第4研究室 創作に関するQ&A 261P | トップへ戻る |
竹島一騎さんからの質問 2007年6月
 魔法の設定
 
 え~、ファンタジーノベルを書かれている方々に質問したいのですが。
 皆さんの作品には魔法、もしくはそれに類する物はでてきますか。
 もし出てくるとすれば、それを構成する要素は何でしょう?

 大抵は人間の精神力を何らかの形で昇華させた物が魔法であると思います。

 そこで、皆さんはその『魔法』と呼ばれる現象はどのような理由で発現し、
 またどのような作りとなっているのでしょうか?
 私の場合はその世界に生息する粒子生物の特性を利用した魔術構想がモトとなっております。

 皆さんが魔法の構想をどういった視点で立てられていられるか、良ければ聞かせて下さい。
 
 余談ですが、いま非常に眠たいです…(笑)。


緑さんからの意見
 ファンタジーでメジャーな四大元素をベースにしてます。

 術者本人の魔力【オド】に、四種類の自然界の魔力【マナ】を掛け合わせて魔法を発動します。
 時には数種類のマナを用いた複合魔法や、術者の魔力のみで発動する物もあります。
 オドが強いと強力な魔法、マナの扱いに長けていると色んな魔法が使えます。

 メジャーなんで受け入れられ易いですが、被り易いのが難点です。


雷さんからの意見
 魔法……大好きです(笑)。

 僕が描く魔法は、魔力と分子の「振動」を核にしています。

 分子は、おのおの一定の間隔で振動しています。
 魔法の発動とは、魔力の振動数と分子の振動数を同化させ、そうして物質を自在に操ることです。

 たとえば火炎の魔法は、空気分子の振動数と魔力の振動数をいったん同化させたあと
 魔力の振動数を調節し、空気分子を激しく振動させて熱を発生させます。

 防御魔法は、敵の魔力を、逆位相で振動する魔力で打ち消します。

 回復魔法は、人体に振動を与えることで物質や細胞の動きを活発にします。

 呪文を唱えるのは、声によって音を振動させ、その振動数と魔力の振動数を同化させるためです。
 術者の声が、いわゆる音叉の役目を果たすんですね。
 そうして魔力を術者の支配下において、そのうえで分子を操作します。
 卓越した術者になれば、詠唱しないまま魔力の振動数を調節することもできます。
 絶対音感に近いものが身についているからです。


 この設定を活かすため、僕の物語世界では重力子や光子の存在を想定しています。
 魔法が分子――つまり世界を構成する「粒子」を操作する術だからです。


 ただし、魔力が、術者の発する「振動」そのものなのか、
 それとも振動を伝える特殊な「粒子」なのかははっきりさせていません。

 ていうか、こんな設定を物語内で披露することはありませんし、
 細かいところをつめすぎると作者自身を縛ってしまうんで、
 あえてあいまいな部分を残しているだけなんですけどね。


戌子さんからの意見
 はじめまして、戌子といいます。

 魔法、いいですね。私の考える話は魔術物の現代ファンタジーばかりなので、
 その設定を考えるのは結構好きです。

 いくつか魔術の設定は考えているのですが、
 そのなかで皆さんの意見とかぶらなそうなものを書こうと思います。

 まず、魔力ですが。この設定では魔力は現実を溶解させる毒素となっています。生成方法ですが、
 たとえば、化学合成細菌である硝酸菌は、亜硝酸と酸素をたして硝酸塩と化学エネルギーを造ります。
 しかし、硝酸菌はこの化学反応で硝酸塩を作りたいわけではありません。
 生命活動に必要な化学エネルギーを取り出すためにこの反応をするのであって、
 硝酸塩はいわばいらないものです(何かに使うのですが、そこは割愛)。
 
 つまり、この化学反応の化学エネルギーが生命エネルギー。硝酸塩が魔力です。
 この魔力は通常体外に放出されるが、それが出来ない欠陥品達が魔術師であり、どうたらこうたら。

 世界の体内といえる場所に私たちは住んでいるのですから、
 魔術の使用はその体内を侵す毒素や病原菌のようなもの。
 それを食い止める免疫反応などが起きて、なんたらこうたら。


 魔力は指向性を持たすことによって始めて、毒素としての働きを持ち、
 術者の幻想である仮想物質を、現実への干渉で物理法則に影響を与えて具現化する。
 しかし、上の免疫の理由からすぐに消える。みたいな設定です。

 やや有名作品に出てくる”抑止力”などと被っているので検討中ですが。

 なんか解りづらい文章ですいません。
 色々な人の魔術の設定が読めることを期待しつつ、TSUTAYAへ行ってきます。
 それでは失礼します。


蒼い人さんからの意見
 久し振りに来てみたらこんな良スレが。
 折角だから、自分の考えも整理する意味で書き連ねてみたいと思います。

 今関わっている作品世界のものであれば、やっぱり「マナ」の行使ですかね。

 
 マナによって起こす人為的奇跡、これを基本的に魔法、
 個人による世の理への干渉、己が意を通す為の立法とします。
 魔術は技術的・科学的側面からマナを扱う手段で、万人向けに簡略化されたものです。

 実際の行使はFateと同じようなものですかねぇ。
 要は心象にあるものをマナをもってして外部世界にて具現化させる。
 その為には、「回線」とも呼ぶべき素質が必要になる。

 マジックアイテム扱いになるのが「術具」で、
 これは人工的に観念を作成するプログラムを走らせるソフトとハードが一体化したもの。
 これによって生成された観念が、使用者を媒介として魔術を行使させる。
 術具がある場合、無しで魔術を放つよりも信頼性が高く、詠唱も不要。但し、どちらとも要集中。

 以上から、魔術行使に伴う疲労は外部へ出せるくらいに強力な観念の形成と、
 その往来を可能にする「門」の形成の二つ。
 よって強力な魔術ほど疲労も高い。これをある程度解消させるのが、「魔法陣」の構築。
 これによって行程の一時的保存や、小規模魔術のストックを実現させる。

 一番問題なのが、マナの発生理由。
 私の場合、これを「結晶化し、世界中に霧散した人間の意志だから」としました。
 強力なエネルギーを得る為の実験の失敗、その副産物という背景を置いています。
 そうなると、魔術使いは恐山のイタコさん的な意味合いが深まってきます。
 魔術で我を通す為に、「有象無象の人の遺志」というフィルターを交信しなければならないからです。
 ここで、魔術行使のデメリットも作成できます。
 過度の「交信」による精神崩壊、自らもマナの一部となる自滅などです。

 しかしながら、単なる術具使いと、魔術師には大きな差が生じる。
 先述の通り、魔術とは我を通すが為の手段という定義です。
 術具の単純使用は、生成される観念をそのまま利用するだけ。
 プロフェッショナルの場合、より強力に意志を伝達できる。
 その成果としては、いわゆるプログラムの改変だったり、オリジナル魔術の作成となる。


 私では、こんな感じですね。
 最近は以上の基礎設定から『魔法先生ネギま!』における「武装解除」の再現を考えています。
 剣を振るって生じる空気の流れを操作して、一刀のみで相手を傷つけず、
 その着衣や得物のみを破砕し、吹き飛ばすとか。


足羽和賀未さんからの意見
 初めまして、足羽和賀未と申します。
 魔法という単語に惹かれて現れました。

 自分は現代ファンタジーを中心に書いていて、『魔法』ではなく『具象』という、呼称で設定を作りました。
 設定は
 『源案』と呼ばれる欠片に術者がイメージを注ぐと、その通りの事象として顕現される、です。
 『源案』には刃、杯などの『素材系』。
 火、水などの『元素系』。
 森、塔などの『領域系』
 補食者、破壊者などの『権化系』の四種類があり、
 それを三つもしくは四つの組み合わせでイメージを事象化します。

 例えば、火と刃を組み合わせ『燃える剣』や『火傷を負わす斬撃』というイメージを行えば、
 その通りの事象が発現するという感じです。

 体質や血筋というのは関係せず、具象を知り、源案を持ってさえいれば、
 具象を否定しないかぎり誰でも発現できます。

 と、こんな感じです。
 お役に立てたことを祈りつつ、では失礼します。


クロウドさんからの意見
 春風邪ダウンのクロウドです。

 さて、質問の回答ですが、私の場合、何のひねりもなく、プラトン哲学がベースになっております。

 真実在(イデア)のたがを緩める事で万物を構成する不確定素材(ヒェレ)を解放し、
 可能態(デュナミス)を呼び覚ます……

 ちょっと説明すると、世界は不確定素材が真実在をもって観測される事で成立している、
 という考え方で、現実態(エネルゲイア)をヒェレに可能な限り戻す事で、
 ヒェレの持つ様々な可能態を選択出来るようにしょうとするのが魔法と。

 真実在と現実態は裁定者が定めるもので、それを認識する観測者が居て成立するので、
 現在の裁定者はニュートンやアインシュタインなど科学者であるために、
 今の時代に魔法使いは居ないことになっています。

 よって、魔法使いの後継者たちが、新たな裁定者を作り出そうとして暗闘している……
 という話を書いております。

 えー、これだけ書いても脳が耳からこぼれそうです。
 一月から書き始めて現時点で百ページな理由もわかります。(苦笑)

 考え過ぎでしょうか?

 では、駄文で失礼しました。


Dioさんからの意見
 初めまして、Dioと申します
 春風邪って案外厄介なので皆さんもお気をつけくださいねー

 さて、魔法ですか・・・
 自分が今書いている小説では、『魔法』ではなく『魔術』となっておりますが、
 それでもよければお読みください

 最初に、主人公たちの世界は、『一本の大樹』によって支えられていると定義されています。

 とはいっても、
 『世界を構成する根幹は木の根や枝のように枝分かれして、それぞれの役割を果たしている』
 といった意味です

 次に、その根幹へ『魔奏珠』と呼ばれる宝玉の形をした道具を使って『接続』し、
 例えば『全ての自然現象を司る場所』と呼ばれる『枝』から
 一部の自然現象(雷など)を少しだけ借り受け、『声』を触媒として現実世界に引きずり出して、
 術者の魔力によって『威力・放つ方向』などを決めて発動します

 ちなみに、引きずり出された自然現象は全て
 『読めない文字が真ん中に挟まった帯』と言う形で世界に現われます

 また、魔力と魔奏珠さえ持っていれば誰でも発現できます。
 なんというか、すっごく分かりにくいですよね

 分かりやすく言えばスレイヤーズ+オーフェン+ウィザーズブレイン÷2って感じです(笑

 まあ、自分のはこんな感じです。
 皆さんの魔法理論よりも劣っていますが、参考になるようなら幸いです。


Dr.ウニボンさんからの意見
 魔法ですか……。
 取り敢えず、SFもファンタジーもロボットも魔法生物もやりたいなー、
 という欲望のままに設定を練り上げた結果誕生したのが下記です。

魔力:
 厳密に言えば非常に特殊な電磁波。

 この電磁波は強いエネルギーを保有しているが、生物の脳波によってその性質を変えてしまう。
 すなわち、「火が燃えている」というイメージを強く抱いた場合、魔力が「火」になって「燃える」
(ただし、この場合の「火」は科学でいうところの「燃焼反応」ではない為、
 水中でも酸素がなくても「燃える」。)

魔法:
 「火が燃えている」というイメージを他のものに押し付けた結果、
 本当に「燃焼反応」を起こしたものが『魔法』。
 つまり、ただの特殊なエネルギーである魔力が現象になったもの、
 あるいは魔力によって発動する現象を魔法という。

 尚、想像力=魔法力(個人が持つ魔力を増幅させる能力)ではありません。
 例えば「火が燃えている」のをただ想像するのと
 「火というのは~~であり、燃焼反応とはすなわち激しい酸化現象で~~。
 故に○○は燃えるときに△△という燃え方をする筈だ」とシュミレートするのでは全然違います。
 魔法や魔法力は後者に近く、魔法が上手という事は物事の本質を見抜く力がある、
 という意味でもあります(魔法使いに賢者や天才、学者(マッド含む)が多いのはその為)。

 よって、物凄く賢いけど深海に引き篭もっている人魚は「火」を実際に見たことが無ければ、
 いくら「火」についての書物を読み漁ろうとも「火」の魔法はまず使えません。
 同様に砂漠に住むリザードマンは海で起きる「津波」なんて魔法で起こせませんし
 (砂津波なら可能でしょうけど)、凄い回復魔法が使えても
「病気ってどんな風にしたら治るんだろう」「骨折って何?」「肝臓? どこにあるんだ?」
 という調子では役に立ちません(なので、回復魔法があっても医者という職業がちゃんとあります)。
 
 逆にいうと、なかなかお目にかかれない大規模な現象はそのまま大規模魔法になるのです。
(例:隕石が落ちてくる、火山が噴火する等)

 術式や呪文は、そのイメージ……
 というかシュミレーションをより正確に行う為の準備みたいなものです。
 脳内でただ考えるよりも、実際に口にだしてみたほうがより正確にシュミレートできたり、
 図や絵や式を描いたほうが良いのと同じです。

 また、電化製品は魔法を食らうとスグにご臨終します。元は強力な電磁波なんですから当然です。
 逆にいえば、「普通の電磁波」でも魔法や魔力に影響を与えます。
 ……と、いうワケで、遠い未来の我らが子孫たる地球人は異世界の魔法に対抗する為、
 強烈な電磁波を垂れ流して魔法を撹乱したり(勿論、人体にも影響あり)、
 電磁波を吸収する素材で部屋を作って(魔法が使い難くなります)魔法使いはそこに隔離したり、
 防御魔法に無理矢理強力な磁場を作って無効化したりしています(研究段階のもありますが)。


鳥ノ木さんからの意見
 マナ=万物に宿る力
 オド=個人の中に秘める力


 ですかな?
 もっと細かく説明できますが、少なくとも私は簡単にこう割り切ってます。

 私の世界では、オドを使い終わったらマナを取り入れて使うって設定です。
 つまりオドの要領を増やせば、魔法はより巨大な力を溜めてドンッと出せる訳です。
 別に闘気も出す予定ですが。

 精霊が登場するので、魔法はそいつらの力と引き換えに、そのマナ(オド)を与えることで使える力です。

 矛盾してる点がありますが説明がメンドイので。
 すみません。


卯月さんからの意見
 私の場合、魔術は「式」と呼称しています。
 魔力で偽装式という独自の概念を付与した式を世界の『法則』に偽装し、
 媒介を利用して法則として世界に認識させることで発現します。


 偽装された法則は限られた範囲でしか適用できず、
 その範囲も使用する魔力も媒介の規模に比例して増減します。
 世界本来の法則とかけ離れるほど暴発しやすくなり、発現そのもののリスクが跳ね上がります。
 尚、偽装式は組み上げ、設定した時点で威力・効果などが決定し、
 魔力をどれだけ注ぎ込もうと設定した値以上の効果はありません。

 つまりは世界を騙して、法則を捻じ曲げたり、錯覚させるというものです。
 ちなみに、世界の法則は神様の創り出したものですが、世界=神様ではないです。
 一般にはその法則を媒介に使用する「神導式」が広まっている魔術です。

 偽装式は神様に反発・不満を持った人が偶然覚醒した場合が主で、
 誰かに学んだら使える、という物ではないです。
 逆に、神導式は信仰心が発生源なので、信仰心さえいればある程度までは誰でも使える魔術です。
 偽装式の魔力発生源は自分自身の存在で、
 己を強く持つ人間ほど魔力も比例して上昇する傾向にあります。
 尚、どの術式も万能ではないです。

 と、あらためて書いているとありきたりな設定かもしれませんね……。
 それにしても皆さんはまさに千差万別の設定があって驚きですね。
 世界の見方を変えてみると色々な物が魔法の発生源になりそうです。

 参考になったか分かりませんが、夕飯の時間にて失礼します。
 ちなみに今夜の夕飯はシチューでした。


Azifさんからの意見
 自分はまず、
  1)世界の上にある(新規法則を作る)
  2)世界の下にある(既存法則を使用する)

 のどちらであるかを考えます。
 
 1であるならばさらに
  A)汎用的な理論が存在する
  B)完全な個人のみの感覚技能


 2であるならば、
  A)物理法則の上位
  B)物理法則の下位

 と分けて考えます。

 これが魔法の根源的な部分となりますね。
 此処から、「魔力や生命力を対価とする」や
 「制御は非常に繊細で、精神を疲弊させる」等と言った設定をつけて行きます。

 さて、求められてる具体例ですが、1のBを例にして答えさせていただきます。
 設定における魔法とは、施術者の内面世界に存在する法則を外面世界に押し付けるものとしています。
 このため、基本的に一人につき使用出来る魔法(能力)は一つだけ。
 しかも、何の役にも立たない魔法の可能性もある。
 また、これを使用する上で、何らかの対価と言うものは必要としていません。
 ただし、其の力を制御するためには慣れたとしてもある程度の集中が必要で、
 其の為に精神を疲弊させる事となります。
 このため、制御を放棄した魔法使い(異能力者)は、
 通常の魔法使いとは比べ物にならないほどに強大な力を奮うわけです。


クローフスさんからの意見
 私の場合、幾つか世界観があって、それぞれ魔法のシステムも違うのですが。
 ひとつは、ほぼ完全に雷さんのものと被っています。
 魔力で分子の振動数を変えて火を出してみたり凍りつかせてみたり、擬似的な電撃を作り出したりします。
 また、魔力そのものの振動数を変えて魔力の炎や氷を作ることも可能と言う設定。

 現在一番膨らんでいる世界では、魔術が普及していたりします。
 と言っても、血筋が関係ないだけで、かなり訓練が必要だったりしますが。
 単純に言えば、自らの魔力を糧として神や精霊の力を引き出し具現させています。
 魔力は(初期の所有量に個人差はありますが)誰でも持っていて、訓練で伸ばすことが出来ます。
 が、行使するためには並ならぬイメージ力が必要と言うことになっています。

 うーむ、書いてみると結構ありがちですね。


SugarLineさんからの意見
 はじめましてSugarLineです。

 魔法の要素ってすごく面白い話だと思います。
 というわけで私の考えを述べてみると、

 私は魔法っていうのはエネルギーってことにしています。
 主に魔法使いとか魔女が使うのは自分の生命力を削って魔法を使う方法です。
 魔法使いや魔女たちはもともと生命力が強いので削ってもあまり支障ありません。
 生命力が何かって言うと細胞が呼吸するときに出る熱とかでしょうか。
 ですから私の書く魔法は大したことはできません。
 超能力っぽく物を触れずに動かすとか、物質に熱をもたせるとか、植物を育てるとか……

 あと大地から出るエネルギー等から生まれる精霊、
 世界のエネルギーの源である神々などもエネルギー源です。

 発現するには、うーん、ねんじるとか……(情けない?)
 集中力っていうのは決め手だと思うので呪文や杖も使うと思います。

 魔法っていうのは科学では説明できないものだ、というのが私の持論なので(、というか無知なので)
 あまり詳しい説明はできませんが、いろいろ考えた結果こんな感じです。

 ちょっと皆さんに比べて稚拙感がしますが、
 私はこんな感じでおねがいします!!
 SugarLineでした。


むぎ茶セットさんからの意見
 実話な寝言シリーズ~その1。「……無理、無理……テレパシー無理…」
 …どんな夢を見てたのか未だに不明。どうもこんばんわ、むぎ茶セットです。
 魔法、響きがいいですよねー。
 さて、今書いているやつから拝借すると、こんな感じですな。

 主人公がいる『世界』も含めて、無限に近い数の『世界』は、
 ある場所を起点に回転しながら存在しています。
 そうですね、太陽を中心にした惑星の配列みたいな感じで。

 その『世界』たちの中心軸には『始まりの場所』と呼ばれる世界の起点があります。
 そこには無色透明なエネルギーがあり、
 そこから巨大な川の流れのように全ての世界に無色の力が流れています。
 流れ着いた世界でその無色の力はその『世界』の属性に染められ、
 その『世界』を維持するための個別のエネルギーとなり、結果、世界は滅びることなく流転していく、と。
 
 主人公達の世界では、その無色の力をくみ上げて、
 その力に何らかの方向性を与えることで神秘(魔法とは呼ばれない)を起こすことになってますねー。
 
 余談であるが、この設定を作った時は「おおー、いいのができた」と素直に喜んだが、
 後にラスボスの設定をつくり終えたあと、
 「この設定でいくとどう足掻いても主人公じゃ、ラスボスに勝てん…どうしよう」
 と二週間弱悩むこととなったのであった…完。


雄水さんからの意見
 どうも、こんばんわ雄水です。面白そうな内容なので覗いてみたらレベルが高い。
 皆様の考える魔法を見ていると、自分の考えた設定が、練りこみ少なくて拙い気がしてきました。

 とりあえず、長編用に幾つか考えてある一つのアイディアなんですが、
 自らのアニマ(魂)を削って、呼び出したいアニマを作成するといった感じで考えてました。
 炎を呼び出す場合は、炎のアニマを作成するといった感じです。
 リスクとしては、アニマを削りすぎると精神障害や人格崩壊になるといった主に精神的な面を考えてます。

 うーん、もう少し煮詰める必要がありそうです。


功刀さんからの意見
 はじめまして。功刀と言います。
 面白そうな話題なので今更ながら乗っかってみようと思います。

 自分は普通のファンタジーを書いているのですが、そこに秘術(要するに魔法)を使う人達がいます。
 概念としては意思を外部にはみ出させるといったもので、程度差はあれど学べば使えます。

 ちなみに錬金術の三要素にちなんで、
 第一術法
 肉体的な力。平たく言うとサイコキネシス。物体に働きかけるのは全てこれ。
 壁を走ったり剣を阻んだりと使い勝手が良い。

 第二術法
 精神を操る。要するに強力な催眠術。
 難易度は高いが人の意識から外れて見えなくするといった芸当もある。

 第三術法
 魂など生物の根本を制御し、物体の記憶を観たりそれを移し変えたりが出来る。
 防衛本能を刺激して動物をけしかけたりも。
 となります。

 下に行くほど使い手が少ないという設定です。
 まあようするに超能力者の延長に過ぎないんですけどね。


緑さんからの意見
 確か幼き頃に読んだ孔雀王か何かで、「内気」の事をオドと言っていて、
 その頃から体内魔力=オドというイメージが(笑
 他にも色んな作品で、外気=マナ、内気=オドと呼ばれてるようですね。
 正直、この設定は一般的すぎて面白みが無さそうです。
 好きなんですけどね、オーソドックスなのが。

 また、前述のとは別の作品で、星魔法なんてのもありました。
 少女向けレーベル用なんで、完全にメルヘンです。
 魔法の媒体に「星の欠片」、要するに隕石を使用し、
 石の大きさと術者の願いの強さで魔法の強さが決まるという、流れ星に願いを的な魔法です。
 こっちもある意味オーソドックスですね。


MAYOさんからの意見
 マヨです。
 遅れた感バリバリですが、参考程度に自分のも置いていきます。

>もし出てくるとすれば、それを構成する要素は何でしょう?

『第二構成概念』
 や、コレだけじゃわかりませんよね。
 簡単に説明すると、この世界(宇宙・神界・あるいは別の次元まで含む"全て")を
 構成する要素(物質・エネルギー)のひとつです。

 自分たちがいるこの宇宙は、主に『第三構成概念』でできている……ように見えます。
 『第三構成概念』の大半は科学(化学・物理学)で観測できます。
 そのへんの石やヒトといった物から、熱・運動・電気などのエネルギーに至るまで、
 普段我々が見て感じているモノと思っていただいて構いません。

 これに対し『第二構成概念』は、科学では観測できず、
 その大半は精神文明つまり魔学によってでしか観測できません。
 魔力・霊力・マナ・氣・エーテルといったオカルト的なものすべてを、俗に第二構成概念と提唱しています。
 中には科学で観測できるものもあったりしますが、
 そのエネルギーを観測できるだけで利用・応用できない
 (つまり結局は魔学でしか扱えないモノ)のであれば、それは第二構成概念です。

 自作内では、魔学と一言で言っても、ぶっちゃけその体系・文明は無数にあったりするわけで。
 しかもそれらの力の源はどれも似たり寄ったりな代物だったりするわけで。
「だったらまとめよーぜ」
 と、とある賢者(自称マッドサイエンティスト)が勝手に定義しちゃい、
 案外使い勝手がよかったので(知らない間に)全宇宙に伝播したというイキサツ。

 んで、マヨ的『魔術』ですが……
 人の手で創られた事象顕現方程式(世界を捻じ曲げるための手段・手法)=術式を、
 『第二構成概念』を対価にして世界に提示、実現化する技術です。


 世界固有の基本法則を、自らの意思で書き換え、具現化させるもの。
 贄とする第二構成概念の質、個人の資質・技量が問われるもので、
 その世界の法則にも発現成功率が影響されます。
 実験で同一の現象が再現されることが重視される『科学』とは相反する学問だったり。


 オマケ設定

『ECM』
 対超能力術式(ESP Counter Magic)。
 テレパシーを始めとする超能力(E.S.P.)などによる干渉を阻害するために開発された術式(魔術)です。
 とはいえ超能力にしか作用せず、しかも相手の能力ごとに術式を書き換える必要があったりする、
 あまり利用価値のない魔術です。

『ECM』
 対超常術式(Evil-force Cancel Magic)。
 とあるイカレ発明家(前記マッドサイエンティストのライバル)が旧ECMを面白半分に改造して創った術式。
 第二構成概念の流動自体を阻害するシロモノです。
 例えるなら燃料切れの飛行機、酸素供給を絶たれた人間。
 
 つまり第二構成概念を利用した能力・技術であるなら問答無用で無力化する、
 某幻想殺し(イマジンブレイカー)なみに凶悪な術式というか最近『とある魔術の禁書目録』読み始めて
 「あ、この主人公ECM持ってるスゲー!」と一人爆笑したのはナイショですよ?
 ちなみにこの術式の一番恐いところは、これ自身が『魔術』の一種であるはずなのに、
 ソコは無効化されないところだったり(つまり発動者自身には何の影響もない。魔術・魔法の使い放題)
 けどこの術式自体が魔学界でのオーバーテクノロジーだったりするので、
 使える術者なんぞほんの一握りですけど。

『ECCM』
 対対超常術式。
 マッドサイエンティストが対抗して創った術式。相手のECMを無力化する。

『ECCCM』
 対対対超常術式。
 イカレ発明家が対抗して創った術式。
 相手のECCMを無力化するっていうかなにやってんだろうねコイツらは。


卯月珪華さんからの意見
 魔法はいいねぇ……とかどこぞの誰かのようなセリフでこんにちは、うづきです。
 魔法は便利ですね、私もよく自分の作品に出して…つーかほとんどそれ(爆)

 さて本題、作品によって魔法の設定は違います。
 ある作品では人間の精神エネルギーだったり、ある作品では空気中にただようもの…ほか色々。

 前者では個人差で魔力の残量が決定していたり、強弱があったり、
 魔術書を使って発動させたり、鏡とか羽とか、時には扇子や鈴も魔法発動具となります(笑)

 後者ではこれともう一つ魔力を含む物を使って、特別なアイテムを作ったり。
 ここでいうもう一つの魔力を含むものとはある人物の髪の毛です。

 作品によってはホントに様々です。
 四大元素を基本とし、2,3種類ほど別の属性もつけたり、
 四大元素中3つの属性と高等魔法の部類として別の属性をつけたりと、
 基本的になんでもありでやっております(爆)
 そして深く考えないため、凝った設定はとくにありません。
 その作品にあった魔法設定をしております。

 …こんな感じですかね…?


玖城せしるさんからの意見
 私の場合、書いてる作品のうち、二つに魔法が出てきます。
 
 一つは、大気中に散らばる魔法粒子を利用する魔法です。

 収束して、炎や水など、術者の必要な形に変換して放つのが「攻撃魔法」。
 相手の手足に収束させるのが「拘束魔法」と言ったように、
 魔法粒子の収束方法で形を変えるようにします。

 「リリカルなのは」に、大気中の魔力を収束して一気に解き放つ
 「スターライトブレイカー」という技があります。あれと似たようなものですか、ね…。
 ちなみに、魔法粒子がない場所ではうんともすんとも言いません(笑)。

 もう一つは、石に宿った魔法です。
 その辺に落ちている魔力を持った石を、錬鍛士が洗練して、人が扱えるものにします。


 この洗練をしないと、石は術者に逆らって、術者を取り込みます。
 石は独自の特性を持ち、その特性によって使える元素が異なります。
 石に名前をつけたり、技の名前を言ったりすると、より意思の疎通が図れるとか。
 あ、シャレじゃないです、念のため。

 長いですね…こんなところです。お役に立てるかどうかは分かりませんが。


寛太郎さんからの意見
 自分は趣味で調べてて比較的知識の深かった「風水」の理論をベースに考えています。
 まだまだ構想は固まってはおりませんが、風水の理屈は結構参考になっております。


麻さんからの意見
 面白そう、というか面白くてわくわくしてきたので、私も便乗します。
 お久しぶりすぎてむしろ初めましてな感じの麻です、どうも^^

 皆さんのように複雑で科学的な論理に基づいた魔法ってのは考えたことがありません。
 そんな頭もないしorz
 科学ってのはやっぱ、魔法の対極にあるもんだと思っておりますから。
 ただ、表現の仕方や方法が違うだけで根は一緒だと思います。

 私が今書いている長編ファンタジーに出てくる魔法は、2種類あります。
 まず世界に大きく分けて人間、魔族、闇族、3種類の人種がいるのですが、
 この内人間以外が魔法(作品内では術と統一)を使えます。

 魔族は(魔族の中の更に細かく別れた種族によっても違うのですが)
 直接身体に働きかける術を使います。
 ある種族は体を硬質化する、ある種族は筋力を強化しすさまじい膂力を得る。等々。

 有翼人種は翼の大きさを自由に変えられる、てのもあります。
 どうすれば人間が空を飛べるほど大きな翼を持ち、且つ日常を不便なく暮らすかと考えた結果。
 便利です(笑
 
 他にも獣型と人型の両方をとるだとか、なんかもう何でもあり。
 尚これらは自分の中で「気」を操って肉体を操作するので、他人に対しては使えません。

 闇族は反対に気を外に放出するタイプです。自然を操れます。
 彼らは生まれた時に「宝珠」と呼ばれる一応生物みたいなものを体の一部に取り付けます。
 それが気の出口のような役割を果たすので、
 普通は外へ向けられない気を自分以外を対象に使えるというわけです。
 よって闇族でもこの宝珠がなければ術は使えません。

 また、人によって得手不得手はありますが基本の三大属性・火、水、地は誰でもある程度は使えて、
 闇族全体の8割の天性がこれに属します。
 残りの2割は雷、氷、木、風で、これは応用的な属性なので天性が属さない限り使える人はいません。

 それと、魔族の術と一番違うとことは発動に「言霊」を用いるという点でしょうか。
 闇族自身がもつ気はそんなに強力ではないので、言霊の力を借りて術を強化するのです。
 この言霊が長ければ長いほど術は強力になるけども、隙は多くなる、といった感じで。
 つまり目くらまし程度に使うのであれば格闘の合間に隙を衝いて、
 致命傷を与えたいならば何らかの策を講じた後(足止めとか)強力なのをどかーんと。

 魔族と闇族、ふたつの術は全く正反対なものですが、
 共通しているのは非常に感覚的なものだということ。
 生まれつき(闇族の方は厳密には違いますが)のものなので、
 人が立って歩けるように、無意識に呼吸するように、そんな感じで使えます。
 だから多分、どうやって使っているのか説明しろと言われてもできません。そういうものなんです。
 
 ……別にちゃんと考えるのが難しいとか面倒臭いとかじゃありませんとも。ええ。
 あ、ちなみに人間が術を使えないのは、術に使えるほど気が有り余ってないからです。
 気は生命力そのものなので、人間が使ったら即おねんねです。
 もちろん、魔族も闇族も使いすぎると長期間行動不能になるか酷い場合は死んでしまいます。
 もっとちなみに、結構すぐ限界はきたりします。
 あんまりぽんぽん使えても特別って感じがしないし、人間が不利すぎるかなーと(笑

 なーんか投げたら当たりそうな感じですが、こういったものが出ていなかったので挙げてみました。
 本当はもっと説明したいところですが、
 多分長すぎて(今でも十分長い)誰も読まないと思うのでこれくらいで。
 ……うわー、本当、長々とすみません; 語り始めると止まらなくなるのが私の悪い癖です(汗
 ではでは~


和葉さんからの意見
 ごぶさたしてます。和葉です。しばらく覗けてない間にこんなに面白いものができているとは。

 魔法ではないですがそれでも宜しければ。
 俺の場合は魔法は万能であるが故に魔法なのだと思ってます。
 ですから『魔法』って名前を付けないでその行為に関して名前を付けれれば……とよく思います。

 俺はエーテル(物理的にその存在がないことは19世紀に実証されました)が実際にあったと仮定し、
 なおかつそれが物質の構成要素であるとしています。

 物質はエーテルと情報によって構築されていて、
 あらゆる存在は複雑な情報に合わせてエーテルが結合しているものと考えます。
 そして物質を構成する要素のうち『情報』を『エーテル』に自由に与える技術が研究・発展し、
 体系化されたものを『創造術』と呼ばれます。

 創造の際に必要とするのはエーテルに情報を付与するという行為だけです。
 創造したいイメージを空間に投影することでエーテルに情報を与え、望んだものを創造する。
 空間にイメージを投影するために必要な素質を暫定的に魔力と付けてます。

 これが俺の考えてるものです。
 うーん……。『魔術士オーフェン』に多分に影響受けてますねぇ。


和葉さんからの意見
 私がちょっと物語中に考えついたのは、召還術の延長線。のような物ですね。
 コレは炎を発生させる。等では無く、異世界から炎を取り出す。という形の術式です。

 紋章術師の血に混じっている物質を空中で放散させ、ソレをある形(魔法陣)として形成。
 そうすると隣接する世界への門が開き、炎なら炎の世界(イメージは太陽のような物)。
 水ならば水の世界(イメージでは何処までも続く海中)からエネルギーを取り出すという感じです。
 
 で、肝心なのが、この術式は紋章術師の血を魔法陣にすれば発動するという所。
 つまり血さえあれば、知識次第で発動させられるという所です。
 ちょっとコレ、掘り下げると世界設定まで行くのですが、
 まぁコレは召還術の一歩手前のような物。と分かってくれれば。
 この意見が役に立てば幸いです。
 では、失礼しました。


コメヤ コメさんからの意見
 遅ればせながら参加です
 皆様、初めまして。コメヤ コメと申します。

 魔法……といえば、よく知られているのがアレイスター・クロウリーでは無いかと思います。
 この方の言葉に、

『魔術とは意志のままに変化を起こす科学であり業(わざ)である』

 というものがありました。
 また、何かの本には以下のような記述があったのを覚えています。

『何かを起こすために必要な通常のプロセスをたどることなく、何かを起こす技術、及びその学問』

 である、と(申し訳ありません、本当に本の題名を忘れてしまいまして……)。

 これから連想して、魔法(あるいは魔術)は、魔力をエネルギーとした、超自然的な力だと定義しています。
 もちろん、その根幹となる魔力も(というより魔力こそが)超自然的な力であるとしました。

 ここから先は、一般的とされるオド+マナ、もしくはエーテルなのですが、
 オド+マナに関しては皆様とは逆で、オドは宇宙生命的エネルギー
 (オド理論ではこのように定義されています)
 マナはポリネシアにて超自然的な力といわれていたことから、
 マナはその人間の"内"での魔的な力、オドはその人間の"外"での魔的な力ってことになってます。

 ほとんど発想としては既存の内容でしたが、自分がオカルト好きなものですから、
 設定の話がてらに書きました。皆様の参考になれば、と思います。

 では、失礼します~。


夏猫さんからの意見
 今回は魔法の構成要素ということで、私情を織り交ぜつつ魔術の分類の事を書きたいと思います。

 まず、発動時間による分類です。

~能力魔法~
 常に働いているので、特に意識して使う必要のない魔法。

~呪文魔法~
 ごく短時間(数秒ほど)で、かけることの出来る魔法。呪文魔法と言ってますが、
 韻を結ぶなど短時間でできる魔法はここに分類されると思います。

~儀式魔法~
 特別な儀式と、長い時間が必要な魔法。
 雨乞いや豊穣の祈り、西洋の魔女が薬を作る儀式なんかもここに入るんじゃないでしょうか。


次は力の源による分類です。

~人間の精神力~
 要するに『オド』ですね。スプーン曲げなどもここに入ります。
 あっ、でも腕力(?)で曲げるのは違いますよ(笑)

~元素の力~
 自然界に存在する元素の力を利用した魔法、要するに『マナ』です。
 様々な元素があるのでここではその数例を上げておきたいと思います。

・四元素 火、水、風、土からなる西洋産の属性。

・陰陽五行説 木、火、土、金、水からなるチャイナ産の属性。
 よく金が風に変えられたりして使われるのは、四元素と似通った点が多いからでしょう。

・二元の力 対極的な2つの力からなる属性。たとえば光と闇、正と負など。
 四元素の中にもこの考えが含まれている場合が多く、陰陽五行説はモロにこれが入っています。
 四元素や陰陽五行説の魔法よりも強力だったり特殊だったりすることが多い気がします。

・錬金術
 まず、世界は原一体(ユニテ)、すなわち万物の第一質量(イリアステル)から出来ていて、
 それが、男性的原理と女性的原理に分かれ、 (省略) ……あぁ小難しい!
 要するに世界の大元は同じもので出来ているということです。
 それが様々なものに分かれてこの世に存在している。
 だからその元が取り出せればどんな非金属でも貴金属になるのでは? 
 そう考えたのが錬金術です(多分)。
 Dioさんの考えた魔法もこの考えに似ていると思います。

~始原の力~
 世界の始まりのときに作られた力を利用した魔法。
 なので、いつかは使い果たしてしまうのかも知れません(石油みたいですね)。
 この魔法はどちらかと言うと物に宿っていることが多い気がします。

~言葉の力~
 言葉に宿る霊的な力を利用した魔法。だからその言葉自体が発した瞬間魔法になるのです。
 現実でも最強の武器だと思います。本当に怖い……。すみません、脱線しました。
 属に言うスペルです。
 これは声に出して言わなければならない場合がほとんどなので、
 声を出せなくさせてしまえば簡単にキャラを追い詰められ……げふんげふん。
 即効性もありますし、カッコイイ呪文は読者をひきつけると思います。

~歌の力~
 歌や詩に秘められた、リズムや韻による魔法。よく考えればあまり使われていない魔法かもしれません。
 大体は言葉の力でやっちゃいますからね。

~シンボルの力~
 魔法のシンボルの模様に宿る力を引き出す魔法。魔方陣もこれに分類されると思います。

~神(仏)の力~
 神や仏の力を借りて起こす魔法。教会に行くと神の加護で死者がよみがえったり、
 毒や体の麻痺が消えたり、旅の記録が出来たり、その他宗教上の奇跡などは全部ここに分類されます。

~悪魔の力~
 悪魔の力を借りて様々な能力を得る魔法。元々、悪魔も神様だったりするので力も結構あるでしょう。
 それに神は力を貸してくれないときあるけれど悪魔は大体、力を貸してくれます。
 でも、力を貸す代わり、生贄を要求されたりすることもあるし、危険を伴う場合が多い気がします。

~精霊の力~
 自然界に存在する様々な精霊の力を借りる魔法。神や悪魔よりも使いやすくお手軽です。
 しかし、力が弱く専門分野ごとに精霊を使い分ける必要があります。


 3つ目は操作による分類です。
 これは魔法をかける対象をどのように操作するか、で分けた分類です。
 要するに5W1HのHowにあたる物です。

~生成~
 対象を生み出す魔法。基本中の基本ですね。基本的な攻撃魔法は全てここに分類されます。

~破壊~
 対象を破壊する魔法。しかし、目標を破壊する目的で炎や氷などを生成する魔法は、
 生成に入るのか、破壊に入るのかは判断が難しいですね。

~物理的変化~
 対象に物理的な変化をもたらす魔法。
 形を変えたり、物の本質から変えてしまったり、その他、腐らせたり、キレイにしたりもここに分類されます。

~精神的変化~
 対象に精神的な変化をもたらす魔法。もちろん、生物で自らの意思で動くものが対象です。
 服従させる、眠らせる、混乱させる、それと説得もここに入りそうです。

~運動~
 対象の運動の変化を与える魔法。動きを止める、スピードを速くする、飛ぶ、浮く、テレポート! など。

~防御~
 対象となるものから身を守る魔法。属に言うバリアです。
 その他にも生き物を遠ざけたりする魔法もここに入ります。

~調査~
 対象となるものを調べる魔法。使い方を調べたり、探し物をしたり、
 実際にあったらとても便利なものばかりです。意外にもテレパシーもここに分類されるようです。

~回復~
 対象となるもののダメージを減らしたり、機能を回復させたりします。
 毒を消す、怪我や病気の治癒、失った部分の再生、死者蘇生など、あれば医者いらずの魔法です。

~召喚~
 対象となるもの呼び集めます。人間だったり、伝説の生き物だったり、神や悪魔でもアリですね。

~その他~
 何にでもその他はあるので、上記以外の操作の場合はここに分類されます。

 こんなもんですね。
 最後に、私が参考にしている『魔術師の晩餐』のことですが、1505円(税別)だそうです。
 私も学校の図書館で見つけたのでどうすれば手に入るかは分かりませんが、
 初版が1988年と結構古いので手に入らないかもしれません。
 ルーンとかカバラなど実際にあった魔法の資料がメインですよ。
 私的には魔法分類(やっぱりそこが一番のお気に入り)のその他の所に運がいい、
 運が悪いも含まれてたのがウケました。


KEIさんからの意見
 どうも始めまして、読むオンリーにして話が永遠に書き終わらない作家KEIです。
 初カキコとなりますのでまずご挨拶を。
 さて、魔法の設定ですが……

 自分の書こうとするモノに出てくるのは「等価交換」「物質の転換」のどちらか、もしくは両方です。

 まあかなり大雑把ですが、自分にとって上記の二つはほぼ同一のものと考えているので、
 あんまり意識しないのですが。

 例を挙げるなら、主人公はお金を払って異界のモノを召喚し戦うのですが、
 強いのを召喚しようと思うとかなりの金額になるというものや、
 (ストーリー的には借金返済しなきゃいけないのに、そのせいでどんどん借金が増えていく)
 某ロストグラウンドの能力者のごとく周囲のものを分解・再構築し武器を作り戦う主人公というものです
 (まあ逆できるんで、分解したものをちゃんと戻せるのが唯一の利点)


エルスさんからの意見
 初めまして。便乗させていただきます。
 異世界ファンタジー、近未来ファンタジーと書いてみたのですが、
 
 私の場合はどちらも「現象を頼具体的にイメージする力」というのが魔法の発動に重要でした。

 力の根元となるものは、異世界ファンタジーでは、もともと世界に満ちている力=マナのようなもの、
 近未来ファンタジーでは、ある特殊な石を発動体とするか、
 先天的にその資質があるかで左右されていました。

 また、近未来ファンタジーでの世界においては、魔法は理論的・体系的に研究されており、
 それらの知識に造詣が深ければより効果的・合理的に力を行使することもできるようになっていました。
 自力+道具という感じですね。
 
 できることの制約については、異世界ファンタジーのほうでは、
 何もないところから火をおこしたり津波を起こしたりも可能(外からの力を使うから)、
 近未来ファンタジーでは小規模な爆発や風を起こしたりというのはできても、
 あくまでイメージの戦いなのでそれほど大規模なことはできないのが基本でした。
 
 ただ、先天的に魔法を使えるものが石を同時に使うと、飛躍的に力がアップします。
 こんな所でしょうか……。わかりにくかったらすみません。


戌子さんからの意見
 こんにちは。再び出しゃばる暇人一号。戌子です。
 テスト後の喜ばしい暇です。高三なので実際は暇ではいけないのですが……

 魔力、魔術(?)の制限と捉えてもいいでしょうか?

 先日書かせていただいた「魔力は現実を溶解する毒」という設定から持ってこようと思います。
 現実(世界でも可)は目には見えません。
 目に見えるものは厳密には現実ではなく物質であり、現実に内包されているものです。
(つまり”現実”のニュアンスがやや違います)
 それを溶解する魔力も目に見えないものです。

 さて、本題ですが。
 私の小説内には、アトランティス・ショック(抗体過剰生成反応にルビ振り)というものが存在します。
 一箇所で何人もの魔術師が一斉に魔術を行使すると、世界が驚き、
 魔術(毒素)を排除するための抗体を過剰に作ってしまうのです。
 
 その結果、太古に海の底へ沈んだアトランティスのように、その場に大災害が起こります。
 魔術が栄えた都市も同じように排除されます。
 そこに絡ませた設定は割愛。

 魔術師が減っている理由もあります。
 大雑把に言えば、記憶細胞ができ、免疫が出来上がってきているのです。
 魔術を使うたびに免疫が強くなります。微々たる変化ですが。
 それによって、魔術の影響力が低下。
 大昔には実行できた大きな魔術が、今は使用不可能となっています。
 ロスト・メモリー(神代の御業)とかいわれてます。
 
 だから魔術師を管理する組織は、魔術を行使する際には申請するようにと規則を作りました。
 これ以上免疫が強くなったら困りますから。ほとんど守りませんが。
 石油のようなものですね。

 ちなみに組織のマークは青薔薇に正七芒星。どちらも有り得ないものです。

 同じように、魔術師が衰退する理由。本命編。
 ずばり科学のせいです。科学とは、世界の理を解き明かす学問ですよね?
 現実とは真っ白なキャンパスのようなもので、そこに何も描かなければ、
 何でもありな世界になってしまいます。

 物理法則などは、現実に内包されていますが、現実自体は気付いていません。
 つまり、人間が現実の最奥に埋まっている真理を浮上させなければ、
 現実は魔術の干渉に対抗するすべが無いのです。
 解りにくいかもしれないのでたとえを。

 幽霊の 正体見けれ 枯れ尾花(だったかな?)
 
 ということです。正体がわからず、幽霊だと思えばびっくりして隙を作りますが、
 ススキだと知っていればそんなことはありませんよね? つまり常識を持って対抗できるわけです。
 現実に干渉されないために、ルールといった防壁を認識することが出来る。
 集合無意識なんかも絡んできます。付け入る隙がなくなるわけです。効果的な抗体が作られてしまう。
 つまり、錬金術師はもうそろそろただの人間になります。
 
 そして天才が薄命なわけ。
 世界が人間を排除してしまわないのは、地球という体を滅亡の運命から救って欲しいからです。
 科学とかで。
 
 天才と呼ばれる人々は、努力したからではなく、
 最初から現実の最奥にアクセスする体を持って生まれ、無意識のうちにそれを引き出します。
 しかし、世界はその天才に自分が必要としているものを発明させたら消します。
 余計なものを発明されては困りますから。(火星に移住する機械とか)

 よく言われますが、エジソンがいなくても電球は発明されたし、ベルがいなくても電話は発明されるのです。
 余計な横道にそれて、滅亡を促進させては本末転倒(温暖化などで)。
 危険分子はさっさと殺してしまえ、といった感じです。ちょっと矛盾してますが。

 世界の最奥はアカシックレコードに通じているので、無意識に滅亡の危機を予見してしまうのです。
 ちなみに世界にあるのは意志ではなく生存本能です。神様みたいなのとは違います。

 太古にいたと設定している神は、人間の願望を大気中の魔力に投射したものだと考えてください。
 つまり実際にいました。悪魔も同じ原理。存在するだけで現実を溶解する、固形化した魔力(願望)。
 半端ではない排除を受けます。聖杯とかも同じ。
 
 最初の道からだいぶそれましたが、こんな感じです。
 何がこんな感じなのかはよくわかりません。
 あまりに長文になったうえ、道をそれすぎたのでパニクってます。すいません。

 もっと色々書きたいですが、読み返してみると結構どうでもいいことを羅列しているので、
 これで終わります。反省します。

 この設定は徹頭徹尾フィクションです。実際の色々なものにはあまり関係ありません。
 戌子でした。すいません、失礼します。


ズオさんからの意見
 俺の場合、魔法の作りは、魔法使いの体質と魔法の系統から出来ています。

 まず、体質は2種類。感覚で魔法を使うソーサラー(S型)と、論理で魔法を使うリチュアリスト(R型)です。
 S型さんは大雑把で単発的な魔法が得意です。R型さんは繊細で持続的な魔法が得意です。
 ただし論理的なR型さんは、儀式や呪文がないと魔法を使えません。
 体育系と文化系、前衛と後衛みたいな違いです。

 次に、魔法の系統は、操作(物理的な変化)・召喚(物質的な無→有)・喚起(非物質的な無→有)
 変身(外見の変化)・予知(未知の事柄を知る)の5つから出来ています。

 発現の理由は深く考えていないので、光の粒子を吸い込んで→変換して→吐き出すぐらいなもんです。
 内部のシステムは、キャラクターの根性(精神力)に一任しています^^;

 この作りなら、どんな効果も説明できる最も落ち着いた形だと思っていました。
 が、最近ザ・ワールドが分類できないことに気づいて、焦ったり悩んだりしています。


こめやさんからの意見
 初めまして、こめやと申します。
 興味のある内容だったので、僕も書かせていただきます。

 僕が今書いている作品は"混沌とした世界"がテーマになっているので、様々な要素が混在していて、
 魔法以外にも改造人間や宇宙人、除霊師、国の特殊部隊などがゴチャゴチャになっているのですが、
 とりあえず、魔法のようなものを使う人物は二種類います。

 まずは魔法使い。
 彼らの使う魔法は中世以降の科学者達によって密かに研究されてきた学問です。
 体内のエネルギーを利用して任意の位置の"場(物理で出てくるアレ)"を操作することによって、
 力や電流を発生させ、その応用で様々な現象を起こします。

 それ以外は科学的な規則になるべく忠実にしているので、制限もかなり受けます。
 例えば、湿度が低い場所では水分子が少ないため氷の魔法はうまく使えず、
 また、酸素の少ない場所で炎の魔法を使ってしまい一酸化炭素中毒になりかけたりもしました(笑)

 もう一つは呪術師です。
 ここでの呪術は「世界の構造を改変する術」です。
 なので、先の魔法とは逆に、科学的な制限を一切受けません。
 質量保存の法則を無視して鉄球を落としたり、神を召喚したり、空間を閉鎖したりと何でもありです。
 
 まあ、そのせいで強くなりすぎたため、
 呪術を使うためにはハガレンの錬成陣のようなものが必要という制限を後から加えましたが。

 ええと、何だかファンタジーの王道からはかなり外れているのですが、まあ、こんなヤツもいるということで。
 それでは、失礼します。


天河秋人さんからの意見
 はじめまして。
 まだライトノベルを書き始めて約半年の超未熟者、天河秋人(あまがわあきひと)です。
 どうぞ、お手柔らかに。
 現在私が書いている異世界ファンタジーに、
 俗に言うところの魔法が出てきますので、書きこまさせていただきます。

 まず、私の小説の冒頭部分に『空間論』というものを説明する天才魔術師が出てきます。
 これは私達の世界の『ビッグバン理論』に相当するものだと考えていただければ結構です。
 『ビッグバン理論』では世界は最初小さな点だったとされていますが、
 この世界の『空間論』においては、すべては空間から始まり空間が世界を創造していった、としています。
 この世界ではこの『空間論』が一般的に信じられています。
 
 そして、空間に偏在する世界を創り上げた力(これはこの世界の古代文字より、
 『アニフィス』と呼ばれている)を人間の意志により凝集、変質させ、
 術者の思い通りの動きをさせるものを、魔法と呼んでいます。

 ……大体まとめるとこのような感じです。ごちゃごちゃしている上に大雑把ですな、我ながら。(苦笑)
 最も最初の設定時は『アニフィス』のところはごく普通に『マナ』としていたのですが、
 いざ書く段になってから「『マナ』ってものすごい普通すぎるじゃん!」と突然思ってしまい、
 ラテン語辞典を引き引き、合いそうな言葉を拾ってきました。
 
 意味ですか?忘れちゃいました。
 音だけしか確認してませんでしたから。う~ん、大雑把だなあ本当に。


クロウドさんからの意見
 陰陽道での藁人形は実際の人間に代わって『ケガレ』を受ける『ヒトガタ』
 もしくは『形代(かたしろ)』が元となっております。

 その呪いの藁人形で有名な丑の刻参りですが、
 本来は『現世(うつしよ)』と『幽世(かくりよ)』の境目が最も接触し曖昧となる時間帯に祈る事で、
 より強く、より確実に神に願いを届ける為の秘術だったそうです。

 人形を傷付け、憎しみを込め、神に負の感情を届ける。まさに神懸かりな呪いです。
 逆を考えれば、清い願いを込め、形代を祭るなら、光の属性になりますね。
 流石は陰陽道。

 因みに、丑の刻と現世、幽世の設定を伝奇小説に使ってみたところ、
 なかなか良い反応を貰いましたよ。(とは言え、姉と友二人ですが)

 では、失礼しました。


疾風さんからの意見
 クロウドさんへ。
 そうですね、藁人形は針(釘)を刺す順番によって呪術にも医術にもなるとマンガで読みました(オイ)。
 日本の魔法は神の力を使用するものが多いですね。
 それゆえ世界でも異質なほど潔癖の魔法となった。ってのを読んだ事があります(またか)。
 
 陰陽道ってもともと占いですよね。
 帝の命を守るためにそういう呪術・呪術返しが発達したんでしょうが……。
 時間は丑の刻にしなくてもいいとかいうのも読んだような(もういいって)……記憶違いかな。


クロウドさんからの意見
 恐らく、疾風さんは、陰陽道と拝み屋を混同していると思われます。
 基本的に陰陽道では、形代は紙から切り出したり、藁人形の形を整える以外に傷付けないものです。
 なにせ、形代はお祓いを受ける人の代わりにケガレを受ける、言わば代理人ですから。

 時間は、現代ほど厳密ではありませんが、重要なファクターでした。

 例えば、正月の夜明け前に天皇陛下が鶏を抱いて宮中の建物を巡り鳴かせる行事がありますが、
 陽が昇る前に鳴かなかった時は、鶏の鳴き真似を修練した人が代わりに鳴きますし、
 平安時代の衛士は魔を払うために宵の口に犬の鳴き真似をして四ツ辻を歩きました。

 他にも陰陽道から発生した六星占術や大安、
 仏滅など暦で午前・午後、宵の口や明朝など時間帯を重視してます。

 拝み屋はと言うと、その廉価版あるいはモドキですので、
 偽物である事がバレる前に逃げなければまりませんから、実にいい加減なものです。
 ネズミ男の商売と言えば、わかりやすいかも知れませんね。


 因みに、ある映画で陰陽道の指導をした陰陽師は、
 『こんな術がやりたい』と監督に言われ、『んな術なんてないんだけど……』と思いつつ、
 適当な文言と儀式を組み合わせてでっちあげたそうで……
 とはいえ、時間帯だけは気にかけたそうな。

 んー脱線してる気がしないでもないですが、ファクターの話と言う事で。
 では、失礼しました。


歌月さんからの意見
 遅ればせながら面白い話題なのでしゃしゃり出てきました。

 他の方の意見多数出ていますが、自分はそれらを組み合わせたというのが多いですね。
 これと一つにしぼってしまうことはありません。

 良く使う例を一つを挙げると、『魔法=思い込み』です。

 魔法ができると思えばそれを実行できてしまうということですね。
 もちろん魔力と呼べるような対価を必要として発動しますが、
 これもタダでできるわけないという思い込みで片付けられます。
 
 ありきたりな例ですが、何でも切れる刃、全てを防ぐ盾を作れますか?
  と言ったらまず誰しもが作れないと答えるでしょう。
 魔法だから出来るではなく、そんな凄い物作れるわけ無いという限界が存在するわけです。
 
 魔法の話でよく例にあがる治癒魔法ですが、
 この設定では優秀な医者なら重症も直せるという思い込みで片付けてしまえます。
 魔力の継承についても、親が魔法を使えるから子供も使えて当たり前という思い込みであったり。
 そこから派生して、物語に登場する国の血統意識の違いによって、
 魔法の継承への影響も変わってきたりします。
 
 この設定を使ったネタですが、ある国では他より科学力が発展し
 魔法が廃れてしまったという設定があるのですが、外から来た魔法使いも魔法が使えなくなります。
 その理由というのも、国民の魔法が存在しないという思い込み(魔法)によって、
 他者の魔法が封じられるという説が存在します。
 
 上に書いたとおり自分は複数の設定を混ぜて使うので、
 魔法の使えない理由というのもこれだけではありませんが……。
 
 かなりはしょって書きましたが、もちろん物語の中では『思い込み』の一言で片付けることはありません。
 自分はこの設定を根底に置きつつ他の設定をメッキすることが多いです。


しんやさんからの意見
 自分が執筆している作品では、「霊術」がでてきます。
 万物を構成する存在、「霊子」を用いて扱う術だから「霊術」ですね。
 霊子は世界に存在する為に不可欠な要素であり、無くなれば環境の場合は荒れ果て、
 生命の場合は死に至ります。
 霊術の過度の使用は危険で、肉体が崩壊する(身体の一部が吹き飛ぶなど)ことになります。

 霊術は大きく二つに体系化されます。
 五行である樹生(木)、炎熱(火)、土霊(土)、鋼鐵(金)、水操(水)のほか、
 氷凍、雷電、光学、風塵、重力制御、空間制御の十一種類存在する万象霊術。

 主に肉体に作用させる生体強化、生体治療、生体生成、生体変化の生体霊術。

 これらの術を扱う者を、霊術士と呼びます。
 霊術を発動するには、特定の構成陣を霊子を用いて構築します。
 その構成陣を構築する為に霊子が必要となり、構成を理解できなければ発動させることはできません。
 更に霊術には第一から六まで階級づけされており、
 階級が上がれば上がるほどに構成陣は難解になり、使用する霊子量も多くなります。

 他にも霊子の扱いは多岐に渡り、その扱い方によって様々な呼称が存在します。

 霊子をその場に留めて武具を形成する霊装士。
 符に様々な効果を持たせて扱う霊符士。
 専用に作られた人形を巧みに操る霊傀士。
 霊子が込められた武具を以って戦う霊具士。
 高次元界より霊的生物を呼び出す霊喚士。
 自身の魂を獣に変えて現出させる霊獣士。

 これら全てをひっくるめて、霊術士と呼ぶことも多々あります。
 
 かなりの長文、乱文となってしまいましたが、こんな感じです。
 ちなみに「されど罪人は竜と踊る」にかなり影響されています。(苦笑


雷さんからの意見
 「限定条件」、「光と闇」、「免許制」について、僕なりの答えをまとめていってみます。

 たとえば、湿気が高かったり気温が低いと炎の魔法が威力を減じてしまう。
 そういった設定は、僕も採用しています。
 氷の魔法なら逆に低温・高湿な方が有利。
 雷や風の魔法は全天候型。というぐあいに。

 とくに攻撃的な魔法ほど、条件づけが厳しくなる傾向がありますね。
 氷と水の魔法は相性が抜群で同時に操ることもできるけれど、
 炎と雷では相性が悪く、連続で使うことすら難しい、とか。

 回復魔法や防御魔法は、比較的条件がゆるやかです。


 「光」と「闇」は対立する。僕も昔はそう考えていました。

 でも年を重ねるごとに、なんだか闇が好きになっていきました。
 闇を全否定するむきのファンタジーが多いことに、不満を抱くようにも。
 そして、闇は光と対立する存在ではなく、むしろ光を包み込む存在なのではと考えはじめました。

 闇夜はたしかに恐ろしいかもしれません。
 だけど、あの静寂と暗黒があって、はじめて人は安らかな眠りを得られます。

 恐怖を克服した先に、ひどく静かな境地があるように思えてきたんです。

 ならば闇とは、悪ではなくむしろ善――いえ、それらを超越したものなのではないか。

 では光と対立するのは、闇でなければ、何なのか。
 僕は、それは「影」だと結論づけました。
 光が射せばかならず現れる影こそ、
 理性に対する野蛮、善に対する悪、正に対する負にふさわしいのではないかと思ったんです。

 並立する光と闇、対立する光と影という図式は、僕の中で確固たるものになっています。


 免許制とはやや異なりますが、僕の物語世界では、徒弟制を採用していることが多いですね。
 ギルドにおける親方・職人・弟子という三者の関係を、魔術師に置き換えるんです。
 魔術師を志す子供は、幼い頃から親元を離れ、師匠と定めた魔術師のもとで修行していく。
 十分な力をつけると独り立ちし、研究所や軍隊を遍歴しながら経験を積んでいく。
 そして弟子をとることが許され、「真」の魔術師だと認められる。

 こうした過程をたどっている魔術師は、独学で魔術師になった者たちよりずっと待遇が良くなります。
 彼らは十分な知識を持ち、礼儀作法をわきまえ、また人格が保証されているからです。

 他にも、回復魔法を得意としている魔術師が医学や薬学を修めていると、
 診療などの報酬がぐんと上がり、患者からの信用も得られます。
 航海術や兵法を心得ている魔術師も、非常に重宝されます。

 僕が描く世界では、「魔法だけじゃ食っていけない」と、
 なんらかの免許や資格をとっている魔術師が多いですね。



旭さんからの意見
 こんにちはー。旭と申します。
 魔法、いいですね。私の場合ファンタジーにしろ現代にしろ魔法というのは必ずつくほどです(笑)

 私にとっての魔法は、ありがちなものですが「マナ」が源にあると思っています。
 「マナ」とは万物に宿る命の根源、あるいは核のようなものです。


 この「マナ」を利用することによって魔法なる現象が作り出せる、と。
 細かい説明を省いてしまえばこんな感じです。
 しかもこの「マナ」という概念は、信仰や各国によって呼び名が違うという特徴もあります。
 「気」や「風」などがそれです。
 
 魔法にも種類があり、「西洋魔術」と、「東洋術式」の二種類があります。
 「西洋魔術」とは水、炎、雷、風、地を派手にぶっ放す魔法というものをイメージしてくださればと思います。
 この魔法は自然に宿っているマナを手に集めて放出する、というやり方です。
 例えば水魔法を使いたい場合、川や海などの水に関係している自然からマナを手に集めて一気に放出!
 とこんな感じです。西洋魔術は四大元素の「地水火風」を中心に魔法の種類があります。

 一方「東洋術式」とは、日本の陰陽五行に則った術や修験道などを考えてくださればと思います。
 こちらは西洋魔術と違って、自分の中に流れているマナを適切な量だけ集めて、
 放出するというやり方です。
 例えば、炎を術式で出したい場合、
 体内のマナを炎に変換するイメージでかき集め、一気に出す! という感じです。

 ただ注意しておきたいのは、マナというものがなくなったら人間にかぎらず万物は死んでしまうので、
 マナをその術に必要な分だけ取り出さねばならないという条件があることです。
 西洋魔術より少し面倒な分、東洋術式は治癒魔法や追跡系の魔法も使えるわけです。

 西洋魔術と東洋術式の違いは、
1・西洋はマナを誰かから借りる、東洋は自分のマナを使う。
2・西洋は四大元素を中心とした魔法が一般、
 東洋は四大元素に限らずありとあらゆる分野で応用できる。

 
 の二点です。・・・・・・長ったらしい説明ですみません(汗)

 以上が、私の魔法の設定です。少しでもお役に立てればと想います。


葉採さんからの意見
 初めまして。葉っぱを採ると書いてはとりです。
 魔法…一番好きなジャンルですね。
 自分の魔法形態は、某錬金術漫画を参考にしています。
 
 それは、森羅万象すべてが持つ魂を利用する方法です。

 魂は生物が活動するのに必要な根幹的エネルギィです。
 それを炎や電撃、あるいはヒーリングに利用するのです。
 実際の食物連鎖同様、魂は食物摂取によって回復します(生きているだけで消費するので)。

 魔術師は、自分の魂のエネルギィを体外に放出、他物質に変換、
 あるいは自然界に影響を与えることで魔法として力を発現します。
 その際、より少量のエネルギィを効率よく行使できる者が、強力な魔術師と称されるのです。

 この魔法の欠陥は、使いすぎると最悪植物状態に陥ることです。
 また、実体を持つ武器なんかも作れません。
 あくまで風や光を生み出す、植物の生長を促す程度です。
 
 ただ、疑似生物を創ることは可能で、中でも人間型は魔造人間(ソーサロイド)と呼ばれ、
 ある程度の魔力や生殖機能も持ち合わせています。
 …と、いきなり凝った設定を述べてしまいましたが、皆さんに退かれないことを祈ります。


深海くらげさんからの意見
 思いがけず言いスレにめぐり合えたことに感謝します。ただ浮かぶばかりが脳じゃない、くらげです。

 私の場合は、世界観そのものと深く関わりあった設定をしています。

 世界そのものがとてもシステマチックに出来上がっていて、
 全てのものは同一のリソースを消費してそこに存在しています。
 世界のリソースには十分な余剰があり、
 その一部をある法則をもった式によって改変することで何らかの効用を得ます。

 マナのある世界よりは、ネットゲームのような感覚で捉えると分かっていただけると思います。
 サーバーの容量が世界のリソース量になるわけです。

 世界そのものに意思があり、その意思の赴くまま人間に与えられた、
 世界を作っている式の一部がこの世界での魔法に当たるものであり、それを(術式)と呼んでいます。
 リソースを(理力)とよび、図形式を使用して余剰理力、
 場合によってはすでに使用されている理力を導き、使用者が望む作用をさせるというもの。

 理力を導くためには呼び水となる理力を使用者自身から放出する必要があり、
 その際の負荷にどこまで耐えられるかが使用可能術式のレベルを決定します。
 
 基本的にはどんな事でも出来ますが、作用自体はその場限り。
 またその場にあるものを利用するのが基本。
 死者を蘇らせることも出来ますが、その間は常に理力を吸われる為事実上不可能。
 治癒の力も、直接傷を治すのではなく治癒力を高めるだけ。
 病気などには高い効果を発揮できますが、外科的な処置を要する場合にはほぼ意味がありません。

 攻撃的な能力は使用者のレベルに比例して威力が上がります。
 また、式を深く理解していれば時限式の仕掛けも組めます。
 そのときも発動までは微弱ながら理力を吸われ続けるので、その理力の流れで仕掛けがばれる事も。
 
 防御はいたって簡単。人間のもつ防衛本能をそのまま具現化するので、
 ストレートにかつ最高の威力が引き出されます。
 殆どの場合純粋に理力そのものをぶつけるので、
 加工された理力で打ち抜くにはかなりの威力を必要とします。
 ただし理力の伴わない攻撃(銃弾や剣そのもの)は止めることが出来ません。
 高度な術式であれば空気を改変して壁を作る事も出来ますが、加工されている分性能は劣ります。
 誰にでも使えるけど、使いこなすのは神になるより難しい、という感覚で運用しています。

 何かの足しになれば幸いです。


雷真さんからの意見
 ボクが魔法をノベルに出す時は、必ず設定を深く、矛盾の無いように作り、
 ノベル内には全てを出しません。
 原理がわかっちゃえば科学になってしまうので。

 今新人賞用にコツコツ書いてる(といってもまだ設定の時点)ノベルの魔法は、
 物質に詠唱を聞かせ、別のものに再創造します。
 物質は火、水などの系統に分かれていて、
 系統によって再創造できるもの、詠唱が変わります。
 詠唱はいくつかに分かれてます。

・物質に呼びかけます。
・次に、物質にその身の転生の約束をします。
・物質の分子を変形できる状態にします。
・そして別の形に再創造します。

 といっても、そこらじゅうの家とかを勝手に変えても困るので、特殊な素材があります。
 それは、物質に呼びかける段階で、呼びかけを拒否します。

 その他は
・再創造の難しさも五段階に分かれています。
・物質の分子を変形できる状態にする時、心の情、知を分け与える事ができます。
・物質を生物に再創造する事もできます。
・詠唱破棄については、事前に契約を交わした物を使うならできます。
 などです。

 魔法の設定を作る場合、
・難しさを段階でわける
・魔法を使う時の障害を作る
・詠唱を使うのだったら、意味をもたせる
・詠唱破棄は詠唱の意味を考えたうえでする
・特別な力などは、伏線を張らなければむやみに使わない

 以上のことを気を付けて下さい。
 ちなみに個人的な意見ですので、参考程度にしてくれれば良いです。


雪花さんからの意見
 魔法、設定考えるの難しいですよねー^^;
 
 テーマ自体が深淵だから簡単すぎてもいけないし、
 かといって深くすると収拾がつかなくなりそうで困っちゃいますw

 あたしの場合、そもそも「魔力」とは何なのかという点と、「魔術」と「魔法」を区別して考えています。
 「魔力」とは何なのかという点については語ると長くなりすぎるので割愛するとして^^;

 「魔術」は“化学変化”、「魔法」は“想像による創造”といったところでしょうか。
 「魔力」を文字や呪文、印や陣に注ぎ込む事で色(性質や形状)をつける学問的作業が「魔術」。
 いうなれば、秀才の技ですね。
 また、「生命の樹」を根底に神に近付く事、
 魔法への昇華、自然との調和を最終目標としている感じです。

 対して、「魔力」そのものにカタチを与え意味を与えて現実化させるのが「魔法」。
 こちらは天才の技とでも言っておきましょうか。現実を書き換える現象とも言えますね。

 個人的には、「レンタルマギカ」が最も素晴らしい魔術設定だと思います。

 細かさや時代背景もさることながら、
 あたし達にとって非日常で理解外の現象にも関わらずその理論がすんなり入ってきて、
 納得出来てしまう点が凄いですw

 最近のは何だか“とんでも魔法”的な何でもアリな感じの多い気がしますね^^;
 正直、魔術作品において魔法無効化系能力とかはナンセンスかと思っうわなするやめr


ひろっさんさんの意見 2012/06/29
 魔法の設定ですね。
 幾つかあります。

 一つ目は放射線タイプです。
 これは、ある特殊な放射性物質によって人体が進化したため、その物質を取り込んでエネルギーを発生させ、一定の法則で様々な現象を起こすことができるようになったというものです。
 急激に取り込み過ぎると死んでしまったり、急激な進化によって精神を病んでしまったりします。
 
 技術としては、
 大気中を漂う特殊な物質を意図して多く取り込む方法と、
 体内でエネルギーを取り出す方法、
 そしてそのエネルギーを意図した現象に変換する方法の3つで成り立ちます。
 もちろん、非常にリスクの高い魔法です。
 言ってしまうと、急激な進化による精神汚染はR−TYPEで言うバイド化みたいなものですから。

 二つ目は精霊経由方式。
 その世界には精霊がいて、それを精霊王が管理していて、精霊王の言葉を真似することで精霊を動かし、魔法を使うわけです。
 発音が非常に難しかったりするため、それを練習する必要があります。
 ただし、あんまり精霊の活動が乱れるようなことをすると、精霊王に怒られます。

 三つ目は、特殊な石に紋様を刻むことで扱うものです。
 人間自身が使うわけではないため、リスクはほぼゼロですが、威力は他の者に比べると雀の涙です。

 こんなところでどうでしょうか?

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