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タイトル:「創作は競争ではない」はどこまでが真実でどこからが嘘なんですか?の返信 投稿者: 大野知人

 質問に質問で返すのは非常に無礼であるのですが、『その質問に答えたとして、あなたはどこまで信じますか?』。……と言っても、盲目的に言われた答えを信用するのが正しいとは、俺は思いませんが。

 ま、何が言いたいのかというと『現実は名探偵コナンの世界じゃないので、受け取りての数によって真実は無数にできる』という話です。だから、こっからは『俺が見ている100%の真実』を書きますが……。
 
 恐らくそのプロライターさんがおっしゃりたかったのは『徒競走』のようなスピードを競うものの事ではないかと思います。あるいは実際に『競走』と言ったかもしれない。その人が言いたかったのは、恐らく『焦ってもどうしようもない』ということ。

 資本主義社会に生きていて、(一応でも)営利目的で文章を書いている以上、競争になるのは当然のことです。実績もクソもなく、小説賞やネットサイトにあげていなかったとしてもハッキリと競争しています。

 さてもう一個。『プロの作家も最初は下手だった』についてですが。純度の高い真実だと思いますよ。

 いわゆる『才能』と呼ばれるものはガチで実在しますが、残念ながら努力の壁を越えられるほどのものじゃあありません。もしそう思ってるなら少年漫画の読みすぎです。
 先述の通り、物書きっつっても基本的には営利主義の商売なので『売れる作品・ネタを思いつけば多少文章が拙くてもいいや!』みたいな所は有りますし、そう言う意味では『好きなものを書いてる作家』は不利だったりします。
 また、例えどれだけ『文庫賞・ネットへの受けやすさ』みたいなのをマニュアル化したところで文章力や思いつく力は個人差があります。

 ただし、基本的にその両方は努力で補えます。基本的に分析と対応で何とかなります。逆に言えば、才能が有ってもある程度努力しなければ無理でしょう。実際俺は何人かの『分かりやすい文章を書く』天才や『万人受けしやすい新しいネタを考える』天才を見たことがありますが、連中だって何の練習もせずにそこに至ったわけではありません。

 また、質問者さんは『アニメ化すること』がラノベ作家にとっての『上手か否か』の比較基準のように思われているかもしれませんが、根本的に『小説』と『アニメ』では表現方法が違いますから、『アニメには向かないけど面白い原稿』ってのはたくさんあります。
 さらに、そもそもアニメ化自体出版社の広告みたいなところがあるので、小説そのものの面白さがアニメ化に直結するとは限りません。運です。

 そのうえ『文庫賞に受かるか』も『受ける文章・ネタを書けるか否か』なので運ですから。俺が適当に書いた文章が、たまたま運良く半年後にアニメになる可能性も…… あ る わ け な い。

 ここまで書いてきたとおり『最後は運が無ければどうしようもない』というのも真実だと思います。ただし、どんな天才だろうと『運が良ければ受かるかもしれない』所まで持って行くのはその人の努力です。
 『ひたすら努力すれば結果は出る』とは口が裂けても言えません。そもそも『どれだけ努力する必要があるか』すら運次第です。けれど、だからと言って何の努力もせずに運だけをつかみ取るのは不可能です。

 『プロも最初は下手だった』を疑うのなら、何人分か書籍化・漫画化したなろう作家の『作家情報』でその人の過去を洗ってみればいい。数年前に2・3話で連載中断になったさして面白くもないようなラノベが出てくるでしょう。いやたとえ出なくても、色んなところで色んな作品を書いて努力して、その人たちはそこに至ってるんです。

 俺も大した文章は書けないですが、まるでプロが努力していないような言い方するのはやめてください。彼らに失礼です。

 最後に書きますが、もし文章を書く道をあきらめたいなら、それは好きにしてください。ただ、あなた自身が仰るように『まだ実績が少ない』のであれば、まだ上を見ずに手元の原稿を見られてはいかがでしょう?
 最大級に失礼なこと書きますが、出来る事をやり切らずに『上に行く奴は才能があるから楽してやがる』と僻むのは格好悪いですよ。
 ちなみに俺は才能はない方です。

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