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あとりさんからの質問
 軍隊の役職・階級について
 
 こんばんは。
 「将軍」「司令官」などという、非常にカッコよく、かつ曖昧な言葉がありますよね。
 小説で使おうと思っているのですが、
 辞書を調べてもなかなか納得のいく説明が無くて困っています。
 実際、これらの役職はどのような仕事をするのでしょうか。
 また、一つの軍に大体どれくらいの人数が存在するものなのでしょうか。
 よろしくお願いします。


● 答え ●

黒椿さんの意見
 はじめまして。黒椿と申します。
 将軍とは将官(少将以上。准将も入るのかな)以上の人に対する、
 尊称みたいなものと考えておけばいいのではないでしょうかね。
 んで役職も色々。実戦部隊を指揮する人もいれば参謀本部勤務等々色々あります。
 
 前線部隊において将軍と呼ばれる人は基本的には師団を指揮する師団長の少将〜中将。
 二つ以上の師団からなる軍団(Corps)を指揮する軍団長の中将〜大将。
 その上の軍を指揮する軍司令官が大将〜元帥のどれかの階級にあって、
 どれかの部隊を指揮する人が司令官と簡単に認識しておけばいいかもしれません。
 (上記同様簡単にですが)
 
 何故なら国により軍制やその歴史的経緯、階級には細かい相違があるので、
 これだ!っと明確に答えられないんですよね。


 ちなみに将官以上の軍人も、各国の軍の規模によりマチマチですが、
 2005年9月30日の時点でのアメリカ軍を例にあげますと

 元帥:陸軍0人  海軍0人 海兵隊0人 空軍0人 計0人
 大将:陸軍10人  海軍8人 海兵隊5人 空軍12人 計35人
 中将:陸軍45人  海軍30人 海兵隊15人 空軍38人 計128人
 少将:陸軍100人  海軍65人 海兵隊21人 空軍86人 計272人
 准将:陸軍152人  海軍110人 海兵隊40人 空軍137人 計439人
 4軍将官計874人。アメリカ4軍(陸軍、海軍、空軍、海兵隊)総兵数(候補生含む)1389394人。
 となります。


鈴忌さんの意見
 こんばんわ、鈴忌です。

> 実際、これらの役職はどのような仕事をするのでしょうか。

 間違っていたら申し訳ないのですが、「将軍」は軍事階級で、
 「司令官」は役職名だと思うのでそもそも系統が違うと思います。


 時代や世界観によっても色々だとは思いますが……

・○○将軍が司令官を努める軍隊
・○○将軍と△△将軍が、□□司令官の旗下に入る

 とか、そんな使い方をすると思います。
 近代的な軍隊の軍事階級を大雑把にまとめると……

 トップ:元帥
 将官:大将 中将 少将 准将
 佐官:大佐 中佐 少佐
 尉官:大尉 中尉 少尉 准尉
 下士官:特務曹長 兵曹長 曹長 軍曹
 兵卒:伍長 上等兵 一等兵 二等兵
 訓練兵:三等兵 四等兵

 です。
 四等兵はS18年の改正までは実際にいました。
 そのころまでは「勉強中→四等兵」「訓練中→三等兵」「実戦配備→二等兵」といった感じでした。
 戦況の逼迫により四等兵はなくなり、
 当時「上等兵」という階級のなかった日本は追加し、三等兵も消えました。
 特務曹長は陸軍に存在しましたが、これも法改正により准尉と呼ばれるようになりました。
 ちなみに階級について誤解されている方も多いようですが、これらはすべて陸軍の階級です。
 
 海軍は(日本の場合)
 大将 中将 少将(以上将官)
 大佐 中佐 少佐(以上佐官)
 大尉 中尉 少尉(以上尉官)
 兵曹長 上等兵曹 一等兵曹 二等兵曹(以上下士官)
 上等水兵 一等水兵 二等水兵(以上兵)
 となります。

 で、おそらくですが将官に属する人が軍を率いてラインに出るときに
 「将軍」と呼ばれるのではないかと……
 でも、考えてみれば「元帥=将軍」なのかもしれませんね。
 某北の国とか考えてみるとそんな感じですし……。
 で、近代的な軍隊の役職についてですが……

[ラインオフィサー系]
 司令:全体の採決権を持つ軍事単位の最高意思決定者。
 副官:司令の補佐。採決権などは持たない。秘書?
 副司令:司令死亡時などに司令を継ぐ。予備の司令。

[テクノオフィサー系]
 主席幕僚長:参謀を統括し採決権を持ちます。司令とは別です。
 次席幕僚長:主席欠員時に主席を継ぐ。予備の主席。
 作戦幕僚:作戦の立案を担当する参謀です。
 情報幕僚:情報収集や内偵を担当する参謀です。
 人務幕僚:軍の人事権を統括する参謀です。
 兵站幕僚:物資補給などを統括する参謀です。
 戦務幕僚:事務や衛生を統括する参謀です。
 (役職名の「幕僚」は「参謀」に言い換えても構いません)

 通常、一人で幾つかの役職を兼ねることはありません。人員が
 足りない場合は空位として別の役職のものが仕事を担当します。
 これは、一人に権力が集中するのを避ける目的があります。
 例外的に「副官」というのは「副司令」や「主席参謀長」などを兼務することがあるそうですが、
 一般的ではないそうです。
 なお、幕僚は「准尉」以上がなりますが、
 特例時は特務曹長が任務に当たることもあるそうです(死んで人数が減ったなど)。

 ちょっと説明が後先になりますが、軍事単位とは後述の大隊
 とか連隊とか旅団とか師団とかのことです。

> 軍に大体どれくらいの人数が存在するものなのでしょうか。

 凄く大雑把な数字ですが、軍隊の単位は……

 班: 10人以下
 分隊: 10人前後(ライン:テクノ=7〜8:3〜2)
 小隊: 50人程度(分隊×4+小隊長+副官+補助員)
 中隊: 200人程度(小隊×4+中隊長+副官+補助員)
 大隊: 1000人程度(中隊×4+大隊長+副官+補助員)
 連隊:数千人程度(大隊数個ぐらい)
 旅団:数千人〜1万人程度(連隊2個ぐらい)
 師団:1万人〜2万人程度(連隊2〜4個 or 旅団×2ぐらい)
 軍団:師団と同じか師団数個分。旧日本軍にはこの単位は無い。
 軍:軍団や師団で構成される最大の軍事単位(1個軍)

 こんな感じです。人数は上に行くほど大雑把になります。
 時代によっては連隊で200人とかもあったそうですしね(苦笑)。
 なお、独立した軍事活動が取れる最小の単位は大隊だそうです。
 また、それぞれの単位に応じて率いることのできる者の軍事階級が決まっています。
 簡単に説明すると……

 1個軍:元帥
 1個軍団:大将 中将
 1個師団:中将以上
 1個旅団:小将以上
 1個連隊:准将以上(例外的に大佐)
 1個大隊:中佐以上(例外的に少佐)
 1個中隊:少佐以上
 1個小隊:大尉以上
 1個分隊:准尉以上
 1個班:???(たぶん曹長以上では?)

 という感じです。とまぁ、こんなものでよろしいでしょうか?
 基本的に聞きかじりな知識なのでミスや穴も色々ありそうですが、
 何かの参考になれば幸いです。では、失礼します。


黒椿さんの意見
 横ヤリになってしまいますが、鈴忌さんのデータはWW2戦時の基準ですよ。

 国により軍制やその歴史的経緯、階級には細かい相違があるので、
 明確にこれだってのは書けませんが、日本の自衛隊では普通科(歩兵)大隊は存在せず、
 普通科中隊数個で普通科連隊を編成。
 アメリカ陸軍の連隊は管理ナンバーとしてしか存在せず、約3個大隊で一個旅団を編成。
 人数は小隊は30〜40人です(小隊本部も含め)

 陸上自衛隊の一応基本的な編成は(再編されて現在は少し異なる部隊もありますが)
 甲師団約9,000人 
 4個普通科連隊(1個約1,200人),特科連隊(5個大隊),高射特科大隊
 戦車大隊(4個中隊)施設大隊,通信大隊,
 後方支援連隊,偵察隊,飛行隊,対戦車隊等

 乙師団約7,000人
 甲師団よりも普通科連隊,特科大隊,戦車中隊等が1個少ない。

 第2師団約9,000人
 1個戦車連隊,3個普通科連隊,後は甲とほぼ一緒。

 第7師団(機甲師団)約7,000人
 3個戦車連隊,普通科連隊,特科連隊,高射特科連隊。
 施設大隊,通信大隊,後方支援連隊,偵察隊,飛行隊等。

 旅団約4,000人
 4個普通科連隊(1個約500人),戦車中隊,特科隊,高射特科中隊。
 施設中隊,通信中隊,偵察隊,対戦車中隊,飛行隊等。
 後方支援隊等。

 で、次はアメリカ陸軍機甲師団、機械化歩兵師団編成、約2万人。
(機械化されていない歩兵師団は米軍にはないので、
 米軍では機械化歩兵師団は単に「歩兵師団」と書かれる)

 師団司令部 司令部中隊
 機動旅団司令部×3 騎兵(偵察)中隊
 戦車大隊×5(4)、機械化歩兵大隊×4(5)を三つの旅団に状況に応じて配属。

 航空旅団 司令部中隊
 攻撃ヘリ大隊×1
 騎兵大隊×1(偵察ヘリ、攻撃ヘリ、汎用ヘリ、戦車、偵察車を含む師団の偵察先導部隊)

 師団砲兵 自走砲大隊×3(機動旅団に分遣されている事が多い)MLRS中隊
 (大隊に増強されている場合もある)

 師団工兵 工兵大隊×3(機動旅団に分遣されてる事が多い)

 軍団支援コマンド 前方支援大隊×3(機動旅団に以下略) 全般支援大隊×1 
 航空支援大隊×1

 その他 憲兵中隊、通信大隊、防空大隊、軍事情報大隊、化学戦中隊。

 フランス陸軍だと師団は6000人〜1万人位の編成。
 と、各国によって現代では(過去もそうでしたが)バラバラなので、
 混乱の元になるんですけどね(汗)
 余談ですが戦後の陸自の構想の中で、
 必要人員は約二十四万人(だったかな?)と見積もられていたし、
 そのつもりで編成を始めていたが、肝心の予算が下りず、
 やむなく米軍のペントミック師団を参考にした小規模戦闘群編成を取ったわけ。
 で、それが定着してしまって現在にいたったと。
 ちなみに旅団(4000人)というのはアメリカも含めて何処の国でもその程度。
 師団(7000〜9000人)は小さいかも知れないが、
 アメリカの軽歩兵師団(俗に10K=1万師団)と比べて極端に小さい訳でもない。
 それでも陸自の部隊定員は連隊辺りまでは諸外国とだいたい同じなんですけどね。

 ちなみにアメリカ軍だと准将は師団長見習いで師団長の下で、
 作戦、機動、支援などを担当したりする。
 旅団長は大佐。大隊長は中佐。中隊長は大尉。小隊長は少尉です。
 陸自もにたようなもので、

 陸将(中将):方面総監・師団長。
 陸将補(少将):旅団長・混成団長
 1佐(大佐):連隊長・群長・1佐職の隊長
 2佐(中佐):特科とかの大隊長・2佐職の隊長
 3佐(少佐):中隊長(師団・団・旅団・混成団・連・群直下の中隊)
 1尉(大尉):中隊長(大隊直下の中隊)・偵察隊等特殊な隊・中隊の小隊長
 2・3尉(中尉・少尉):小隊長・連隊等直轄の班長
 2曹(軍曹):班長・分隊長
 士長(上等兵):組長

 です。横ヤリすみませんでした。


但馬晴さんの意見
 有名な話ですが、リビアの国家元首はカダフィ大佐。
 最高権力者が大佐ということは、他には中佐以しかいないのかと思いきや、
 大佐というのはニックネームだそうで。
 「将軍」といっても、日本だと征夷大将軍ですし、
 中国だと雑号将軍という実権よりも褒美・装飾面の強いものもありますし点点
 なかなかひとまとめにしにくいものがあります。

 ……近現代ものならまるで当てはまらないもので申し訳ありません。


峰しずくさんの意見

 こんばんわ。
 階級と役職の違いは、他の方々が書かれている通りだと思います。

 うろ覚えで申し訳ないのですが、
 かわぐちかいじ氏のマンガ「沈黙の艦隊」だったか「ジパング」だったかのどちらかに、
 時代による日本軍の階級の変遷みたいなのが掲載されていたように思います。
 「ジパング」では、旧日本軍として「少佐」とか「大尉」とかの階級の人と、
 自衛隊として「三佐」とか「一尉」とかの階級の人が同時に登場して、興味深いです。

 この2作品なら、間違いなくマンガ喫茶にあると思うので、探してみてください。

 そういえば、銀河英雄伝説には「上級大将」という位がありましたよ。「大将」と「元帥」の間ですね。
 過去のどこかの国にそういう階級があったのか、作者の創作なのかは存じませぬ。


真白 綾さんの意見
 あとりさん、はじめまして。
 おなじく小説で使うために軍隊について調べたりする真白綾です。
 ミリタリーマニア級の量と信頼性のある知識は持っていないので、
 主に参考ページを載せておきますね。
 将軍や司令官など、普通の辞書に詳しく書かれていない内容は、
 ウィキペディアで調べるとよいでしょう。
 1つの定義に詳しいだけじゃなく、幅広く多種類の定義について書かれています。

 ■将軍 
 ■司令部 

 軍隊の人数については、↓のページ内の『各国陸軍の編制』が参考になるかと思います。

 ■近代陸軍の編制 

 用語の誤用は避けたいですけど、普段あまり触れることがないのでややこしい分野ですよね。
 多分、それっぽく誤魔化しておけば普通の人には突付かれないと思いますw 
 執筆頑張って下さいませー。

>>蜂しずくさん
>そういえば、銀河英雄伝説には「上級大将」という位がありましたよ。「大将」と「元帥」の間ですね。
 過去のどこかの国にそういう階級があったのか、作者の創作なのかは存じませぬ。

 
 上級大将は、昔のドイツやプロイセンなどで実在した階級です。

 『銀河英雄伝説』の帝国軍には准将がいますが、
 実在陸軍の多くでは上級大将と准将は同時に設けられませんでした。
 他国の将官が大将〜准将の4階級であるのと同様に、上級大将〜少将で4階級になっていたとか。
 そのため上級大将〜少将制の場合、それぞれが他国の大将〜准将相当だそうです。
 
 ちなみに海軍のほうには、上級大将と准将が同時に存在しえたみたいです。
 下のページにあるように「海軍における准将」が「陸軍における准将」と由来を異にしている、
 からかも知れません。

 ■代将 

 銀河帝国軍はおそらく海軍モデルなので(指揮官が提督ですし)准将もいるんでしょうね。
 それにしても……文字にすると銀河帝国軍って格好悪い(ノ∀`*)


三毛招きさんの意見
 どうも、戦記マニアの三毛招きです。
 では、お答えをば。
  
 「将軍」は一般的に将官の尊称で、役職ではありません。
 将官とは米国ならば准将、少将、中将、大将、元帥。旧日本軍ならば少将、中将、大将。
 自衛隊ならば(呼ぶかどうかはともかく)幕僚長、将、将補を指します。


 余談になりますが、旧日本軍には「元帥」という階級は存在しません。
 現役、もしくは退役の将官で特に功績が大きいと思われる人に「元帥」の称号が送られます。
 あと「将軍」は陸軍将官で海軍将官は「提督」と呼びます。
 空軍はどうやら陸軍扱いのようです。
 英語で空軍元帥のことを「エアフォース・ジェネラル」といいますが、
 「エアフォース・アドミラル」とは言わないからです。
 「司令官」のほうですがこちらは役職です。

 「指揮する最高の人」であり、会社で言えば部長に当たります。
 「○○方面軍司令官」「第○艦隊司令官」「第○戦隊司令官」のように使います。

 あと、日本軍に准将はいませんが、代将は存在しました。
 代将は「戦隊や根拠地隊などの司令官として大佐が配員された場合の司令、もしくは司令官」です。
 佐官の戦隊司令が合同した際、先任者が代将旗を掲げて代将となります。
 司令官がその指揮権の所在を示すために、
 本来将官なら掲揚が許されるはずの将旗が大佐にはないため、代将旗を掲揚するというものです。
 すなわち、「代将になる」ということではなく、
 あくまでも「代将旗を掲揚し、その指揮権の所在を明らかにする」という意味で存在します。
 水雷戦隊や、護衛隊などでは大佐が司令ということもまれにですがあるにはあります。


三毛招きさんの意見
 日本の軍隊の階級の上昇とともに官位も与えられていたようです。

 元帥 従三位
 大将 正四位
 中将 従四位
 少将 正五位
 大佐 従五位
 中佐 正六位
 少佐 従六位
 大尉 正七位
 中尉 従七位
 少尉 正八位

 他国と違って旧日本軍は階級をむやみにふやすことができなかったようです。
 階級を増やすと官位にない階級となり上下関係が混乱するからです。


 しっかり調べてはいませんが、文官でも官位はあったようです。


鏡さんの意見
 私は安易に現代の軍事専門用語を使ってしまうのは、
 自分の首を締めるのではないかと思います。

 もちろん、設定が近現代以降のものであれば問題ないのですが、
 それ以前の時代背景に設定した小説を描く場合は、
 将軍や隊長といった曖昧な用語にとどめる事をオススメします。
 あるいは、後述するように自分で組織を作ってしまう事です。

 これまでに例として挙がっている
 将官、佐官、尉官、曹、兵の階級制度ですが、
 これを使った時点でその世界の社会体制・人口規模がある程度決定されてしまいます。
 古代・中世の軍隊でこの呼称を使えば社会や組織に矛盾が出てきます。
 せめて近代以降の脱封建社会で数十万規模の軍隊でなければ現実味がありません。
 (元帥に限っては最高責任者という意味で中世からあります)

 まず重要なのは、その世界の軍隊規模を設定する事。
 時代背景を決めてしまえば大体は決める事ができます。
 大雑把にいえば、
 古代〜近世:〜10万まで(大帝国が国中の守備隊までかき集めて20万程度?)
 近代:数十万
 現代:数百万
 と、いったところです。

 産業革命が起こるまでは物資の輸送手段が限られていたため、(船か馬車)
 10万を超える軍隊が一度の戦役に借り出されるというのは滅多にない事です。
 魔法や転送装置を使う、とてつもなく生産性が高い穀物がある、等々
 何らかの特殊な仕掛けが必要になることでしょう。
 まぁ、それはそれでネタになるので面白いかもしれませんがね(笑)

 近代軍制は出尽くしている感がありますが、
 古代ならローマ軍のものと中国の各兵家のものが有名です。

 ローマ軍は兵士の上に百人隊長、士官、軍団長と大雑把に分けられ、
 百人隊長は固定ですが、その上は常に流動的です。
 特に軍団長は総督や総督代理、財務官などからその都度選ばれます。
 時代によっても組織は大きく変わっています。

 中国では各時代、各兵家ごとで提唱する兵制は様々ですが下記に一例を。
 伍長(伍=5人)什長(什=10人)属長(属=50人)伯長(伯=100人)、
 曲侯(曲=200人)部司馬(部=400人)校尉(校=800人)、
 そしてその上に裨将軍(2校=1600人)将軍(4校=3200人)が置かれます。
 曲と部を合わせて部曲とし、最小戦闘単位とする事もあったようです。

 これらは全てそれぞれの時代・社会背景で必要とされ生まれた組織です。
 時代や地域が変われば同じ規模の軍隊でも全く違う組織が生まれます。
 繰り返しますが、近世以前の世界に近代軍制を登場させるのは矛盾を生みます。
 同様に、近代以降の軍隊に古代〜近世の軍制を登場させるのは避けるべきでしょう。

 自分で作る場合には1つアドバイスを。
 一番上を大雑把に将軍・元帥・最高司令官のような地位にして、
 一番下を一般兵・雑兵にします。
 で、大雑把な軍隊規模を決めてしまったら、間を埋めていくのです。
 一般兵何人を束ねるのが〇〇で〜、最高司令官の下は〇〇が何人いて〜、等々。

 そうやっていけば時代背景にも合致した、
 体系立った一つの軍隊組織を作る事が出来るはずです。
 特殊部隊や補給隊、参謀団みたいなものが欲しければ
 そこの横合いにちょこちょこと付け加えていけばいいのです。

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