ドラコンと申します。
ご存じない方もいるので、念のために紹介します。このサイトのハウツー本コーナーはご存じでしょうか。
https://www.raitonoveru.jp/siryou/a4.html
長らく更新が行われておらず、古い本も多いのですが、ライトノベル執筆に必要な資料は、一通り紹介されています。新品が入手できぬ場合も、楽天やAmazonで古書を探せば、案外見つかることもあります。
>『軍事強国チートマニュアル』
この種の本は、巻末に「参考文献一覧」が付いていることが多いですよ。親切な本だと、単に書名を列挙するだけはなく、簡単な紹介になっていることもあります。また、あまくささんがおっしゃっているWikipediaは、各ページの下の方に注記があって、参考文献やサイトが明示されています(リンク付きの場合もあり)。これらから、目的の本をたどっていくのが一案です。
別のスレッドでも紹介したものではありますが、2冊紹介します。
『北槎聞略 大黒屋光太夫ロシア漂流記』(桂川甫周、亀井高孝校訂、岩波文庫)
まだ読んではいないが、副題通り大黒屋光太夫のロシア漂流記。軽く目を通したところ、ソリや馬車、輿について挿絵入りで記述あり。解説によると、「十八世紀末のロシアに関する一種の百科事典的な学術書」。文語文なので読みやすくはないが、図版が豊富で、見出しが細かく出ているので何とかなるかと。北国・雪国を舞台とするなら、目を通して損はなさそうな一冊。
『グランド・ツアー 英国貴族の放蕩修学旅行』(中公文庫、本城靖久)
18世紀の貴族の生活や、交通手段について、詳しい一冊。英国貴族の若様のフランス・イタリア旅行について詳しい。パスポート、出入国審査、乗り物(馬車と船)、宿、食事、お金、健康管理、観光について一通り出てくる。ヨーロッパでの交通手段なら、馬車について押さえておく必要はある(鉄道登場<近代>以前の、ヨーロッパと日本の旅の最大の違いは、馬車の有無)。古い本なので入手は難しいかもしれぬが、図書館や古書を探してでも、読む価値がある一冊。