第4研究室 創作に関するQ&A 431P | トップへ戻る |
山田太郎さんからの質問
 小説が他媒体より優れているところとはなにか?
 
 題名の通りです。

 所謂、芸術に分類されるであろう小説。
 であるならば、アニメ、漫画、絵画などの媒体がありますよね。
 しかも、それらの方がよっぽど優れている。

 しかし、小説というのは他の媒体に比べて、読者にご足労つかわすと思います。
 では、それを分かっていながら文字だけの表現方法にこだわる、なぜなのでしょうか?

 私の考察は、
・誰にでも簡単に取り組むことができる。
・ひらかな、カタカナ、漢字を使う、日本語特有の言葉遊び。


 小説サイトでこのようなことを聞くのも気が引けますが、
 小説を書くうえで非常に重要なことであると思います。
 皆様の意見を聞かせてください。


●答え●

エモンさんからの意見
 やはり、我々の想像力をビンビンに使わされる所かと思います。


 視覚に頼るタイプの芸術ではあまり想像力を使いません。
(いや、中にはかなり使わされる物もありますが)
 使う必要が無いからですね。

 作者の意図を自由に受けとれるのはなかなか楽しい事です。


公ちゃんさんからの意見
 こんにちは。公です。
 解釈によっては、他のジャンルを格下げしてしまうおそれがありますが、2つ挙げます。

1・ボケ防止
 イラストや画面を見るだけで、ある程度状況を把握できるアニメ、漫画と違い、
 小説は確実に一字一句読む必要があります。(速読とか出来る人は別です)
 すると、やはり脳も確実に動き、衰える事が少なくなります。

2・コストが安い
「紙とペンさえあれば漫画が描ける」
 と、某漫画巨匠が名言を残しました。
 しかし、絵を描く必要がある漫画と比べて、
 文字だけの小説の方が、楽な部分があります。
 ただ、その長文を書き切る忍耐力が問われますが……。
 あと、参考資料や印刷には費用がかかりますね。

 こんな感じかな?
 ではでは……


最終列車さんからの意見
 
その推測は少し外れています。
 これは北村薫さんが言っていたことですが、

「小説は『凍りついた空気』などを文字で表現できるが、マンガではうまく表現できない」

 というものでした。
 このように、
「絵で表現しきれない風景や心理を小説なら表現できる」
 と考えています。

 また、推理小説になると「叙述トリック」というものが出てきます。
 これは絵がない小説の専売特許なのです。


 これは「探偵が出てきて事件を推理」という形式ではなく
 「読者そのものが探偵となって推理」という形式です。
 
 例えば(wiki引用)
・ABCDの章が並んでいるが、実はCだけは二十年前のことだった
・ABCと章が並んでいるが、AとB二つは違う事件で、それがCで明らかになる

 といったものです。


tikuさんからの意見
 はじめまして。
 tikuと申します。

 やはり小説サイトですので、小説の方が優れていると判断されている方が多い気がします。
 私は割と山田さんの言いたいこともわかる気がします。

 たとえば、読者数にしても、ジャンプなら毎週毎週三百万人くらい読んでいます。
 小説で三百万部売れることは極めて稀です。
 まして毎週毎週となるとおそらく不可能でしょう。
 一人の表現者として読者数が多い分野というのは正直うらやましいです。

 私自身には深遠すぎていまひとつ理解できない解釈ですが、
 スティーブン・キングはすべての表現の中で小説が最も優れているとたしか書いていました。
 (すくなくともスティーブン・キング氏はそう思っている)

 理由は、たとえば映画やアニメーションは固定されたアングルから紙芝居を見ているようなものだ、と。
 それに比べて小説はその話の中に引き込まれたら、その世界を体感できるというような主張でした。


 正直、わたしはそこまで「小説を体感した」ことはないのですが、多少わかる気もします。
 たとえば、「ブギーポップは笑わない」を初めて読んだときの不思議な感覚とか、
 作品名は忘れてしまいましたが「陰陽師」の一巻の最後のエピソードの雪と花の対比のようなものは、
 現時点の漫画やアニメーションでは表現がかなり難しいように思います。

 要は表現手段よりも表現者が大事だと思います。
 「その表現手段の枠を越えていると思わせるほどの表現」
 をできればいいということだと思います。


 ただ小説よりも読者数が多い媒体(=より大きな資本が投下されている媒体)は、
 優秀な人材が集まりいろいろな事が試みられるので、
 結果的に優れた物をたくさん生み出すようになっていると思います。
 
 現時点で、漫画は正直凄まじい売れ行きであり、
 その表現されている内容の多様性、作品の質などはすごいと私は思います。
 ただそれは優れた表現者が多いだけです。
 表現手段として、小説が漫画より劣っているからではないと思います。

 例えば60、70年代にロックは音楽の中で最も優れた表現手段と思われていましたが、
 いまはそれほどではないと思います。
 「アルジャーノンに花束を」の作者、ダニエル・キイスは
 「私の時代にも〈悪魔の音楽〉といわれていたものがありましたよ。
 私の頃は、それはジルバでしたけどね」
 と語ったそうです。

 私は時代の流れも大きいように思います。
 そういう意味では芥川賞作家の本でさえ、初版のままだったりする文学界の中では、
 ライトノベルはまさに時代の勢いに乗っている状態だと思います。

 山田さんのおっしゃる「ご足労」については時と場合に寄ると思います。
 例えば通勤中にアニメを見るのはむずかしいです。
 
 「誰でも簡単に取り組める」には、正直微妙です。


 たとえば漫画にしても描こうと思えば誰だって描けます。 
 ただこのとき想定する「漫画」が「作品と呼ばれるレベル・読んで楽しめるレベル」を想定するなら、
 一朝一夕では不可能です。小説も同じだと思います。

 言葉遊びとかラクガキとか無目的な暇つぶしは私も好きなので、この意見には賛成です。
 下手でも歌を歌えば楽しいですし、暗い気分も吹き飛びます。私にとっての小説もそんな感じです。

 要は、表現者の視点ならその表現手段が好きかどうかが重要でだと思います。
 逆に、受け手の視点なら作り手が優れているか否かが重要なだけだと思います。



ひすいさんからの意見
 どうも、ひすいと申します。

 うーん、何と言うか……
 「優れている」って、何でしょうか。
 
 山田太郎さんは、アニメや漫画、絵画の方がよっぽど優れている、とおっしゃいましたけど、
 何が「優れて」いて、何が「劣って」いるのでしょう。
 分かりやすいのが優れているのでしょうか、
 その媒体から得られる情報が多い方が優れているのでしょうか。

 たとえば、骨董品。
 あれは立派な芸術作品ですが、素人の目からはどこが良くてどこが悪いのかがわからない、
 というものも数多くあります。
 
 よく、某鑑定番組で偽物と判断された作品が、鑑定士の方から
 「ここが〇〇(本物を作った作者)らしくない」とか言われてますけど、素人の私には全く分かりません。
 ではそれは、「面白い・面白くない」で簡単に判断できる小説やアニメより劣っているのでしょうか。
 
 少なくとも「芸術」では、専門家にしかわからないような作品が高い評価を受けて優れている、
 とされる場合がありますよね。
 要するに、芸術としての優劣は、
 小説やアニメの違いようなもので決められるわけじゃないんじゃないかなぁ、と。

 というわけで、私は小説にあって漫画や絵画にはないものを挙げてみようかと。

・文字ですべてを表している

 そのままですが、これが一番の違いであり、これこそが小説の良さじゃないかな、と思います。
 文字ですべてを表すということは、
 その文字の羅列からどういうことを想像するのかは読者の自由なわけです。

 私は部活で読書会というものをやります。
 これは部活のメンバーや先生達と一つの作品を読み合い、どう感じたのか、
 ここの真相は何なのか、などを話し合うのですが、
 その時、みんなの感じ方は十人十色、多種多様なのです。

 これは、文字のみで表す小説だからこそのことなんじゃないかな、と思うんです。
 
 絵という情報が入ってしまうと、どうしてもそのシーン時の情景や、
 主人公の表情などは描かれている絵で固定されてしまい、自分で想像できなくなってしまう。
 自由に想像できることは、確かに一見面倒かもしれませんが、それはそれで面白いと思うのです。
 また、小説を読むことは、そのまま読解力、国語力を高めることにも繋がります。
 
 いくら国際化が進み、英語が重要視されるようになったとはいえ、
 やっぱり日本の第一言語は日本語なのですから、読解力や国語力を身につけることは大切です。
 それは、漫画やアニメではなく小説でしかできないことだと思います。

 とまあ、こんな感じですね。一応、こんな意見もあるということで。

 では。


イチさんからの意見
 ども。イチどえっす。
 テスト期間中なのでホント手短に本題だけを。サボってるわけじゃないヨ?

 小説の他媒体より優れたところ。
 文章でしか情景を表現できないところでしょうか。
 ラノベなんかは所々絵も入りますが、それでも殆ど描写のみで映像を表現しています。

 意味分からなかったらスミマセン(苦笑
 では〜。


世羅 悠一郎さんからの意見
 世羅 悠一郎です。
 まず、最初に言葉のパンチを。

 人間は、情報の多くを視覚から受け取ります。
 それ故に、視覚に訴えるものを優れていると“誤認”します。
 しかも、現代の日本人は、他国の人間よりその傾向が高くなっています。

 物理的なものに固執し、精神的なものが重視されなくなっている部分があるのも、このためです。
 あなたも、その御他聞に漏れなかったという訳ですね。

 確かに、日本人の識字率は高く、それ故に“誰でも文章を書けると誤認する”のも、
 小説サイトなどが多い原因の一つです。
 ケータイ小説なんて分野もそうですね。そうでなければ発展しなかったでしょう。

 その点では、誰でも簡単に取り組む事が出来ると考えるのは、間違っていません。
 事の問題は、簡単に成功出来ると思い込む事……ですが。

 もう一つの誤認。
 外国語に言葉遊びがない訳ではありません。


 英語でも、原書を漁れば言葉遊びは日本語とは形式が別ではありますが、存在します。
 過去にメディアワークスが輸入した米国の漫画『スポーン』でも、
 『Ice cream』と『I Scream』がかけられていました。
 場面は、陰惨なものでしたのでお勧め出来ませんが。

 恐らく、他の言語でも存在する事でしょう。
 そうでなければ、海外でも文学が存在するのがおかしくなってしまうでしょう?

 貴方の最大の間違いは、それらの誤認をそのまま続けている事です。
 以上が、言葉のパンチです。
 パンチの文字通り、これで“修正”が成功すればいいんですけどね。
 あ、言葉遊びしたつもりになった。

 さて、小説の最大のメリットは、その“ご足労つかわす”部分にあります。
 想像力を掻き立て、それによって感情を揺さぶるのです。


 積極的に考え、思い浮かべてもらう事。
 そうして、読者自身の中で反応を起こす事。
 それこそが小説優れている部分です。
 貴方の仰った、ご足労つかわす事によって、起きる諸々の事象こそが、小説の利点なのです。

 視覚的に訴えるものは、直接的に語りかけるために、受け取り側の労力は少ないです。
 それは、人間が多くのものを視覚によって受け取っているからに過ぎません。
 一見して、受け取るのは、受け渡すより楽ですからね。
 例外として、度の過ぎたものを受け取るのは辛いけれど、そうでなければ楽ですから。

 楽を出来る事が優れているのは確かです。
 それがヒトの道具を作り出して来た歴史でありますから。
 ただ、それだけではないのを覚えておいて下さい。

 楽できる事だけが常に優れているのなら、
 スポーツ選手なんて楽しみがないという理論すら成り立ってしまいますからね。
 彼らは、何のために日頃の練習を欠かさず、辛い努力を繰り返すんでしょうねぇ?
 人間、辛いだけの事なんて、続けられないものなんですけれど。
 その先に何かがあるから、続けられる筈なんですが……。

 そういえば、芸術の一つである音楽は聴覚から受け取るものですが、
 貴方は音楽が劣っていると思われるのですか?
 音楽メディア、買った事ないですか? 歌番組、観てませんか?
 或いは、映像がメインのテレビ。
 テレビでドラマを観て、台詞が聴こえて来なくて満足出来ますか?

 色々と、この問題――視覚が優れているという誤認――は、根深いんですよ。
 よく考えてみる事をお勧めします。


 それでは。


FNさんからの意見
 私は以下のように考えてみました。

 手段の優れているか優れていないかの判断方法の一つに、
 ある目標となる条件を定めて、それに対して複数の手段を用いて取り組み、
 どの手段を用いた場合が最も条件を満たしているかで比較するという方法があります。

 この考え方を用いるならば、ある一つの目標に対しては、
 達成のために最適となりうる解決策が存在することは明らかです。
 しかし、複数の目標に対して一つの手段をもって臨み、
 その解決策がそれぞれの目標に対して最適であるとは限りません。
 また、解決策となる手段には、それぞれに向いた目的が存在しうるともいえるでしょう。

 以上の事からこの考え方では、目的となる条件をどの程度満たすかという基準でならば、
 ある一つの目標に対しては手段の優劣が決定できますが、
 手段それ自体を互いに比較することはできません。

 他にも価値観に照らして優劣を決める方法もあるでしょうが、
 その場合には判断の基準が主観的となります。
 価値観は人それぞれの物を持っていればよいですが、
 その個人的な価値観を持って一般化された判断を下すことは私の好むところではありません。


 情報を飾り付けて本来以上の意味を持たせることができるのは長所なのでしょうか、
 それとも短所なのでしょうか...


鳥ノ木さんからの意見

 こんにちは、鳥ノ木です。
 私的にはやはり小説が一番優れていると思います。
 私的な意見なので、小説を読みなれていない人からしてみれば、そうではないのかもしれませんね。

 例えばで、
 ・アニメ(映像、色、音、音楽、声、文字)
 ・音楽 (音楽、音、声、文字)
 ・漫画 (絵、色、文字)
 ・小説 (絵、文字)


 パッと思いついただけ表現の材料を分解してみました。
 色々使える分、アニメ等はやはり優れているように見えますね。
 しかし、他と比べて別になくてもいいものってのはないようですね。
 それと、文字はなんだかんだ言っても全ての芸術にくっつけることができそうじゃないですか。

> しかし、小説というのは他の媒体に比べて、読者にご足労つかわすと思います。
> では、それを分かっていながら文字だけの表現方法にこだわる、なぜなのでしょうか?

 こだわっている人ってそんなにいないと思いますけどね。
 私の頭の中の物語でアニメ作ってくれる人がいるなら、作ってみて欲しいですし。


 他の方も書いていたように思いますが、
 小説は自分のイメージを一番簡単に伝えることができる手段というのが大きいような気がします。

 
 ある程度の知識がないと、音だけとか、絵だけとかで作者の伝えたいイメージを頭の中に書き、
 描くことは難しいと思います。
 文字なら何を伝えたいのか手取り足取り指示しながら想像させることが可能なのではないかと、
 そう思います。最低でも範囲と言うか、枠組みみたいなのは作れますよね。
 
 さらに言えば、この時点(小説)での想像は無限ですが、映像になってしまうと有限になってしまい、
 所詮は製作者の想像に合わせることになってしまうと思うのです。
 例として言えば、「灼眼のシャナ」にでてくる、シャナの刀の使い方とか、そんなのでしょうか。
 ちなみに私は「花さか天使テンテンくん」のテンテンくんの声とかが、想像とずいぶん違くて驚きました。

 一人ひとり色々と考えや思いがあって小説と言う媒体を選んでいると思いますが、
 私が思う優れていると思うところの一番はこんなところでしょうか。
 
 受け取り手の知識に合わせて自由に想像できると言うのが、
 個人的には一番気に入っているところです。


 ――で、そう言ってしまうと音楽もどれも芸術は受け取り手次第で自由にできるとかなっちゃいますが、
 その自由さ加減が自分に合っているのだと思います。


Yさんからの意見
 
物事には見たり聞いたりしただけで分かる部分と分かりにくい部分があり、
 小説は前者だけでなく後者も伝えやすいのではないかと思います。


 では見たり聞いたりしただけでは分かりにくい部分とは具体的にどこかというと、
 まずは触覚や嗅覚や味覚、あと作品によっては第六感とかもこれに当てはまるかもしれません。
 また、登場人物が思ったり考えたりした事とかもこれに該当すると思います。

 例えば「冷めた炒飯を温め直して食べようと思ったが電子レンジが壊れており、
 仕方なくそのまま食べたけどやっぱりおいしくなかった」というシーンがあったとします。
 この場合、登場人物が炒飯を口にしたときのボソボソ感とか
 「電子レンジが壊れてなければおいしく食べられたのに…」と落胆している気持ちとかを
 映像だけで小説よりも分かりやすく伝えるのは至難の業ではないでしょうか。


トランプさんからの意見

 私が思うに小説が優れている点は何よりも心の描写だと思います。

 青春小説や恋愛小説の殆どは小説の専売特許と言っていいほど活躍しています。

 「蹴りたい背中」も青春小説ですし、すばる賞を取った「でかい月だな」も青春小説です。
 この二つに優れている点は少年少女達が迷ったり悩んだりする点でどうしても繊細な描写が描く必要があり、それが彼らが大人になっていく中でその文章に心を震わす事ができるのではないでしょうか。
 恋愛小説もまた然り。

 後は怖い描写、叙述トリックなどでしょうか。

 そのどちらも合わせたのが「向日葵の咲かない夏」だと思います。
 残虐な描写、理不尽極まりない考え方。救われない物語。

 そんな事に小説は優れているのだと思います。

萌え・美少女・美形について
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
上達のためのトレーニング・練習法について
読者の心理・傾向について
使うと危険なネタ?
恋愛・ラブコメについての悩み
ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
人称・視点についての悩み
推敲・見直しについての悩み
コラム(創作に役立つ資料)
批評・感想についての悩み
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