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タイトル:表現力についての返信 投稿者: 日暮一星

 オリジナルにしろ現実(リアル)の世界にしろ、まずはその世界でキャラクターたちがどのように生活しているのかを考えます。オリジナルであれば、どのようにしてそのような世界になったか、どのように作品の中で動いている世界なのかも考えますね。

 しかし、一通り考えて『いざ、執筆!』となっても、大抵の場合は原稿の上でその半分以上が【説明】して終わってしまうのが誰もが通る道かと。まず【説明と表現(描写)はイコールしない】と意識して臨みましょう。

 執筆初心者でよくある悩みの一つに『説明と描写の違いはなにか』というものがあります。この答えを簡潔に言ってしまえば、
【説明→語ること】【描写→見せること】
 と自分は認識しています。ですので、世界観(物語の舞台)を描写する時は極力【説明せずに、まず見せること】を意識していますね。

 舞台の世界観に限らず、キャラクターや作品固有の設定などでも【見せること】を優先して描いてみると、読者に【謎】を提供できます。この【謎】は読者を引き込む心強い力になる反面、書き手が独走する(見せすぎる)と読者を置き去りにするリスクも伴いまずが、面白い作品は冒頭にこの手法を用いているものも多いのでオススメです。

 見せることで世界観を処理する際は、設定資料にあらかじめ表現処理を考えておくなどして、プロットの段階で描写処理と説明処理の配分を決めておきましょう。"見せること"のみで設定や世界観を処理するのは無理があるので、読みづらさを感じさせることなく【伝えること】ができているかが鍵です。

 作品を拝読させていただきました。まだ冒頭ということもあり追究しようにも限りがあるのですが、『二つの世界を行き来する設定』ありきで、『二つの世界を行き来する主人公がどうするのか』が見えてこなかったのが気になりました。あのペースのまま読者にページをめくらせるのは少し苦しいかなと。

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