第4研究室 創作に関するQ&A 12P | トップへ戻る |
匿名希望さんからの質問  
 重箱の隅を突っつく批評はマズイのでは?

 非礼を先におわびしておきます。
 うっぴーさんの批評なんですが、細かい点を気にしすぎじゃないでしょうか?
 連載、長編ものなら当然ですが、「短編」という事を考えるといささか疑問に思うところもありました。
 世界観、人物設定の事を言っているのではありません。
 最近のものを例にあげますが、高昂さんが投稿された「猫のいる生活」での
 『猫が長い年月を経てパワーアップするというのはどういう事なのか?』
 というご指摘について。
 これについては「噛み砕いて言うと」や「ご幣があるが、これでいい」という表現があるので、
 明らかに作者が重きを置いてない所だと思います。
 現に本文ではバトルがあるわけでもなく、猫又の強さを示す必要もありません。
 更に猫が100歳を超えると猫又になり妖術を使えるようになる、というのは周知の事実です。
 文章力、ユーモア、冒頭の書き出し、なぜ妖怪である『猫又』が人間と仲良く暮らしているのか? 
 というご指摘には私もなるほどと思いました。
 表現技法、全体の構成などうっぴーさんのご指摘はよく参考にさせて頂いているのですが、
 いかせん、細かい所を気にしすぎじゃないかと思います。
 
 長編や連載物なら隅々まで設定を張り巡らせるのは当然でしょう。
 しかし、第5研究所に投稿される作品の多くは短編です。
 長編はあまり投稿されていません。
 これは何故でしょう?
 長編には多くの設定、文、構成時間が付きまといます。
 そのため書くのが面倒くさい、という事もあります。
 しかし最大の理由はサイト来訪者が長編を読もうとしない、という事だと思います。
 一般に売り出されている文庫本ならともかく、ここはインターネット上の一サイトです。
 駄作かもしれないのにわざわざ時間を費やして長編を読む、なんていう方は あまりいらっしゃらないと思います。
 だから短編に投稿される方は、なるべく字数、設定を切り詰めてきます。
 そもそも「短編」というのは完成された一つの物語である必要はありません。
 起承転結さえあれば「短編」として成り立つ物です。
 長編、連載とは全て違うといっても過言ではないと思います。
 短かすぎるかもしれませんが、ショート・ショートにおいての舞台設定など殆ど意味を為しません。
 「短編」というのは短い中で如何に自分の言いたいこと、描きたいことを表現するか、ということに命をかけていると思います。
 だから、重箱の隅を突くように見るのはいかがでしょうか? と言いたいのです。
 若干ご都合主義だと思ったとしても、それは短編だから、という事で許せるのではないでしょうか?
 短編だから何をしてもいい、というわけではありませんが、せめてもう少し心を広くして見てみるべきじゃないでしょうか。
 色々と無礼な事を言って申し訳ありませんでした。


●答え●

 私の批評はあくまで一個人の意見です。
 それ故、それをどう受け取るかは作者さんの意思によります。
 間違っていると思ったら従わなければ良いし、正しいと思ったら改善すれば良いでしょう。
 以前、しゃんテンさんという方が、このようにおっしゃっていました。

・他人の批評に、ことに否定的な意見にまったく耳を貸さない人は成長しない。
・逆に他人の批評に一から十まで従う者は、ある程度以上は成長しない。


 私もまさにその通りだと思います。
 初心者であるうちは、読者や先輩の意見に全面的に従うべきでしょうが、
 ある程度実力を付けたら、他人の批評を取捨選択できる目を持つべきですね。
 そうでないと自分の持ち味を殺すことになりかねません。
 個人によって好みや考え方が違うのですから、誰からも賞賛される作品など有り得ないのです。
 私のように細かい設定が気になる読者もいれば、匿名希望さんのように気にならない読者もいるでしょう。
 例えば私は豊富な語彙や比喩を多用した文章が好きで、そのような文体で小説を書いているのですが、これが嫌いだとおっしゃる方もいます。
 そういう方の意見にもある程度耳を傾ける必要がありますが(実際、過去の作品ではやりすぎていた面もあるので)、もし全面的に従ってしまったら自分の持ち味を潰してしまうことになるでしょう。
 だから、例え誰かから良くないと批評されても、この部分は変えないようにしています。
 逆に、それが良いと支持してくれる方もいますしね。
 また、私はいろいろな小説を読んできたので、それなりに目は肥えていると自負していますが、常に正しいことが言えるとは思っていません。
 それ故、人気投票・不人気投票・感想掲示板といったツールを用意し、他の人の意見も聞けるような場を作っています。

 いろいろな人の意見を聞くことで、
 より客観的に自分の作品の長所・短所がわかるのではないでしょうか?


 もし私の批評が間違っていると思ったのなら、感想掲示板にて全く逆の批評をしてくださっても構いません。
 そういう対話を経ることで、おもしろい小説を作るためにはどうしたら良いか? という本質に近づけると考えています。


高昂さんからの意見 
 ふと「重箱の隅を突っつく批評はマズイのでは?」を見れば。
 ――俺の「猫のいる生活」が話題に上がっている!?
 いやいやいや、俺は別に重箱の隅を突っついてくれて構わないですよ匿名希望さん!
 むしろ突いて! もっと突いて!!

 「猫のいる生活」では設定の甘さが指摘されました。
 なんとかなる範囲内≠ナしたが、実は俺も気にしていたことでした。

 確かに短編の場合、少ない文字数で頑張ることは大変です。
 が、プロの場合、その狭い領域で十二分に物語を描いています。


 例外もありますが、俺が好んで読む小説では短編でも高密度の情報が注入されています。
 豊富な情報量は、それだけで世界を強化する武器になります。
 物語として成り立つだけではなく、それ以上に面白い≠アとが要求される――それがプロです。
 「未熟者がなにを言うか!?」と思われるでしょうが、俺はプロ作家を目指しています。
 理想は『重箱の隅を突くことも出来ない、文句なしに面白い物語』です。
(不可能ですが、あくまで理想ということで)
 ので、細かい所まで指摘して頂くと、とてもありがたいです。それは俺の礎になるでしょうから。
 勿論、俺も全ての批評を鵜呑みにする訳ではありません。
 見当違いの批評であれば苦笑いしながら流すだけ。そのままスルーです。
 てなわけで俺は「重箱の隅を突っつく批評」も大歓迎です。ウェルカム。

maoshuさんからの意見 
(研究所の掲示板に書き込まれた文章を修正して転載しました)

 個人的には厳しい批評はOKです。
 『読者の感想をどう受け止めるかは作者次第』という意見には、同感です。
 実際に、的はずれだと思った批評は私も全く無視していますし。
 でも批評に腹が立ったからといって、
 感情をむき出しにした反論をするのだけは、いけないと思います。
 以前、私がした批評に対して激しく反発した作者がいました。
 私はその態度に腹が立ったのでメールを送りつけました。

 感情をむき出しにすることは、読者を減らす原因になりますし、
 作者と読者の信頼関係を崩すことになります。


 作者はそのことを前提として作品を発表すべきでしょう。
 反論して、読者を減らしたのでは明らかに損です。
 話はそれましたが、批評に全面的に従う人も問題ですね。

 批評は正解が全くないものなので、どれが正しいのかはわかりません。

 間違っているかもしれないのに、批評をしたときに、「あなたの言うとおりにします」という返信を見て少し心配したことがあります。
 一人しか感想がないとそういう傾向に陥ってしまうのが問題ですね。
 読者の感想を金にするも石にするも、作者の受け止め方1つだと思います。


峰しずくさんからの意見 
 私も時々批評を求められることがあります。
 しかし、私のサイトでは、「批評をしてさしあげます」などとは一言も書いていません。
 しかるに、批評を求めてくるということは、私がサイトに掲載している自作小説を基準として、
 つまり私自身を基準として、厳しい批評を求めているわけだから……
 と判断をして、返信したりします。
 知っているのと出来るのとでは大違いですから、
 実際は私の自作小説より遥かに高いレベルで見た批評となるわけですが……。
 まあ、90%は逆ギレされるか、無視されるかですね。

 丁寧に読んで批評してるんだから、逆ギレはまだしも、無視するなんてけしからん話です。
 礼状くらいよこせっつーの。
 
 ま、批評はとってもむつかしいです。



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氷華流さんからの質問  
何が何でも読者視点に立って書かなきゃいけないの?
(研究所の掲示板に書き込まれた文章を一部修正して転載しました)

 小説というのものは何が何でも絶対に読者の立場に立って書かなきゃいけないものでしょうか?
 ある方からよく「自己陶酔してる」と鍛錬投稿室の感想で書かれます。
 私としてはあくまでも飾らない気持ちを、小説に託しているだけのことで別に「自己陶酔」しておりません。
 だからといって、型にはめられた言葉の表現だけをしていこうとは思っておりません。
 誰にもまね出来ない独自の世界をこれからも切り開こうと思っております。
 媚びるのだけは絶対にイヤです。誰が何と言おうとも、この信念は曲げられません!
 まだまだ勉強中で、未熟さもかなり身にしみていますが、いろいろな小説を読んで研究もしていますが…。
 書きたくても、スランプで書けません……。
 今まで下手でも「まぁ、書いていればおのずと表現力が身につくだろう」と半ば開き直って、書きまくっていたのですが……。さすがに今は書けません。
 いえ、書いてはいるのですが……気にし過ぎて書けません。
 とある方(同一人物です)から、しまいには某作品を「不人気投票では上位に入ること間違いなし」と言われてしまいました。
 傷つきました。この言葉には。いくら研究しても吸収しきれないもどかしさに翻弄されています。
 一体どうすればいいのでしょうか。それでも、数日前には新作を書きましたが、まだ途中でストップしています。ためらっている状態です。
 誰か私によきアドバイスをお願いいたします。


●答え●

 氷華流さんは、何のために小説を書いているのですか?
 小説を書く目的というのは、大きく分けて2つあります。
 1つは、自分が楽しむこと。
 もう1つは、読者を楽しませること。

 作品を発表せず、自分が楽しむことだけを目的に小説を書いているのなら、好きなように書いてOKです。自己満足でも、自己陶酔でも非難されるいわれはありません。

 
ただ、読者を楽しませたいと思ったのなら、そこから脱却し、
 どうしたら読者に楽しんでもらえるのか考え抜かなくてはダメです。


 なかなか上達できないというアマチュアの方は、この意識を持っていない人が大半だと思います。
 
 >型にはめられた言葉の表現だけをしていこうとは思っておりません。
 >誰にもまね出来ない独自の世界をこれからも切り開こうと思っております。

 ↑氷華流さんは、このようにおっしゃっていますが、

 個性的というのは無条件に賞賛される美点ではありません。
 
 例えば、躾のなっていない子供というのは迷惑な存在ですよね。時と場所を考えずにはしゃぎ回り、平気で他人の悪口を言い、自己主張ばかり強い。
 こういう子供は白い目で見られることはあっても、個性的と賞賛されることはまずありません。
 社会のルールを無視して、自分が楽しむことのみを優先しているからです。
 厳しいことを言いますが、あなたの生み出した小説も、この躾のなっていない子供と同じです。
 顔文字や(笑)のなどの表記を使っている上に、不自然な改行を多用しており、基本的な文章作法を無視しています。
 これを個性やオリジナリティと勘違いして突っ走ると、読者からそっぽを向かれる駄作しか生み出せない筆者になります。
 小説家というのは

 自分にしか書けないモノを、誰にでもわかるように書ける人です。

 誰にでも書けることを、自分にしかわからないように書いている人間は、小説家にはなれません。
 ましてや、読者を楽しませることなど夢のまた夢です。 
 読者に楽しんでもらおうと思ったら、読者の視点に立ち、自分の作品を客観的に見ることが大切になってきます。
 作品を発表するなら、この意識を持ってください。
 持てないなら迷惑なので、作品を発表しない方がお互いのためです。
 ただ、読者の目ばかり気にしていると、今度は自分が楽しめなくなり、結局潰れてしまうという未来も考えられます。
 要はバランスですね。
 自分も楽しめて読者も楽しめる。この境地こそ理想でしょう。


maoshuさんからの意見 
 氷華流さん。上記の批評をした張本人です。
 個人的な批評ですが作品に対する思ったことを直接的に書いています。
 氷華流さんの言うとおり、自分なりの世界というのも大切です。
 でも、その世界が必要以上にふくらんでしまって、自分の妄想世界にトリップしていたから、自己陶酔が入っていると感じました。

 氷華流さんは自己陶酔じゃないと言ってますが、
 第三者の視点から見ると自己陶酔に映ります。


 だから、読者として楽しめないというのが本音です。
 限度を超えずに、ある程度主人公の感情を抑えれば、いいストーリーになるのに、もったいないです。
 主人公の感情を抑えれば、よくなると思います。
 確かに言い過ぎたとは思いますが、18禁の小説を投稿しているのは、(白血病の第一章のやつです)やりすぎでしょう。
 氷華流さんは、18禁じゃないと思うかもしれませんが、個人的には、性的描写が入ってると感じました。
 それで、傷ついたのなら、自分のサイトで小説を公開すればいいと思います。
 辛口に耐えられない人は、文章上達するとはとても思えません。
 いろいろとひどいことを言ってしまってすいません。
 でも、媚びたくないと言うことなら、自分で、本とか、他の人の評価を読んで、「こういう考えもあるのか」といったことを理解して、取り入れたほうがいいのではと思います。
 これは、自分で調べることになるので、媚びることになるのかは知りませんが。
 独自の路線で突っ走ったままだと、ただの意思の固い人物となってしまい、終いには
「こいつには、何を言ってもダメだな……」
 という評価になり、誰からも読んでもらえなくなります。
 もうちょっと、ガンコな性格はやめて、もっと多くの人の意見を聞くといった世界観を広げるということを行ってください。

 自分の書きたいように書くという考えは必要ですが、度が過ぎると自己満足に陥ります。

 あなたのは、その典型的な例だと思います。
 氷華流さんに質問ですが、何のために小説を書いているのでしょうか。
 おそらく多くの人に読んでもらい、感想をもらうことだと思います。
 自分もそうです。
 だったら、

 読者を楽しませるために、読者の視点に立って考えないといけないという考え方は、
 当然、出てくる答えではないでしょうか。


 自分も最近小説を書いています。
 前回、投稿したときはうっぴーさんに氷華流さんよりひどいコメントを言われて、傷ついた経験があります。
 でも、そこから小説を読んだり、第五の小説を読んだり批評を読んだりして、どこがいけなかったのか徹底的に研究して、その結果を次の投稿に送ろうとしています。
 読んだ作品は50作は超えると思います。
 2、3作読んだだけでは、こんな考えにいきついたりはしませんが。
 氷華流さんは、傷ついたですませるのではなく、こういった努力をこれからしようという意思がありますか?
 これは、媚びるではなく、自分では逆襲と呼んでいます(笑)
 その結果、辛口批評もできるようになったというメリットもありますが。
 傷ついて、落ち込むか、傷ついてうっぴーの野郎覚悟! の意思があるかの違いで、次回作の気合も違ってきます。
 氷華流さんもそんな考えがあれば、いい小説が書けると信じています。頑張ってください。


美羽さんからの意見 
 「読者視点に立って書く」ということにあたるのかどうかはわからないですが、
 私が小説書くときは、「読者はこれで楽しんでもらえるのだろうか」
 ということを常に意識して書いています。

 それを忘れて、自分の書きたいことをただ書きたいように書いてしまうと、自己陶酔になってしまうのかなと思います。
 そういう意味では、常に読者視点に立って書かなければならないと言えると思います。

>あくまで飾らない気持ちを小説に託している

 それでいいと思いますよ。
 ただその「飾らない気持ち」を読者に伝えることは、予想以上に難しいことだと思います。
 ただ単純に書いて伝えられるほど、人の心は単純じゃないのではないでしょうか? だからこそ、みんなあれやこれやと頭をひねって、それを伝える方法を探しているのだと思います。
 もっといっぱい書いたらいいと思いますよ。
 そして酷評もらって、それで鍛錬していけばいいだけのこと。
 氷華流さんは結構若いですよね? 
 これからどんどん書いてゆっくり上達していけるって、いいことだと思いますよ。


愛里さんからの意見
 氷華流さん。愛里と申します。
 氷華流さんの作品も拝読しました。
 綺麗な表現をされるのに、顔文字や(笑)の表現を使うのはもったいないですよ―。
 私は執筆経験が浅いのであまり大きなことは言えないし、
 顔文字や(笑)の表記が完璧にタブーだって断言はできないんですが、使わない方がいいんじゃないかなあ? って思います。(これは私の意見ですよ)
 小説を書くのが大好きなら、どんどん書いて沢山意見もらって、自分が納得した意見だけを拾って成長すればいいんじゃないかなあと思います。
 私も色々な方に厳しい批評いただいたことありますが、こんな私の作品を読んで下さっただけで感激してます。

 読者あっての小説だと思うし、読んで下さった方は色々な意見を持ってくださると思うんです。
 その意見を聞いて、指摘されたところをなおすのは「媚びる」事ではないと思いますよー


 自分の世界を大切にする事と読者の視点を意識するのはバランスが大変ですが、お互いにがんばりましょうね。


ひかりさんからの意見
 氷華流さん、はじめまして。名前が似ていますね(^^;
 第5研究室、氷華流さんの小説とmaoshuさんのコメントを読ませて頂きました。
 それらとこの氷華流さんの書き込みとを見ると、氷華流さんがとても傷ついていらっしゃるのが良くわかります。
 確かにmaoshuさんのコメントは辛口だったと思います。
 でも、私はその意見が間違っているとは思いませんでした。
 不人気投票の〜というのはともかくとしても、「自己陶酔」という表現は、申し訳ありませんが私も感じてしまいました。
 でも批評というのは自分の悪いところを知り、他人の目から客観的に評価してもらったときにどうなるのかを知るためのものです。
 単に褒めてもらいたいのならご自分のサイトの中だけで、ファンの方の感想のみを貰っていれば済むことです。

 読者視点に立って書くことはとても大切ですが、それがすべてではありません。
「読者視点って言われたから今度はこんなに読者のことだけを考えたぞ、どうだこれで満足か!」
 っていうあてつけっぽい考慮の仕方では、更に泥沼化してしまいます(私も経験あります;;)

 自分の小説がどうしてそう言われたのか、何がいけないのか、自分のやりたいことを通しつつ他人に認められるにはどのくらいのバランスでやれば良いのか、冷静に考えてみると良いと思いますよ。

 ご自分で表現したいものまでを、躍起になって押しこめる必要は絶対にないです。
 私は、「読者のために書く」のではなく、「読者のことも思いやりつつ書く」のが正解なんじゃないかなと、未熟者ながら思っています。
 自己弁護の気持ちを捨てて、クリアな気持ちを取り戻せればまたご自分で納得できる小説が書けるようになるのではないでしょうか。

>媚びるのだけは絶対にイヤです。誰が何と言おうとも、この信念は曲げられません!

 その気持ち、いったん忘れてみるといいんじゃないかと思います。
 そこまで強調するその気持ちが却って邪魔なんじゃないかな、と感じました。
 柔軟性って結構大切だと思います。
 長くなり済みません。
 批判しているようですが、私も似たような感情を持ったことがあるからこそ言わせて頂きました。
 むしろ、応援しています。お互い頑張りましょう。


弓一さんからの意見
 氷華流さん、はじめまして。
 とても悩んでいるようで、気になったので少し意見を言わせてください。
 お気軽にある氷華流さんの小説とmaoshuさんのコメントをいくつか読ませて頂きました。
 私は、maoshuさんのコメントは「第5研究室に〜」を含めて間違ってはいないと思いました。
 氷華流さん自らが「実体験が含まれています」とコメントしている点。
 一人称で主観的な文が多い点。
 逆に読者への配慮というか客観的な視点による構成がないように見える点。
 顔文字や(笑)の表記がある点から、小説というよりも、"私小説風日記"を書いているのかと思いました(もうちょっと優しくいうと自伝とかエッセー)。
 お気軽に投稿されている作品は、不人気投票上位とはいわなくても、カエルさんがつくかも、という自覚は持ったほうがいいです。
 「自己陶酔」はしていないのかもしれませんが、「自己満足」のレベルであることは間違いないと思います。
 何故なら、的確に批評してくれているものに対して真摯に受け止めず、コメントも返さないで反発しているのだけなのですから。
 勉強中の身だと思ってらっしゃるなら、どんな批評に対しても一度は耳を傾けるべきでしょう?

 ……いくらか感情的に書き過ぎました。申し訳ないです!!
 スランプの人に、追い討ちかけてどうする自分……orz
 一番言いたかったのは、maoshuさんは氷華流さんの作品に対して律儀にコメントしてくれていて、しかもアドバイスは的確です。
 敬遠するなんてもってのほか、感謝すべき相手だと思われるってことです。
 氷華流さんがスランプに陥った原因は、文章力を向上させるための姿勢が、悪いからです。
 多少酷評されようと、その理由を研究して、自分なりに吟味してさらに上のものを目指す姿勢が重要だと思います。


里山俊平さんからの意見
 初めまして氷華流さん。
 お久しぶりの書き込みの里山俊平です。
 「不人気投票では上位に入ること間違いなし」という意見をもらった作品を読ませて頂きました。
 そこにあった感想も。
 僕は失礼ながら、氷華流さんの作品はそれしか読んでいません。
 そのため少々、見当違いのことを言ってしまうかもしれませんが、ご了承下さい。

 思ったことは「甘えているな」です。
 maoshuさんの批評は的確だったと思います。そこまで辛口だとも思いません。成長を促そうとしているのがよく分かります。
 そんな心遣いを受けていて「傷付いた」なんて、そう言うのは失礼じゃないですか?
 このサイトは上達のためのサイトのはずです。
 厳しい意見なんてゴロゴロあるでしょう。そしてそれが当たり前なのです。
 あの作品に寄せられた感想の中で、あなた自身を成長させてくれる内容だったのは、maoshuさんのものだけなんですよ?
(もちろん、他の方の感想が悪いと言っているわけではありません)
 そのことについて、ちょっと、考えてみてはどうでしょう。

 氷華流さんの、物書きの姿勢は素晴らしいものです。そういうスタンスは貫いていってもいいと思います。
 ですが、結局は何をしたいのでしょう?
 小説を書いて何をしたいのですか?
 自分だけが満足するだとか、ただ書き続けていきたいとか、そういう考えなら、ご自分のHPで発表するだけにとどめましょう。
 それとは逆で、誰かを楽しませたいとか、上達したいと思うのなら、厳しい意見を真摯に受け止め、もっとご自分の作品を見つめ直して下さい。
 ご自分の未熟さは身に染みているとおっしゃいますが、どこが未熟なのか分かっているのですか? 

 そもそも物書きってなんなのでしょう?
 楽しませ、共感させ、感動してもらう。
 物を書くことの本質は、コミュニケーションだと僕は思います。


 作品を読む、読んでもらうというのは人に会うのと似ていると思うんです。
 その行為は、媚びる媚びない以前の問題のはずです。
 分かりますよね?
 誰かと仲良くなって、一緒に遊んで、楽しんで。
 友達との関係の中に媚びる媚びないは無いのですよ。ただ自分だけが楽しみ満足するだけでは友達とは言えないから、気遣いをするのです。
 そういうことでしょう。媚びる必要はありませんが、相手の立場になって考えてみることは重要なことなのです。
 最後に。
 スランプとのことですが、一度物書きから離れて色々と考えをまとめてみるのに良い機会だと思います。
 ただ書き続けていれば成長できるってものでもないので。
 ひとまずは手を休めて、考えてみてはどうでしょう。
 それでは。またお会いしましょう。
 失礼します。


紅月赤哉さんからの意見
 こんにちわ。紅月赤哉です。
 氷華流さんの作品は独自の世界を持っている作品が多いので嫌いではないです。これは別にサイトのほうでも仲良くしているからお世辞とかじゃなくて、素直に思います。
 他の皆様が大体書いている通りだと思いますが、僕なりに思ったことは一言。

 「読者のことを考えるのは読者にこびることじゃない」と思います。

 やっぱりこう考えているのは、「読む人よりも自己満足だけを考えているのかな?」と僕に思わせました。
 これはどう自分が思っているとかは関係ないです。
 他人は氷華流さんではないですから、何を考えているかは作品を読んで考えるしかありません。
 「不人気うんぬん」呼ばれた作品は読んでませんが予想はつきます。
 その言葉はおそらく、氷華流さん独自の世界を表現したために多くの人には違和感を得させてしまう作品なんだろうと思います。
 新しいものって大体既存のものには受け入れられないじゃないですか。そう言うことだと、思います。
 誰にも真似できない独自の世界を表現したいのなら、それが受け入れられないことへの覚悟もすべきだと思います。
 なら、受け入れられない時にあなたはどうしますか?
 「受け入れられなくても書き続ける」というならそのまま書き続ければいいです。読者の目を気にせず。
 「みんなに私の描く独自の世界を体験してもらいたい」と思うのならより磨きをかけるよう模索すべきです。
 結局、どちらも読者のことは考えることで選択するものだと思います。
 これは媚びでもなんでもないです。
 長々と書きましたが、結論として。
 「自分が楽しむものだけを書く」か「みんなにも世界を体験してもらおうというものを書く」か、一度ゆっくりと考えてみてはどうでしょうか。


しゃんテンさんからの意見
 こんにちは、しゃんテンと申します。
 私も氷華流さんと同じような経験をして、スランプ、小説がかけない状態に陥ったことがある……というよりも、現在進行形で書けないとまではいかないもののそれに近い状態です。
 ですから、氷華流さんのことが他人とは思えないというか。
 さて、私の知人には小説を書くことを趣味としたりあるいは何らかの新人賞を目指している人が何人かいます。
 そういった知人を見ていて思ったことがあります。

・他人の批評に、ことに否定的な意見にまったく耳を貸さない人は成長しない。
・逆に他人の批評に一から十まで従う者は、ある程度以上は成長しない。


 という点です。
 無碍に相手の意見を否定するのも、ひたすらに相手の意見を受け入れるのも、どちらも成長にはつながらないと思います。
 まず、相手の意見をしっかりと読んで、相手の意見をできる限り正確に把握するように努める。
 その上で、相手の意見のどこが正しく、どこが間違えているか、どこを受け入れるべきかを考える。
 といったことが大事だと思うのです。
 とはいえ、相手の言ったことが間違えているかもと考えながら偏見に固まりながら読むと、相手の意見が良いものであっても無視してしまうことがあります。
 ですから、「相手の意見の中にはどこか絶対に私にとってプラスとなるものがある!」という前提で相手の批評を読んだほうがいいとも思います。
 以上、スランプに陥ってなかなかかけない私が言うのもなんだと思いますが、もし、少しでも参考になればと思って書きました。


クロさんからの意見
 中島敦という著名な小説家の作品に「山月記」 というものがあります。
 国語の教科書にも載ったりしているので、知っておられる方も結構多いのではないかと思います。
 内容は省略しますが、その中にこのような一節があります。
 主人公の李徴が友人に言った言葉です。

「己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。己の珠に非ざることを恐れるが故に、敢えて刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった。己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。」
 ※「珠」とは才能のこと、瓦に伍するとは人の下につくということです。

 李徴は己の才能を信じ、他人と自らの詩を磨こうとせず、ひたすら一人よがりな詩を作り続けました。結果、世間に認められることはなく虎になり死んでしまいました。
 これは小説の中のお話ですが、しかし、実に当を得ていると思います。
 辛い言い方をするようですが、「書いていればおのずと表現力が身につくだろう」なんてことはありません。

 誰かに著作を見せ、その批評を頂き、
 そして悪しき所を改善してゆくという事をしなければ上達なんてする筈がありません。


 だから、新作を書いたならためらわず誰かに見てもらい、酷評だろうがなんだろうが喜んで受け取るべきだと私は思います。
 恐れていては何も始まりません。罪なのは「下手な事」ではなく、「立ち止まる事」なのですから。
 それでは、これがアドバイスとなれたなら幸いです。
 長文、失礼致しました。

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