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三人称挑戦 (No: 1)
スレ主 ユシ 投稿日時:
前に一人称での戦闘描写を質問しましたが、三人称に挑戦してみようと思って三人称系のラノベや小説
を読み漁りました。
共通点というか当たり前? にあるのがキャラ言動に対して、地の文では難しい言い回し? みたいなのが多々あって。
やはりキャラの言動を地の文でそのまま描写するのはつまらない? 物なのでしょうか、一人称だとキャラの心情を言動を書いてたのですが、三人称だとキャラの心情や心の声()のセリフをどこまで書けるのかとか、悩みに悩みました。
三人称一元視点 というのを見つけたのですが、一人称(主人公)の部分を三人称に変えた表現で良いのですか?
カテゴリー: ストーリー
この質問に返信する!三人称挑戦の返信 (No: 2)
投稿日時:
>三人称一元視点 というのを見つけたのですが、一人称(主人公)の部分を三人称に変えた表現で良いのですか?
厳密に言うと少し違いますが、慣れないうちはそう考えておいてもいいかもしれませんね。
三人称一視点(一元視点)と一人称の違いは、やはり視点人物の心の声の扱いになります。作者によっては三人称の地の文に心の声をそのまま混ぜ込むように書く人もいますが、これはかなり文章センスが必要で、上手くやらないとほぼ確実にぐちゃぐちゃになります。
なので三人称の心の声は、
1.(~)のように括弧でくくる。
2.彼は~と思った、というように間接的に書く。
のどちらかにするのが無難ではあります。1・2の~の部分が心の声で、同じような内容になりますが、1ならセリフ感覚で書いてしまうことが可能。2は少し硬い文章になります。
以下は、最近他の方の質問に返信したときの(いい加減な)例ですが、
3.しずかちゃんはかわいいなあ。 ← 一人称
4.(しずかちゃんはかわいいなあ) ← 三人称
5.のび太は、源静香という少女を可愛いと思っている。 ← 三人称
だいたいこんな感じ。ただし標準的なパターンを誇張気味に示しただけで、絶対の決まりではありません。
4か5なら三人称でも普通にどんどん入れて大丈夫ででしょう。
問題は3です。先に「三人称の地の文に心の声を直接まぜこんでしまう作者もいる」と書きましたが、それで巧くこなしてしまう人もいるんですね。
実例としては少し古いですが、今野緒雪さんの『マリア様がみてる』の一読をお勧めします。この人の三人称は本当に「ここまでやるなら一人称でいいんじゃないの?」と思うほどです。しかしよく読んでみると、それでも一人称とは微妙に違う文体になっているし、形式的には三人称なので必要に応じて一人称の制約(視点人物の居ない場所の出来事は書けないなど)から離れられるという強みもあります。ある意味、こういう文章が書ける自信があれば向かうところ敵なしです。
『マリア様がみてる』が三人称一視点の一方の極端とすると、他方、最も三人称的に書く場合は、
6.普通の三人称の書き方で、カメラ(視点)の位置だけを一人のキャラクターに固定する。
7.心の声は書いてもかまわないが、1か3(4か5)の形で控えめに入れる。
という感じになります。
この場合は、
>一人称(主人公)の部分を三人称に変えた表現で良いのですか?
ではなく、カメラ位置の固定だけが特徴になります。これだけでも視点が安定することによって、読者が情景をイメージしやすくなるのが狙いです。
人気回答!補足 (No: 3)
投稿日時:
あと三人称一視点は、キャラの心の声を書けますがカメラを固定した人物の内心だけにかぎります。他のキャラの内心は書かず、心理描写が必要な場合は視点人物から見た言動や表情などの描写にかぎります。
カメラの固定。心の声を書くのは一人のキャラにかぎる。この二つに注意するのが、三人称一視点(一元視点)の理解としてスッキリするかもしれません。
三人称挑戦の返信の返信 (No: 4)
投稿日時:
マリア様ですね、参考がでらに読んでみます。
とらドラ! もオススメされたのですが、アレも三人称一元視点なのですか?
三人称挑戦の返信の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
とらドラね。
手元に1巻だけあったので、少しだけ読み返してみました。
ラノベ流のちょっとアバウトな三人称一視点になってますね。「俺は」ではなく「高須竜児は」と書いてあるから三人称なのは間違いありません。しかし……なんか、やたら独り言を言ってるな(笑
心の声でもなくて、「くっそ……こないだ使い果たしたから、またカビ取り買ってこないと……」とかカギ括弧でくくっていますから、これだと声に出していることになります。まあ、アニメっぽい表現ですね。
そうかと思うと、
――ああ、なんて鳥って馬鹿なんだろう。さすが脳みそ1グラム。
とか。
もう少し先には( )もあったし、「 」も( )も――も使わないで、地の文の中に直接主人公の主観をまぜてるところもけっこうありました。
その後、新学期の教室で主人公が噂の対象になっているシーンでは、周囲のヒソヒソ声を主人公が漏れ聞いている描写になっています。またヒロインとの初のニアミスでは、まず彼女の声が聞こえ、右を見て左を見て上を見て。そこに誰も居なかったので、最後に下を見たらやけに小さな女の子がいたという。
すべて主人公の見聞きしたことでストーリーをつないでいますよね。
これが三人称一視点です。
SAOも参考になるかもしれません (No: 7)
投稿日時:
もともと一人称の戦闘シーンが難しいという話でしたね。
ソードアート・オンラインは確か話によって一人称と三人称を使い分けていたと思います。参考になるのではないでしょうか。
三人称挑戦の返信 (No: 5)
投稿日時:
三人称は「第三者の語り」なだけなので、基本的に何でも書けますよ。
キャラの心情もダイレクトにそのまま書けます。
一人称は「視点主が感じてる事しか書けない」って最低限のルールがありますが、三人称にはそれすら無いので、本当に何でも書けます。超自由です。
でも、自由だからこそ難しい事も多いわけで、作者が自分で「ある程度のルール」を定めて書いたほうが良いし、そこには一定の傾向もあるでしょう。
>三人称一元視点 というのを見つけたのですが
自由で一番躓きやすいのが「視点」の問題で、一人称は「視点主」に固定されているので疑問にも思わなかったと思うけど、三人称は登場人物すべて誰の視点に合わせても良いので、「いま誰の視点?」問題が生まれやすいです。
なので、別にその対策ってわけでもないけど、三人称であっても「視点は一人に常に固定する」という自分ルールを課してる書き方です。
書き方そのものに何か特別な方法があるのではなく、単に「視点を一人に固定している」というだけです。
一人称を書いてた人が三人称に挑戦してみて最初に思うのがやはり「心情・心の声」の書き方ですが、
三人称は言った通り何でもOKなので、逆に「心の声をほとんど書かない」という人もいます。状況を描写していくだけで心情は読者が読み取る。
高度だと思うし滅多に無いけど、「キノの旅」とかそんな感じじゃなかったかな。
もちろん何でもOKなのでダイレクトに心の声を書いてくことだって、何も問題ありません。
ただ、何を書いてどう表現するかってのは作者が自分でルールを決めるので、三人称の初心者に割とあるミスとしては、こういうのがある。
「Bには世話になったね。感謝するよ」
騙されてるとは知らずにな。
心の中でAの口元は歪に歪んでいた。
(……真実を知ったときBがどんな顔をするのか……ふふっ)
「いやなに、気にするなよA。困ったときはお互い様だろ」
その日はAが酒を奢ることになって、最後に別れ際もう一度感謝の意を伝えた。Bが謙遜すればするほど、その態度がどう変わるのか楽しみになるとAは思っていた。
こんな感じ。
地の文で「騙されてるとは知らずにな」とAの心の声を書いているのに、(……知ったとき~)とカッコつきでも心の声を書いてる。
地の文で心情を書くと決めてるなら、カッコはいらんよね?
逆にカッコで心の声を書くんだと決めてるなら、地の文では書かないほうがいいよね。
三人称は何でも書くことが出来るので、作家ごとに微妙にルールが違ったりする。
だから、「ダイレクトに心情を書く」これはOKだし、「カッコで心情を書く」これもOK。でも両方やるのは変だよね。という感じ。
自由なので両方やるのも別に間違いではない。
例えば、「主人公の心情は地の文に」「他キャラの心情はカッコで書く」という分け方をしてもいいと思う。
まあ、まどろっこしいので「主人公は~~と感じていたが、ヒロインは~~と思っていた」って書いたほうがいいと思うけども。
そんなわけで、自由で何やってもいいので、参考を増やすと逆に混乱することもあると思う。
作家Aではやってたけど、作家Bでは別の方法だった、とかそういうのよくあると思うので。
誰か一人の作家にあたりをつけて、それを真似てみるのがいいんじゃないかな。