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タイトル:人知を超えた存在と人との関係を描くにはの返信の返信 投稿者: サタン

三ヶ月前のレスなんで、どういう意図で返信を書いたのか自分で覚えてないのですが、
一つ言えるのは、これからスレ主が書こうとしているのは物語であって、哲学ではないって事ですね。

そもそも「リアル」の定義ってなんでしょう?
創作にとって「リアリティ」というのは必ずしも「現実的」という意味ではないのですが、なにをもって「リアル」と考えられているのか。

物語である以上は、「神仙の類と人々との恋愛や友情を書きたい」と思うのであれば、「どういう恋愛や友情」なのか、と考えるのが第一だと思います。
そこで「神仙と只人との親交である」という事を考えると、まあエンタメである事を考えれば別に「神仙」に重きをおかずとも「設定上仙人であるというだけ」って考えても良いのだけど、「人」と「神仙」は違うよ、というスレ主の意思を感じるので、ここは「神仙」に重きをおいて考えてみる。
神仙に重きをおいて、「どういう恋愛や友情なのか」を考えるわけですね。
神仙の設定にもよるけど、パッと思いつくのは「仙人は人間的な感情から開放されてる存在」という感じなので、友情はともかく、そもそも「恋愛」にはならなさそうという事が思いつく。
さて。
ここで少し思考が飛んで、「恋愛」というものの結末はどんな結末が考えられるか?
1.両想いになって、結ばれる。
2.両想いになるが、結ばれない。
3.片想いだが、共にいる。
4.片想いのまま、分かたれる。
5.お互いに心が離れる。
こんなとこかね。
神仙と人との恋愛なので、1は無いと思う。すると共にいるENDは3だけで、あとは別れる結果になる。
まあここは3か2を選ぶとして、当然のこと神仙には恋愛感情はなく、人間が一方的に恋慕してる形になる。
で、その結果がサマになるよう演出すれば良いので、そうだな、人間が「悪魔を演じる」という展開にするかな。
自分は悪魔なので、仙人たる貴方を堕落させたいのです。どうぞ貴方様は私を祓ってくださいな。と。
神仙たる男はそれが人の嘘であることはわかるので相手にしないが、次第に人と共にいる事に楽しみを感じ始め、自分が堕落しているのではと感じて悪魔を払おうとする。しかし悪魔ではなく人なので祓えない。
そこで人間は神仙に「私のことをどう思うか?」と言葉を投げかける。
うーん。ここで神仙が「嫌いだ」と回答すれば人間は悲しい顔をして二度と姿を現さなかった。神仙は失って大事な人だと気がついた。で終わるのだけど、
ここで神仙が「不思議と嫌いではない」とでも回答したら、共にいるENDになるやろか。
うーん。どっちがいいだろうかなぁ。ああ、そもそもどんなテーマだったっけな。

って感じ。
わかるかな。
そもそも、キャラクターの特殊性や物語のジャンルによって「何から先に決める」というのはないし、人ならざる登場人物でも同じ。
「ソレ」が理解できないから書けないと考えるのは、まあわかるのだけど、理解できなきゃ書けないという事は、実はない。
この例は、たぶん参考になってないと思うけど、というのも「私が思う神仙らしさ」を恋愛面で表現したものであるため。
「人の心を持たない何か」を「書く」のではなくて、「人の心を持たない何か」を「表現する」という事の違い。
我々がやっているのは写実画ではないので、「リアル」は「現実」の意味ではないのですよ。

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