第4研究室 創作に関するQ&A 227P | トップへ戻る |
ななみさんからの質問
 異世界トリップの仕方
 
 はじめましてm(__)m
 ななみと申します。

 突然ですが、私は今異世界トリップ物を書こうと思っています。
 色々と構想を練ってはいるんですが、どうしても異世界へのトリップの仕方が、
 本の中に吸い込まれたり、突然おきた突風で異世界へトリップしてしまったりと、
 ありきたりな物になってしまいます。

 どうすれば新しい発想がうまれるんでしょうか?


● 答え ●

むくむくさんからの意見
 こればっかりは自分で頑張ってくださいとしか言いようがありません。
 しかし、「温故知新」という言葉があるように、
 既存の作品のパターンを知っておくことは無駄にならないでしょう。

類例1)召喚
 異世界側から、何らかの目的を持って、何者かが主人公を呼び寄せる。
 類型として、召喚の失敗で本来の目的とは関係ない主人公が召喚されてしまう。
 乗り物・アイテム等の召喚によって、主人公が付属品的に召喚されてしまう。
 等の「巻き込まれ型」もある。
 多くの場合、物語の当初の目的が「本来の世界に帰ること」になる。
 また、召喚者=協力者となる場合も多い。

類例2)進出
 主人公が自らの意思で異世界へと赴く。
 タイムマシンによるタイムスリップも広義ではこの範疇に入るだろう。
 多くの場合、主人公は本来の世界に帰る手段を既に確保しているため、
 「○○を持ち帰って本来の世界を救う」等の別の目的を有する。
 ただし、進出方法のトラブルから帰還手段を失くす場合も十分に考えられる。

類例3)偶然
 類例1の召喚に近いが、何者かの恣意は働いておらず、超自然的・原因不明の場合。
 また、原因が異世界側にあるとも限らない(元の世界で落雷にあい、気づいたら……とか)
 類例1と異なるのは、帰還手段に関する手がかりが殆どない場合が多いためである。
 これにより、物語の当初の目的が「見知らぬ異世界で、とりあえず生きていくこと」となり
 「帰還を一端は諦める」場合が多い。
 また、主人公の協力者がトリップの原因とは無関係となる場合も多い。


 ストーリーによって、大体この3つの類例になるかと思います。
 本当はこれにもうひとひねりくらい加えてあるのですが。
 これらに即した「演出の必然」を念頭に置いて、
 ストーリーと矛盾しないよう、色々と悩むのがよろしいでしょう。


jogtyさんからの意見
 トリップものは大別すると、
・失神型
・ドア型
 の2パターンに分かれます(私の勝手な分類)。

 失神型というのは、なんらかの理由によりその人物の意識が途切れ、
 次に目が覚めたら異世界だったというパターンです。


 失神と言ってはいるものの、朝、目が醒めたら異世界、
 気絶させられて拉致されるなども含まれます。
 ヘビーなものになると、自殺しようと飛び降りるというのも。
 (幸運なことに人は飛び降りると気絶できる)

 ドア型というのは、何かをくぐりぬけるタイプですね。

 ドアを開けたら、国境の長いトンネルを抜けたら、ドラム式の洗濯機に入ったら、うんぬん。
 たいていの場合、何かの境界面をくぐるというパターンが大半ですな。
 あるいは両者が併用されて、くぐりぬける瞬間に気を失うというのもありますが、(むしろこれが主流)
 これは場面転換の必要性からの失神ともいえるので基本はドア型ですね。

 失神型というのは、どちらかという受けです。

 これまでの自分とは違う何かに「させられてしまう」、
 あるいは新しい自分の誕生を誰かに「与えてもらう」、
 いずれにしろ生まれ変わりに対する願望的な要素があります。
 
 対してドア型は、自らそれをくぐりぬける意志が求められ、むしろ攻めです。

 これまでの自分と決別し、新しい自分を探しに行く。こちらは通過儀礼としての要素があります。
 ちょっとした設定あるいは場面が潜在的にどういう要素を持っているのかを考えながら、
 小説を書いてみるのも面白いですよ。

 さて、新しい発想、ですか。
 さあ? 身近なモンでも探せば色々ありますよ。
 たとえば先ほどドア型の説明で、何かの境界面と言いましたが、
 たとえばコンセントは電気の世界とこの世界の境界と言えますし、
 私の眼前にあるパソコンの画面はコンピュータとの境界です。
 輪くぐりというのを考えれば、カンヅメだってカップ麺だってかまいやしません。
 アリの巣穴に吸い込まれてみるのも面白いでしょう。


鈴神楽さんからの意見
 はじめまして、鈴神楽と言います。

 はっきり言って、斬新だからどうしたと言うのが私の意見です。
 よくエンターテイメントは、始めの三分が勝負だと言いますが、
 小説の場合は、逆に最後の一シーンを何処まで感動的に読ませられるかだと思います。

 だから、真新しいかで、方法を選ぶのでは、駄目だと思います。
 最初の一番大切なシーンだけに、
 それが、最後まで生きてくるネタにした方が深みが生まれます。


 例えば、同じ様に立っていた三人、その中で主人公だけがいきなり異世界に飛ばされた。
 どうして?
 その答えが、実は、主人公が三人の中で唯一射手座だったから。
 射手座の人間にしか、最後の門が開けられなかった。
 途中で、自分より隣に居た、親友の方が、勇者に相応しかったのでは?
 なんて悩むシーンを絡めたりして、読者に常に、トリップシーンをイメージさせておく事で、
 驚き等が格段上がります。

 掴みだからこそ、インパクトより、後の展開に十分に使える物を選んで見たらどうでしょうか?


匿名希望さんからの意見
 どうも、どうも、匿名希望です。
 新しいトリップですか。
 お湯を注いだ瞬間、カップ麺に吸いこまれる。
 教師が廊下に立て、ではなく、異世界行け、と言って自然に。
 トイレから出た瞬間、見知らぬ世界。
 ティッシュ配りの人が、いきなり主人公を気絶させ、拉致。
 買い物でも行くかのように異世界へ行く親友と巻き込まれている主人公。
 いきなり、主人公が移動手段に覚醒。
 禁じ手としては、トイレやゴミ箱、掃除機に吸い込まれる。
 
 など、やれと言うなら、格好良さを捨てたり、読者の評価を捨てたり、
 色んな物を犠牲にして誰もやらないようなことは出来ますが、望みはそうではないと思います。

 どんな世界に行くのか、そこで何をするのか、何故主人公なのか、
 それに似合う移動の仕方は何か、など先にそれを考えるべきではないでしょうか。


 とはいえ、新しい発想についてなので助言すると、
 常識を捨てろ、恥ずかしがるな、まずは深く考えるな、です。

 こんな設定無理だ、みたいなトンデモ設定を、
 いかに問題無く見れる物へと変化させるかが、腕の見せ所だと思うので。
 それでは、失礼しました。


んぼさんからの意見
 まあ質問の主題は「発想」なんだと解釈して回答します。

 とりあえず、常に目を開けておくこと。
 いや、瞬きするなとか目を開けて寝ろとかそういう意味じゃなくて、
 何かを見るときには常に何かに使えないかと考えるんです。
 
 ただ、問題は考え方。
 目の前で起こった出来事、見たことを、真正直にそのまま捉えたらもうダメです。
 違う角度、別の見方、あり得ない解釈で見るのです。


 例えば、学生時代に嫌なイベントの一つとして記憶に残っている全校集会。
 もうスピーカーの音量上げすぎでうるさいんですよね。
 あーちょっと音量下げてよ鼓膜破れるよ腹に響くよ。
 音ってのは空気の波な訳で、わたしゃ空気の荒波に揉まれてるわけですよー。
 っていうかすげーなスピーカー。
 空気に荒波起こすんだぜ。
 嵐を呼ぶスピーカーだわーいヽ(・∀・)ノ
 もうね、あんなちっちゃいスピーカーで嵐を生み出すんだもん、兵器だよ一種の。
 ――おお、兵器か。
 音=武器、ね。
 周波数(波の間隔)やら音量(波の高さ)やら、
 武器的に面白そうなギミックが揃うじゃないですか!
 さて、では具体的にどうやって音を武器にしていきましょうか……。

 みたいな?(何
 まあ上の例は別段オリジナリティある設定ではありませんが、考え方としてはこんな感じです。
 そもそも考えるときに、オリジナリティなんて全然気にしてません。
 面白そうだからやっちゃえー、みたいな。
 ダメです、気にしてください。

 そうして生み続けた発想の中、一つでも「新しい発想」になったらラッキー、みたいな感じですね。
 結局、発想なんて博打ですから。


南志紀さんからの意見
 初めまして南です。

 異世界トリップなんて何でも良いと思いますヨ。
 まずは『何故異世界にトリップするのか』を決めましょう。
 例えば偶然なのか意図的なのか。
 意図的ならば主人公側のアプローチなのか異世界側のアプローチなのか。
 もしトリップに『何かの意味を持たせる』ならアドバイスはできませんが、
 トリップってことは現代から行くってことですよね?

 でしたらなるべく現実世界にあるやり方が僕は好きです(笑)
 いきなり町中で突風は起きませんしね。
 例えば目覚めれば異世界(ベタかな)とか電車に乗ってたら異世界(これ良いかも)とか。

 参考になったら幸いです


ゆきさんからの意見
 異世界トリップにかぎらず、
 これって、究極の悩みだよなあと思ったので書き込ませていただきます。
 ゆきといいます。

 ななみさんが挙げられた例は「本=特殊なアイテム」や「突風=特殊な現象」という風に、
 何か特別なことが起きることが原因になっています。
 そこを捻れば、新しいアイデアが生まれるかもしれません。


 ぱっと思いついたのが
 「街をある道順で歩いてみると、最後の角を曲がったときに異世界に繋がる」というものです。
 この場合、自分がどういう道順をたどったのかが脱出する鍵になりますね。
 またそれを検証するためには、異世界にも似たような町が必要になってきます。
 まあ思いつきなので、ひょっとしたらどこかで既に出ているかもしれませんが(苦笑)。


飛車丸さんからの意見
 んー。
 発想の転換、っていうんでしょうか。
 とりあえず、ななみさんの思いつく限りの「トリップの手段」を書き出してみてください。
 ドア、本、突風、寝起き、押入れ、引き出し、爆発、
 といった具合に端的な言葉で「全て」出してみましょう。
「もうない! これ以上は無理!」
 って程に書き出したら、今度はそこに"無い"もの、つまり、
「これはありえないwww」
 ってものを、何でもいいので数点書き出してみましょう。

 さあ、ここからが本番。
 それはないだろう、というモノを使い、頭を捻りつつ体も捻って何とか考えるのです。
・コーラを飲んだら異世界
・ネジを締めたら異世界
・爪を切ったら異世界
・玄関開けたら2分でご飯
 とかまあ適当に考えて、気に入らなければ没。もう一度やりなおし。

 って感じで、繰り返してやってみると、
「お! これいいかも!」
 というネタに出逢える! ……かも知れません。


嶋さんからの意見
 新しい発想は感性の問題ですので、何とも言いようがありません。
 酸素補給して、寝転んで、音楽を聞いて気長に待ちましょう。

 異世界トリップの瞬間は、エネルギーが生まれる事象であれば何でもいいと思うんですよ。
 ナニかの「爆発」とか。


鈴音さんからの意見
 別にありきたりでもいいんじゃないですかね?
 初めがありきたりでも重要なのはストーリーですから。
 でも、トリップの仕方って結構色々ありますよね

1・普通に道を歩いてたら下に穴があいて落ちていくと異世界。
2・居眠り、眠っている所目が覚めたら異世界。
3・神様が出てきて気まぐれで異世界にいかされる。
4・トラックに轢かれかけて気を失い目が覚めたら異世界。
5・妖しい雰囲気を漂わせる本をどこか(公園、自宅、学校などどこでも)で見つけて、
 開いてみたら吸い込まれて異世界。
6・瞬きしたら異世界。
7・自分の近くで爆発して気付いたら異世界。
8・主人公が見知らぬ人にいきなり「貴方はここに居るべきではない」とかなんとかいわれて、
 異世界へつれていかれる。

 など、すいません適当で・・・
 お役に立てたら嬉しいです

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
上達のためのトレーニング・練習法について
読者の心理・傾向について
使うと危険なネタ?
恋愛・ラブコメについての悩み
ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
人称・視点についての悩み
推敲・見直しについての悩み
コラム(創作に役立つ資料)
批評・感想についての悩み
ネットでの作品発表の悩み
ストーリーについての悩み
冒頭・書き出しの悩み
プロットについての悩み
キャラクターについての悩み
主人公についての悩み
セリフについての悩み
オリジナリティ・著作権・感性
テーマについての悩み
二次創作についての悩み

 携帯版サイト・QRコード
  
第4研究室は小説を書く上での質問・悩みをみんなで考え、研究する場です。
質問をされたい方は、創作相談用掲示板よりお願いします。
質問に対する意見も募集します!
投稿されたい方はこちらの意見投稿用メールフォームよりどうぞ。
HOME|  第1| 第2| 第3| 第5| 鍛錬室| 高得点| CG| 一押| 資料| 掲示板|  管理人| 免責| リンク| メール|