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タイトル:祝詞や呪詞の作り方の返信 投稿者: サタン

雑学から入ると、
意味合いは多少違うけど、祝詞は一種の祈祷で、キリスト教の「天にまします我らの父よ」と同じようなモンです。
キリスト教の場合は主祷文と呼ばれます。
ちなみに仏教のお経も和訳すると似たような感じです。サンスクリット語を漢字で当て字したものだからわかりにくいけど、現代日本語にすると「これから何々の祈祷を捧げます~」的な文言から始まってたりするので。

こうした祈祷文は、基本的に聖典や何らかの文献からの引用で、祈祷のためだけに作られたというものは稀です。
他の宗教はよくわからないけど、たぶんどこも同じじゃないかなと思う。
そもそも聖典は主神を讃えるために書かれているので、その一説を唱えることはそのまま主神を讃える祈祷文になるためですね。
神道の場合は古事記からの引用です。
神道の祝詞は、祈祷文であると同時に願い事をする意味も含まれてるので、その用途や神社によって様々ではありますが、基本的になんらかの文献からの引用になります。

さて。
結局のところ祈祷文はどれも引用なので、その文章(の創作)に作法なんてものはありません。
それっぽくしたければ古事記を読んで、良さそうなフレーズを引用してしまうのが一番良いでしょう。
例えばオサレで有名なBLEACHの鬼道のように詠唱っぽくしたいのであれば、短歌や俳句から引用ないし改変させてしまうのが和の詠唱っぽくて楽です。
俳句や短歌は詩なので、歌とは違うけど、割りと韻を踏んだりシャレを効かせていたりするので、ものすごいマッチします。
「俳句 火」で検索して出てきた適当な俳句を引用してみると、「炎昼の逢瀬後頭に砲鳴れり」というのが出てきた。どうやら写真家の俳人の作らしい。
これを改変して、「炎帝、逢瀬後頭に砲鳴れり――燃えよ『石火天牢』」とか。俳句より短歌や川柳を用いたほうが詠唱っぽくなります。
ただ、俳句や短歌川柳には古事記とは違って著作権があるので、例ではちょっとした改変ですが、あくまで参考程度にガッツリ改変したほうが良いでしょう。
同じように、好きな曲の歌詞から一部引用、改変してしまってもそれっぽくなります。
洋楽の英語歌詞を和訳して利用するのも良いですね。

自分で詠唱文を作るとどうしてもカッコよくしてしまうので、狙ってる感が出てしまいます。
悪く言えば中二っぽくなるというか。カッコイイ服を選んで着たら逆にダサいコーディネイトになったみたいな。
これを解決する手段として、細剣大好きウーマン さんが書かれてるようなルールを作ってしまうのも手で、一定のルールを作ってそれに沿って作ることで納得しやすい詠唱文を作ることができます。
ネーミングもそうですが、ルールを作ると思考が狭まり、決定しやすくなります。ルールに沿ってフレーズを決めれば良いだけですから。

引用すると、そもそも引用元は「カッコよさ」なんて追求していないので、ダサい中二感を払拭することができます。
ただ、俳句には著作権があると書いた通り、ぶっちゃけWebにあるのは現代川柳みたいのばっかで詠唱には使えそうにないのが多くて探すのがしんどい。

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