第4研究室 創作に関するQ&A 273P | トップへ戻る |
白猫さんからの質問
 描写の濃淡のバランス。どこまで表現する?
 
 はじめまして。小説を書き始めて間もない初心者の白猫です。

 早速質問なのですが、登場人物の動作、声の調子など表現しなければならない事はたくさんありますが、
 それを全部毎回表現しないといけないのでしょうか?
 例えば、セリフを言った時の本人または相手の動作や、
 自分の思考に耽っている主人公の周りにいる人達の様子など。
 その時々で、どこまでを表現して、そこまでは表現しなくてもいいというのがよく分かりません。
 あまり細かく表現すると長ったらしい文章になりますし、
 書きなさすぎても陳腐なものになってしまいますし…。

 説明下手で申し訳ないですが、もしわかる方、教えていただけませんか?


●答え●
 
Fさんからの意見
 プロットばかり練りまくって相変わらず本編の執筆を始めることのできないFです、はじめまして。
 お初の挨拶がこんなものでいいのかと悩みつつ、本題へいきましょうっ。

 この手の質問への答えは、大抵こうです。
 「人それぞれ。自分で考えましょう」


 私もこれを推したいのですが、それだけど淡白すぎるし失礼だと思うので……。
 先述の「人それぞれ〜」の発展でしかないのですけれど、
 白猫さんは文章を書くとき、文だけで考えますか?
 脳裏には、文に書き起こすための情景が広がっていますよね?

 ようは、その情景のどこにカメラを照準するか――ということなんです。

 ここは見せておきたいなー、とか。
 ここはちょいとボカしておくといいかもなー、とか。
 文章って、心理描写を除けば他は全部カメラです。なんかわかりにくくて申し訳ないですが……。

 アニメ、ゲーム、ドラマ、映画。

 動画といえばたくさんありますが、
 それを見てどこに焦点を当てているかを研究してみるといいかもしれません。
 そうすれば自然と、白猫さんが「何を」相手に連想させたくて文章を書くのかがわかってくると思います。

 以上、参考になりましたら幸いです。


オレンジさんからの意見
 こんにちわ。オレンジです。

 描写の濃淡のバランスはそのままその作者の個性になります。

 ざっと、現在、ヒット作家と呼ばれている方々を見渡してみても、
 ものすごく細かい描写をする方もいれば、
 逆におおざっぱな描写でスピーディに話を展開させる方もいます。

 また、細かい描写と一口に言っても、情景描写が細かいのか、
 それとも、心理描写が細かいのかで、作品から受ける印象がまったく違ってきます。
 更にプロの作家さんの中には、作品のテーマやストーリーにあわせて、
 意図してある程度、描写の濃度を調節する方もいます。

 このバランス感覚は作品を書いていく中で次第に身についていくものです。
 初めて作る料理と同じで、一発で「ばっちり」な味加減にはなかなかなりません。


 また、「こうしなさい」と書いてあるテキストの味付けと、
 自分の好みが完全に一致することはまずありません。
 あせらず、じっくりと、自分なりのバランスをつかむことが寛容だと思います。

 ただ、小説を書き始めたばかりということで、目安が欲しいというのなら、
 ご自身が読んだことのある作家さんの中で、
 「この描写の濃度が一番しっくりくる」という作家さんをみつけて、お手本にするのがいいと思います。
 小説を書くための決定的なテキストは存在しませんが、先行作品は最良の参考書です。
 慣れてきたら少しずつ幅を広げ、いろんな作家さんからテクニックを盗んで、
 自分なりの文章を作り上げていけばよいと思います。

 長々とかいたわりには結局、「ご自分の好きなように」という意見に終始してしまい申し訳ないです。
 こんな意見でも参考になれば幸いです。 
 では、執筆がんばってください。


初心さんからの意見
 こんにちわ。初心です。

 音読とか推敲してたら問題点に気付くと思います。

 テンポ良く躍動感がある描写をベースに登場人物の描写を詳細まで書いたとします。
 ベースは躍動感あるものなのに、描写が長いとテンポがおくれてしまいます、ですから。
 簡単でOKだと思います。
 一番強調したいところだけ描写すれば読者の妄想でカバーしてくれたりもしますし、
 出会いのシーンとか、見つめ合ってる甘いシーンは殺伐とした描写だと風のように過ぎていく感じで、
 読者に伝わりません。

> あまり細かく表現すると長ったらしい文章になりますし、
 書きなさすぎても陳腐なものになってしまいますし…。

 これについては比喩の力が不足しているだけだとおもいます(私も人のこと言えませんが前文参照)
 WEB辞書で青と探すだけでもかなり出たりします。辞書を利用して比喩の幅を広げれば
 短い文でも印象深い文が、長い文では繊細なものが書けるとおもいます。

 声の調子とありますが。口調で現れるものなら描写不要です。
 私の今書いてるものだと
「〜だろ?」投げやりなキャラ
「〜じゃないかしら?」少し姉様キャラ
「〜じゃない?」脇役の。。。なんだったかな。
「〜じゃないかな?」ヒロイン
「〜だと思います」どぢっこ
「〜に決まってる!」断言口調のキャラ

 まぁなんとなく分かっていただければ幸いです。
 長文失礼しました。


渓谷さんからの意見
 こんばんは。渓谷という者です。

 これは理屈で説明しようとしても難しいです。
 一応説明すると「読者に伝えたい様子は書き、そうでないものは書かない」となるのですが……。
 経験を積んで、自分に最適な表現の濃さをつかみましょう。


みつきさんからの意見
 白猫さま、はじめまして。

 こういう問題は、『視点』というものを意識すると、次第と解決していくものかと思います。
 登場人物の中の、誰の目でその世界を見ているのか、ということですね。


 一人の人間が目にすることが出来る事柄は決まっています。
 そういうことを踏まえた上で、プロの方が書かれた小説を、
 「これは誰の目から見て書かれたものか」と常に意識して読めば、
 どのように書くべきことが取捨選択されているかが分かるようになりますよね。
 あとは、それをお手本にして書いてみるとか。
 まずはそこから始めてみてはいかがでしょうか?

 それでは、これにて。


幻想魔術師さんからの意見
 はじめまして。幻想魔術師と申します。

 そうですね。基本的に表現しなければいけないことは一つの場面で十個から二十個くらいあります。
 でも、そんなにたくさん描写してたらストーリーが進められないので、たいてい絞ります。
 
 主人公の心情になりきると三個くらいには絞れます。
 問題はその後ですけど……
 
 その三個には掌編でも、対面しているヒロイン(主人公U)の描写、
 その時の周りの情景(心理描写込)が入りこんでいます。
 
 前者は一度表現したらストーリーしだいですけど、後者はきりがありません。
 だって、表現しようと思えばどこまでも表現できてしまいますから。
 なので、そこの区切りが大事かなと。
 あまり描写ばっかりでストーリー減らしてもきついですし。
 
 ……何か役に立つ気がまるでしません。
 参考になれば幸いです。

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