第4研究室 創作に関するQ&A 154P | トップへ戻る |
幻奏さんからの質問
 冒頭を「伝説」だけで終えていいのか?
 
 こんばんわ、幻奏です。
 今、新しい小説を考案中でのりのりです。
 キャラ設定、世界観も濃い内容となり、あとはストーリーときました。
 でもストーリー組み立て苦手な自分はつまずきました。冒頭に関して、タイトル通りです。
 第一研究室には、「冒頭部をインパクトの強いモノにして」とあります。
 早速インパクトのある冒頭を考えた末、今の通り悩み悩みです。

 本題なんですが、冒頭を伝説だけで終えていいのか、です。
 伝説というのは、小説内でのものです。
 その考案した伝説は、物語の鍵を握るというとても大切な話なんです。
 しかし、冒頭以外に登場させるような場面はありませんし、
 冒頭を伝説だけで終わっていいものなのか、と思い、質問させていただいてます。
 意見、ご回答よろしくお願いします。

 では。


● 答え ●

邪悪なお爺さんの意見
 こんばんは、邪悪なお爺と申します。
 伝説、というのはどの程度の分量なのでしょうか。

 詩のような短いテキストでインパクトのあるものだったら目を惹かれますが、
 だらだらーっと書かれていたら確実に読み飛ばします。


 読者としては血沸き肉踊る活躍や陰謀や恋愛や、
 とにかくキャラクターの活躍するところが見たいんです。
 冒頭を伝説だけで終える場合は短く簡潔にしてあったらいいんじゃないでしょうか。

 わがままな読者のわがままな意見でした。
 では、失礼します。


zukiさんの意見
> 冒頭を伝説だけで終えていいのか

 それは多分、冒頭とは言えません。それはただの回想です。
 私は少なくとも、冒頭とは主人公達が出てきてからメインの物語が始まるまであたりを
 「冒頭」だと思っています。

 ラノベの大賞とかだと、冒頭3行だけを読んで審査するような所もあるので、
 そういうのでは即刻落とされる危険性があります。
 (まぁ、伝説の内容にもよりますが)


むらちゃんさんの意見
 こんばんはむらちゃんです。

 問題なのは、読者に面白い、続きが読みたいと、思わせられるかどうかだと思います。

 そのために、冒頭にすごい時間をかけてから、書き出す方もいるそうです。
 伝説でも、読者が続きを読みたいと思えば冒頭は完成です。

 時間があれば、じっくり考えてください。
 余計なお世話かもしれませんが。
 それではこのへんで。


Cさんの意見
 こんばんわ、Cです。風邪は八割がた直りましたが、パブ○ンの効果かどうか微妙です。
 さて冒頭に伝説を登場させても良いか。

 別に何やっても良いと思いますよ? 面白ければ、ですが。

 例えばザ・サードシリーズの第一巻は伝説……
 ではないですが2ページほど思わせぶりな前振りが冒頭にあります。
 でもファンタジア大賞で準入選しました。
 「バッカーノ!」第一巻も思いっ切り回想から入りますが、
 電撃で入賞してます(どの賞か忘れたけど)。
 
 「これを入れた方が面白い!」と思うなら、
 伝説だろうが回想だろうが、本当は「ダメ」なんてことありません。

 ただし、その伝説の内容が「勇者が魔王を倒した(封印した)」
 「神の屍から世界が創造された」
 「アルマゲドンで高度文明が滅びた」等々のありがちなパターンで、
 かつ分量が多かったりすると正直きついと思います。
 賞に応募する作品の場合、確実に不利でしょう。

 他の方の意見にもあるように、さらっと書いて済ませる。
 またはインパクトが出るように内容や語り口を工夫するなどしてみては?

 伝説の内容が不明なのではっきりお答えできませんが、参考までに。


DoZunさんの意見
 冒頭で長々と伝説を書かれたりすると、読者はすぐに読むのをやめてしまいます。

 そういった主人公に直接関わりのない(主人公が登場しない)冒頭シーンは、
 多くて文庫本で五ページ、基本的には精々二、三ページが限度でしょう。
 冒頭というのは何より読者の興味を惹くための物。
 特別前評判を聞いているのでもない限り、
 冒頭を読んでつまらなければ続きを読みたいとは思いませんから。
 逆に言えば、冒頭で語られたその伝説で読者を引き込んでしまえばそれで勝ちなわけですが。


> しかし、冒頭以外に登場させるような場面はありませんし、

 そうでしょうか。
 たとえば、主人公がその伝説が大好きで、
 自分もその伝説に登場する人物みたいになりたい、と思っていたとします。
 その場合は、幼い頃から何度もその伝説を聞かされては、自分もそうなりたいと思ったものだ。
 としたり、神話のような伝承であれば、
 老人から子供へと語り継がれていくようなシーンを挿入してやることも出来ます。

 「スターオーシャン セカンドストーリー」という作品では、
 主人公のクロードが光線銃でモンスターを退治したために、
 もう一人の主人公レナが彼を“光の勇者”と勘違いし、
 それを誤解だと言うクロードに対して光の勇者の伝説を語るシーンがあります。

 それに、冒頭で一度に全部の伝説を語るよりも、
 小出しにして読者の興味を惹くという手法もあります。

 その冒頭を伝説だけで終えたとして、
 読者の興味を惹けるかどうかを吟味して決めてみてはいかがでしょう。


めがっささんの意見
 冒頭に持って来たいという事は、
 その伝説は作品内でかなり重要なウェイトを占めているものですよね。
 そして、物語の鍵を握ると言われてるという事は、
 その伝説が物語本編に影響を及ぼすのは、おそらく中盤から後半にかけてだと思います。

 しかし、そうなると読者の大半はその伝説の内容を忘れているでしょう。

 なぜなら、冒頭の伝説より、その後に読む主人公達の活躍する本編の方が、
 絶対に魅力的で面白いからです。

 ですから、序盤では伝説の概要(それこそ一〜二行の詩のようにしてもいいでしょう)だけを書いて、
 実際に伝説と本編がリンクする前後に伝説を書くのが、
 読者にとって読みやすい形になると思います。


峰しずくさんの意見
 こんにちは。

 冒頭以外、登場させるような場面がない。
 物語の重要な鍵を握る。

 うん。それなら、悩まずに、冒頭にドンと持ってこられたらよろしいかと思いますよ。

 僕の趣味としては、
 冒頭部に「伝説の全てをきちんと、最初から最後まで書く」がスキですね。読む立場として。

 つまり、ひとつの伝説が完結した短編小説として冒頭にあるわけです。
 で、冒頭部が終わったら、本編があらためて始まる、と。
 

 伝説が魅力的なものでしたら、読者はきっと、
 「この冒頭の伝説が物語りとどう関わってくるのか」と期待しながら、
 また同時に、物語本編そのものも楽しみながら、ストーリーを追ってくれると思います。

 なお、冒頭だけで、伝説を完結させず、本編が終わった後に、伝説の終焉をあらためて書く、
 という手法もありかと思います。その場合も、冒頭の伝説はとりあえず終わっていて、
 にもかかわらず、最後の最後に完全な終わりが来る、と言う構成が僕は好きです。

 あ、僕が好き、なことばかり述べてごめんなさいね。
 作者は、作者さんが好きな書き方をすれば良いのです。はい。


まいちんさんの意見
 おはようございます幻奏さん。

 タイトルの件、他の方が書いている「面白きゃいい」ってのには同意します。
 ただし冒頭に伝説を持ってきて、そいでもって読者の興味を書きたてるには、
 書き手にかなりの力量が要求されます。

 でもまあ、冒頭に伝説を持ってくるのって個人的には嫌いじゃないですよ。
 (そういう作品を書いている人には申し訳ないですが)
 冒頭が「暗い部屋」や「顔の見えない会話が延々と」や
 「戦闘中の叫び声」だったら私は即読み飛ばします。
 あまりにも良くある冒頭、オリジナリティがなさすぎる、ってことで。
 冒頭に伝説、は(最近のラノベの中では)少数派なので、
 逆にインパクトがあっていいかもしれません。

> しかし、冒頭以外に登場させるような場面はありませんし、

 それを冒頭以外に登場させるのは構成の能力です。
 小説を書いていてどうしても無理なことなんてほとんどないです。

 冒頭以外に書けないから冒頭に書く、という消去法で冒頭に持ってくることを選ぶのではなく、
 はっきりとした理由をもって書く場所を決めてほしいです。

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