結果どうなったのか?」とか「戦う前と比べてどう変化して(技を覚えて強くなった・認識が変わったなど)勝利に至ったのか?」とか、そもそも、その悪人を倒した事で次の展開が待ってるわけで、ここでもやはり変化になる。
要するに対象AがA'になる過程が物語である、と私は定義しています。
そして、そのAがA'になる変化に落差があればあるほど、面白味が湧いてくる。
王道なところでは「いじめられっ子の弱者」が「強者に打ち勝つほど強くなる」といった具合。