読者人気に関しては意識的に変えられる部分はある程度あれども「なるようにしかならない」と思っております。
根元は不特定多数の他人の心のあり様であり、他人を変える事は作品設定を変えるよりずっと難しいです。
如月氏の作品の「第一部が終わったら再登場しないキャラクター」しかり、上で引き合いに出されていたジョジョなら極端な場合「特定のキャラの回想シーンでのみ登場するDV夫」がコアな人気を博していたり、往々にして訳の分からない方向に転がる事が多々あります。
> 「種類は少ないが攻撃魔法も使える」「ナイフ戦闘技術もあるのでヘタな新兵よりは白兵戦ができる」などの設定を追加しました。
その辺を加味して尚主役へのテコ入れを評価すると正直これらは下策だと思います。
程度に差はあれど、自分自身の攻撃能力が低く後方支援をするタイプの主役は割りかし存在しており、寧ろ近年増加傾向にあります。
それが「自分があまり役に立てていないという負い目から」身に付けたというようなキャラクターの人間性が現れた結果としてなら兎も角、そうでないなら当初の方向性からブレてしまったようで、却って魅力を削ぐ方向のテコ入れであると思いました。
今後さらにテコ入れをするなら、新しい技能や能力を生やすより人間関係の掘り下げや、それを促進する新キャラがいいと思います。
このサイトにもある設定などから考えると「何故主人公は心を閉ざしたのか」というきっかけや、それに起因する因縁のある人物などが書かれる事など、例えば「昔いた魔法の研究機関で同僚に研究成果をかっさらわれた上、研究所の多くが主人公の方を疑った」みたいな感じです。
「人付き合いを好まない性分」など、現実ではなんとなくそうである事が多々ありますが、お話においては明確にトラウマがある場合が好ましいです。