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表現力について (No: 1)
スレ主 紋 投稿日時:
初めまして.最近小説を書き始めました(初心者です).
ジャンルは異世界で,主人公である女の子が二つの世界を行き来する物語です.
個人的に書いてて苦戦しているのは世界観を表現する書き方です.
特に異世界(ファンタジー)は空想の世界なので自分がイメージしている世界観(例えば建物だったり,キャラクターだったり...)どう表現するべきなのか困っています.なので質問は:
-世界観やシーンを表現する場合,気をつけるべき点やどうすれば表現出来るのか?
-参考に出来るサイト,小説等ありましたら是非おすすめを教えて下さい.
-表現力をもっと養える?練習方法等ありますか?
まだ二話しか投稿していないんですが,私が今書いている小説はこちら:
https://kakuyomu.jp/works/1177354054914338136
(感想や直すべき点等ありましたら,是非書いて頂きたいです)
カテゴリー: 設定(世界観)
この質問に返信する!表現力についての返信 (No: 2)
投稿日時:
>世界観やシーンを表現する場合,気をつけるべき点やどうすれば表現出来るのか?
例えば、テーブルの上にコップが置かれているとします。
「主人公は空いてるテーブル席に腰を下ろし、近くの給仕を呼び止めた」
と書いたとして、さて。この一文を読んでテーブルの上のコップをイメージできるか?
文の中では「コップ」に触れられていないので、イメージできるわけがありませんよね。
当たり前のように思えるだろうけど、基本的・初歩的な事は、まずコレです。
イメージしてもらいたいモノはちゃんと文章の中で触れること。
例えば御作においても、「私」が生まれた場所は「病院」と書いてあるけど、「ユナ」が生まれた場所は触れられていませんよね? 初歩的な事だけど、まずはちゃんと書いてやらないと。
では次に、
「主人公はコップが置かれたテーブル席に腰を下ろし、近くの給仕を呼び止めた」
こう書くと、たしかに「コップ」には触れられているけど、イメージしにくいかと思います。
原因は、文章構造の話になるので割愛するけど、ようは「コップ」が目立ちすぎてる文章になってるためです。
文章の要点は「主人公が席に座って給仕を呼ぶ」という事なのに、関係ない「コップ」が出てくるのでイメージしにくいということ。
つまり、文の中で「コップ」に触れるのはいいけど、「どのように触れるか?」が問題になってきます。
「主人公は空いてる席に腰を下ろすと、テーブルの中央にコップが放置されてる事に気がついた。前の客の飲み残しか。なんとなしにコップを手に取って中を見る。葡萄酒だ。いいね。飲みたくなってきた。主人公は近くの給仕を呼び止め、同じものを注文することにした」
こう書くと、主人公がテーブル席に座ってから注文するまでの流れが出来て、その流れの切っ掛けになってるものが「コップ」なので、ちゃんとイメージできてるかと思います。
まあ、見ての通り端的に書くよりずっと長くなるので、こうした描写は必ずしも良いというわけではなく、端的に説明したほうが良い場合も多いです。
こうした描写のコツは、「描写したい事」で何かする、ということです。
例えば「混雑してる大通り」をイメージしてるのであれば「混雑してる場所で起こりそうなことは何か」と考え、それを書く。
「大通りは人でごった返していた。あまりに人が多いので面食らっていると、後ろからドンと押されて主人公はよろけてしまう。ボサッと突っ立ってるな、と声だけが聞こえて、主人公が顔を上げると、その声の主は既に人混みに紛れてもう見えなくなっていた」
という感じ。
だから、「世界観」を書く場合、「世界観」と曖昧に漠然とイメージするのではなく、あなたの作品の世界観を構成する要素を細かく列挙して、それについてを一つ一つ描写していく必要があります。
「世界観」というものを書けば良い、どうしたら書けるのか、という事ではないわけですね。
例えば「魔法は特殊な力で、一般的に知られてはいるけど見たこと無い人のほうが多い」という設定があるとすると、
この設定の要点は「魔法は既知のもの」「魔法は滅多に見られない」この2つが表現できれば「特殊な力」ってことがわかるだろうから、
例えば「魔法を見たことがあると言う少年と、その少年を嘘つき呼ばわりする友人」というシーンを書けば前述した2つの要素を軽く程度は表現できるかな。
とまあ、こんな感じ。
作品は読ませていただきましたが、まずは記号の使い方が気になったかな。
「ー」(ダッシュ)は2個でワンセットとして使います。「――」ですね。キーボードでは「ほ」のキー。変換で全角ダッシュとか [全]ダッシュ とかってあると思う。
「…」(三点リーダー)も同じ。といっても、これなんだろ、ピリオドを使ってるのかな。
三点リーダーはキーボードで言うと「め」のキー。これを3つ「・・・」で変換すると「…」という三点リーダーが出てくる。
で。この三点リーダーもダッシュと同じで2個ワンセットで使うのが一般的。
つまり「……」とか「…………」ですね。
ただ、このあたりは暗黙ルール的なとこがあって、絶対的なルールではありません。
でもフォント次第では特に「ー」は1個だけ使うと漢字の「一(イチ)」と見分けがつかないので、そうした事は気をつけたほうが良いと思う。
あとはメタ発言とか「私」と「ユナ」の使い分けが混乱を生みそうな感じとか、いくつか気になるところはあるけど、あんまり言っても、そこは個人の表現と個性の問題なので、作品として形が出来ればまた違うのかなとも思う。
表現力についての返信の返信 (No: 5)
投稿日時:
成る程参考になりました!.
ダッシュ等の点は後で直します.
ありがとうございます!
表現力についての返信 (No: 3)
投稿日時:
ドラコンと申します。ご質問の件につき、私見を申し上げます。
>-世界観やシーンを表現する場合,気をつけるべき点やどうすれば表現出来るのか?
私でしたら、特に異世界側は「モチーフにする国・文化圏を代表する料理」を出して、食を通じて世界観を明確にします。
リンク先を拝読しました。まだ短いので、細かい点は判断できませんが、異世界側は典型的な中世ヨーロッパ風世界と拝察しました。であれば、ヨーロッパの料理を調べて、宮廷晩餐会や街の居酒屋・飯屋の場面を入れます。
非異世界移転・転生モノのファンタジーだと「作中に存在しないもの」なので、現実の国名は使えません。ですが異世界移転・転生モノなら、現実の知識が使えますので、「イギリス風」「イタリア風」など、現実の国名を書けます。この点では、楽ですね。
とはいえ、建物や衣装の「形」を文章だけで表現するのは難しいですね。建物・衣装は、形よりも「色・素材」を重視します。木造か、石造りか、綿か、麻か、色は何色かを書くようにします。
>参考に出来るサイト,小説等ありましたら是非おすすめを教えて下さい
世界観の基本的なことは、Wikipediaを検索すれば、一通り出てきますよ。
また、このサイトのハウツー本コーナーはご覧になりましたか。「小説ハウツー本」「創作資料」が一通り紹介されています。
https://www.raitonoveru.jp/siryou/a.html
紋さんは外国在住とのことですので、入手は難しいかもしれませんし、古いものも多く、楽天やAmazonで古本を探す必要もあるでしょう。
異世界の世界観作りであれば、食文化を押さえるようにしています。上記、私が創作資料コーナーに投稿したもので、ヨーロッパの食文化なら、次の2冊があります。
『ハプスブルク家のお菓子―プリンセスたちが愛した極上のレシピ』
『ハプスブルク家の食卓』
他には、ヨーロッパ滞在経験者が現地で教わった料理のレシピを公開していることもありますね。
https://blog.goo.ne.jp/azumiyashika/e/63b14ddde344a6ebf06393fd2ff71f58
創作論や文書作法なら、このサイトの各研究室、ブログ、管理人うっぴーさんのTwitterが参考になる一つです。
表現力についての返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
アドバイスありがとうございます!.
食文化で世界観を表すのは面白いですね!
是非参考にさせて頂きます.
表現力についての返信 (No: 4)
投稿日時:
こんにちは
感想や直すべき点等ありましたら,是非書いて頂きたいです。
→
完結しているわけではないので確かなことは言えないのですが。主人公を動かして物語を作ろうとすると書くのに苦労するので、事件を動かす方がいいです。
例えば、
二つの世界に生きるというありえない出来事が、私にどんどん影響を与えてくる。
私が普通でなくなっていきますといった感じ。
具体的には。
現代社会で生まれた時はすごく泣いたけど。
異世界で生まれた時は全然泣かなかったので周りから心配された。
仮に、私が誕生するとします。
誕生について、二つの世界で同じ反応をする必要もないので、変化をつける。
「二つの世界に生きる」という部分が、どんどん私の人生に影響を与えてくるとする。
左手は添えるだけ、ではないですが。
最初は主人公はオマケと割り切るくらいの方が話が作りやすい、結果として書きやすいに繋がると思います。
これはあくまでも私だったらこうするという話なので、参考にならなければ無視する勇気も必要です。書き続けていれば文章力は上達します、楽しく書くのが一番いいです。
世界観やシーンを表現する場合,気をつけるべき点やどうすれば表現出来るのか?
→
他の方が仰っていることと同じだと思って聞いてください。
世界観は日常を書く、もっといえば、生活を書くのが手っ取り早いです。
主人公が学生なら。
朝起きて身支度を整えて家を出る。
学校に着いて席に座ると、友達が話しかけてくる。
「うちのクラスに転校生がくるって聞いた?」
主人公が異世界だったなら。
朝起きて井戸で水を汲んで顔を洗う。
畑に野菜を取りに行き、農作業している母にむけて言う。
「朝食は私が作っておこうか?」
といった、
日常や生活を書くと世界観が広がりやすい。
>>世界観(例えば建物だったり,キャラクターだったり...)どう表現するべきなのか
だったら。
その建物や場所を使っている人はどんな人達? かをイメージしてみましょう。
設定には一行だけ書かれていたとします。
大陸いちの綺麗な滝がある森”〇〇〇〇”。
主人公は弓を持ってその森に食料を探しに行きます。
森のなかに入りました。主人公が地の文で語ります。
この森は空気が澄んでいて、なんて素晴らしい森なんだ!
でもちょっと待ってください。
本当にそんな森があるのなら、奪ってでも手に入れたいと思う輩がいた方がそれっぽいです。素敵な森なんですと書くだけよりも、マイナス面、この森を巡って各国が争っているなどとした方がリアリティが生まれます。
その土地が持っているプラスやマイナスもどこからくるのかといえば、
何となくそれっぽいなというイメージです。
まずは世界観(建物、キャラクター)のイメージを膨らませてから、
日常や生活のなかに登場させてみるといいかもしれません。
応援しています。
表現力についての返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
表現力についての返信 (No: 8)
投稿日時:
オリジナルにしろ現実(リアル)の世界にしろ、まずはその世界でキャラクターたちがどのように生活しているのかを考えます。オリジナルであれば、どのようにしてそのような世界になったか、どのように作品の中で動いている世界なのかも考えますね。
しかし、一通り考えて『いざ、執筆!』となっても、大抵の場合は原稿の上でその半分以上が【説明】して終わってしまうのが誰もが通る道かと。まず【説明と表現(描写)はイコールしない】と意識して臨みましょう。
執筆初心者でよくある悩みの一つに『説明と描写の違いはなにか』というものがあります。この答えを簡潔に言ってしまえば、
【説明→語ること】【描写→見せること】
と自分は認識しています。ですので、世界観(物語の舞台)を描写する時は極力【説明せずに、まず見せること】を意識していますね。
舞台の世界観に限らず、キャラクターや作品固有の設定などでも【見せること】を優先して描いてみると、読者に【謎】を提供できます。この【謎】は読者を引き込む心強い力になる反面、書き手が独走する(見せすぎる)と読者を置き去りにするリスクも伴いまずが、面白い作品は冒頭にこの手法を用いているものも多いのでオススメです。
見せることで世界観を処理する際は、設定資料にあらかじめ表現処理を考えておくなどして、プロットの段階で描写処理と説明処理の配分を決めておきましょう。"見せること"のみで設定や世界観を処理するのは無理があるので、読みづらさを感じさせることなく【伝えること】ができているかが鍵です。
作品を拝読させていただきました。まだ冒頭ということもあり追究しようにも限りがあるのですが、『二つの世界を行き来する設定』ありきで、『二つの世界を行き来する主人公がどうするのか』が見えてこなかったのが気になりました。あのペースのまま読者にページをめくらせるのは少し苦しいかなと。
表現力についての返信 (No: 9)
投稿日時:
世界観は一気に読者に伝えようとせず、ストーリーを追いながら少しずつ盛り込んでいく方がいいと思います。特に小説の場合はアニメや漫画のように絵で表現することが出来ないので、情景などを一瞬でイメージさせるのは無理なんですね。だから、ポイントを押さえることが必要です。
あと手順ね。
まず。
ファンタジーだとしたら、西洋風なのか、和風なのか、中華風なのか、現代日本をベースにどこかが歪んだダーク・ファンタジーなのか。そういった基本的なカラーだけは最初から明確に打ち出しておきたいですよね?
こういうのも直接的に書くより、主人公の行動を軸にして日常的なちょっとした小道具で自然にイメージしてもらうのがいいです。
例えば飲み物を呑むにも、湯呑と書けば日本風、グラスと書けば西洋風。建物なら赤レンガの壁と書けば西洋風。これだけで分かります。
ドラコンさんの言われている食べ物も有力だと思います。食文化とか大袈裟に考えなくていいです。ピクルスとか書くだけでかなり雰囲気が伝わります。
あと名前。ルートヴィッヒなら西洋、陳舜臣なら中国。
こういうのを説明はしないで、作品冒頭の3行以内くらいに必ず一つは入れるのがコツかと。3行で大雑把なイメージを伝え、書籍だったら2~3ページくらいでイメージを具体化していきます。これも可能なら説明は極力排し、小道具や会話などで表現するように心がけるといいです。
まあ、あまり描写だけだとそれはそれでふわふわしてしまうこともあるので、要所要所でちょっとだけ説明文を入れるとイメージが定着します。ただし、これも長い説明文にはしないで、なるべく1行程度で端的に。あくまで描写が本体で、説明は補足と考えてください。
ファンタジーの世界観は単なる舞台だけではなく、ストーリーの終盤に明かされる大きな秘密が隠されている場合もあります。そういうものはプロット全体を通じて、段階的に明かしていくのがセオリーでしょう。
難しいようですが、そういう目標があれば序盤の描写のいくつかは伏線になるので、むしろどういうポイントを押さえればいいかという方針が立てやすいです。
* * *
描写というのは闇雲にやるものではなく、最初にストーリーをしっかり考え、自分が何をやりたいのかを明確につかんでいれば、一つ一つの場面で何を書けばいいかは自ずと見えてくるものなんですね。
「上手く書く」のではなく、「必要なことを書く」。これが基本かと。
ただ慣れないうちは、このシーンでこういうこと伝えたいと何となく思っても、なかなか文章が思いつかないだろうと思います。
そこはこうすれば万全という便利なコツがあるわけではなく、ひたすら練習して身につけるしかありません。練習というのは小説を読みまくり、小説を書きまくるということです。
一応、私が個人的に意識している描写の要領みたいなのを、ちょっとだけ書くと。
例えばですね。
暑い季節に樹木に覆われた丘の小道を歩いて、ふもとの村に向かっているとします。
◎ふと足をとめ、木漏れ日を見上げて額の汗をぬぐった。
と書けば、それまで歩いていたことも、樹木の多い風景も、暑い季節なのも自然に分かりますよね?
◎梢の切れ間に青い空がみえる。ふたたび曲がりくねった小道に歩を進めた。
◎やがて木々に閉ざされた行く手の視界が急にひらけ、眼下になだらかな野と民家の赤い屋根が点々と見わたせた。
◎村の彼方には、青くかすんだ山並みがつづいている。~は両手を大きくひろげ、一つ深呼吸した。そういえば、こんなふうに肺一杯に空気を吸い込む感覚は、ずいぶん久しぶりのような気がする。
てな感じかな。まあ、お恥ずかしいですが。
気を付けていることは、
1)描写といっても凝った比喩などは使わない。
2)主人公の行動を通して書く。
3)情景描写、体感描写、心理描写を組み合わせる。
例文として書いてみた文章はラノベとしてまだ少し硬いかもしれませんが、ファンタジーの場合は多少の余韻はほしいので、このくらいの感じに書くのが好みです。ただし、一つ一つの単語は平凡なものばかりのはずです。
また読者は主人公に寄り添うというか、主人公の目で情景を見て、主人公の感じたことを疑似体験するように書けば、実感しやすいと思うんですね。なので、ストーリーはできるだけ主人公の行動を軸に進めるようにします。