>【作家は自分より頭のいいキャラは書けない】という説もありますけど、
話が分かりやすいので、こっちから考えてみます。結論を先に言うと、作家は自分より頭のいいキャラを書けます。
たとえばコナン君。
あの主人公は、すべての登場人物、作者、読者よりも頭のいいキャラとして設定されています。名探偵モノって、そういうものなんですね。
推理モノの作者は複雑なトリックや、人間関係のもつれを考案します。ただそれは、事前に色々調べたり、ある程度時間をかけて考えているわけです。
ところがコナン君は、現場の状況をしばらく見ているだけで、瞬時に謎を解いてしまいます。だから、作者よりも頭がよく見えるんです。
演出のコツとしては。
例えばコナン君が何か考えている様子を描写し、ある一つのものに注目してメガネが光り、「そうか、そういうことか」とか呟きますよね?
あれ、すごく頭よさそうに見えるでしょう?(笑
天才作家モノでも同じこと。
天才作家の書いた作品を作中で詳しく見せる必要はありません。
>そういうキャラが書いたクオリティの高い創作物を(プロット、あるいは断片だけでも)見せて、
そうですね。でも、断片くらいなら何とかなるでしょう。断片と完成作では天地ほど違いますから。
描写のテクニックだけで天才作家を作り出した好例があるじゃないですか。
マンガの『響~小説家になる方法~』
あれもキャラの書いた作品内容についてたまに触れていますが、そんなに詳しくはありません。アイデアの面白そうな部分だけ抽象的にチラ見させる程度なら、そんなに難しいことはないと思いますよ。
そして響は主人公を天才っぽく演出するテクニックが満載ですから、参考になると思います。