作家なんて職は大層なもんじゃないので、書いてりゃそのうちなれる。
そのうえで大事な事は、何よりも金です。生活費です。
本当に現実的に考えて、生活できる金があるなら、どんな才能ない人でも書いてりゃそのうち作家として本を出せるようになる。
書き続けてりゃ作家になれるけど、人間食わなきゃ夢も見られないので書き続けられる生活費が必要だってことです。
成人すると夢って有料になるんですよ。
だから、就職して安定した生活を持つのが一番大事。
それでも、たとえ才能があったとしても、なかなか世に出ないって人もいる。
そういう人はぶっちゃけ書いてるだけで営業をしてないのが原因。
面白いの書いてりゃ出版社から声がかかる、と甘く考えてる。
これはある意味その通りで面白いの書いてりゃ出版から声がかかるだろうけど、これは運が強く関係してくる。
新人賞にしても読んでくれる下読みさんや編集さんの感性や感覚次第で大きく変わるから、本当に運。
実力があっても、待ってるだけでは実力がある上で運にも恵まれないと作家にはなれない。
その運、まあ、言い換えると「チャンス」を自分から掴みに行く営業をしないと、本当に運任せになる。
例えば、シナリオ関係の学校に通っていた場合はその友人や講師と仲良くなったり学校側のシステムを上手く利用して仕事を見つけたり。
かく言う私も、最初の仕事は高校の頃の友人が角川に務めていたので、そこからのコネです。
仕事終わった後の飲みに誘ってもらって、他の編集さんにも顔覚えてもらって、仲良くなって、「誰でも出来る仕事」をもらって、それを全力で仕上げて、次の仕事につなげる。
そこから人脈を広げていって、いまや私は作家ではなくシナリオ業をしてますが、
「どうしても!」と言うからには自分から行動を起こさないとどうにもなりません。
そんなアクティブに行動できないって性格あるいは事情があるのであれば、まずは自費出版から初めて見ると良いでしょう。
電子書籍なら簡単に低コストで始められて、作品を登録すりゃ明日から作家を名乗れます。