何度もすみません。再再訪なので、そちらから特に何かなければレスはお気遣いなく。
凝った世界観を入れる場合は、作品に直接反映させなくても作者の知識としては押さえておいた方がよい事があると思うので、もうちょっとこだわってみます。
ドイツ軍の標準的な制服は1次大戦でも2次大戦でも、黒ではないと思います。ナチス親衛隊(SS)の制服とイタリア・ファシストの黒シャツは有名なので、おそらくこの二つのイメージが強いのかなと思います。同じナチス系でも突撃隊と初期ナチ党の制服は褐色、2次大戦の国防軍はグレーが基調で襟のところだけ黒いやつですね。1次・2次を通して黒の制服ってあっても少数派のはずです。
ただし。
ファンタジーの設定として近代のドイツ軍をイメージし、かつ黒の制服(黒騎士でも)を選択すること自体はまったく問題ないと思うんですね。
ですが描き方や説明には注意しないと、うるさい読者に「この作者、ドイツ軍の制服って黒だと勘違いしてるんじゃないの?」と侮られかねないという話。全体として近代のイメージを強く打ち出している場合は、そういうところでボロは出さない方がいいです。
黒イコール、ファシストというイメージもありますが、WW1なら史実ではまだファシズムは存在していません。
一般読者になじみの薄い世界観は、
1)あまり知られていないイメージを的確に伝えなくてはならない。
2)かと言って、設定説明が過剰だと退屈される。
3)曖昧にすると、うるさ型にバカにされることもある。
この3つを同時にクリアしなければならないので、そういう意味では難易度は高めかと。
ただ、これをどうクリアするかが作者の腕の見せ所でもあるでしょう。