第4研究室 創作に関するQ&A 79P | トップへ戻る |
凛さんからの質問  
 場面から場面への繋ぎがうまくできません
 
 初めまして。私は小説を書きはじめたばかりの初心者です。早速ですが質問です。
 私の場合、最初と最後の話の内容・大まかな流れ・部分的場面は思い浮かぶのですが、
 どうしても途中経過が思いつきません。
 なので、『この場面から次の場面に繋げたい!』と思っても、
 そのあいだのストーリーが思いつかずに前へ進めません。
 思いついた場面から書こうと思っても、後からくい違いが起きます。
 皆さんは細かい場面をどうやって考えているのですか?


● 答え ●
 
猫の盛りさんの意見
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 オイラはトウシローもいい所ですが、”次の展開が出てこない””しっくりしない”等々は、
 プロでも筆が止まる悩ましいものですね。
 オイラの場合は「書き出し」で悩みまくるタイプではあるのですが、
 凛様の悩みも覚えがないわけではありません。

 オイラがそういう場合は、2択の行動に出ます。

 1つは、強制的に別の作業をしたり映画を見たり寝たりして、
 無理やりに詰まった思考を追い出します。


 一歩引いて見たり視点を変えれば意外にアイディアを思いついたりすることが多いので、
 オイラはそうすることが多いです。
 (そしてそのまま、忘れてしまい放ったらかした作文は数知れず……)

 もう1つは別な要素を持ってくる事です。

 ダメな猫ですが、稀にどこかに書いたものを寄稿したり依頼を受けたりもして、
 のんびり構えている場合でない時、お話に別な要素を詰め込んだりします。
 十分に考えれば、次の展開を思いつくときもあるんですが、
 その時点で作者自身が把握している作品の要素に「繋ぎ」となる部分が見当たらないため、
 次が書けなくなるケースが多いです。
 そこで作品に関係ないような要素であっても投入することで話がその分だけは膨むようになり、
 既存の要素との相乗効果で思わぬ展開が起きたりします。

 具体的に言えば事件を起こして巻き込んだり、登場人物を増やす等が有効ではあります。

 ただし、むやみやたらと登場人物が増えると、
 お話自体の密度や作品の質が薄まる場合があるので注意が必要です。
 ですので、イベント専用の章なり、シーンなりだけに登場するキャラクターを用意したりして、
 本来繋ぎたい作品の展開に必要な要素を提供しつつ、
 イベントも起こしてお話を盛り上げたりします(我ながら姑息だなぁ……)。

 新しい登場人物を出すことでイベントや次への要素が提供されるパターンは、
 RPGとかのゲームでは定番の手法と言えると思います(映画でもよくあるし)。

 オイラ的にはこんな感じです。
 ではでは。


みつきさんの意見
 凛さま、はじめまして。

 細かい場面や繋ぎのエピソードに詰まったとき、私の場合は、
 以前に書いた部分を何度も何度も読み直すことで、
 キャラクターたちをどう動かしたら自然であるかをまず最初に考えます。
 

 で、それだけでは不十分だと感じた場合は、
 ストーリーにどんな外的要因が介入してきたら自然な流れになるか、ということを考えます。
 二日二晩ほど、ウンウン唸って頭を捻れば、おおかたは答えが出るようです。
 考えすぎて、具合が悪くなるときもあるんですけどね(^^;。
 
 ところで、エピソードとエピソードの間を繋げるストーリーが作れない、とのことですが、
 その繋げたいエピソードって、どちらもストーリーに絶対必要なものなのでしょうか?
 たいていの場合、「こんなのが書きたい!」とイメージ先行でエピソードが出来てしまったときに、
 こういう問題が発生することが多いんですよね。
 ストーリー全体の流れや、キャラクターとその配置というものが後回しになってしまっている、
 というか。
 そのあたりも、一度考えてみる必要がありますよね。

 で、もう一つアドバイスなのですが、出来れば、好きな小説を一冊取り出してきて、
 その中にあるエピソードを分解・分析してみることをお勧めします。

 
 やり方としては、まず、その小説を構成しているエピソードを大中小に分けて、
 その中の大のエピソードを最初から最後まで、間隔をあけてノートに書き出していきます。
 次に、その大エピソードの合間合間にどのような中・小のエピソードが挟み込まれているのかを、
 一つ一つ、残さず書いていきます。
 そうすることで、大中小のエピソードがどんなに風に繋がっていくのか、
 どんな形で滑らかな一つの流れになっているのかを見ていくんですね。
 ストーリーの大きな流れを作る大エピソードと、
 そのあいだを埋め、デティールを作る中・小エピソードのリズムをなんとなくでも掴めれば、
 少しはステップアップになるのではないでしょうか。

 こういうのをいわゆる『箱書き』というのですが、百聞は一見にしかず、
 以下のURLの箱書きを参考になさってみてくださいね。
http://www.trpg.net/user/kakeru/temp/plot_syuugeki.html
http://www.honya.co.jp/contents/jmarumo/jmarumo3/l7_1.html
(↑こちらのサイトは少しアダルトな内容なので、ご注意を)
 やり方は百人百様ですので、自分のやりやすい箱書きを作ってみるのをお勧めします。

 それでは、長々と書かせていただきましたが、今回はこれにて。
 失礼させていただきます。


あとりさんの意見
 こんにちは。私も素人ですが、少し思ったことを書かせていただきます。
 まず、細かい場面をどう考えるか、と言うことですが、私の場合は、

 その場面に出てくる登場人物の性格を細かいところまで突き詰めて考えます。

 例えば、どういう育ち方をしたのか、とか、どんな言葉遣いで、どんな思考を持った人物なのか、
 ということですね。
 その構想がまとまったら(というより、頭の中で整理出来たら)、とりあえずメモしてみます。
 そうすると、より本格的に人物の性格が解るようになります。
 
 人物全員の性格がはっきり思い描ければ、後はカンタンです。
 波に乗ってくると、頭の中で登場人物が勝手に動き出します(笑)。
 そうなると、こちら(作者)はそれを傍観しているようなものなので、
 人物の行動を文章に置き換えるだけです。

 それでもダメな場合、私は全く違うことをします。
 ふら〜っと散歩してみたり、何となくテレビを見たりです。


 余談ですが、小説を書くとき参考になるテレビ番組は、ドラマやバラエティよりも紀行モノか、
 ちょっと真面目な内容のモノです。
 散歩にしても、テレビにしても、映像が目に入ってきますよね?
 何か綺麗なもの、面白いものを見て、もしそれを登場人物が発見したらどうなるのだろうか?
 と考えてみると、割と楽に細かい話が出来ることもあります。
 要は、いろいろな情報を頭に入れるということです。情報は多いほど良いですから。

 それでは、失礼いたします。


名も亡き人さんの意見
 ちょっと考えていくと、ボクは何か(つまらなくても)思いつきますがね。

 んで、ボクはとりあえず、無理矢理書く。
 そして、少しづつ進めていき、けっこう進んだら書き直す。単純明快。


 あと、最初にプロットをしっかり書いとくと、そこまで困りません。
 途中からで良いから、書いてみては?
 一話一話、一言でもいいから。

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
上達のためのトレーニング・練習法について
読者の心理・傾向について
使うと危険なネタ?
恋愛・ラブコメについての悩み
ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
人称・視点についての悩み
推敲・見直しについての悩み
コラム(創作に役立つ資料)
批評・感想についての悩み
ネットでの作品発表の悩み
ストーリーについての悩み
冒頭・書き出しの悩み
プロットについての悩み
キャラクターについての悩み
主人公についての悩み
セリフについての悩み
オリジナリティ・著作権・感性
テーマについての悩み
二次創作についての悩み

 携帯版サイト・QRコード
  
第4研究室は小説を書く上での質問・悩みをみんなで考え、研究する場です。
質問をされたい方は、創作相談用掲示板よりお願いします。
質問に対する意見も募集します!
投稿されたい方はこちらの意見投稿用メールフォームよりどうぞ。
HOME|  第1| 第2| 第3| 第5| 鍛錬室| 高得点| CG| 一押| 資料| 掲示板|  管理人| 免責| リンク| メール|