第4研究室 創作に関するQ&A 70P | トップへ戻る |
アゲインさんの質問  2007年
 初心者が新人賞に挑戦するのは無謀か? 
 
 僕は、小説を書き出して一年半になろうかという駆け出しの学生です

 さて、いきなりですが本題に入りたいと思います
 先ほども述べた通り、僕はまだまだ駆け出しです
 しかし、僕は今年中に某出版社の新人賞に作品を投稿したいと考え、現在執筆中です
 そこでなのですが、やはり僕のような初心者が、
 新人賞を取ろうと挑戦することは、無謀なのでしょうか?
 もっと力をつけて、自分の型が決まってから投稿したほうが賢明なのでしょうか?


●答え●
  
 アゲインさんはじめまして。
 
 これは気にせずドンドン挑戦すべきだと思います。

 『棚から牡丹餅』という言葉があります。
 棚から牡丹餅が転がり落ちてくるみたいに、思いがけない幸運が転がり込む例えです。
 でも、牡丹餅が手に入った最大の要因は、幸運ではありません。
 牡丹餅の置いてある棚の下に行ったことです。
 ああ、牡丹餅欲しいなぁ〜、と思いつつ、公園のベンチに寝転がっていたのでは、
 牡丹餅は手に入りません。

 恋人をゲットするのだって、異性が集まる場所に行って、
 なるべく会話するようにしなければ、絶対にゲットできません。
 家で美少女ゲームばかりしていて、いつか俺にも……
 なんて考えていたのでは、絶対に幸運には恵まれませんよね(汗)。
 あるモノが欲しいと思ったら、それを手に入れるべく、どんどん行動すべきです。

 恥ずかしいとか、失敗するかもとか思っていたら、チャンスは逃げていくだけです。

 例え挑戦して新人賞に落とされたとしても、それで自分の実力がハッキリわかります。
 一次選考落ちなら、一から修行しなおさなければなりませんし、二次選考まで突破したら、
 もはや受賞は手の届く位置にあります。
 その方が、自分には実力があるのか、ないのか? 
 などと考えて行動しないでいるよりも、よっぽど有意義だと思います。


無用斎さんの意見 
 時期尚早という人間が納得するまで待っていては、100年経ってもその時期は来ない。

 これは、Jリーグが発足するときに関係者の1人が言った言葉です。
 まだ早いんじゃないか、そう考えていたら、いつまで経っても応募なんかできませんよ?
 僕も、小説を書き始めてまだ半年足らずの駆け出しですが、
 現在、新人賞に送るための小説を書いています。
 
 目的を達成するには、挑戦あるのみです。失敗してもいいんです。

 書いた小説がつまらなかったからといって、命までとられることはありません。
 思い切って進みましょう!


桜木谷さんの意見 
 どうも、はじめまして。

 結論から述べてしまえば、初心者が新人賞に応募するのは決して無謀でもなんでもないかと。

 ……だって「新人」賞ですし(笑
 倫理観的な話になってしまいますが、力をつけて、というのはどうやって計るものでしょうか?

 小説などのクリエイティブな分野には絶対的数値というのが存在しません。
 そこにあるのは流動的な、個のレベルでの相対的価値のみだと思います。


 確かに自分の型がハッキリと決まっていない、キャリアが短い=力が無い、
 というのは書き手にしてみればこの上ない不安要素です。

 しかし、ポジティブに考えてしまえばどんな型にでもなれる、もっと高みを目指せるという事です。
 一度自転車に乗れるようになってしまえば、二度と乗れるようになりたい、とは思いませんよね?
 その「乗れるようになりたい」という気持ちは何よりも強いものだと思います。

 とか偉そうな事を言いつつ自分もまだ若輩者です(笑
 二作目にしてシナリオライター職に応募する、
 という無謀極まりない行動に出ている大馬鹿野郎ですが…
 ガンガン行きましょう! 初心者というなら失う物等何も無い! 位の勢いでw
 そして一歩でも進めば、きっと今とは違う景色が見れる筈ですから。


猫の盛りさんの意見 
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 ご自分で読んで、問題がないと判断されたら、応募すべきです!

 型とか何とか気にしても仕方ないですし、書き手が刺激を受けていけば、
 多かれ少なかれ、そう言うモノは変化してゆくものです。

 まずは挑戦!
 頑張ってくださいね。
 ではでは


Neutronさんの意見 
 こんばんは、Neutronです。

 そんなの気にせずに、じゃんじゃん投稿すればいいと思いますよ。
 処女作がそのまま新人賞を通ってデビューしてしまった、
 と言う人も世の中には結構いるらしいです。アゲインさんにその才能が無いとも限りません。
 実際に無謀だとしても、応募することに損はありません。
 下読みさんは迷惑するかもしれませんけどね(笑)

 型なんてものは後から付いてくるもので、意識してもメリットは無いと思います。
 個人的には、一生型にはまらないで、常に変化し続ける存在でありたいと思っています。

 頑張ってくださいね。


とるさんの意見 
 ここで「無謀です、もっと基礎力をつけるべきです」と言われて、
 引き下がる押しの弱さなら、それはそれで新人賞から遠いでしょうね。


アゲインさんの返信(質問者) 
 やはり「何事も経験」のようですね。
 投稿して、ダメだったらなにがいけなかったのかを考えて、次回に活用する。
 それでいいんですね?

 それと、「とる」さん。
 ええ、ここで「無謀だ、もっと力をつけろ」と言われたかもしれません。
 そう言われたとしても、僕はやっぱり創作活動をやめないでしょう。
 なぜなら、僕はここに小説を投稿したことはありませんし、
 僕の力はどの程度か知るヒトはいないはずです。
 
 ですから、「やめろ」とは言われないはずです。
 自分でも、まだ伸びていけると思っています。
 ですから、結局は同じことをしていたでしょうね。

 ……と、お礼&解釈より、「とる」さんへのお返事の方が長くなってしまいました(汗)
 まだまだ、意見募集中です。
 なにかあれば、アドバイスいただければいいなと思います。


ちゃけぱら@稚内市さんの意見 
 所長さん、「ライトノベル作法研究所」に関る全てのかたがた、はじめまして。
 ちゃけぱら@稚内市と申します。
 大人向けのエンターテイメント小説家になりたい人間です。
 ネットで遊んでいるうちに、貴サイトを知りました。
 ライトノベルに的を絞っているようで、
 エンターテイメント小説全般にも通用する情報が載せてあることに感心している次第です。
 では、今回の用件です。

●初心者が新人賞に挑戦するのは無謀か?● 

 という質問がありましたけど。

 どうして、回答者の皆さん、「初投稿=即デビューの危険性」について触れていないのかなあ、
 と思ったら意見を述べたくなりました。


 すでに回答を送った皆さんに逆らおうとか批判しようとかいう気持ちじゃありません。
 皆さんの回答は一般論として正しいと思います。
 ですが、「初投稿=即デビュー」って、そんな単純に喜べるものなのか? と思います。
 私だったら、初投稿がデビューにつながったら怖いです。

 私の友人が十年くらい素人として書き続けた後、今、デビューして作品を発表しているのですが、
 「プロは厳しい」という当たり前のことを切実にメールで語っています。
 その意見を読むたびに、「早くデビューしたいのは山々だけど、
 デビューの前にやるべきことをやっておくべきだよな」と思います。

 初投稿でデビューを飾る人には、デビュー前の苦労というやつが絶対的に足りないです。

 だから。
 「初投稿=即デビュー」の場合は、確実にそのあと、
 「俺、無謀だったなあ」と考えるような気がしてなりません。
 そうならないためには、処女作を一年くらい保存しておいて、
 二作目ができあがった頃にでも見直して、それから投稿するかどうか決めるのがいいと思います。

 かく言う私も、処女作を新人賞に送った口です。
 しかも、二作目ができあがるまで寝かしておいたというわけじゃないです。

 処女作を新人賞に投稿するようなひとは、まず九割がたが予選で落選すると思います。
 私もそうです。一次予選すら勝ち抜けませんでした。
 そして、落選したことがとても勉強になり、(なぜか)励みになったような気がしました。
 だから、たぶん、初心者が新人賞に投稿していいかどうか悩んでいるひとは、
 たいてい落として貰えると思います。
 そして、とても勉強になることでしょう。
 それは咎められる筋のことではありません。
 思いっきりやったらどうだ、と言いたくもなります。
 が。
 
 処女作がデビュー作につながった場合の苦労については覚悟してほしい。
 それだけは念を押しておきます。



雨瀬さんの質問
 こんにちわ。
 ちゃけぱら@稚内市さんの意見を大変興味深く拝見しました。
 ちょっと質問がしたかったのですが、
 創作掲示板の方でスレを見つけられなかったのでこちらから失礼します。
 どうぞよろしくお願いします。
 ちゃけぱら@稚内市さんの意見は、
 めったに聞けない現場の意見を物語っていてとても貴重でした。

> プロは厳しい」という当たり前のことを切実にメールで語っています

 ここのところをもう少し具体的にお聞きできたらなんて思いました。
 きっと処女作即デビューは今、どんどん増えてきているライトノベルの新人賞部門では、当たり前のことだと思うんです。
 しかしながら幾つかのを読んでいますが、これでなぜと思うものも発表されています。
 これからプロとしてデビューを目指す人たちのためにも(勿論私自身も)、
 心構えと言ったら失礼かもしれませんが、覚悟として知っておけたらと思いました。

 でもちゃけぱら@稚内市さんに返事ができず、
 (自分の見つけ方が足らないのかもしれませんが)こちらから質問させていただきました。
 お手数おかけして申し訳ありませんがよろしくお願いいたします


ちゃけぱら@稚内市さんの意見 
 雨瀬さん、はじめまして。
 ちゃけぱら@稚内市です。
 
 まず、雨瀬さんのご相談に回答する前に、次のようなことを理解していただきたく存じます。
 私はプロ作家ではありません。これまでのプロ作家やプロ作家活動についての意見は、
 本で読んだり、他のサイトを閲覧したり、友達の意見を聞いたりしたものを要約しました。
 だから、責任のとりきれない部分があります。
 いけないことをしているような気にもなっています。
 もちろん、このことは雨瀬さんに無関係なんですが、ご同情いただけると助かります。

 さて、「プロの厳しさ」についてです。

 まず、プロには最低限、締め切りと枚数制限があります。
 素人さんにはありません。
 だから、素人さんは自由で気楽です。

 友達は、「納得するまで作品を高めることができない」というようなことをメールで語ってくれました。

 でも、素人さんは自由ですから、執筆予定を休んだり延長したり、
 長編を書く予定でいたのを短編に変更したりということに制限がありません。
 まして、書いているものが駄作だと気づいたら、誰にも断りなく廃棄することができるのです。

 これは、文芸誌に発表する作品についてだけでなく、
 文芸誌に発表した作品を単行本化するときにも問題となります。

 先日、私は友達が文芸誌に発表した作品を批評したのですが、
 その私の批評で参考にしたい意見があったにもかかわらず、
 「単行本化するにあたっての最終チェックをする締め切りには間に合わなかった」とのことでした。

 あと、会心の作じゃなくても、水準作でなければ発表できません。
 水準作であっても、売れなければ、くびを切られます。

 水準作が書けて、くびを切られなくても、学生でもない限り、
 生活費を稼ぐために小説家以外の仕事もするひとが多いです。

 それと、プロになると読者から感想をいただけます。
 でも、その感想の中には、辛辣すぎるものもあるそうです。
 悪意があるとしか思えないような、怖い感想も来るそうです。

 友達は、辛辣すぎる感想を貰って体調を崩したそうです。
 体調を崩しても、作品を書いたり、
 小説執筆ではない仕事に通ったりしなければいけないのが普通です。
 
 それでも小説を書くことが楽しいかと私が聞く前に、友達は言いました。
 「すでに小説を書くことは楽しくない」と。

 でも、一生小説を書くことが楽しくないわけじゃないだろうと、友達も私も考えています。
 これがプロとして十年活躍したあとでも同じことを考えていられるかというのは、
 定かではありません。
 むしろ……(検閲削除)です。怖いです。

 もちろん、以上が作家活動の厳しさの全てではないと思います。
 真の作家活動について迫ることができず、すみません。
 
 最後にまとめると、素人さんの特権というのは、
 「いくらでも失敗することができて、その失敗を誰にも見せずに済ませることができる」
 ということに尽きるのではないかと思います。


TAKAさんの意見 2014/01/15
 僕は「通ったらラッキー」、くらいの気持ちで執筆しています。
 選考を突破すること、入選することに力を入れすぎて、傾向と対策やら、文章作法やら血眼になって研究に研究しても一次に通らず自滅するのは当たり前です。
 担当がついたプロじゃないんだから、独りよがりの作品になって当然だし、新人なんだからやりたいように、好きなように書くのが一番気が楽です
 もっと軽い気持ちで、小説を書くことを楽しむ、応募することを楽しむといいです。
 実力は何度も完成品を応募していけば上がりますし、実績は落選の山だろうが残ります。
 僕は「評価の対象になる小説を完成させ、応募できる能力があるだけ」で立派な才覚だと思ってます。
 書かない人はいつまでたっても未完のまま、完成しない、つまり評価すらしようがない価値のない作品になるからです。

萌え・美少女・美形・BLについて
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