ライトノベルは純文学に劣るモノなのか?2

匿名希望Bさんの意見

 はじめまして諸所諸々さん。
 今回は匿名希望のへたれな僕ですが、諸所諸々さんの参考になればと意見を述べます。
 ライトノベルが一般小説に劣るのか? 
 さまざまなサイトでそんな議題で討論されているのを見かけます。

 撲が意見を述べていいなら「どっちも楽しめばいいじゃないですか」と言いたいですね。

 ライトノベルとは一般小説に劣るものだと、
 このライトノベル作法研究所で決まったとしても、誰が納得しますか?
 結局、ライトノベル好きの人は否定するだけです。
 解答が出たというのに納得しないのでは、
 ユーザーのみなさんで意見交換をした意味がないじゃないですか。

 でも、撲はそれでいいと思います。
 感情論になりますが、文学に答えなんて必要ないんだと思います。
 答えがないから面白いものだってあるんです。
 それが小説だったり音楽だったり美術だったりするのではないかと。

 撲個人の意見ではライトノベルは一般小説に劣ります。
 物語の深さ、文章力、テーマなどを考えると、一般小説は格段にレベルが高いです。
 だけどそれは、小説の中身だけの話です。
 エンターテイメント性を考えるなら、ライトノベルのほうが凄いと思います。

 評価する視点が違えば、意見も変わるので、
 一口に絶対に一般小説がいい、とは言えないですね。

 ライトノベルは絵師の方が人気だったら売れる、人気がないなら小説も売れない。
 という意見をある出版社の方から聞きました。
 それは、文章力がなくても売れてるライトノベル作家の方々がいるということです。
 その逆で、どんなに面白い小説を書いても、
 絵師の方の実力次第ではまったく売れない可能性があるのが出版業界の現状だとか……。
 そんなことで売れ筋が左右されるなんて、と思いませんか? 
 文章力や物語の構成ではなく、イラストが好きだから買う人がたくさんいます。
 中身なんて最後まで読まなければ分からないので、しかたないと言えばしかたないのですが……。

 文章力がなくても斬新だからとか、読者が好きそうな設定という理由で出版されたりもします。
 ライトノベル出版社は新人発掘に力を入れているので新人がデビューしやすくなってますが、
 それが力のついていない新人が登場しては消えていく状況を作っているらしいです。
 作者が消えても、文書力もなくそこそこ面白いってだけの小説が、
 書店に並んでいるという話も聞きます。
 その問題点を見るなら、小説の中身ではライトノベルは一般小説には劣るのではと思います。
 (こう評価するのも視点や見方の問題です)

 だけど勘違いしてほしくないのは、撲はライトノベルも同じぐらい好きだってことです。
 一般小説にはない、ライトに読める感覚だったり、
 漫画のようなキャラクター設定やストーリー展開があったりと、
 ライトノベルにも大きな武器があります。
 やっぱり綺麗なイラストがあると嬉しいものですしね!
 結局はどっちを選ぶかだけの問題です。
 ライトノベルの面白さを選ぶか、一般小説の面白さを選ぶか。
 
 諸所諸々さんはライトノベルを選んだけど、お友達は一般小説を選んだ。
 たったそれだけのことじゃないのかなーと。

 でも、不適切の評価をお友達にされるのは嫌ですよね。
 なんでそんなこと言うの? って睨んじゃいますよ僕なら。
 ライトノベルと一般小説。両方の良さが分かっていれば二倍も楽しいですよね。
 どっちかのジャンルを毛嫌いしている人を見ると「もったいないなー」と思ったりします。

 上記でも語りましたが、
 僕個人としてはライトノベルより一般小説のほうがレベルが高いと思います。
 ライトノベルも好きなのに何で一般小説を選んだかというと、
 ライトノベルでは味わえない物語の深さが好きだからです。
 だけど、結局それだけの問題だと思うんです。
 綺麗なイラストがあるからラノベが好き。高い文書力に関心を持ってるから一般小説が好き。
 なんとなく肌に合ってるからラノベ。好きな作家が多いから一般小説……。
 理由なんてさまざまあって、それのどれもが正しくもないし、間違ってもいない。
 それに劣っているとか、優れているとか決め付ける行為なんて滑稽すぎて笑ってしまいます。
 全員共通の答えがないから文学ではないかと。
(って撲も勝手に文学がなんてるかって決め付けてますね。
 偉そうなこと語ってしまった。ああ、滑稽なのは撲かも(涙))

 国語の授業でも、同じ小説を読んでも同じ感想を書く人なんていなかったはずです。
 それぞれの感性で小説を受け入れていました。それが小説の面白いところだったりしませんか?
 諸所諸々さんのお友達がライトノベルに不適切(?)な意見を述べたそうですが、
 鼻で笑ってやればいいじゃないですか。
 鼻で笑った後に「ライトノベルの良さが分からないなんて、哀れなヤツだな」
 と言って見下した視線を送ればおっけーですよ。

 ライトノベルをたくさん読んだことがあって否定するならいいんです。
 だけど、あまり読んだこともないのに否定する人っていますよね? 
 あと、世間の意見に飲み込まれて、
 読むこともせずに否定するカッコ悪い人にも会ったことがあります。
 まずは否定するなら、否定するものがどんなものか理解してからじゃないといけないなー、
 と思ったり思わなかったり。
(逆に一般小説の良さが分からないのに否定するラノベ好きな方もたくさんいますが……)

 とりあえず見下したあとにお友達が「なんだとー」と不愉快な顏をされたら、
 お友達の前にお勧めのライトノベル小説を何冊か差し出して下さい。
 「これ騙されたと思って読んでくれよ。お前に読んでほしいんだ」
 と真剣な眼差しで見つめてください。
 もし押しが弱いな、と思ったら「親友のお前にだけだぜ? おれのお気に入りの小説貸すの」
 と言うのもありです。
  
 諸所諸々さんのお勧めを読んでも友人が見下すなら、しかたないと思って諦めたほうがいいです。
 お友達にはお友達の感性があるんだな、とか、おれとは好みが違うのかと思うしかないです。

 優れている劣っているなんて、人それぞれの中で決めるだけに留めることがいいと思います。
 なるべく優先順位なんて決めないほうだ、楽しいと思いますが、
 決めたがるのが人々の悲しいサガですね。
 もしラノベを否定されたら「おれはライトノベルが好きなんだ」と夏の猛暑より熱く語りましょう。

 個人的あやふやな意見を長々と語りましたが、
 諸所諸々さんがライトノベルが好きだってことだけで十分じゃないですか、
 とだけなら断言して言えます。
(好きなものが否定される辛い気持ち、ものすごく理解はできますよ?)
 明確な意見もいえないまま、質問内容の解答とはかけ離れた意見もあったりなどしましたが、
 これにて失礼します。

峰しずくさんの意見

 こんにちは。
 ラノベと純文学ではなく、別の例を出してみましょうか。

 商社なんぞ、品物を右から左に動かしているだけで、なんら生産的な活動をしていない。
 こんなものが社会的に認められた仕事だとは言いがたい。
 動かすといったって、電話一本、ファックス一枚の世界である。
 実際にハンドルを握ってトラックを運転する配送ドライバーの苦労など、
 これっぽっちもわかっていない世間知らずですらある。
 それに比べて農業は素晴らしい。
 人間が生きていくために必要不可欠な食べ物を生産する仕事である。
 農業家から見たら、商社なんぞ遥か下に見下ろすべき存在である。

 な~んて文章を読まされたら、どう思われますか?
 なかには、「なるほど」とか「それも一理ある」と考える人もあるでしょうけれど、
 普通は「ものごとの一面しか見ていない一方的な捕らえ方だ」とか
 「そもそも目的が違うものを同列に比較することが間違っている」とか、
 「それは商社マンになれなかったおまえのひがみ根性か?」とか、
 「イヤなら一生商社の世話にならずに生きていけよ。それで生きていけるならね」とか、
 「価値観は人それぞれ自由だけど、人に押し付けるなよ」とか、
 そういう類の感想を持つのではないかと思います。

 さて、答えになりましたでしょうか。

浜丸さんの意見

 今晩は。浜丸です。
 んーと、どっちが優れてるかってことは、
 自分の考えが他の方々と被り気味になるので割愛します。
 一言でいうなら、ラノベ一筋で生きてきた私としては比べても悔しくなるので比べません。
 そういうことです。勿論すべて劣るなんてこれっぽちも思いません。
 ただ負ける要素があることは否めないので。

 むしろ私的にはお友達が上っ面だけみて批判してることが気になりました。
 悔しく思う気持ちすごく分かります。私も今ラノベを下に見るヤツと友達やってるので。
 ソイツがラノベ馬鹿にしたら私は「だよねー」と言いながら、
 心の中でソイツにローリングソバット決めてます。友達に嘘をつかせた罰です。

 でもソイツと縁切ろうとまでは思いません。むしろそこ以外はよく気があうので。
 たかが1つ趣味合わないくらいでソイツへの見方は変わりません。
 というより少し馬鹿にされるぐらいでは私のラノベへの愛は揺らぎません。
 上っ面だけ賛同しといて心の中で投げ捨てジャーマンです。ムカつきこそしますがそれだけです。
 諸所諸々様も自分がラノベは決して悪いものでないと思っているなら、
 それを信じ通してあげてください。他のラノベ好きの人達がそれで救われます。
 長編の山場仕上げた後なのでへんなこと言ってるかもですが気にしないでください。
 ド素人の考えです。

場決さんの意見

 個人的捕らえ方からでよろしければ、少々お話を。
 ライトノベルは間違いなく純文学から枝分かれした派生種であり、
 文学の1ジャンルには入ると思います。
 ただ、純文学に比べれば劣る点があるのも確かです。
 しかし元々純文学を書くことを目的として書き始めた場合と、
 ライトノベルを書くことを目的とした場合、自ずと書き方も変わって来るものではないでしょうか。
 それによって生み出された作品は完成した瞬間、違ったものが出来上がって当然。
 優劣に気を向けずともライトノベルはちゃんとした文学だと思いますよ。

 して、侮辱したというその友人方。
 ま、恐らく彼等はネット上で噂になった物は、
 その場の乗りで知らずともすべからく叩いて回ってる程度の人間性をお持ちの方々なのでしょう。
 これは持論ですが私は「素人が完成した作品を評価できないなんてことはない。
 だが、触れもしない者がそれを否定するのは愚の骨頂」だと思っています。
 なんでもそうですが完成した作品とは手に取って目に通すまでは玉手箱と同じなんです。
 ゲームだって、雑誌だって、歌だって、純文学だって。
 発表した後、実際に目に通す・耳で聞かない限りは評価など下せるはずがありません。
 己の手で取ってから合わなかった、ダメだというのならばそれは正当な評価に値します。
 いくらでも否定していただいて構いません。
 ですが風潮に乗るだけで手に取ろうともしない方々がこれを否定するのはお話にならない。
 
 「百聞は一見にしかず」という諺はよく出来たものでして、
 これほど今回のお話に合う言葉はない。

 その方々に否定されても諸所諸々さんは、
 ライトノベルを書いていることに自信を持っていいと思いますし、
 ライトノベルがジャンルとして劣っているとは私は思っていません。
 純文学との差を気にせずともいいのではないでしょうか。
 私はライトノベルを書いている、プロを目指している人たちのことを応援しますし、
 自分もそうなりたいと願って作品を書いていますから。

kamikami襲さんの意見

 ども。はじめまして。kamikami襲です。
 えと、今から述べるのは、あくまで個人的な意見なのですが。
 ライトノベルは、純文学に劣るどころか、上回っているとすら思うんです。
 僕のライトノベルの基準は『非現実性を許容する、楽しみ楽しませる事を第一義とする小説』です。

 そして、僕の考える小説の本分は、『楽しむ事』だと思うんです。

 読書というのは、一種のエンターテイメントに過ぎない、と。
 だからこそ、ライトノベルの方が小説として本質に近い位置に居るんじゃないかと思うわけです。
 確かに文章のレベルとしては、大抵純文学の方が上ですが、
 小説の本義はそこではないだろう、と。
 はっきり言うと、純文学には『楽しむ』という目的が薄い気がするんです。
 文章が上手い、高度な事を言っている「だけ」。
 むしろそれを誇るための本に見えて仕方がなくなったんで、僕はライトノベルに傾倒したんですが。

 思うんですが、その友人たちは、『読書』という言葉に幻想を抱いているのでは?
 僕も昔陥っていた事なんですが、本を読んでいるっていうのは、何か頭良さそうな感じがします。
 だから、高度な事に見える。
 だからこそ、ライトノベルや漫画、それにゲームみたいな物が下等に見えてしまうのでは?
 
 でも実際、読書は特別なものでもなんでもなく、ただの『娯楽』です。
 はっきり言って、漫画やゲームとレベルは変わらないと思うんです。
 というより、そうでないとダメだと思います。
 格好良く見えるから、頭が良く見えるから……そんな理由で小説を読むのは、本末転倒でしょう?
 だから、そんなに気に病む事は無いと思いますよ。
 幻想に浸りたい奴には浸らせておけばいいんですよ。

 と、なんか長く語ってしまいましたが、この辺で。
(それにしても分かり難い文章だ、これ。もうちょっと分かり易く書けないものか……)

サラさんの意見

 もういっぱいコメントが出てますので、書く必要も薄れてきた感が否めませんが、やはり書きます。

 わざわざ比較するのは本当にくだらないです。
 歴史小説を猛烈に好きな人が、ミステリー小説を猛烈に好きな人に、
「なんで歴史小説嫌いなの? 歴史で堅そうだから? それって馬鹿っていうんじゃないですか?」
 のと同じように思いました。
 それと、現にライトノベルは売れて、本屋さんでもコーナーができるまでの急速な発展ぶり。
 文句をつけられても……つけがたし。

竜宮城さんの意見

 どうも、おはようございます。暇人の竜宮城です。
 
 私としては、ライトノベルは純文学に劣っているか? の結論を出すのはまだ早いように思います。
 未だ、ライトノベルの歴史は浅くこれからどんどん進歩できる分野だと思うからです。
 勿論、純文学とて歴史が長いと言ってもせいぜい百年。
 中国四千年、ローマ帝国千年の歴史に比べたら小笠原海溝と近所のどぶ川程に差がありましょう。
 純文学もライトノベルも未だ先は見えないし、比較するほど多くの過去もありません。
 既にして、ライトノベルには名作が多くあります。
 それらと純文学の名作どちらが良いか、かりそめにしても決めることはできます。
 
 しかし、分野の優劣を決めるのならば、
 過去と現在そして今後を見なくては結論は出せないと思います。
 
 どちらが優れているかという考え自体ナンセンスなのでしょうけど、
 あえて答えを出すならせめて後三十年待ってくれと言うしかありません。
 現在、出ている小説をけなす意図は微塵もありませんが。
 今、ライトノベルを笑うのは大樹の苗木を見て低いと笑うことなのかもしれないと言う事です。
 これは純文学にも言えることです。ライトノベルに比べると年寄りですが未だ若い。
 二百年以上の歴史を持つ西洋小説に比べるとまだ半分の年齢でしかありません。
 老骨ぶるような年ではありませんよ。
 
 人の目についてですが、笑わば笑えです。
 今を良く知らず、未来を思わない人に笑われても気にしない事です。
 
 以上で私の解ったような解らんような話を終わります。
 若輩者の意見ですが、お役に立てれば幸運です。
 竜宮城でした。