あのマンガとアクロイド殺しを合体させるのは単純に難易度がかなり高いと思います。
マンガの方と比べるなら、くるりと雰囲気が一転する主人公交代シーンは横から俯瞰する萬画媒体ならわかりやすいですが、小説、それも一人称ではやりづらいと思います。また萬画で高々7,80ページで退場するキャラなら多少共感はされども同一視はされないでしょうが、はなから同一視することを狙って一人称小説の語り手に据えたキャラで同じことをしたら、読者の受け取り方は全く異なるものになります。
正直あのマンガのやり口、展開は出来心で真似できるものだとは思えません。
余談ですが、怪人蜘蛛男の元ネタはスパイダーマンだという話があります。ショッカー怪人第二号の蝙蝠男共々アメコミに負けるものかという東映の意気込みの産物なんだとか。