第4研究室 創作に関するQ&A 249P | トップへ戻る |
竹島一騎さんからの質問 2007/05/04
 若すぎる主人公は主役に向かない?
 
 皆さんこんにちは、最近ミナミの帝王に興味を持ち出した竹島です。

 ミナミの帝王は関係ないんですが。
 私の小説では十代前半の10〜12才の少年少女を主人公にして話を書いています。
 しかしこのサイトのメモに

 若すぎる主人公は主役に向かない!

 とか

 絶対やめた方がイイ!(´∀`)
 とか書いてありました。

(;´Д`)ナゼ……。
 正直ショックでしたね。
p(´⌒`q)
 一番若い十才の主人公は中学から可愛がっていた(なんか危なく聞こえますね(汗))ので、
 非常に残念です。

(;´Д`)
 分かってはいたんですがどうしても認められませんです。
 ホントに十才の主人公は主役に向いていないのでしょうか?

(=゜-゜)
 皆さんの考えを聞かせてください。

 あ、それと皆さんの主人公の歳はいくつにしていますか?
 皆さんの年齢論も良ければ聞かせてください。

(´∀`)
 変な文章だな。


● 答え ●

嶋さんからの意見
>ホントに十才の主人公は主役に向いていないのでしょうか?

向いていない部分を厳選した上で列挙しました。

1:幼すぎて現実を見ないのに、簡単に問題を解決できるストーリーに不満。
  苦労して問題を解決する所に、読者はカタルシスを感じるんじゃないんですか?

2:決断力もろもろにおいて、大人に劣る。
  これはもう、どうしようもありませんな

3:「ゴッドファーザー」のドン・ヴィトーみたいな人を魅了するカリスマ性が描けない。
  ティーン以下のガキにあったらおかしいでしょう(あっても、使えるかどうか)
  ちなみに、ドン・ヴィトーはマーロン・ブランド年齢で48歳

4:「愛と幻想のファシズム」の鈴原冬二みたいな何か通った筋をもった部分が描けない。
  3に同じ

5:「羊たちの沈黙」のレクター先生みたいな知性や、イカレっぷりが描けない。
  3に同じ

6:「DEATH NOTE」の月対Lみたいな、知力ゲームを描けない。
  3に同じ、7にも通ず

7:主人公と思想で対立する悪役と釣り合いが取れない。
  ティーン以下に、マジになって挑む悪役。しかも負けるとあっては、サンドバッグもいいところ。

8:たとえ、悪役が出なくても話が小さくなりがち。
  ティーン以下に出来ることなど限られていますからね。
  1人で外国にもいけない、アメリカでは銃も買えない。

9:以上8つの問題を1つでもクリアしてしまうと、年齢不相応を越えてリアリティが無くなる。
  「こんな10歳どこにもいねぇだろ」となるでしょうな。



> あ、それと皆さんの主人公の歳はいくつにしていますか?
 15〜20歳。
 中学卒業すれば働ける、高校生ならば行動域が広がる、20歳になれば立派な大人である。

 一例として、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの主人公を
 ジョナサン・ジョースター part1で22歳
 ジョセフ・ジョースター part2で18歳
 空条承太郎 part3で17歳
 東方仗助  part4で15歳
 ジョルノ・ジョバァーナ part5で15歳
 空条徐倫  part6で19歳


鈴忌さんからの意見
 こんにちわ、鈴忌です。

> 若すぎる主人公は主役に向かない!

 これは、一般的に「読者と主人公が離れるほど共感を得にくく、理解されにくい」というのが原因ですね。
 児童文学とかだと、むしろ低年齢の子供が主人公なことが多いですしね。


 要するにライトノベルで「43歳 独身 サラリーマン」という主人公設定は、
 「失敗しやすい」というのと同じです。

 むろん、あくまで「失敗しやすい」なので作者の力量でねじ伏せてしまえば
 「他の凡百とは違う作品」となり「尖る」わけですが。
(ちなみに、鈴忌はこの手の挑戦が基本的に大好きです……笑)

 あと、有名な映画で「AI」というのがあったと思いますが、
 あの作品は映画版と小説版で主人公の年齢が違います。
 原作は小説の方で、そっちだと確か十歳より下だったのですが、
 映画では俳優の年齢的な限界で十歳ぐらいに設定されていたと思います。
 その結果として、十歳なのに主人公の動機や行動が幼いという問題が発生してしまい、
 映画としては微妙でした。
 
 このように、年齢というのは行動や思考のリアリティにもダイレクトに関わってくるので、
 結構重要な問題です。



> ホントに十才の主人公は主役に向いていないのでしょうか?

 個人的な意見ですが「想定読者より年上」よりは
 「想定読者より年下」の方が「問題を起こさない」とは思います。


 当然ですが、読者は「年下の時期」を越えてきているからですね。
 それを思い起こさせるように書けば問題は起きにくいかと思います。
 しかし、その分技量は必要になりますし、読者にプラスαでの理解を求めることになるので、
 物語的に低年齢であることがどうしても必要な場合以外は危険かもしれません。
 まぁ、ケースバイケースです。


> あ、それと皆さんの主人公の歳はいくつにしていますか?
> 皆さんの年齢論も良ければ聞かせてください。

 あんまり考えないで設定すると大学生ぐらいになります。
 最近は意識して年齢層を落とそうとしていますが、中学生とかまで落ちるとなかなか難しいですね。

 今、全面改稿している作品は主人公が当初「22歳・女性」だったのですが、
 第一稿執筆時に「19歳・女性」に変わり、全面改稿の予定の中で「17歳・女性」まで落ちました。
(作品の内容的に、これより下にするのは無理なので、ここ止まりで全面改稿をかけて完成させる予定です)

 一年ちょっと前に書いたラノベ初挑戦長編では主人公を「大学生程度・男性」に設定し、
 しかしラノベを意識して「16歳・女性」の肉体の中に幽霊として存在するという形で、
 外面的に年齢層を下げました。
(今思えば、外面的な年齢層の低下はあまり意味がないの ですが……まぁ、それはそれで……笑)

 半年ぐらい前から、高校生の友人を多く作るようにして、
 大分高校生の生態(?)も理解してきたのですが、
 学校内に立ち入っているわけではないので、まだ微妙ですね。
 鈴忌が高校生だった頃と、今の高校生は大分違います。

 まぁ、鈴忌が一般的な高校生だったかどうかはともかくとしても、
 明らかにジェネレーションギャップがそこに存在しています。
 なので「想定読者」が「今の高校生」なら、作者としては
 「過去の高校生」をそのまま描いたのでは失敗しやすいかと思います。
 むろん、普遍的なものもありますが、何処まで普遍的で、
 何処から変化するものなのかを多少なりと意識しておかないと失敗しやすいかと。
(100%の理解はまず不可能なのでアレですけどね)

 と、この辺りが鈴忌的な考え方です。
 何かの参考になれば幸いです。では、失礼します。


八つ切り用紙さんからの意見
 はじめまして
 八つ切り用紙というものです。

 早速ですが私なりの意見を…

 確かに主な読者層が中学生、高校生が中心のライトノベルでは、
 若すぎる主人公はあまり受けが良くないとは思いますし、ハンデになると思います。

 そのお話で客観的に見て十才の主人公である必要があるのか、
 という疑問を払拭できるのならいいとは思いますが、きっと難しいと思います。


 私は、二十代の男を主人公にしようとしましたが、読者が感情移入してくれるのか、
 二十代の主人公は読者に受けるのかを考えて、結局、十六才のヒロインを主人公にしました。

 二十代の男は主人公ではなくなりましたが、ストーリーの筋の変更もあまりなく、
 無事に登場して活躍してくれました。(ヒロインだったコが主人公になり出番は減りましたが)

 私の短い経験で申し訳ないのですが、読者に年齢という細部に突っ込まさせるのを回避する為に、
 このような形で別のキャラクターを主人公にして、
 十才とか二十代の好きなキャラを登場させるのも有りだと思います。

 主人公から外されてもそのキャラの魅力が失われる訳ではないと思うので…。

 それでも、竹島さんがその作品を魅力的に書けるのなら
 十才の主人公も素敵な個性になるかもしれません。
 普通の人が書く十才のキャラより竹島さんが書いた十才のキャラのほうが、
 竹島さんの並々ならぬ思いが詰まっている分、魅力的だと思います。

 私がここに書いた方法は「こういう考え方もある」くらいに受け取ってください。

 ちなみに私の主人公の年齢は最高齢で十八歳です。
 私が十一歳の時に作った小説とはけして言えないお話に登場したのが一番若くて十四歳の主人公です。

 私の年齢論(と言えるのかどうか分りませんが…)は年齢の低い主人公や高い主人公は、
 その必要性が感じられない場合、「読者に何で主人公はこの年齢設定なの?」と
 思いながら読まれると、純粋にお話を楽しんでもらえないので、この年齢の主人公が集中しているのです。

 最後に、偉そうなことばかり言ってる割には解決になっていないとは思いますが、
 竹島さんの創作活動がより良くなる事を祈っております。


朱鬼さんからの意見
 どうもこんにちは朱鬼です。

 まぁ朱鬼の場合の主人公は大概15〜20までです。
 やはり小学生もしくは中学生が主人公は少し難易度が高いと思いますよ。

 理由その1
 行動の範囲が極端に狭くなる。

 流石に小中学生が一人で繁華街に行くことは現実的じゃないですし、
 アルバイトも出来ないので行動手段が徒歩or自転車ぐらいになってきますよね?
(今時の子供はそんなことないかな?朱鬼も子供ですが)

 理由その2
 読者が感情を共有しにくい。


 まぁ自分とだぶらせて読む人には物足りなさを感じさせると思いますよ。
 まぁただ難易度は高くても面白ければいいんですよ!
 決まりなんてないんですからね。

 それでわ。


あとりさんからの意見
 こんにちは、竹島一騎さん。
 十歳の少年を主人公にしたこと、ありますよ。
 ですが、私は、主人公に十八歳のお兄ちゃんがいたので、お兄ちゃんともども主役にしてしまいました。
 最初、お兄ちゃんは脇役だったのですが、
 やはり、主人公が十歳の子だけでは、物語が進みませんでした。

 進まなかった理由ですが。
 私の作っていた小説の舞台が、大人ばかりの環境だったからです。


 大人が十歳の子どもに対して、打ち明け話とか、重要な話をするのは不自然ですよね。
 第一、そんなに込み入った話をされても、主人公の理解力が追いつくか疑問です。
 
 たとえ、十歳の主人公が天才的頭脳の持ち主でも、外見が子どもでは、
 大人キャラクターは重要な話題を振りません。
 というか、振らせない方が自然に見える場合が多いです。

 ええと、つまり……。
 物語にとって重要なことを知っていたり、過去の話をしたりするのは、
 大抵はある程度の年齢に達したキャラクターです。
 そして、その暴露された事実が、物語の筋に絡んでくることが多いわけです(少なくとも、私の場合は)。
 なので、そういうキャラクターと対等に会話が出来ない主人公では、物語が進みにくいんです。

 と、私はこういう事情で物語が停滞してしまったので、お兄ちゃんも主役にして、
 大人の暴露の受け皿にしました。お兄ちゃんのおかげで、本当に救われましたよ(笑)。

 長くなってしまいましたが、結論は、主人公が十歳でも、
 ちょっと年上のキャラクターを一緒に主役にしてしまえば、かなり楽に物語を進められるということです。
 それと、私だけかもしれませんが、三人称でも十歳が主人公だという心構え(?)があると、
 文章がやわらかくなりました。私の文章はやたらと硬いので、これは良かったです。

 ちなみに、私の小説の主人公の最低年齢は九歳(初登場時ですが)、最年長は二十三歳です。
 どちらも未完です。精進します。

 それでは、ここらへんで失礼します。


飛車丸さんからの意見
 んー。
 10歳って、ラノベ読者なら既に通り越してる年齢ですね。
 つまり、どれだけ無力な存在か、というのを読者は知ってます。

 悪知恵はあっても頭は悪い、無謀であっても度胸は無い、精神面ではありとあらゆる点で未熟、
 殺陣が出来るほどの運動能力も持たない、なんとも無力な存在です。
 主人公が10歳程度の作品、となれば殆どは童話・絵本のような、幼児向けの作品になりますね。

 じゃ、これをラノベの主人公にしたら100%失敗するか? というと答えはNOです。

 ラノベじゃないけど、体は子供・脳みそは大人な彼とかも、解決法の一つ。
 主人公は「話を追うためだけの存在」にして、それ以外の脇役を活躍させ、
 キーポイントで主人公を使うというのもよくあるパターン。
 周囲の登場人物も同年齢程度にして、小冒険を壮大に語るのもよいでしょう。

 で、ですね。
 一人称だけはやめておいた方がいいです。
 ただでさえ10歳の主人公というハンディがあるのに、一人称で語ると「主人公の未熟」が際立つか、
 10歳という年齢にそぐわない描写から、
 「リアリティがない」と断じられてしまうかのどちらかになりますので。

 と、長く語りましたが、答えは簡単です。
 「10歳のキャラは主役に向かないが、決して不可能ではない」


三毛招きさんからの意見
 このサイトでタブーとしているものは
「やってはいけない」
 ではなく
「やるのが難しい」
 ことだと私は解釈しています。
 このサイトで挙げられている問題点

・スケールが小さくなりやすい
・リアリティがなくなりやすい
・恋愛要素を絡めることができない
・内面を想像しづらい

 というのは全て書き手にとっての問題点です。
 つまり「若い子を主人公にしない方がいい」というのは要は「書き難い」からなのです。
 若くなければ物語が破綻する、というのであれば十歳だろうが五歳だろうが、
 ラノベとして成り立つと思います。(実際私は7歳が主人公のラノベを読んだことがあります)

 竹島が「十歳じゃ無きゃ無理! 十歳が一番書きやすい」というのならばそれでいいと思います。
 ただ、竹島さんのためにアドバイスを一つ。

 参考とする小説は「ライトノベル」といわれるものではなく、
 「児童文学」と呼ばれるものの方がいいと思います。



>あ、それと皆さんの主人公の歳はいくつにしていますか?

 自分が書いた主人公の最高齢は52歳、最低は8歳です。
 平均すると大体14〜20くらいですかね。


富士山さんからの意見
 ちょっと目に止ったので。
 まず質問の回答ですが、10歳でも別になんとも思いませんがね。
 ただ書きにくいでしょう。
 異常なぐらい大人びた性格の10歳を書くとしましょう。
 しかしそんなのあまり意味はありません。
 だったらその精神年齢相応の年代にしたほうがいいですよね。

 10歳といえば小5小4の世界ですが、書けますか?
 10歳となればもう子どもっぽさが抜けかけている微妙な人種です。
 子どもすぎても大人すぎてもダメ。
 子どもっぽさは抜け「かけている」んです。実に中途半端です。
 そんな微妙な心理描写を見事書けるのならばいいですが、
 まだ作品未完だと厳しいかもしれませんよ。

 でも、そんな悲観的になることありません。
 まだまだ発展途上です。やってみるのも損ではありませんよ。


Dr.ウニボンさんからの意見
 十歳の主人公:ラノベじゃなくて漫画ですが、
 「魔法先生ネギま!」という作品の主人公が十歳です。
 
 ただし、この少年・母国語である英語(イギリス人です)以外に日本語を完璧にマスターし、
 女子校で教師をしている天才。教職も立派に勤めている様子。

・魔法使いとしての才能を持ち合わせ、悪魔だの鬼神だのとガチンコ勝負。
 本物の戦場を駆け抜けた歴戦の勇士から「漢(おとこ)になったな」「戦ってみたい」などといわれる。
・拳法を短期間で習得(少なくとも実戦に耐える程度には)。

… …ここまで天才だと、逆に違和感なくなりますね(苦笑)。もはや何でもアリですから。
 ただこの作品場合、『十歳でなければならない』理由は存在してまして。
 それは「女性の裸を合法的に描けるから」。
 例えば、十歳の少年ならまだ女性(劇中の女性キャラはほとんどが中学生)は男とは認識しておらず、
 「体を洗ってあげるから、一緒にお風呂に入ろう」という展開とか、
 抱き締めて頬摺りさせたりとかできるわけですが、
 これが同年代、年上となると、セクハラ、性犯罪となってしまうのです。

(あ、一応いっておきましが、少年誌で連載中の漫画ですので、“一応は”健全な漫画です)。
 ただ、この少年はそれなりの苦労をしてきたようで

・超天才の息子で「さすがは○○の息子」等とよく言われる。
・幼い頃、近所の村人たちを目の前で石にされ、村を焼かれる(これを自分のせいだと思っているらしい)。

 ……実際に銃を片手にゴミの中で生きているような少年が今も世界のどこかに居る以上、
 上記のような少年が居てもおかしくはないように感じはしますが。

 同じく天才子供教師が主人公の漫画「ぱにぽに」というものもありますが、
 こちらは、あんまり天才には見えません(笑)
 。ただ、主人公が一時期教師を辞めさせられて、小学校に通うお話があるのですが、
 無理をして普通の小学生のフリをしているのに違和感、
 というか「あー、やっぱこの子は先生やってるほうが良いな」と思ったり。
 
 よーするに、慣れれば読者はついてきてくれますよ。
 それから、『悲惨な(あるいは悲しい)出来事を子供の視点から語ることで幻想的な雰囲気に観せる』
 という手段を用いている映画は実際にありましたね、確か。
 実際観たワケではないので確実なことは言えませんが。


 あと、私の小説の主人公の歳ですが、17、18が多いですかね。
 40くらい(特殊部隊の隊長なので)とか千歳(封印されていた魔人なので)とか、
 構想中のものなら44歳中年男と10歳の少女という主役コンビ
 (男はロリコンじゃないです、念の為(笑))もいますが。


豆腐山賊さんからの意見 2012/02/21
 答えは簡単です。

 主人公の少年に何か優れた能力を持たせるか、少年でも活躍できる世界観をばいいのです。

 例えばドラゴンボールの孫悟空はサイヤ人の高い身体能力を持っていたから子供でも活躍出来ました。
 バイオレンスジャックや北斗の拳のような文明が破壊され無秩序になった世界なら、子供が生きるために必死に大人たちと戦っても無理はありません。
(主人公のバイオレンスジャックやケンシロウは子供では ありませんが)
 
 知能に関してですが、フィクションの世界なら、レクター博士レベルの狂気や夜神月レベルの知能があってもいいと思います。
 どうしても高い知能に理由を持たせたいのなら、子供に悪の科学者の霊が憑いている、科学技術で作られた人造人間だから頭がいい、実は子供に見えて大人など。

>「こんな10歳どこにもいねぇだろ」

 私から言わせれば、DEATHNOTEだって、こんな高校(大学)生どこにもいねぇだろと思います。
 とても月がリアルなキャラだとは思えません。

 読者の年齢はそこまで関係ないと思います。
 魔法少女リリカルなのはの対象年齢は、なのはと同じ9歳だとは思えません。
 魔法少女まどか☆マギカも対象年齢が14歳とは思えません。


西海さんからの意見 2012/10/13
 私は、確か九歳の女の子が主人公の本を読んだことがあります。
 宮部みゆきさんの『孤宿の人』 です。
 舞台が江戸時代の四国。架空の丸海藩というところで、幼い「ほう」という少女がたくさんの困難に襲われる物語です。

 主人公である「ほう」には何も特別な力はありません
 ただの、非力な子供です。それも文字が読めない、計算も出来ない、教育を丸海に来るまで受けていなかった子です。
 しかし誰よりも純粋で、損得勘定など考えない子供でもあります。
 宮部さんはこの「ほう」を主人公として、丸海藩の政治や社会の醜い部分まで書いています。

 ただ、それでも「ほう」だけの視点では無理のようです。
 数人の大人の視点で、政治のことは語られていましたし、「ほう」はそういう部分はあまり理解しているようには書かれていませんでした。

 ですから、普通の子供を主人公にするのであれば難しい部分を大人に語らせる必要がどうしてもあると思います。

 メリットとしては子供の純真さを前面に出せるというところですね。宮部さんはそのメリットを最大限に活用していると思います。

 正直、「孤宿の人」を読んで感じたのは、子供を主人公にする難しさです。今の自分には絶対作れない物語だと思いました。
 自分の実力に自信がある人、どうしても子供が主人公でないといけないのだ!!と言う人でなければ避けた方がいいなと。

 西海としては、普通の子供を主人公にしたい人には「孤宿の人」を読んで頂きたいなんて思っています。
 時代小説ではありますが、参考になる部分はあると思いますし、凄く感動するかなと。(すいません、西海が大好きな本なんです。)

 長文失礼致しました。


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