第4研究室 創作に関するQ&A 296P | トップへ戻る |
のりたさんからの質問
 戦争の動機となる心理
   
 初めまして。こんにちは。のりたと申します。前はサラミと名乗っていた者です。

 今現在小説のプロットを練っている最中です。
 で、大体イメージとしては、二つの大国が右翼と左翼の様に憎みあい、
 思想の違いから戦争を始めるのです。それがバックグラウンドになっています。

 しかし、そこまで考えてはみたものの、私ははっきりいって戦争を客観的に見て、多くの犠牲。
 領土問題。独立問題。資源の破壊。血と涙。強力な兵器。
 など抽象的なイメージしか沸かず、とりあえず二次元的、
 ラノベ風味の戦争ものということで、有名なガンダムを見てみることにしました。

 今現在見ているのは、「新機動戦記ガンダムW」というものです。
 他にもスターウォーズシリーズが家に全部そろっているので目を通しておこうと思っています。
 内容は、人類が地球で栄華を極め、やがて宇宙にコロニーと呼ばれる領土を作り上げ、
 人類は地球からコロニーに巣立ちます。
 しかし、地球では、地球権統一国家連合が武力によって、地球に住まう者達をおびやかしていました。
 そんな中。秘密結社であるOZが地球をまとめあげようとロームフェラ財団と名乗って暗躍します。
 そんな地球を救おうとコロニーから彗星の様に現れるガンダム五機。
 彼等は活躍するも、連合の和平派をOZの罠によって壊滅してしまい、
 結果OZは歴史の表舞台にたつこととなってしまい、ガンダムは憎まれ、孤立した存在となってましいます。


 …と、最初の方ですが、まだ全て見終わったわけではありませんがこういったあらすじになっています。
 もし見ていて間違っていたら教えてください。すみません。

 しかし、私はその時、独裁者であるOZの方に関心をまず示しました。
 彼等は、事実上世界を牛耳る独裁者となっているわけですが、
 そこには国民の安寧を考え、治安の向上、さらなる発展。
 あおりでは戦争を楽しんでいるといいますが、私には国防の手段と考えられました。
 より合理的な平和を維持する考え方を持っています。
 ぷっちゃけいうと、全国民が安寧した暮らしを約束されるならいいじゃないか。という感想です。

 ガンダムはそこにすごい破壊力を持った一騎当千のモビルスーツとして存在するわけですが、
 はっきり言って、私には資源の無駄…というより、陸の黒船の様な存在で、
 いるだけで戦争をひきおこしてしまうきっかけとなる無駄なもの。として映りました。

 現代社会でも歴史の中では、独裁者に対する独立運動などがありますよね?
 しかし、私は民主主義の日本で生まれ育った為、
 何故そういう行動に出て主張するのかがわかりません。勉強不足もありますね、はい。

 独裁政治で悪として映るのはヒトラーです。彼は帝国主義です。
 帝国主義は悪いものとして同感ですが、独裁者の全てが悪いとはどうしても思えません。
 民主制ではないにしろ、国民の為を願う帝国もあるはずです。

 故に見た作品が悪かったのか、私の価値基準が歪んでいるのか、
 皆さんは、スターウォーズでも、ライトセーバーによるアクションを楽しみますよね。
 私は一番そこに惹かれてしまいます。
 だから、すごく背徳者的な意見となってしまいますが、
 戦争や争いが、もちろん二次元に対してのみですが、単なる華でしかありません。

 戦争を主観的に捕らえた人物像が全くうかばず困っています。
 もし、戦争をテーマにしている作品を書かれている方、
 あるいは、その道に自分なりの考えをお持ちの方は、是非、アドバイスというか、
 この意見に対する感想でも構わないので何か言って下さるとありがたいです。


●答え●

黒尻尾の堕猫さんからの意見
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 オイラが学生だった頃、友人に
 「民主政治が腐敗すると、清い独裁者を求め、独裁政治が腐敗すると、民主政治を求める」
 と言うのが歴史と言うものだよ、と言われた事があります。

 当時もマヌケなオイラはフムフムと何も考えずに頷いたものです。

 さて、ヒトラーが例に出ていたのでソレについて言えば、
 彼は最初は恐慌に喘ぐドイチェ国民のために立ち上がった人です。
 アウトバーンとか橋とか建物とかの公共物をガンガン作って内需拡大をして、
 国民の雇用状態や経済を回復させ、第二次大戦の引き金となる世界恐慌の原因であるヴェルサイユ条約
(第一次世界大戦の敗戦国に無茶苦茶な賠償金を払わせて、世界経済を根底から揺るがした取り決め、
 おかげでドイッチェをナチ党が牛耳る事になりました)
 を一方的に破棄し毅然とした態度で世界に挑み、
 ドイッチェの復活を知らしめる為に第一次大戦で中止になっていたベルリンオリンピックを開催し、
 初の聖火リレー、初のテレビ放送、ベルリンオリンピックの記録映画等々、
 結構、良い政治家として頑張った人だったんですよ。

 まあ、前半までの話しですがね。

 後半はご存じの通りオリンピックの聖火リレーのコースで侵略したり、
 (オリンピック開催は下見だったと勘ぐられる羽目に)
 国内に敵を作って国民感情を支配するためにユダヤ人に悪の限りを尽くしたりとスゲー事に……。

 第一次から第二次大戦までに活躍した独裁者達は良い事もしたが、
 負けないくらい悪い事もしまくったのであまりよい例ではないのですが、
 英雄とか言われる王様達も要はタダの独裁者であることは変わりません。

 1人の独裁者はその代は真面目に良い政治をするかもしれないのですが、
 問題は次以降の世代が保証が出来ないと言う点があります。
 世襲制だと選択肢少ないですしね。


 議会制民主政治はその点においては有利と言えます。
 気に入らなければ罷免できますし、基本的には選挙で国民が選ぶ訳ですし、
 制度上の弱点はないのですが……。

 まあ、人間のやる事なので制度はともかくすぐにメロメロになります。
(ちなみにヤポネの政治は例にしない方が無難です。というのも特殊すぎます。
 制度の多くが古く、性善説でできているので「公務員は悪い事なんかするはずがない」という観点から、
 万一悪い事をしてしまっても罰する規則が圧倒的に少ないせいで、
 官僚天国のおかしな状況になっています)

 戦争は個人では行えません。数人の偉い人だけでも行えません。
 幾ら独裁者でも、国家全体を戦闘状態に巻き込む闘争にはそれなりの大義名分が必要です。
(個人で幾ら叫んでも、ヘタを打てば暗殺されちゃいます)。

 侵略にしろ、反抗にしろ、革命にしろ、それなりの状況があって、
 初めて独裁者なり議会の偉い人なりが旗を振って戦争に突入できるのだと思います。


 「○○だから戦わないといけない!」という信条を描く事が戦争の主観だと思うのです。

 この○○はどんな状況なのかは作品によって違うのでしょうが、ガンダムWの小説ではどうなんですか?

 シリアスもコメディも極論すれば同じ物で、
 登場人物達は真剣に何かを守るために戦うと息巻いている訳ですが、
 一歩引いて眺めれば、もっと大きなシステムが上手く行きかけているから
 個人的な我欲を捨てればそれなりに平和になるのにと、滑稽な道化師に見えたりもします。

 ガンダムWのキャラクターの視点をもう少し追っていくとよいかもしれませんね。

 オイラ的にはそんな感じで。

                        ではでは


みつきさんからの意見
 のりたさま、こんにちは。

 アドバイス……というよりもですね……まあせめて、『ガンダムW』とか『スターウォーズ』とかじゃなくて、
 『銀河英雄伝説』とか『スタートレック』(ネクストジェネレーションがお勧め)なんかを
 読んだり見たりしたほうが、いくらかマシなのではないかなーと思いました。
 のりたさんが参考としてご覧になった二つは、正直、
 本気で戦争をメインに据えた物語ではないと思うので、あんまり参考にはならないと思いますよ。

 それと、のりたさんの親記事の文章を読んでいますと、戦争の実体や戦争をする人たちの心理、
 それに関わる政治問題やこれまでの歴史等々、そういったものをまったく勉強していないどころか、
 小説を書く際に必要最低限の知識すらお持ちではないようですね。
 
 『ガンダム』や『スターウォーズ』なんて夢物語を片手間に見ながら、
 戦争のリアリティについての考察なんかをする前に、
 もっと基礎的で実際的な勉強をすべきだと思いますよ。
 
 せめて、戦争に関する研究的な書籍を数冊、素人向けのものでいいですから、
 ちゃんと読んでみたらいかがでしょうか。


 それではこれにて、失礼させて頂きますね。


朧紅疾風さんからの意見
 のりた様、こんばんは。

 自分は、今現在の作品中では、基本どちらの国も「自らの発展(利益)の為」に戦争をする、としています。
 思想によるぶつかり合いにも、その裏に物質的な事情がからんでいたり。
 
 戦争にも種類は多々あれど、大本が「自国の為」という物がほとんどだと思います

 お偉方の見栄強欲その他諸々でかえって国内大荒廃本末転倒、というのは別として。
 独裁者というのはこの本末転倒タイプが多いのでは、というのが私の意見です。
 一応は自国のことを考えて政策を進めるものの、
 次第に国外の富にばかり目がいってしまい結局は自国民を痛めつけているという。
 ただ単に私利私欲の独裁者など他のタイプもおりますが。

 帝国主義の問題点については、国民のことを思っていない、という点ではなく、
 民意が反映されにくい、という点にあるのではないかと思われます。
 支配者によって大きく変わってしまいますしね。

 どのような事をお聞きになりたいのかがよく掴めず(文章力不足です^^;)、
 短い意見となってしまって申し訳ありませんでした。
 では、失礼いたします。


ぐぐるさんさんからの意見
 とりあえず、まったく見たことがないのでガンダムに関してはスルーさせていただきます。
 二次元的な方の助言は既に受けておられるようなので、
 三次元に寄った形で書き込みさせていただきます。

 何故独裁者に対し抵抗運動を行うのかと言われれば、
 おそらく『それしか方法がないから』だと私は思います。


 国のトップが気に入らないとき、民主主義では選挙によって国のトップを変えることができます。
 しかし、独裁状態の国家ではそうはいかない。
 独裁者に「貴方ちょっと気に入らないから引っ込んでください」と言って、
 素直に引っ込んでもらえるとは思えないので、抵抗運動を――
 しばしば実力行使も含めて展開するしか無いわけですね。

 独裁政治そのものが悪かと言われると、これはまた難しい部分でして。
 たしかプラトンなどは聖人による独裁政治が最高の政治形態だと言っていたはずですし、
 儒教の徳治主義も似たものを主張していると思います。
 ただ、個人に依存するが故に長続きしないので、
 我々は次善の策として民主主義を継続中であるわけですね。
 
 国民の為を願う帝国としては、ケマル・アタテュルク時代のトルコを挙げておきましょうか。
 まあ、帝国ではなく共和国なのですが(笑)
 ケマル・アタテュルクは政敵を処刑した翌日に「私がトルコだ!」と演説した独裁者でありながら、
 没後約七十年経った今でも救国の英雄として愛されている人物であります。

>戦争を主観的に捕らえた人物像が全くうかばず困っています。

 というお言葉に関しては何とも……歯に衣着せず言ってしまうと、
 戦争物を読んだ経験にあまりに欠けているのでは無いかと思います。

 戦争に対する考えとしては……クラウゼヴィッツ曰く、
 『戦争は他の手段をもってする政策の継続』であると。
 いや、まあ私は『戦争論』なんて読んだこと無いんですけどね。
 
 そうした観点から言うと、思想の違いだけで二つの大国が戦争するというのは、
 どうにも軽いと感じてしまいました。



南志紀さんからの意見
 初めまして,南と申します。

 さっそくですが、ガンダムもちゃんと戦争を描いています。
 ただ、wガンダムは少しずれているかと。
 ガンダム系統でいくのならファースト、zあたりですね。

 まずは独裁者について。
 独裁者とは平たく言えば、個人が実質的に司法、立法、行政を束ね、かつ軍事権も有する人の事です。
 すなわち、国内において何事にも邪魔されない人物です。
 
 では、何故独裁者はいけないのか?
 それは現代社会のスタンダードが民主主義だからです。
 だからアレルギーの如く独裁に対して拒否反応が起きるんです。

 
 決して、独裁者が悪く民主主義がいいとは限りません。
 どっかの国で虫を食べているのを聞いたら,嫌になるようなもんです。

 すなわち独裁者に対する反対運動とは、
 国民が嫌いな独裁者に対するそれ以外に手段がないための苦肉の策なんです。
 議会が機能しなければ政治改革ができず、司法が機能しなければ憲法もただの文字配列で、
 行政によって国民は苦しむ。
 それを打開するための運動なのです。

 さらに命が懸かっていれば必死になるのも当然でしょう。
 実際に独裁国家でありながら、反対運動はない国もあります。

 ヒトラーについてですが,彼を決して悪とは思いません。
 事実、彼は第一次大戦で敗戦し多額の負債を背負っていたドイツ経済を奇跡的に回復させています。
 物事の一面だけを捉えて考えるのはダメです。


 次に、帝国主義と帝国は別物です。
 帝国主義とは簡単に言えば,市場拡大のための植民地獲得、
 ようは軍事と経済が密接に関係している状態です。
 たまたまドイツやイタリアや日本が独裁国家であっただけで,
 かつてのイギリスやフランスも帝国主義であった時代はあります。

 では、本題に。
 のりたさんは戦争を華と考えられている様ですが,南も同感です。
 南だってガンダムの戦闘シーンなどは格好良くてたまらないと思っています。
 もし、のりたさんがそういった華の争いを書きたいのならばそうすればいいと思いますよ。

 でも、南は戦争の裏側も好きです。
 のりたさんの言葉を使えば戦争を主観的に捉える事ですね。
 有り体に言えば,戦争に絶対悪と正義はありません。
 双方の主義主張にある程度の正当性は必ずあります。
 むしろ、だからこそぶつかり合うのだと思います。

 ここから、蛇足なので気にしないでください。

 のりたさんの相談の意図が分かりません。
 更に言えば,のりたさんが戦争で何を書きたいのかも分かりません。
 戦争と一概に言っても、
 主義主張の違いの泥沼な戦争。
 理想のために殺戮も厭わない兵士。
 国家のために戦う理由に疑問を抱きながらも戦わざるを得ない兵士。
 戦争中で生活が制限されている中での恋愛。
 などなど、ちょっと考えただけでもいろいろと出てきます。

 あと、南が言える事ではないですが、もうすこし戦争という概念に関して勉強するべきと思いました。


むぎ茶セットさんからの意見
 最近、お気に入りの戦争ゲームをやって、曰く。
「うおおおおおおおっ! 東西ローマ帝国から軍団がー! ぎゃああああっ! 異民族が北から来襲!
 ひいいいいいいいいっ! 各地で反乱発生っ! もうだめー! 死んじゃうヨ!?」
 どうもこんばんわ、むぎ茶セットです(←あほ)。

 戦争ですか、結構難しいですよね。
 私は世界史が大好きでしたから、そこそこ理解してると思いたいなー、
 とか考えつつ戦記ものを書いたりしてます。
 専門書とか読んだりしますが、知識の充足はできても、
 理解まで及ばなくて一時期悩んだ事があったりしました。
 それで最終手段として、ネットの海を泳いだりして見つけたんですよ。
 
「世界史コンテンツ」
 http://maa999999.hp.infoseek.co.jp/とか。

「月姫キャラによる古代帝国解説所」
 http://members.jcom.home.ne.jp/0425590601/Empire.htmとか。
 
 参考になればいいな、とか思ったり。
 ※注……あくまでも参考に、ですよ。
 鵜呑みにしちゃいけませんからネ! 帰れなくなるから!!! あと、リンクを上手に使うこと!


hatoさんからの意見
 はじめまして、hatoともうします。
 俺も戦争についてはよく分かっていませんが、

 戦争を使ってどういうモノを描きたいのかによっていろいろ変わってくると思います。

 一口に戦争モノといってもいろいろあるわけで。
 たとえば、相手を倒して世界統一国家を作るまでの話(三国志など)、
 ひたすらリアルな戦争(フルメタルジャケットなど)、
 戦争を裏で操っている人間を倒して戦争を終らせる話など、
 他にもいろいろあると思うけど、俺が思いつくのはコレくらい。

 この話には関係ないけど、右翼左翼は憎しみあってるわけじゃないですよ。ただ、対極なだけです。

 参考になりそうなものを幾つか上げておきます。
 よかったら、読んだり観たりしてください。

映画
 フルメタルジャケット
 ノルマンディー上陸作戦もの
 13デイズ

アニメ
 ガンダム(1st)
 サムライ7

文献
 るろうに剣心(志々雄編)
 アンダー・ラグ・ロッキング(電撃文庫)
 海皇記
 ガンダム死種(アストレイ編)
 三国志
  作者だけど落合信彦の小説とかもいいかも


1029さんからの意見
 学校の教材みたいなもので「映像の世紀」というDVDがありました。
 NHKが制作したものですが、とても参考になると思います。
 もちろん見てるだけではだめです。考えなければ、先には進めないでしょうし。

 ちなみに、自分はこれを中・高と見ましたが、第二次大戦の見方が変わりました。

 質問内容と逸れているならスルーで。


サイラスさんからの意見
 う〜ん、もうほとんど言われているな……じゃあ、自分の考えを。
 戦争を起こす国にしろ、組織にしろ、どんなご大層な理屈を並べても、所詮、同じ穴のムジナ。
 人間である以上、お金と権利といった欲と同時に、満たされない感情が混じっています。
 
 それを理解して書かないと、僕は、戦争が絡む作品は、
 都合の良いヒーローものに成り下がるような気がします。
 

名無し@十把ひとからげさんからの意見
 言い方は悪いですが、不要な情報を知りすぎているのです。
 資源とか水とか独裁とかそういうのは、
 ある時点の世相を説明するためのオマケみたいなものです。


 ある人は、何かに対して恐怖を感じたのです。
 「戦わなければ、将来自分は死んでしまうだろう」というハラを括れば、誰だって戦争します。
 資源とか領土とか独裁とか水とか、そういうのは、恐怖を起こす原因でしかありませぬ。
 
 戦争の動機は未来への恐怖にあります。

 ゲルマン人の大移動の背景には飢饉がありました。
 メシがない、他国から奪わないと皆死んでしまう、そういうオチ。

 大日本帝国の行動の裏には、内燃機関を回すための石油がどうしても必要だったという事情があります。
 石油が無ければ、どんな生産活動であれ手工業レベルの生産性にまで落ち込んでしまいます。
 すれば、日本国は、諸外国と戦争するにせよ経済バトルするにせよ、勝ち目はありませぬ。
 ですので、外国から石油をぶんどってこようと。

 どっかのフランス革命は、王様がクソッタレすぎて一般人から税を取りすぎたがために起きました。
 あの王様をブチ殺さないと生きていけない、一般市民はそう覚悟したから革命が起こったのです。
 こんなところでいいですかね。


三毛招きさんからの意見
 「民主主義は最悪の政治形態である。ただし現在までになされた全ての政治形態を除いて」
 と言ったのはチャーチルでしたか。


 こんばんわ。
 最良の政治形態というのは「賢君による専制君主制」と云われています。
 というのも、専制君主制ならば、一人の判断に間違いさえなければ少なくとも愚衆政治にはなりません。
 で、独裁政治というのは専制君主制に近いです。
 で、ヒトラーがどうこう、ということは、恐らく独裁者→圧制→蜂起の流れだと思います。
 なんでこの流れが起きるかというと

1・元もとの他領土における独立運動
2・戦争中で負けが込む
3・『賢君』でない
の三つではないかと思います。

1・はつまり、どんなに政治が良かろうと占領国では意味が無い、つまりは『民族の誇り』とかの問題ですね。

2・はつまり政治(内政)がどんなに良かろうと戦争(外政)が覚束無いと、
 ゆくゆくは自分たちの生活が他国によって牛耳られる可能性もある。

3・に関しては説明不要だと思います。
 つまり普通の人間が思い浮かべるような『いかにも』な独裁者を民衆は望みませんからね。
 この例は極端にしても、例えば旧ソのある時代なんかはまんまそんな感じでしたし。

 戦争については私も書いていますが、「戦争とは外交である」ことを忘れてはならないと思います。
 趣味で戦争やってる人間はいません。
 軍人も政治家も。(もちろん戦争を楽しんでやってる人間は居ると思いますよ。
 「自分の仕事は戦争をすることだ。仕事とは楽しんでやるべきものなのだ」という言葉もありますし)

 あとはそうですね。戦争で一番犠牲になるのは、
 「罪なき民衆」などでは決してなく「軍人」なのだと思います。
 実際に戦場で戦うのは彼らで、犠牲になるのも彼らですから。


木庭夏樹さんからの意見
 戦争に関してだけ言える事ではありませんが、
 フィクション作品を考えるからといって
 ノンフィクション、つまり歴史や現在の状況について触れなくてもいいか、
 といえばそんなことはもちろんありませんよね。
 
 むしろ、本物の事を知らなければリアリティのある描写はできません。
 どんなに真に迫ったフィクションであろうと、やはり実際のものにはかなわないですし。
 現代日本に住む私たちが戦争の事を知ろうと思ったら、書籍文献やマスメディアなど、
 どうしても人の手を介した、ある一定の見地に立った情報源しかありませんが、
 それでもフィクションよりはいいと思います。
 資料館などもいいのではないでしょうか。

 それともう一つ、民主主義、というよりも格差に関するこんな話があります。

「競争が始まる前は皆同じスタートラインに立っていて、
 その時点では皆が『トップに立ちたい』という願望を抱く。
 いざレースが始まり、格差がつくと、
 下位に位置づいた者は口を揃えて民主主義・平等の重要性を主張する……」


 ごぞんじ、藤子不二夫先生の作品にあった話です。
 自分に都合が悪くなれば、それまでの主張や考えなどいざ知らず、
 徒党を組んで大義名分を打ち出す、という感じがします。
 私もそういう人間なんですけどね(笑)

 民主主義でも独裁主義でも格差なんてものはつきますが、
 「独裁主義が格差の原因」って言い訳はしたくなりますし。


14Kさんからの意見
 はじめまして、14Kと申します。
 
 戦争に関しまして、かつての戦争は、戦争で利益を得るために、
 現代の戦争は戦争しないことで不利益を被らないために行われています。


 この場合の利益・不利益とは概ね経済的なものです。
 例えば領土であったり、例えば資源であったり。

 戦争は、善悪の対立により発生するのものではありません。
 利害の対立により発生するのものです。


 直感的な理解は難しいかもしれませんが。
 善悪で戦争をとらえると、ガンダムSEEDのようにどちらかが滅ぶまで戦争を続ける必要が発生します。
 しかし、現実の戦争は大半が適当なところで手打ち、つまり講和をしています。
 それは戦争が、あくまでも利害交渉、つまりは外交の延長であるからなのです。
 理性的な外交交渉で決着が付かないため、野蛮な戦争で決着をつけるわけです。
 
 ですので、「政治レベルでリアルな」戦争を書きたいのでしたら、
 善悪で戦争を捉えることは、放棄するのが懸命だと考えます。

 そして、思想の対立といった、比較的どうでもいい対立で戦争が発生したことは今までほぼありません。
 戦争は、思想などといった高潔な次元の対立ではなく、
 もっと低俗で生臭い理由から始まるのが殆どなのです。
 第二次世界大戦とて、経済的な理由が開戦理由の大部分を占めていましたしね。


 戦争を主観的に捉える人物像、とありますが、
 それはその人物がどのレベルで戦争に関与しているのかに完全に依存します。
 例えば兵士のレベルなら戦争は「始まり、終わる」ものです。
 政治家なら「開始し、そして終了させるもの」です。
 非戦闘員なら「巻き込まれるもの」です。
 その辺を設定しないと、なかなか難しいと思います。
 兵士や指揮官のレベルでの考え方や体験を知りたいなら、光人社文庫の戦記を読むことをお勧めします。


風月堂さんからの意見
>抽象的なイメージしか沸かず
>戦争を客観的に見て


 というなら、様々な視点から史実や(現実の)戦争、戦史を見るべきでしょう。
 例えば、日本側と中国側、政府上層と一般市民、軍の現場と参謀など、視点や立場は様々にあります。

○ビジュアル的なイメージ
 "図説××戦争"の類なら、ビジュアルでイメージできるだけでなく、
 政治的な背景の説明も比較的簡潔ですので、とっつきやすいと思います。
 各種の視点から、となると他のタイプの本が必要ですが。
 また、古今の戦争映画(もちろん三次元の)も良いと思います。


○民主主義とヒトラー
 ヒトラーは独裁者であるより先に、国民の圧倒的な支持、すなわち民主選挙で首相になりました。
 当時最も民主的といわれたワイマール憲法下で起きたことです。
 アウトバーン建設などの公共事業などは他の方が言及していますので省きますが、
 ヒトラーに関して言えば、国民の支持が一つの背景となっています。
 ヒトラーの独裁は大統領の死去の後に本格化しました。
 大統領兼任や、議会を骨抜きにする全権委任法など。
 しかし、その足がかりとしての首相の地位は、紛れもなく国民の支持があってのものでした。
 独裁と民主制を考えるなら、このことを軽視してはいけません。

 ちなみに、思想が二の次になるのは、第二次大戦において、
 共産主義嫌いを公言していたチャーチル首相率いるイギリスがソ連に援助したことからも明らかでしょう。


追記
>戦争もののファンタジー
 ということですが、
 
 『流血女神伝』/須賀しのぶ/コバルト文庫

 は、いかがでしょうか。世界観はファンタジーですが、
 軍事・軍隊生活を描くことにも長けている作家なので、参考になるのではないかと思います。

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