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タイトル:あなたの作品が選ばれる理由 投稿者: あまくさ

>私は小説を読む時、文章重視で、文章が上手ければありきたりな日常描写から始まっても「まあそのうち面白くなるんだろう」と長い目で見るタイプで、
(略)

それは私もそうですよ。読者としての私は、取ってつけたように大袈裟な冒頭に引き込まれることはなく、むしろ大抵はしらけてしまいます。

しかし、それは小説を読みなれているからということがまず一つあります。ここは小説を書いている人が集まるサイトなので、書き手の戦略として派手な冒頭推奨派であっても、実は本人が読む場合はそういうのをあまり好むわけではないという人は多いんじゃないかと。

一般の読者の中には、淡々として内容のある文章を長時間読むのは面倒という人もいます。

そして、もう一つ。もっと本質的なことがあります。

>文章が上手ければありきたりな日常描写から始まっても「まあそのうち面白くなるんだろう」と長い目で見るタイプで、

うん、よく分かるのですが。
しかし、そんなSavinさんであっても、無数にある小説の中から一つを手に取って読み始めるには何かしら理由はあるはずですよね? その1冊を選んだ理由です。

・好きな作者の作品だから。
・小説読みとして信頼している友人に勧められたから。
・レビューなどを読んで興味を引かれたから。
・タイトルに魅かれたから。

このサイトに関わりながらアマチュアの作品を読む場合、何か質問されたから「じゃあ、ちょっと読んでみようか」と思って読むケースもあったりします。
また、時間が有り余っていれば何でもいいから読んでみようと適当に選ぶ人も居るには居るかもしれませんが、それだと1冊の本が選ばれるのはかなり確率の低い偶然だけということになります。

作品が選ばれるのが第1の関門。読み始めた人が読み続けてくれるかどうかが第2の関門です。
評価の定着したプロならば、この二つの関門はすでにクリアしています。だからプロは退屈な冒頭を書いても通用するんです。

アマチュアの作品、それもその人の作品を読むのは初めてという場合、冒頭がつまらなくて、「まあそのうち面白くなるんだろう」と思って読み続けた結果、どこまで読んでもつまらないままというハメになる可能性は少なくないと言えます。
これが、Savinさんの作品をこれから読む人が直面している実情です。

その人はどんな気持ちで読み始めるのだろうと想像してみてみてください。

以上のことが、アマチュアにとって冒頭が重要な理由の本質です。

選ばれる理由が何か一つはなければ読んでもらえません。そしてタイトルと冒頭は、選ばれる理由の有力な一つなんですね。しかもこれは、作者の工夫でかなりコントロールできる要素。ここに力を入れない手はありません。

以上のことを踏まえた上で。

私は、じゃあ、最適な冒頭ってどんなものなのだろうと、いつも考えています。
想定読者の嗜好にもよることなので一概には言えませんが、ただ派手だったり突飛だったりすればいいというものでもないと思うんですね。
何げない穏やかな書きだしながら、読者に「ん? それはどういうことかな?」と思わせるような要素があればいいんじゃないかとも考えています。

いずれにしても冒頭は、かなり真剣に工夫する必要があります。
読ませていただいた冒頭は、まったくダメということはないとも思いましたが、少なくとも工夫は感じられませんでした。

しつこいようですが、ホーリー再登場の流れには少し工夫を感じました。
だから、あそこは大事にして、より磨く方向で考えた方がいいんじゃないかと思った次第です。

   *   *   *

エーリカのキャラづけについて。

>キャラ付けを極端にせずともニュートラルならニュートラルなりに何を考えているのかしっかりする

その方向がいいような気がします。
ホーリーがわりと極端なキャラになりそうなので、極端を凌駕するニュートラルが描ければ成功かなと。

冒頭の問題にからめて考えるなら、エーリカに何か当面な目的がありそうな雰囲気だったので(なければ作る)、それは何だろう? ということに読者の興味を誘導するのが一手かなと考えます。

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