第4研究室 創作に関するQ&A 268P | トップへ戻る |
蔵神紫苑さんからの質問
 うまいギャグが書けません
 
 どうも、3日前に初めて手術を体験した蔵神です。(と言っても小手術だけど……)

 さてタイトルどおりです。書いてもなんかしっくり来ない、
 というか「ダッセー……」と感じるレベルのものしか書けません。
 どんなのかと言うと↓(実際に自作本文から抜粋)

「サァァァァノヴァヴィィィィッチ!」
 と、今の気分を表現してみる。敗北した授業終了後、グラウンドから教室に戻る廊下での事である。
 天井に向けていた顔を戻して周囲に目をやると無関係の生徒達の視線が集まっている。
 ああこらこら民衆ドモ、いくら俺のワンダフルならぬソウルフル・ボイスに聞き惚れたからといって、そんなヒートな眼差しを向けるでない、照れるでわないか。そういうのは可愛い女の子が俺にラヴをささやく時だけで十分なのサHAHAHAHA……と、ちょっとキザに決めてみる。
「叫ぶかにやけるか馬鹿笑いするか、せめてどれかにしたらどうだ?」
 (省略) 
「いいじゃないのマスター。さっきおまえに負けてから今に至るまでの俺の『サノヴァヴィッチ!』な心境を叫んで何が悪い」
「現在の心境を『普通に』表現する事に関しては別に口を挟む気はない。だがおまえのような『奇怪な』『理解不能な』やり方で表現するのは俺でなくても何事かと思うぞ?」
「んまっ! ちょっとお聞きになりました奥様? ワタクシなりのユーモアを理解不能・奇怪ですって! これだからお堅い朴念仁にはあきれ返ってしまいますワ」
「……俺は『奥様』じゃないぞ?」
「いやだからユーモアだってのがわからんのか」

 いや、そもそもこれはギャグなのか? やばい、自分でも混乱してきました。
 もちろん第2研究室(だったかな?)にも書いてある通りギャグについては勉強しているつもりです。
 普段つけない時間にテレビつけて適当なバラエティー番組とか見ているんですか……
 正直「なんで」「どこが」面白いのかわかりません。
 
 タレントとかがなんか言うと周囲から「ワハハ」と笑いが出てくるシーンなんか結構ありますが、
 「??? どこがなんで面白いんだ?」てな具合に、頭の中で疑問符がソーラン節を踊ってす。
 ……昔からこの手の番組全然見てなかったせいか?
 
 逆にギャルゲー(エロゲー)とかに出てくる男女の駆け引きや、主人公と悪友との馬鹿話は笑えます。
 つい昨日今日も爆笑したばかりですし。
 でもなぜかそれを参考に書いてもやっぱり違和感が出るものしか書けません。
 
 皆さんはギャグに関してはどういうものを書いています&どのようにギャグセンスを鍛えてますか? 
 やはり俺のようなやつは一度お笑いのDVDでもたっぷり借りてツボをつかむべきなんでしょうか?
 それとも笑えるギャルゲー(エロゲー)の方のギャグをたくさん勉強するべきなんでしょうか? 


戌子さんからの意見
 こんばんわ。戌子です。期末テストの勉強をする気はあるのですが……
 と全国の高校生を代表して言い訳を言って見ました。

 午前三時に帰宅した夫は、妻の浮気現場を見てしまいます。
 夫の顔を見るなり、妻が金切り声を上げます。
「朝の三時になるまでどこに居たのよ!」
「そこに居る男は誰だ?」
「話を逸らさないで!」

「パパはどうして頭に髪の毛が少ないの?」
「いろんなことを考えるからだよ」
「じゃ、ママにそんなにたくさん髪の毛があるのは?」

 子供達は家を明るくするといわれているが、確かにそのとおりなのだろう。
 子供は決して電灯を消さない。

 彼女は二週間のダイエットを行った。彼女が失ったものは二週間だけであった。

「ウェイター。チキンパイの中にチキンが無いぞ」
「キャットフードの中に猫が入っておりましょうか」

患者 「先生、私の頭を撮影したレントゲンに何か見つかりましたか?」
先生 「何一つ見つかりません。次の方」

問:曲がったレールに列車が差し掛かったとしたら、機関士はどうすれば良いか
答:曲がった薪を火室にくべなさい

 何がいいたいかというと、ギャグは力ではなく技術で通すものだと思います。

 なので、私はギャグ専用キャラというものが好きではありません。
 彼らのギャグは十中八九力押しだからです。
 
 ギャグ担当キャラが叫び、同じようなテンションのキャラが突っ込む。
 または冷静なキャラが突っ込む。

 この流れは使い古されているし、実際私はこの手のギャグで面白いと感じたことがありません。
 しかし、私は物事全般に対して基準が厳しいといわれることが多々あるので、
 これは一般論ではないかも知れませんので、参考程度に。

 私のような人種、つまり「笑い」をそのまま楽しむのではなく、
 分析(採点)してしまうような性格の人たちを笑わせるには、ただの馬鹿話では力不足です。
 ギャグに必要なものは、「うわーこいつ馬鹿だ! 笑える!」ではなく
 「おー、うまいな」という切り返しや言葉の使い方だと思います。
 そこにわずかに含まれる毒やなんやかんやに面白みを感じます(私は)。

 滑稽さや道化のようなものでは、知性が見え隠れするギャグにはかないません。
 
 「化物語」からの引用ですが
「言葉の暴力って知ってるか?」
「じゃあ言葉の警察を呼びなさいよ」

 というやり取りがあります。これは個人的に、読んだ瞬間に興奮したほどうまい切り返しでした。
 まあ、何がいいたいかというと。
 冷静なキャラというものはギャグを理解できずに冷静に突っ込むのではなく、
 冷静なキャラらしい頭脳的な切り返しをした方がいいかなぁー、ということです。
 さて、本題の(遅い)練習法ですが。

 ギャグの本(ギャグ辞典みたいの)などを読むことをオススメします。
 
 この手の本に書いてあるギャグは、話の流れが必要不可欠となる「力押し」のギャグではなく。
 それ単品でうまい「技術的ギャグ」です。
 こういったものが作中にちりばめられていると、とても面白い作品になると思います。

 ぐだぐだギャグを続けると鬱陶しいです。
 数打てば当たるマシンガンではなく、単発で必殺の狙撃ライフルにすべきでしょう。

 それと、ユーモアがわからないキャラというのは、
 同じく鬱陶しいので(私は)止めたほうが無難でしょう。

 最後に。オススメとしては西尾維新さんの『化物語』です。
 私はこの本以外で、おなかが痛くなるほど笑ったり、切り返しに驚嘆したことはありません。 
 お笑いは、参考にしないほうがいいと思います。
 上の例を面白いと感じなかった場合、私の指摘はまったく役に立たない可能性があります。
 申し訳ありません。
  
 それでは、長々と失礼しました。
 

鈴忌さんからの意見
 鈴忌もギャグは苦手で勉強中なので、何処まで的を射た話を出来るか分からないのですけど、
 例文を拝見する限りだと、すこし足回りが重い気がします。
 要するにテンポが崩れている印象ですね。

 ギャグはテンポが全てとは言いませんが、テンポが良ければ結構ノリで押して行ける気がします。
 TVの芸人さんとかも、内容無しでテンポだけで押している人もいますしね……。

 さて、自身の勉強も兼ねて蔵神さんの文章を改造してみようと思います。
 改悪にならなきゃ良いんですが……パフォーマンスを少しでも上げられたら良いなぁ(苦笑)。
 とりあえず指針は……

1,とにかくテンポを上げる。
2,ネタを増やす(どれか一つでも拾えれば笑えるから)
3,視点が「ボケ」なので会話(ツッコミ)主導で引っ張る。
  (一人称だとボケ主体は読者に突っ込ませないと辛いです)
4,客観視が強くなるとギャグがカラ回りやすいので、できるだけ主観を中心にシーンを廻す。
5,ボケとツッコミを途中で適弁ひっくり返す。
6,ギャグをやっているんだと読者に明示する。
 (ココで笑ってね、というお約束状態に持ち込むのは落語とかの手法)
7,天丼などの基本技法を盛り込む。
8,出来るだけ原作の持つ情報は削減しない(特に、スタートとエンドは確実に同じ状況にする)。

 上手くいったら拍手喝采、失敗したら忘れてねv(←オイッ


//----- 改造版スタート

 今の気分を英会話で表現してみる。
「サァァァァ――NOVA――ヴィィィィッチ!!」
 敗北した授業終了後、グラウンドから教室に戻る廊下での事である。
「いや……それ、英会話じゃないから」
「何を仰るウサギさん♪」
「いいから黙れ」
 って、心に突っ込んでないか?
「お前の考えてる事ぐらい分かるに決まってるだろうが」
 ホントか? ジュゲムジュゲム――
「ゴゴウノスリキレ」
 ウソ臭ぇ……。
「てか、お前――周囲見えてるか?」
 周囲…………おぉ、素晴らしい! 観衆の熱い視線が――
 さすが、俺。ソウルフルでワンダフルな英会話にみんな聞き惚れたっ
てわけだな。ヒートフルな眼差しがペインフルだぜ。
「HAHAHAHAHAHA」
 照れるでわないか。
 ただ、可愛い女の子がいないのが残念だな。
「叫ぶ、笑う、にやける。俺のリアクションは救急車を呼ぶで良いか?」
「ノリが悪いなぁ、マスター。さっき、おまえに負けてからの心情を痴的
なユーモアを交えて表現しただけじゃないの」
「誤字まで突っ込む気はねぇからな」
 やっぱり心が読まれてる?
「だから、お前の考えてることは顔に出るんだよ」
 ……顔にねぇ。イッパイ聞けて〜♪
「イッパイ喋れ〜る♪」
 ウソ臭ぇ……。
「つーか、おまえ、少しは慎め。心情表現なら普通にすればいいだろ?
廊下で奇っ怪で理解不能な叫び声を上げてたら、俺じゃなくても何事か
と思うぞ。てか、思われてるぞ」
「んまっ! お聞きになりました奥様?」
「誰だ……奥様って!?」
「ワタクシなりのユーモアを理解不能ですって!」
「いや、だから誰だよ奥様って……」
「これだから、お堅い朴念仁にはあきれ返ってしまいますワ」
「こいつ、まだ押すか……」
「サァァァァ――NOVA――ヴィィィィッチ!!」
「なんでだよっ!!」
 よし、良いノリツッコミ。
 って、ちょ……拳を振りかぶるな――
「いや、だから、ユーモアだってのがわからんのか?」

//----- 改造版エンド


 さて、パフォーマンスは……上がってると良いなぁ(苦笑)。
 まぁ、少しでも笑えたら参考に、全く面白くなかったら反面教師にでもして下さい。
 どちらにせよ、役に立つと良いのですけどね。
 ギャグというものは、特に客観視が難しいですから。

 あぁ、勝手な改造で気分を害されたらゴメンなさい。


> タレントとかがなんか言うと周囲から「ワハハ」と笑いが出てくる
> シーンなんか結構ありますが、「??? どこがなんで面白いんだ?」
> てな具合に、頭の中で疑問符がソーラン節を踊ってす。

 どのタレントさんの事を仰ってるかわかりませんが、
 あの手のギャグは周囲の空気などを含めてのギャグです。
 なので、ある程度は「笑うつもり」がないと笑えないことが多いです。落語などもそうですね。

 上手いタレントさんは、その空気を作り出すのが上手なんです。
(笑う気がない人を巻き込める程の芸人さんは少ないと思いますけど)


 どちらかというと、鈴忌も最近の芸人さんのギャグは笑えないタイプです。
 笑いどころは技術としては理解できるので「ここで笑って欲しいんだろうなぁ」とは分かりますが、
 自身が笑えるほどにはなかなか感情が高まってくれません(笑)。まぁ、この辺は相性ですかね。

 ただ、「ギャグ」というのはかなり技術的な物です。

 TVでリアルタイムに演じるには才能が重要ですが、我々のように小説として書くなら
 「事前にしっかりと錬る+演技失敗があり得ない」
 というメリットがあるので才能に優れなくても何とかなる気がします。


> 皆さんはギャグに関してはどういうものを書いています

  笑えるか笑えないかは、どうも賛否両論みたいですが、五研に鈴忌の
 グロ系キュートナンセンスギャグコメディ「ぐりーん・おぶ・ざ・でっど」
 があるので、もし鈴忌が書くギャグが気になったらご覧になって下さい。


> どのようにギャグセンスを鍛えてますか?

 鈴忌のギャグのバイブルはアニメ「ギャラクシーエンジェル」です。
 もっとも、今の自分にセンスがあるとは微塵も思ってませんが……。

 ちなみに、「小説の特性」「アニメの特性」「バラエティの特性」「喜劇の特性」
 などの違いを理解しておかないと、自分と違うジャンルのギャグを試聴しても勉強にはならないと思います。


 それは、つまり「何が骨子なのか?」が分からないからです。
 骨子じゃなくて枝葉の方が捕まえやすいので、そちらにばかり気が行ってしまいやすいのですが、
 枝葉を真似ても面白くはなりません。
 逆に骨子を真似ることが出来れば、枝葉はどうにでもなります。

 とりあえず、自分が一番慣れているジャンルで骨子を掴む努力をしてみてはいかがでしょうかね?
 個人的な印象ですが、慣れてるジャンルの方が骨子は確実に掴みやすいような気がします。
 同じ作品の「笑えたシーン」を何度も鑑賞し、鑑賞するたびに別の視点から見ます。
 何が「面白さ」を作っているのかを考えるんですね。
 場合によっては「嫌いな作品だと思って見る」とか「音だけ聞く」とか「絵だけ見る」とかも
 役に立つ可能性はあります。
(まぁ、結果として「自分の『好き』という感情が面白さを作ってる」
 と益体もない結論が出る可能性もあったり無かったり……苦笑)

 慣れているなら、ギャルゲーでも良いのではないでしょうかね?

> それとも笑えるギャルゲー(エロゲー)の方のギャグをたくさん
> 勉強するべきなんでしょうか? 


 ギャルゲーは殆ど(というか全く)触らないので何とも言えませんが、
 要するにアドベンチャーゲームですよね?
 ということは会話文のみで成り立っているんですよね?
 だとすると、自分も「会話文のみ」で笑える(と自分で納得できる)シーンを最初に構築してみて、
 そのデータを残しておいて、地の文を少しづつ加えながらリズムが崩れていないかとか、
 テンポが悪化していないかとか、まだ笑えるかとか比べてゆくと良いかも知れませんよ。
 (まぁ、完全に予想ベースの話ですが)

 あと、ギャルゲーには「音」とかもありますよね?
 その手は「空気」を作る役に立っているはずなので、それが小説ではないというのを考えて、
 「代わりになる何か?」を用意してあげると良いかもしれませんね。
 まぁ、大抵は地の文だったり記号(♪とか)だったりするのですが、
 場合によっては小説じゃないと出来ない要素で置き換えることもあります。
(わざと誤字とか、誤変換とか、ですね)

 まぁ、何にせよ、お互いに頑張ってゆきましょう。
 では、長くなりましたが失礼します。


竹島さんからの意見
 蔵神さんこんにちは〜。

 最近のテレビはレベルが低くなったとよく言われていますが、
 原因はそのバラエティ番組の存在でしょーね。
 でもディラン&キャサリンにはハマりました(笑)

 ここからは私個人の見解になりますが、
 笑えるギャグにはなによりも『鋭いツッコミ』が必要だと思います。


 お笑いコンビの爆笑問題ですが、太田のギャグが笑えるのは田中のツッコミあってのことです。
 じゃなきゃ時々なに言ってるか分かないことがありますからね(汗)。
 この田中の役とは常人が持つ考えの基。
 太田のギャグをツッコミによって常軌から外れていることを示し、
 ギャグを際立たせ尚且つそれがギャグなんだよ〜。と説明にもなります。

 つまりツッコミとはギャグの説明も兼ねているってことですね。
 どんなギャグも、相手(読者)にその意味が伝わらなくては無意味です。


(;´∀`)
 はしょった内容ですが理解頂けたでしょうか?

 ボケしかいない時は……
 思わず自分がツッコミたくなるようなキャラですかねぇ(汗。

 自分が言えるのはここまでの様です。
 ですが良くも悪くも分かりやすいギャグを心掛けてはどうでしょうか?


にるさんからの意見
『ウケる技術』
 出版:インデックス・コミニケーション社
 定価1500円(外税)

 この本は古今東西、あらゆる会話ギャクをパターン化・分析し、
 そのウケるツボは如何なる物か?を真面目に研究したものなんです。

例えば『前置き』

A「ウチの母ちゃんさ、急に綺麗になっちゃってさぁ〜」
B「…御免。お前をヘコませたくて言うわけじゃないけどさ…。それ、『浮気』だ」

 上サンプルの定義なら
 『後に続く台詞の心の準備をさせる』
 なんだそーです。


 大体こんな感じで、「建前」「擬人化」「裏切り」「深読み」「タメ口」……
 などなど様々なテクニックが紹介されています。会話術の参考に、おひとついがかですか?


魏延さんからの意見
 僕も竹島さんにおなじく、「ギャグはツッコミ」と考えます。

 ボケというものは、それ自体ではどんなものでも非常にくだらないです。
 逆に考えれば、ボケは少々くだらなくても許されるのですが、
 それを引き立てるツッコミだけは上手にキメるべきじゃないかと。

 例えばこれです。

>「いいじゃないのマスター。さっきおまえに負けてから今に至るまでの俺の『サノヴァヴィッチ!』な心境を叫んで何が悪い」
>「現在の心境を『普通に』表現する事に関しては別に口を挟む気はない。だがおまえのような『奇怪な』『理解不能な』やり方で表現するのは俺でなくても何事かと思うぞ?」


 オーバーで、まわりくどく、言葉を置き換え、ハイなボケにテンションを合わせるようなセリフは、
 トータル的に難しいように思えます。
 よほどしゃれてなければテンポが崩れてしまい、しばしば笑うタイミングを逃してしまうのです。
(それも、笑える箇所があれば、の話)

 最悪、笑いもできない、テンポも崩れる……で、うわぁあぁみたいなことにも陥るかもです。
 それよりは、ピンポイントでおかしな比喩や皮肉を入れる方がよっぽど効果的で、楽です。
 僕一個人の感性から言うと、短く投げやりにすぱっとやると思います。

「いいじゃないのマスター。さっきおまえに負けてから今に至るまでの俺の『サノヴァヴィッチ!』な心境を叫んで何が悪い」
「悪くないさ。君はステキさ。あっち行け」


バラエティー番組と言えば、つい昨日にくりぃむしちゅーが笑金最終回で即興?漫才してましたが、


「……この車、左ハンドルなんですねぇ」
「いーえ 右ハンドルです」
「じゃぁオレどうなるんだよ!ww」


 そんな流れの果てに、


「お前はかぐや姫か!w」

 無理な注文をする⇒かぐや姫

 こういうツッコミが理想なんだなと思いましたw
 とっさに言える上田氏はほんとすごいな、と。


 「笑い」を調べてみるなら、バラエティだけでなく落語なんかもいいかも知れません。
 テンポよい、ひとり芝居。最近はデートポイントになってるほどの人気ぶりらしいので、
 実際に出かけてみたり、図書館なんかでカセットを借りてきたりするのも一手でしょう。
 テレビ番組なら、笑点もなかなか面白いです。


 笑いのセンス云々は、文章力とかとは違って、
 「鍛えた分だけきっちり成長する」ようなものでもないと私的に思うので、
 自分が笑ったネタ、面白いと思った話や会話を、ちょっとずつ蓄積していくのがいいと思います。

 ……毎度ながら小生意気なことを申して失礼しましたm(_ _)m


鈴木有海さんからの意見
 書けないなら書かなくていいのですよ。
 不向きなユーモアにせいを出すよりは、シリアスだけに徹底してくれればいいのになあと。


 異論反論もあるかと思いますけれども、お笑いを科学しようというのは結構傲慢なんですよね。
 『ウケる技術』は一応目を通しましたけれども分析した気分で終わってる書物のような気もします。
 どうしてもユーモアセンスを磨きたいのなら日常会話に気を配るといいですよ。
 ギャルゲの会話はある意味広大な内輪ネタで、
 このサイトも含めてお笑い研究なんてのは大抵自己満足か流用です。

 ちなみに最悪なのは書く人が笑って書いてる文章です。
 なんで最近の芸人がつまんないのかもここに通ずるんですが、
 生で玄人の落語を見れば実感できると思いますよ。


Dr.ウニボンさんからの意見
 ギャルゲと実際のお笑いではテンポが違います。

 例えば、ほとんどのギャルゲはAが喋った後(あるいは喋っている最中や喋る前)にボタンを押して、
 次のBの台詞、というシステムの筈です。

 この会話のリズムはプレイヤー次第であり、それを前提として声優さんも声を当てておられます。
(前に声優さんのインタビュー記事で、"ゲーム中ではもっとおっとり喋っているキャラだけど、
 ドラマCDなんかだと他のキャラとの掛け合いのテンポがあるから、少し早く喋った"
 というような内容を見た事があります)。

 プレイヤーによっては「この声は聞くだけでムカつくから文章だけ読んでスキップな」とか
 「何回もじっくり聞きたいから、台詞が終わるまで飛ばさないし、何回も聞く」とか
 「えぇい、そんな長い説明台詞はいらんのじゃぁ! とっととエロに突入せんかい!」
 とか様々なプレイスタイルがあり、そのスタイルにあったテンポで会話内容を進める筈です。

 で、これは私の邪推ですが、蔵神紫苑さんは御自分のプレイスタイルにあったテンポをお持ちで、
 それがバラエティ番組のテンポとは合わない為に「面白くない」と思うのではないでしょうか?


 そして、小説にもテンポがあります。
 ほとんどのギャルゲと違って一度に目に飛び込んでくる文章量は小説のほうが多いですから、
 確実に違うテンポとなる筈です。

 で、私にはどのテンポが一番いいのか分かりません(笑)。
 多分、テンポを制する事が出来たらお笑い芸人になれるような気がしますが、
 気がするだけで確実な事はいえません。
 ……そんな私は、私独自のテンポを維持しつつ、
 面白いと思ったネタを積極的に取り入れてギャグにしています。


卯月珪華さんからの意見
 ギャグについてですが……。

 私は、本人が「……これはギャグだろうか…なんか違う、なんか違うよな!?」と悩んでいても、
 他人が見れば「いや、それはもう立派なギャグだよ、うん」と思うものではないかと思ってます。


 あと、意図していうものではないとも思ってます。
 あなたの例文、私はおもしろかったです、それはギャグです。
 でも唐突すぎるとちょっとアレだから、つらつらと書き連ねたセリフ、地の文に、
 ほんのちょこっと混ぜればいいかもしれません。

 で、ギャグというのはまぁ……言いたいことを簡潔に述べりゃ良いことを、
 回りくどく言葉とかいろんな物をまぜこぜしつつ、
 終わりにようやく言うもの……ではないかと思ってます。

 たとえば「ありがとう」と相手に言いたいとしましょう。
 でもギャグだから、そのまま素直に言ったらすぐに終わる。
 終わらせてはいかぬ! なので自分の今の気持ちを、
 ああただ使いたいだけなんだなと思われるような言葉で表現しつつ、
 会話に関係あるんだかないんだかよくわからぬ言葉を述べつつ、
 回りくどく、相手がそろそろイライラときたところで「ありがとう」と、
 要点を遅らせて言う。気持ち一息で読んでいただきたい。
 ホントは読点入れないほうがそれらしいけれど、今回は読みやすく……。

 とどのつまりは他の人が理解できる範囲の言葉を使いつつ、
 意味があるんだかないんだかわからん言葉も使いつつ、
 相手に「簡潔に言え」と言わせるような心境にさせるのがギャグ…じゃないかと!
 これも読み手さんによってはギャグになるかもしれませんね。
 
 何も考えて作るではありません、あなたが笑った一文を参考にして書いてもいいのです。
 もちろんテレビに出るお笑い芸人は作っているでしょうけど、
 
 うんうん唸って作ったものよりも、意図せず作ったものの方が受けるということもあります。
 
 悩まず狙わず自然体で行きましょう。
 自分が「…くすっ」としたものを取り入れても良いかと思います。
 そんな私は関西人、でもお好み焼きたこ焼きは好きではない。
 唐突に関係のないことを入れてもいいかもしれませんね。

 長々と失礼いたしました。
 何かしらの参考になれば幸いです。……なるのか?(汗)


咲さんからの意見
 はじめまして、咲(さく)です。
 さっそく、本題。

>皆さんはギャグに関してはどういうものを書いています?
 例.高校生の会話 男主人公(ツッコミ)×女部長(ボケ)

「しかし退屈ねぇ。なんか起きないかしら。未来人とか超能力者とか異世界人とか、謎の転校生のノリで来てくれないかなぁ」
「多分それ、世界の摂理云々じゃなくて、著作権上の都合で無理です」
「今年の一年生に期待かなぁ……一人でもいいから面白い子を希望しまーす」
「いや、僕に言っても仕方がないでしょう」
「ふふん、実は君には世界を都合の良いように作り変える能力があるのです」
「だから著作権の都合上無理だっつってんだろそんな能力! 性別はかぶってないけど、《高校生》で《世界を都合よく作り変える》……この二つのキーワードが重なってる時点であからさまなんですよ。なんですか? パロディなんですか? 僕たちのいる世界はあの有名ライトノベルのパロディなんですか!?」
「ちなみにあたしは読書が好きな最初、眼鏡の子ね」
「キャラ崩壊しすぎた……いや、待てそれなら法に触れないかも」
「冗談、主人公の妹役」
「……そんな肉体的に成長してたらもはや夢も希望もないですよ。なんのための小学生だと思ってるんですか」
「君のためのロリータ」
「シュールすぎてあなたのボケにはツッコミ切れねえよ!」
(省略)
「きみはどの子が好きだったりするのぉ?」
「えぇ、僕ですか。えーっと、そうですね……やっぱりヒロイン役のあの子ですかね」
「ツンデレが好きなんだね」
「その言い方は僕に対する差別のような気がしますけど、そうですね。ツンデレは嫌いじゃないですよ」
 しかしあのライトノベルの場合、ツンデレキャラはツンツンのままでクーデレキャラはクールなままで、お色気担当は脱ぎそうで脱がない、という手法が使われているのだけど。
「面白くないなぁ、王道過ぎて。部長としては君にはもっとファンシーかつファンキーなモンキーに進化してもらいたいと思ってやまないよ」
「モンキーは退化でしょうに」
「誰が喋っていいと言ったこの爬虫類が!」
「変温動物からやり直せと!?」
 誰だ!? 僕が進化する途中にBボタンキャンセルしたのはっ!
「ちなみに今年のブームはヤンデレってまことしやかに噂されてるんだけど、ヤンデレって何の略なのか知ってる? 知ってるのなら、無知な小娘に叡智を授けるっていう、栄えある善行をさせてあげなくもないけど。いや、言い直そう。教えなさい」
「なんでいきなり女王様キャラなんですか」
 ヤンデレ、ねぇ。精神的に病んでるデレキャラのことなんだろうけど、せっかくの機会なので、先輩に嘘を教えるのも悪くない。ヤンキーデレデレ、とか。
「ヤンバルクイナを愛するデレキャラのことを略してヤンデレです」
「ふぅん、今年は沖縄近辺を舞台にしたラブコメが流行りそうなんだねぇ」
 先輩は興味深そうに頷いた。

 なげぇ……。まあ、みたいな感じのギャグを書いてます。


>どのようにギャグセンスを鍛えてますか?
 マサル、武士沢、ジャガーのうすた漫画とギャグ漫画日和がマイ・バイブルです。
 小説では西尾維新の『化物語』
 実用書では『ウケる技術』
 お笑いは漫才しか見ません。内容よりも会話のテンポを研究します。

 みたいな感じです。長々と駄文、失礼しました。


木庭夏樹さんからの意見
 こんにちは、木庭と申します。
 普段はロムっているばかりなのですが、
 お笑いマニアの自分としては気になる話題でしたのでご意見させていただきます。
 参考になれば幸いです。

 ラーメンズ、バナナマン、千原兄弟。
 この三組のネタには、
「ボケとツッコミが存在しない」
「会話を巧みに操って笑いを生む」
 などの傾向が強く見られます。(特にラーメンズ)


 トーンがライトノベル向きかと問われれば返答に困るところもありますが、
 少なくとも文章にギャグを盛り込むための
 参考になるということだけは断言できます。

 ツタヤなどのレンタルショップ、
 もしくはyou tubeなどの動画サイトに行けば簡単に見つけられると思いますので、
 まずは一度見てみる事をお勧めします。
 面白いですよ。

 ちなみに私のお勧めコントは以下の三つです。

 ラーメンズ…『器用で不器用な男と不器用で器用な男』
 バナナマン…『ルスデン』
 千原兄弟…『無常の儀』


萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
上達のためのトレーニング・練習法について
読者の心理・傾向について
使うと危険なネタ?
恋愛・ラブコメについての悩み
ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
人称・視点についての悩み
推敲・見直しについての悩み
コラム(創作に役立つ資料)
批評・感想についての悩み
ネットでの作品発表の悩み
ストーリーについての悩み
冒頭・書き出しの悩み
プロットについての悩み
キャラクターについての悩み
主人公についての悩み
セリフについての悩み
オリジナリティ・著作権・感性
テーマについての悩み
二次創作についての悩み

 携帯版サイト・QRコード
  
第4研究室は小説を書く上での質問・悩みをみんなで考え、研究する場です。
質問をされたい方は、創作相談用掲示板よりお願いします。
質問に対する意見も募集します!
投稿されたい方はこちらの意見投稿用メールフォームよりどうぞ。
HOME|  第1| 第2| 第3| 第5| 鍛錬室| 高得点| CG| 一押| 資料| 掲示板|  管理人| 免責| リンク| メール|