第4研究室 創作に関するQ&A 221P | トップへ戻る |
ペケジさんからの質問
 理想が高すぎて何も書けない状態になっています。
 
 どうも、ペケジです。
 今回の書き込みはタイトル通りで、理想が高すぎて何も書けない状態となってしまいました。
 かけたとしても、どこか背伸びした文章となってしまいます。
 つまり“上手い文章を使おう”と意識しているのです。
 それが大分大きく出てしまいます。

 作品を書いては没、また没……この悲惨な輪の流れがどうにも止まりません。
 やはりこれは必ずやってくる試練なのでしょうか?
 今のところ“LvUpできるチャンスのはずだ!”と思い込んでいます。
 けれど、書いては没書いては没としてしまいます。
 今日は、好い加減に肩が凝ってきたのでPCゲームをやったりして、
 気分を転換しようと思ったのですがのめりこめません。

 アニソンやゲームソングを聞いて感動もしていますし、
 毎朝1時間近く自転車をこいで学校へ行って様々なネタを思い浮かべてはメモしています。
 家に帰っては改めて作品を書いたり、プロットを追記したり、
 新しく作品を書いて見ますがどうにも途中で投げ出してしまいます。

 上記の文を書くにも、何度消そうと思ったか……。
 とりあえず推敲すると消したくなるのでしないでおきます。
 大分纏まらない質問なんですが、自分の理想が高すぎて、
 何をしても納得出来ない状態だと自覚しています。
 (実際のところは分からないけど、自分はそう思ってる)
 なにやら良く分からない……ヘンテコな文になりました。
 とにかく、みなさんの経験談、ご意見や渇を楽しみに投稿してみます。ご回答、お願いします


● 答え ●

にるさんからの意見
 理想を高く持つというのは決して悪いことではありません。
 人によって、自分の目標にいつ到達できるかってのは違いがあるものです。
 人は人。自分は自分のペースで焦らずいい作品を書きましょう。

 後――これは常々自分に言い聞かせている事なのですが、

『煮詰まったら外に出ろ!
 悩んだらそれは必要な資料がまだまだ足りないのだ!
 体験しろ!
 本を読め!
 資料本に金を惜しむな! 金が無い? ――たわけぃ! 働いてその位は稼ぐのぢゃ!』



 …なんか暴走してますが、これって真実だと思いますよ。
 人様に喜んで頂ける作品を作るにはそれなりのリスクが必要になります。
 自分の好きな事で飯を食うなら尚更……
 きびしいですよね。僕も間もなくいい大人になろうとしている歳なのに、
 未だ原稿が完成出来ず、今年も電撃への応募を見送っています。


『G戦場ヘヴンズドア』という漫画の中に、こんな台詞がありました。

――じゃあ、本物と偽物の一線って何で決まるんですか?

漫画家をめざす主人公の質問に、その先生曰く

――“人格”だよ。


 作者自身に人間的魅力が(まだ)足りないのであれば、
 決していい話なんて書ける訳ないでしょ?と何とも厳しいお言葉でした。


 真の作家になるなら先ず、自分自身を変えていかなきゃならないらしいです。 
 それが出来ないなら夢を語る資格はお前にないぞ、
 と僕は以前会社の同僚より警告を受けた事があります。

 道は長いけれど大丈夫!
 焦らず、怠けず、コツコツと。
 己の視野を広げるべし!
 ――これが秘訣です。たぶん…


みつきさんからの意見
 ペケジさま、はじめまして。

 理想が高すぎて、何をしても納得できない状態、とのことですが……
 それはともかく、ペケジさんは今までに、
 何本くらいの作品を最後まで書き上げたことがあるのでしょうか。
 
 すでに中長編を十本ぐらい、ちゃんとエンドマークをつけて終わらせることが出来ている、
 というのなら、理想が高くなりすぎて何も手がつかない状態でも、
 それは次の階段へステップアップするための踊り場にいるだけだと思うので、
 特に問題はないと思います。
 どんどん悩んで、どんどん書いて捨てて、をやっちゃってください。

 そうではなく、長編を一本書き上げたらそれから何も書けなくなったとか、
 掌編や短編を数本書いただけでもう書けなくなったとか、
 そういう経緯での『理想が高すぎる』状態になってしまったのだとしたら、
 それはもう最初から何もないのと同じです。

 手の届くはずのない虚しい夢を見て幸福感に耽溺せず、
 ひたすら本を読んで、小説を書くためのちゃんとした土台をつくるべきだと思います。


 『理想が高すぎて、技術が追いつかないから書けない』
 という人はどんなところにも必ずいるのですが、そのほとんどが、
 それまでにちゃんとした作品を書き上げたことが一度もない、という人ばかりなんですよね。


 正直、技術が追いつかないから書けないんじゃなくて、
 最初から技術なんてものが存在していないから、
 自分に何が書けるのかすら測れない状態で、同じ場所を行ったり来たりしているだけ、だったり。

 技術のない人の考える『高い理想』なんて、しょせんたかが知れたもの。

 そんなものに引っかかって作品が仕上げられないなんて、
 時間をただ無駄にしているだけですから、
 その場合はもっと別のことをして充実した時間を過ごした方が、
 小説を書くためにもきっと良いことと思いますよ。

 それではこれにて、失礼させていただきますね。


ペケジさんの返信(質問者)
 みつきさん。ご回答ありがとうございます。
 ズバリなレスでありがたいです。
 もう全体的におっしゃるとおりです。ハイ。

 土台作り、頑張ってみます。
 参考になりました。


jogtyさんからの意見
 迷ったとき、行き詰ったときは原点に立ち返れ、というのを学生時代言われたことがあります。
 最初に決めた「こうしよう」という思いは、迷ったときや行き詰ったときの指針になるから、と。

 最初に小説を書こうと思ったきっかけは何でしたか?
 それを誰に見て欲しいと思いましたか? どういう作品を書きたいと思いましたか?
 ペケジさんのスタイルや上手い文章とやらが何を指すのか分かりませんが、
 今あなたが書いている小説は、あなたが書きたいと思った作品でしょうか?

 あと理想を下げる必要はありません。
 ありませんが、その理想がどういうものを言っているのか、具体的なイメージはありますか?

 ないのなら、それはきっとあなたの自意識が過剰すぎて
 「ほんとの私はこんなものじゃないんだ」とか思ってるだけだと思いますから、
 自分を直視して、本当の意味で”自覚”することをおススメします。



ペケジさんの返信(質問者)
 ビビッときました。ありがとうございます。

>“ほんとの私はこんなじゃないんだ”
 的を得ています。まさにそんな感じです。

 書いた作品を知り合いに見てもらうといつも“君は難しい言葉を使おうとする”
 といわれてしまい、軽い文体を書いてみました。それが先日短編として投稿した作品です。
 しかし、私自身はもっと厚みのある文章を書きたいのです。
 理想は奈須きのこのような、純文学寄りなライトノベルなのですが、
 やはり素人の私が倣って書くとどうしても読みづらくなるだけで……。
 理想は読んだ人が“感動”させるような本を書きたいのに、
 書ける本が“コメディ系”に向いた軽い文体となってしまっていて歯がゆくて……。

 意味の分からない長文失礼しました。
 jogtyさんのレスによって、暗かった自分の悩みに明かりが灯ったようで、
 なんとか表に出せるようになりました。
 
 しかし書いていて思ったのは“逃げているだけ”と思ってしまいます。
 全く道が見えないので、引き返したいと思いますが時間のロスが怖くってそれも出来ない。
 あぁ、可笑しな独白となってしまいました。

 きっかけを掴めた気がします。ありがたいレスでした。
 ありがとうございます。jogtyさん。


御伽話さんからの意見
 どうも。御伽話と言います。
 ちょっと話題がズレていますが、
 ペケジさんの悩みにも通じるところがあると思うので書いておこうと思います。

 知り合いにプロを目指している人がいるのですが、その人が迷いすぎて小説を書けなくなった時、
 (その人が)師匠と崇めているプロの方にこう言われたそうです。

 『雑魚がスランプを語るな。書け、死ぬほど書け。そうすれば見える』

 要するに「悩んでる暇があったら書け」との事。
 上達への道は、「読む」と「書く」を延々と繰り返すこと以外に無いと、
 私自身もそのプロの方に言われました。
 なので、とにかく背伸びでも何でも書きまくって頑張ると良いのではないかと思います。
 今は背伸びでも、それを書き続けて慣れてくれば背伸びじゃなくなるかも知れませんし。

 ま、今は季節の変わり目に入る頃ですし、体調も崩しやすい時期になるので、
 身体を壊さないように頑張ってください。

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