第4研究室 創作に関するQ&A 40P | トップへ戻る |
次もバントさんからの質問  
 登場人物の創作法

 私は創作暦が三ヶ月にも満たないぺーぺーです。
 しかも気分次第で書いたり書かなかったりしますし、浮かんだ作品案のプロットを、
 もしくはその創作に次々と手を出してしまいます。
 つまり極端に遅筆かつ移り気。タイプものろいので手に負えません。趣味だからいんじゃない?
 と言えばそれまでですが、私は生き急いだ向上心を持っている面倒くさがりなのです。
 まあそんなことは神棚にでも置いといて、そこで問題が一つ発生します。

 登場人物が足りません。至急創作してくださいと警告音が鳴るわけです。
 ここで、手広く創ろうとするからそうなるんだろうが、とツッコミがあるかもしれません。
 いえ、ごもっともです。
 ただ理由はそれだけではないのです。
 それは私の登場人物の創作法に問題があるのです。

 私はまず、自分が書きたいと思った作品案のイメージに見合う主人公、
 そしてそれ以外の中心人物を創造します。
 この時、既存の作品から影響を受けて創作することよりも、自分のイメージをなるべく優先します。


 勿論、パーツの一部は何らかの影響を受けているかもしれませんが。
 そして、それに従ってまずは性別、続いてそれに付属する作品上の立ち位置を決めます。
 次に作品案のイメージを自分の脳裏に絵画の下地のように敷き詰め、
 そこに先程決めた設定を置き揃えてまた創造します。

 ここからはもう、閃きと言うかなんと言うか、ともかくすこーんと落ちてくるのを待つ感じです。

 たまにばちこーんだったり、ぱんぱかぱーんだったりと……まあ、はい。
 で、その間は他作品の創作をしたり炊事洗濯etcをしたりするのですが、
 そうこうする内に何かがかちりと噛み合うんですよ。
 つまり人物の部品が一つ完成するんです。それを加えてまた放置創造します。
 放置と言っても、便座に座っているときや浴槽で溺れている時、
 毛布の中で足をもぞもぞしている時には、じっくりと考えてますよ。
 と、まあ紆余曲折あって人物の全体像、
 そしておおまかな設定が決まると本格的なプロット作成へ移行します。
 さあやっと、長くなってすみません、やっと問題の箇所です。

 私はプロット作りで、通常の作業とは別に企画会議なるものを催します。
 それは創りだしたキャラとの、自らは地の文を用いた会話です。


 ……分かります。皆さんが奇異の目で見られる気持ちが、痛いほど分かります。
 こうして文章におこすとヤバーイ感じが滲み出ています。
 でもこうしないとキャラの芯を掴めない、感性の乏しい人間なんです。
 その目的はキャラを喋らせること。それもできるだけたくさんに、です。
 まあやってることは、個人面談、もしくは複数面談に近いです。
 これが遅筆の理由、その頂点に君臨しているのは間違いありません。
 これがやってみると、また随分と長くなります。それはそうです。
 何せ描写は一切ない会話による瞬発創作ですから。一時間で二十は軽いです。
 しかも対一ならともかく、複数になると気を抜いた瞬間に寸劇を始めるんです。
 それを楽しんでいる私も悪いのですが、やりすぎてそれをネタに短編ができそうな勢いになります。
 でも、それによって得る部分が多いのもまた事実です。

 やっとこさ質問へ。
 皆さんはどうやって登場人物を創っていますか?
 私の根本にある目標はキャラの生きたよりよい作品を創る、ですから、
 別に安易な効率化を求めているわけではありません。
 ですが私の方法はあまりにも時間が掛かり過ぎています。
 と言うより、本来の目的を半ば逸脱しています。
 なので、できれば皆さんの方法を参考にさせていただければ幸いです。
 よろしくお願いします。


●答え●

榊 悠さんからの意見
 こんにちは、榊 悠です。偉そうなことはいえない、しがない学生ですので
 これはただの一意見として留めてもらえると嬉しいです。

 私は「人物容姿表」というものを作っています。
 それはただ単純に「容姿のみ!」の表であり、性格などというものは一切書かない表です。
 思いついたときにいくつか書き、性格なんて物語を書くときに決めます。


 性格ですが。
 私の場合、これはインスピレーションに頼るしかないです。
 容姿からパッと思いついたものが多々あります。種族からとか、歴史からとか、
 そういう外部的要因で性格を決めるものもあります。
 好きな小説に出てきたキャラクターで「この部分だけはこいつに入れさせたい!」と思い、
 ぶち込むこともあります。
 これを使えるのは、表面の性格だけです。

 ということでキャラクターをより理解するための方法ですが。
 あとは物語の要所要所で彼(彼女)を見出すことにしています。
 私は中盤までに何個か要所を入れるので(入れすぎ?)見出しやすいです。
 何も刺激がないときには、彼らも普通にしか振る舞ってくれません。
 キャラクターも生きている! と拳を握り、発言すると痛い人に見えますがそう思います。
 キャラクターは生きているので、何か刺激があると思わぬ一面が見えます。
 もちろん作者も生きているので、感動ドラマ、純愛映画など見た後は、
 「こんな気持ちなのか」「こういう気持ちを書けばいいんだ」などとなれます。
 ドラマ、映画などは無意識に主人公と共感しているのでよい媒体だと私は思います。
 作者の感情が高ぶると、キャラクターも高ぶります。
 場面展開が熱くなれば、作者もキャラクターも感情むきだしです。
 笑い、泣き、暴れ、銃を振りかざし、その銃を自分で壊し、迷い、飛び回ります。

 私の場合、個人面談ということはしませんが、短編は作ります。
 キャラクターをより理解するためにも、昔話や思いにたいして勝手に語らせます。

 
 それを一度、書いてしまうと理解出来るので、それは消すことが多いのですが。
 参考にならない意見で申し訳ありません。
 それでは。乱文失礼しました


佐藤拓真さんからの意見
 さて、この半年分の課題をどうするか……。
 ミラクルミラクル・ラララララン♪ 職員室よ燃えろ☆ 全て灰になってしまえ♪

 ……………………。

 バントさんへ。

>皆さんはどうやって登場人物を創っていますか?

 俺も小説暦同じほどですが、俺の創作方法をお教えします。
 あくまで俺のやり方であり、かなり参考になりませんが(汗)

 まず、主人公を決めます。一人くらいでしたら簡単です。適度に過去も作っておきます。
 で、作った世界にぶち込み、適当に歩かせます。寝ていたり血にまみれていたりもOK。
 するとあら不思議! 角から女の子が飛び出してきたり、
 マンホールからオッサンが生えてきたり、空から美少女が降ってきます!

 はい、要約すると、行き当たりばったりで作っています。
 もともとプロットがないため、イレギュラー満載です。
 読者は先を読めません。俺ですら先が読めません。


 突発的なキャラなので、当然浅いです。
 ですので、これから進もうとする方向性に合わせ、適当に過去を作ったりします。
 練りに練り込みます。
 
 始めの辺りはいいのですが、あとあとになると苦しくなります。
 でも、突発キャラはとまりません。ガチャガチャのように、ガシャンと出てきます。

 突発的過ぎて苦しい時は、始めの辺りに伏線をそっと置いておきます。
 さりげなく、分からないように(たまに無理が出ますが)。

 これが俺のやり方です。物語を進めながら作るので、動かしやすい人物ばかりです。
 (ご都合主義にならないように注意していますが)
 参考にならないかもしれませんが、世の中にはこういう奴もいるんだな、程度の認識で。

 それでは。


めたさんからの意見
 キャラつくりは楽しいなーのめたです。お話します。
 
 とりあえずは主要登場人物を決めます。長編だと五、六人、短編は二〜三人ってとこですか。
 これは決めます。もーぜったい決めます。


 RPGで言うならパーティーメンバーとラスボスになります。
 これだけを決めて、それ以外は端役だと割り切ります。
 大体3〜4人浮かんできますね。一気に。
 キャラってのは相関してますから、一人決まると後も大体決まります。
 立ち位置も決まってる場合が多いので、じゃあこの位置はこいつと簡単にはめられます。
 たまに立場のみ決まってる場合がありますが、
 その時はじっくり考えて立ち位置に相応しい性格を考えます。
 で、あとは増やしません。主要登場人物は一度決まれば、あとはずっとレギュラーです。

 面談っすか。俺は主要キャラ同士を集めて話させます。
 作者が入ってこない以外は似てますね(大体奴ら作者の悪口言いますが……)
 これが面白い。意外なセリフが浮かんできて、ほうこいつはこんな奴だったのかと分かります。
 やっぱり実際描くと違いますね。

 キャラが生きたよりよい作品を作る方法ですか……
 もちろん設定を細かく決め、キャラのイメージを作るのも大事だと思います。
 ですが、キャラが生きるのは設定表の上ではありません。
 キャラが生きてくるのは、作者が熱心にキーボードを打ち込むその瞬間です。
 だってキャラが動くのは実際の執筆しているをしているときですから。
 それ以外はキャラの何を決めても、あくまで設定でしかありません。
 生のキャラの動きではないのです。
 だから、設定で悩んでたら書き始めてみてください。短編でもいいかもしれません。
 そうすれば、きっと執筆の瞬間のキャラの生き生きさが分かると思います。

 最後に。
 自分がかつて生み出したキャラに、一之瀬 麻耶という奴がいます。
 こいつ、プロットの段階では顔も名前も決まっていない単なる端役でした。
 ところが実際に書き出して、こいつが登場して(登場シーンで適当に名前決めました)話し出すと…
 すごいいいキャラになりました。結局その作品内でもヒロインを押しのけて一番人気。
 端役の癖に(初めのレギュラーメンバーでもなかったのに)とんでもない奴です。
 自分が今まで書いた中で一番の予想外、キャラが生きた瞬間でした。
 こいつには本当に魂が入ったんじゃねえかと思ったこともありました。
 実際書かなければ分からないこともあります。
 いちど何の気なしに書いてみて、勝手に動くキャラというのを堪能してみてはいかがでしょうか?


ふきさんからの意見
 こんばんは、ふきです。

 私はキャラを作る時、知人を参考にしています。
 近所に住んでいた変な老人や、昔小中学校で知り合った人や、アルバイトの友達等を、です。

 もちろん私が知っているのは表層に見える性格や趣味思考だけですので、
 キャラとして立てる際には内面を埋めていきます。
 その後、キャラがある程度固まったら、実際とは違う場所に配置すると、
 良い具合に本物とは違う1面が出る事もありますね。

 いまいち掴みきれない場合は、皆様のように短編を書く事もありますが、
 元がある分、かなり希です。
 先生や先輩や後輩や他人や家族にどう云った条件で対した時、
 どのような口調でどのように対応するのか、矛盾なく設定する事も容易出来ますし。
 私なりの効率化、でしょうか。

 直感でキャラ造り……は、そうそうないですね。

 以上、参考になりましたでしょうか。
 

蒼い人さんからの意見
 キャラを創っただけで終わる。そんな事をしていた頃もありました。
 いや、最近は違いますけどね。蒼い人です。
 私の場合を説明しましょう。

1.小説のコンセプトを決める
 これだけで必要なキャラクターの数やおおよその性格が方向付け出来ます。

2.世界観を決める
 詳細を敷き詰めていく事で、人物の癖など、細かい所を補正する要素を作ります。

3.履歴書とプロットを平衡して書き連ねる
 名前・性別・身分・性格・好み・趣味・癖・特記事項云々をまず設定していき、
 大体必要な人数が揃ったらプロット作成に移って、どう動かすかを決めていきます。
 そこで人数不足を感じたら新しくキャラの履歴書を作り、プロットを修正する。その繰り返しです。

4.人物相関図を作る
 実際に書き出してませんが(笑)。ただ、憶えていられる程度のもので十分です。
 その関係如何によって、キャラの態度が確認出来るのです。

5.実際にイラストを描く
 これは絵心がある人限定の手順です。
 絵心が無い人は、既存のキャラクターを当てはめるだけでも構わないでしょうが、
 時にどうしてもふさわしいキャラがいない場合もあります。
 そこで「似てるんだけど何だか違う」というキャラを参考にして、自分で描いてしまいます。
 ま、私も威張れるほどの画力は無いですし、顔だけしか描かない主義ですから。
 ビジュアルイメージは文章より強力に作用しますから、一応オススメ出来る方法ですね。

6.小説を書く
 設定を元にして実際に物語を創造していきます。
 ただ、時にはプロットが不十分で何を書いたら良いか解らなくなり、時間を無駄にする事もあります。
 その場合は、「夢想」しています。寝る直前、布団に身を擦りながら妄想で自作自演を実行します。
 そして、次の日の朝に憶えている分だけ書いておく。最低でもメモは取ります。
 寝る前で足りなかったら、日常でも実行します。
 通学途中、休み時間、昼食、風呂……時間は意外とあるものです。

 私はこの方法で、現在長編を執筆中でございます。


チビさんからの意見

 こんばんは、そしてはじめまして。
 神出鬼没の気まぐれ屋、チビと申します。
 ……登場人物の創作方法。わあわあ、楽しそうな話題ですね!
 便乗させてくださーい。

 わたしくチビは、ストーリーを先に考えることが多いので、
 それに適した登場人物を作ることが多いです。


 容姿や服装について描写するのが苦手なので、その辺りは必要最小限しかしませんです(苦笑)
 ……チビは、人物の性格を描写するのが大好きなんですよ!(ちょっと興奮)
 人の心の中って、早々わかるものではありませんが、
 特に一人称の小説なんかだと、主人公と同じ視点や気持ちで世界を見ることができてしまう。
 これって、小説だからこそ味わえる楽しみの一つなんじゃないかな……
 と思いつつ、創作しているチビです(^^)

 おっと。このままではあまり創作法になっちゃいませんね(汗)
 えっと。そうだなぁ。

 他の方もおっしゃっていますが、身近にいる人をモデルに描くも良いですね。


 チビの場合は、友人曰く、長年書いてる小説の登場人物には、
 チビの性質が見え隠れするそうで(苦笑)
 「このキャラの天然具合は、チビちゃんでしょう」とか言われます。
 ……小説書いている時は、天然ボケっぽく書いてるつもりはないんですが、
 読み返すと気付くキャラの性格ですね(そんなんでいいのか作者;)

 私はお喋りする友人によって、性格が違う(というと誤解を受けそうですが;)
 何て言いますか、その友人が一番会話しやすい雰囲気でいようとするので、
 そういう点は創作する時の人物描写に役立っている気がします。
 相手のことを知ろうと思えば、自然と相手の人柄も察知できるので……上手く説明できませんが、
 創作にも一役買っている自分の性格やもしれません。

 長年書いている長編小説のキャラが何人かいるのですが、
 他の作品を書くとき、その中のキャラを主軸にして、新しい登場人物を作ることもあります。
 長年かいているとそのキャラの行動や話し方、性格もよく分かってますし、
 他作品で新しい登場人物を描くのに困った時はそうしています。

 ちなみにものすごい余談ですが、
 チビがよく描いてしまうキャラは、寡黙でクールなのに、どこか抜けているキャラです。
 あと、お調子者で女の子を口説きまくる、よく喋るキャラも描くのが好きです(笑)
 真面目なのに天然なキャラとか、その逆とか……これは読者に言われることで、
 作者が意図してないキャラの性格なんですが(はは;)
 ……女の人がみんな悪女チックになってしまうのが、最近の悩みです(苦笑)
 もっといろんな人物が描けるように努力しなければ、と思う今日この頃でございます。


 あわあわ。楽しくって話が脱線しそうなので、この辺りでお暇いたします。
 次もバントさん。登場人物の創作、がんばってくださいね!!


をーでんさんからの意見
 はい。をーでんです。創作歴は3年ほどですが、筆力は底辺をさまよっております。
 登場人物。私はぶっちゃけた話、行き当たりばったりですね。
 プロットレスのモノ書きですから……
 主人公とヒロインだけ作っておいて、後はシナリオが進行して、
 キャラを新しく作成する必要性に迫られたときにキャラを作っていく。
 脇役は殆どそのノリですし、親とか友人も、親や友人が必要な段になってから、
 ぽっかりと浮かんでくる。そんな感じです。
 私なりの考え方では。あくまで小説の中で動くのは主人公とヒロインだけで、
 他はその盛り立て役に過ぎないというような思考が存在しておりまして。
 故に「ここをこうすれば面白くなる」以外の理由でわきキャラを作ったことなんかありません。
 
 結局、おもしろい展開、おもしろくなる台詞を言わせるためにキャラを即興で作る、
 といったようなところでしょうか。



通りすがりeさんからの意見
 こんにちは、通りすがりに来ました。
 ディープインパクト並の速度で通りすがります。

 一度そのキャラクターになってみる……というのもいいかもしれません。

 いや、擬似的に多重人格化してみるという感じでしょうか。
 それで、そのキャラで一人ごとを呟いたり物事を考えたりしてみるのです。
 特に、異性になりきるのがおもしろいですよ。同姓はちょっとつまらないのですが。
 思いついた性格に片っ端からなってみるのです。
 ちなみに、服装まで真似したら色々とまずいです。そして、人に見られたらかなりまずいです。

 また、脳内だけで適当な物語を考えてみるのも良いでしょう。
 設定の矛盾なんてお構いなしで、やりたい放題な感じで。

 
 最近はやっていませんが、やろうと思えばいつでもできます。
 えっと、総勢30人近くの能力バトル系で、世界観が妙に広くて、
 大会やったり戦場バトルやったり街で戦ったり……壮大な物語です。
 なぜか、レベルの概念があります。
 あの世界観を一言で表すのは難しいですね……名前は深く考えちゃいませんが。
 いくつくらいエレメントがあったっけ……ああ、思い出せますね、何とか。
 名前や技、設定に無理があっても、性格に無理はありません。
 でも、この方法にはとんでもない期間がかかるんですよね……それはもう、三年くらいは軽ーく。

 ふと思ったのですが、脳内だけで適当な物語を考えるのも……人格形成ですね。
 実際、バトルシーンではそのキャラになりきってましたし。
 でも、それがベースになっているから他のキャラを考えるのが楽になっているのかもしれません。
 有りえないですもん、敵キャラも含めたらえらい人数ですよ。
 ともかく、暇なときにやってみてはいかがでしょうか。
 時間はかかりますが、後々役に立つと思いますよ。
 小説にする気のない物語を考えてみるのも、結構楽しいですからね。
 今日は久しぶりに、その世界に浸ってみることにします。


樺楠さんからの意見
 創作法とは少し違うかもしれませんが。
 私は一人で走ったキャラを使います。
 物語を作る上で、登場人物をある程度イメージしてみて、
 そのキャラクターが頭のなかで走った時だけ使うようにしています。
 別にこういうキャラクターを作ろうとか思っていなくても。
 キャラクター自身が勝手に居場所を探す瞬間ってあると思うんですよ。
 そういうのをしっかり感じてあげれば、キャラがしっかり立ってくると思います。


峰しずくさんからの意見
 こんにちは。

>通常の作業とは別に企画会議なるものを催します。

 おお!
 それは素晴らしい。
 ご本人さんは悩んでおられるようですが、
 私にしてみれば、「なんと、そんな登場人物の練りこみ方があった のか!」という思いです。


 確かに、時間はかかるでしょう。
 でも、この方法が生きてくれば、リアリティがあって、矛盾が無くて、
 また人と人との絡みもそのストーリーにとって全く違和感のない、
 素晴らしいものができるのではないでしょうか。
 企画会議の時間を短くするとか、脱線しないようにするとか、
 司会者に技量は必要かもしれませんが、ようはその技量を磨けばいいのであって、
 それだけのことだと思います。

>それを楽しんでいる私も悪いのですが、やりすぎてそれをネタに短編ができそうな勢いになります。
 でも、それによって得る部分が多いのもまた事実です。


 楽しみましょうよ。創作なんですもの。
 短編ができてしまう? いいですねえ。番外編にしてもいいし、よくマンガのあとがきにあるような、
 キャラどうしのストーリーを離れた会話なんかでも良いのでは?

>やっとこさ質問へ。

 やっとこさ、回答。
 深く考えたこと、ないです。ごめんなさい。
 必要に応じて出す脇役なんかは、その場に必要な設定で登場させてしまいます。
 後に、重要な脇役になる場合もあれば、使い捨てになる場合もありますが、
 前者の場合は、後付で設定を詳しくしていきます。
 (つまり、それで差し支えのない程度の人物設定しかしていない、ということです)

 拙作の話で恐縮ですが、自分のHPに掲載している小説「銀河鉄道999」を、
 自分的にタイムリーなので例としてあげさせていただきます。
 場末の食堂に「ジーパンと白のTシャツ」で登場する男がいますが、シンプルないでたちながら、
 きちんと洗濯された清潔な服を着ている、という描写があります。
 コレは後に、この男が「場末の食堂」にも出入りするが、
 実は爵位を持ついいとこのボンボンである、という設定のためです。
 彼はそれなりに重要な役割を持ちます。
 こういう場合、「この男にこういう役割を担わせたい」という想いがあって、
 それにあわせてキャラを作っていく、という感じです。



匿名希望さんからの意見
 登場人物をどうしても増やさなければならなかったり、効率よく考えなければならなかったり、
 あるいは既存のキャラクターがいまいち立ちきっていないので、
 深みを出す設定を考えなければならない。
 そういった機会というのは、私も多々あります。

 本来ならば、天から脳に振ってくるのを待つわけですが、
 無理やりにでもひねり出さなければならない場合の方法について、
 今回は書かせていただきますね。
 まずは

1. 根本的にまったくキャラクターがいない、設定がない場合。
(めったに起こりうる事態ではありませんが、
 オムニバス形式の物語を書いている場合などに起こり得るんですよね)

 ゼロから生もうとすると無理なので、制限をかけます。
 具体的にはPBCやメールゲーム、TRPGのルールブックなどを適当に探し出し、
 そこのルールに従ってキャラクターを作るのです。
 いくつかの制約がかかるので、かえって意外と作りやすいです。

2.物語的に必要だが、そのポジションを埋めるキャラがいない場合

 予めキャラクターのポジションが決まっているので、
 大概何らかの形で対になるキャラクターもどこかにいるはずです。
 (言い合いをするシーンが多いキャラクターなど)
 対になるキャラクターと、正反対のポリシーやイメージを考え、それをベースに作ります
 正反対の面を持つキャラクター同士は、互いを引き立てるため
 相棒だったり対立してたりすると、おいしくなることが多いです。

3.キャラ自体は大まかに決まっているが、生き生きしていない。面白みがない場合
 大まかに三つの点をチェックして、決まっていないようなら付け足します。
 ・成長するのが見せ場のキャラクターか、変わらないのが見せ場のキャラクターか
 ・どんな欲求、欲望を持っているか
 ・ギャグやコミカルに見せるためのポイント

 まだまだノウハウは研究中なんです。
 そもそもノウハウが確立できるものでもないでしょうけど。
 まぁ、よろしければ参考程度に。


レディマンさんからの意見
 あれ? ひょっとしてもう完結しちゃいました?
 お久しぶりの、あるいははじめましてのレディマンです。
 最近は、プロットばかり溜め込んでいます。
 初めて小説を書いたときはプロット作ってなかったんですけど、無茶だった……そして若かった。

 私のやり方は……

1,世界観を決める
 まず、これでしょうね。現代日本が舞台なのに甲冑着てるフランス人が出てきても変ですから。
 (まぁ、そういう話ならともかく)

2,主人公などの主要人物を決める
 いわゆるレギュラーさんを決めます。
 このサイトのキャラメイキング(出身とか好きなものとか)を参考にさせてもらってます。
 容姿は細かく決めてません。
 髪の色、目の色、場合によっては肌の色……後は体格ぐらいですか。
 中肉中背とか、小柄とか(あいまい)。
 逆に履歴のほうはかなり細かく決めています。これが一番時間を使う作業かもしれません。
 どこで生まれて、どんな家庭で育ったか、学校は、友人は……と事細かに決めていきます。
 
 この時点で性格その他にギャップがあると思ったら、変更修正します。
 たとえば、両親以下家族全員が目の前で惨殺されたのに、
 何の影も背負わず明るく楽しく生きている、とかですね。
 どうしてもイメージがわかないときは、キャラを絵にして頭の中で動かしてみます。
 まぁ、その絵は誰にも見せられません。下手なんで。

3,その他設定を決める
 キャラが使う特殊能力、武器、異世界ファンタジーならそこに存在する国家、文化など。
 現代劇なら学校、会社などの概要。これもかなり時間をかけているように思います。
 何といってもキャラのバックボーンに深くかかわってくるところですから、
 何度も書き直して納得がいくところまで書き続けます。

 ここまでやってプロット製作に移っていきます。私も結構時間がかかるほうです(だと思います)。
 端役だと名前と簡単な経歴を作るだけですね。性格を後付で変えたりすることもあります。
 「あ、ちょい役のキャラが足りない」と思ったら、本編書きながら付け足すこともあります。
 ……ここまで書いておいてなんですが、私も時間かけるほうなんで、
 効率アップは望めないかもしれない……すみません。
 まぁ、こんな風に作ってる人もいるよ、ぐらいで留めておいてください。

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