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タイトル:三人称挑戦の返信 投稿者: サタン

三人称は「第三者の語り」なだけなので、基本的に何でも書けますよ。
キャラの心情もダイレクトにそのまま書けます。
一人称は「視点主が感じてる事しか書けない」って最低限のルールがありますが、三人称にはそれすら無いので、本当に何でも書けます。超自由です。
でも、自由だからこそ難しい事も多いわけで、作者が自分で「ある程度のルール」を定めて書いたほうが良いし、そこには一定の傾向もあるでしょう。

>三人称一元視点 というのを見つけたのですが
自由で一番躓きやすいのが「視点」の問題で、一人称は「視点主」に固定されているので疑問にも思わなかったと思うけど、三人称は登場人物すべて誰の視点に合わせても良いので、「いま誰の視点?」問題が生まれやすいです。
なので、別にその対策ってわけでもないけど、三人称であっても「視点は一人に常に固定する」という自分ルールを課してる書き方です。
書き方そのものに何か特別な方法があるのではなく、単に「視点を一人に固定している」というだけです。

一人称を書いてた人が三人称に挑戦してみて最初に思うのがやはり「心情・心の声」の書き方ですが、
三人称は言った通り何でもOKなので、逆に「心の声をほとんど書かない」という人もいます。状況を描写していくだけで心情は読者が読み取る。
高度だと思うし滅多に無いけど、「キノの旅」とかそんな感じじゃなかったかな。
もちろん何でもOKなのでダイレクトに心の声を書いてくことだって、何も問題ありません。
ただ、何を書いてどう表現するかってのは作者が自分でルールを決めるので、三人称の初心者に割とあるミスとしては、こういうのがある。

「Bには世話になったね。感謝するよ」
 騙されてるとは知らずにな。
 心の中でAの口元は歪に歪んでいた。
(……真実を知ったときBがどんな顔をするのか……ふふっ)
「いやなに、気にするなよA。困ったときはお互い様だろ」
 その日はAが酒を奢ることになって、最後に別れ際もう一度感謝の意を伝えた。Bが謙遜すればするほど、その態度がどう変わるのか楽しみになるとAは思っていた。

こんな感じ。
地の文で「騙されてるとは知らずにな」とAの心の声を書いているのに、(……知ったとき~)とカッコつきでも心の声を書いてる。
地の文で心情を書くと決めてるなら、カッコはいらんよね?
逆にカッコで心の声を書くんだと決めてるなら、地の文では書かないほうがいいよね。
三人称は何でも書くことが出来るので、作家ごとに微妙にルールが違ったりする。
だから、「ダイレクトに心情を書く」これはOKだし、「カッコで心情を書く」これもOK。でも両方やるのは変だよね。という感じ。
自由なので両方やるのも別に間違いではない。
例えば、「主人公の心情は地の文に」「他キャラの心情はカッコで書く」という分け方をしてもいいと思う。
まあ、まどろっこしいので「主人公は~~と感じていたが、ヒロインは~~と思っていた」って書いたほうがいいと思うけども。

そんなわけで、自由で何やってもいいので、参考を増やすと逆に混乱することもあると思う。
作家Aではやってたけど、作家Bでは別の方法だった、とかそういうのよくあると思うので。
誰か一人の作家にあたりをつけて、それを真似てみるのがいいんじゃないかな。

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