ライトノベル作法研究所
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紛らわしいあだ名

梅院暁さんの投稿

 どうも、梅院暁です。
 今回で二回目の投稿となります。
 今回もユーモアに関する投稿をさせていただきます。

 私は、書いている小説を「小説家になろう」に投稿しており、それが原因で、読んでいる友人からは「先生」というあだ名で呼ばれています。

 今日の午前中、大学の講義の後に起きた出来事です。
 講義が終わったのがギリギリの時間だったので、学食も混んでいるだろうということで、友人たちと会話に興じてました。

教授「それでは、このレポートを来週までに提出してください。
    以上です」
友人「……アルバイトしないと生活できない……だが、アルバイトしてるとレポートやる時間が無くなる……」
梅院「大変だよなぁ」
友人「お前が言うな!
    こっちは大変だってのに、仕送りで生活しやがって!
    先生、爆発しろ!」
教授「何でだよ!」

 ……何が起きたかと言いますと……

 アルバイトしている友人は、仕送りで生活している私に怒りを募らせ、思わず罵倒しようとしたんです。
 ところが、近くにはまだ講義が終わった後も残っていた教授がいたんです。
 そして、友人はいつものくせで、私のことを「先生」と呼んで罵倒したんです。
 それが、偶然近くにいた教授の耳に入ってしまったんですね……

 ちなみに、この後は教授に私のあだ名の由来を説明して事無きを得ました。

女ったらしは笑いを誘う立場

えにしさんの投稿

 こんばんは。えにしと申します。
 荻原規子さんの勾玉三部作の一つ、『白鳥異伝』 という小説で、おもしろいと感じた箇所があるので紹介します。

 物語は遠子(とおこ)という少女が小倶那(おぐな)という少年を殺しに行くために、世界各地に散らばった勾玉を探しに行くというものです。
 その途中の村で、女ったらしの菅流(すがる)と出会います。
 村で、遠子と一緒に旅していた象子(きさこ)が、村の悪い人に騙されピンチ! のところに菅流登場。そしてこのセリフ。

「この市へ来る女の子たちは全部、おれのものだから、手が出したかったらこのおれに断ってからにしてもらおう」

 言ってることは女ったらしそのものですね。
 それなのにとてもかっこよく見えてしまう。そして笑いを誘う。

 さらにもう一つ。遠子は菅流とその友人たちとともに、船で旅立ちます。
 その途中、敵から攻撃を受けてしまいますが、その時の菅流と友人の会話。

「このかわいらしいおれたちの舟が、軍舟(いくさぶね)にでも見えるってのか」
「菅流の顔がこわいんじゃないのか、もっと笑ってやれよ」
「野郎相手に笑ってどこがおもしろい」
「わかった。あいつらは、菅流が自分たちの女をとりに来たことがわかるんだ」

 ピンチだというのにこのジョーク。

 女ったらしというキャラクターは、このように会話にちょっとした笑いを誘うことができるポジションなんだと思います。本人だけでなく、周囲のキャラが女ったらし属性をネタに、会話を盛り上げることもできるのです。

 特に、主人公がピンチ状態だと、女ったらし属性はもっと際立って頼もしさと同時にくすっと来る笑いを与えてくれるのではないでしょうか。

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