第4研究室 創作に関するQ&A 448P | トップへ戻る |
二丁目の黒猫さんからの質問
 新人賞の原稿が規定枚数を超えてしまう!
 
 こんにちわ、黒猫です。
 今、電撃用の応募作を書いているのですが、クライマックスを迎えつつある現在、
 このままいけば規定の130枚を超えてしまう勢いです。
 どうやってページ数を削減しようか考えあぐねいているのですが、僕の場合

1:枚数に収めるよう、余計な演出をせずににサクッと終わらせる。
2:全体を見て余計だと思う部分をカットする。
3:影の薄い主要登場人物の箇所をいっそのこと全部消してしまう。
4:とにかく枚数を気にせず書いて、読んでくれる人たちの意見からカットする部分を決める。


 このぐらいしか思いつきません。
 こういった状況に陥ったことのある人は僕だけではないはずです。
 皆さんはこんなとき、どう対処していましたか?
(ちなみに今の僕は4を選択すべきか迷っている状態です。)


●答え●

ディンゴさんからの意見
 初めまして。ディンゴと申します。

 以前、プロの演出家による指導の元、
 規定枚数以内で脚本を書くよう言われて悪戦苦闘したことがあります。

 書き手側からすると、正直カットするのって辛いんですよね。
 主観的に見てしまえば、どれもが物語に関わってるものと思って書いてるわけですから、
 たとえ一部分がなくなっても個人的にそれでは作品として完成しない、
 っていう思いが強くなって、苦労するものですよね。

 そんなとき、僕がとった手段は、
1、とりあえず規定枚数を気にせずに全て書き上げる
2、その後で規定枚数に収まるよう余計だと思う部分をカット
3、カットした場所の前後が奇麗に繋がるように修正
4、全体を通して流れがブッツンブッツン切れて無いかを読んで確認しつつ、加筆修正


 の4つですね。そして、自分の中で「完成した」と納得できた上で、先生に読んでもらってました。
 もっとも、それでもあれは余計だ、これは必要だと言われさらに苦悩したんですけどね^^;

 ただ、手段として、ほとんど黒猫さんが仰られてる方法で大丈夫だと思いますよ。


河田友二郎さんからの意見
 河田です。

5:推敲で減らす

 というか、このやり方しか知らないわたしがいる(*´・ ・)
 500枚なら300枚にするくらいの勢いで推敲推敲ー。表現練磨、密度圧縮と教えられました。
 「減らすのは楽しいだろ〜?」とか言われながら推敲すると地獄見れますね。
 それから、この時推敲前の初稿は残した方がいい。


黒尻尾の駄猫さんからの意見
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 オイラ的なお勧めは、「今の作品を書き終え、それを叩き台に130頁に収まる作品を書き直す」です。
 つまり、今書いてるお話を壮大なプロットと置き換え、
 ストーリーの流れやポイントを把握して、サイズダウンした物語を再設計する事です。


 はい、これは一番手間がかかる手法です。
 しかし、作品を削ってしまうと、ほぼ、つまらない物になります。

 ”余計な演出”をしないとありますが、本当に余計でしょうか?
 盛り上がるべき場面が、すんなり収まることで読者は満足するでしょうか? 
 そして書き手として納得できますでしょうか?
 ”余計な部分”を削るとありますが、それによってバランスはくずれないのでしょうか? 
 影の薄いキャラクターを削るとその人物が影響を与えたはずの要素は歪まないのでしょうか?

 これらを細々調整して何とかかんとか作品を縮めたとして、
 それは満足行く出来に本当になりますでしょうか?

 130枚の作品を書くなら130枚でキッチリ設計して書くべきです。

 プロットの時点で各章や流れにそれぞれ枚数を配置して、
 その枚数に各エピソードがしっかり収まるように練り込むべきです。


 と、オイラは思うのですが、面倒なんですよね。そう言う事は……。
 まあ、切ったり削ったりするよりは書き直したほうがしっくり来るとオイラ的には思います。

 そんな感じです。


ひすいさんからの意見
 どうも、ひすいと申します。

 とりあえず、書ききりましょう。話はそれからです。

 書ききって、落ち着いてから読み返せば、
 自然と不要だと思える部分を見つけることができるはずです。
 書いている途中ではいらないかもしれないと思って削った部分も、
 全部書ききったときにあった方がよかったと思ったり、
 逆に書いている途中では必要だと思った部分も、書ききって改めて見返すと無駄だと思えたり、
 そういうところが少なからずあるはずですから。

 推敲は決して誤字脱字を直すためだけに行うことではありませんよ。
 まずは読み切り、推敲して、いらない部分を削っていく。
 それでもまだ枚数超えしてしまうのならば、他の人の意見を聞くなり、書き直してみるなり、
 いらない登場人物の箇所をカットするなりして、枚数を調整するのが良いかと思います。

 では。


MIDOさんからの意見
 こんばんは、MIDOです。

 この選択肢なら4を選びますね。

 自分では必要だと思うシーンでも、第三者から見ると、
 必要ないじゃんと思えるシーンが結構眠っていたりしますので、
 読んでくださった方の意見を取り入れるのはいいと思います。

 ただ、これはわざわざ他者に頼まなくても、完成した作品を一ヶ月くらい冷却して、
 自分で見直すことでも解決できると思います。


 一ヶ月くらいあいだを置けば、執筆当時は見えてこなかった、
 よけいな部分が結構見えてきたりするものですから。
 かくいうわたしも規定枚数を越えてしまうことがほとんどです。
 
 去年の暮れに投稿した作品は上限が350枚でしたが、いざ書き終わってみたら390枚ありました。
 ですが一回目の推敲で、余分な会話やエピソードを落とすことで30枚削ることに成功しました。
 さらに二回目の推敲で、改行を減らすことで10枚近く削りました。
 改行すると、ひと文字だけ次の行に行ってしまうことがあるじゃないですか。
 それを文章を変えることでなくしたんです。それだけで10枚くらいは削れました。
 
 わざわざエピソードを削らなくても、改行の頻度を変えるなどのやや卑怯な手段を取れば、
 結構枚数を削ることができると思いますよ。


 なにはともあれ作品を書き上げてみることが大切です。
 執筆がうまくいきますことを祈って。コメントは以上です。


tikuさんからの意見
 二丁目の黒猫さん、こんばんは。
 tikuです。

 私がもし二丁目の黒猫さんの立場だったら、どうだろうか? とすこし考えてみました。
 締め切りが二ヶ月後に迫り、作品がまだ完成しておらず、しかもページ数を調整しなくてはならない――
 おそらく、私はとてもあせって混乱していると思います。
 そして、二丁目の黒猫さんの挙げられた方法のなかでなら、4を選びたくなると思います。

 しかし、厳しい意見ですが、私は、推敲は自分の手だけで行う必要があると思っています。

 推敲は、誤字脱字の修正に始まり、余分な言葉を削り、主題を明確にする作業だと、私は思っています。
 また、スティーブン・キング氏は
 「優れた小説は、物語にはじまり、主題にたどりつく」というようなことをおっしゃられています。

 主題は小説にとって重要であり、
 主題を明確にするのは推敲だと思っています。

 星新一先生は、たしか優れた小説を書く方法論を少し書かれていたと思います。
 そこで数十ページにわたって語られていた内容を要約しますと、
「削る」
 ただそれだけです。


 このことの重要性にはなかなか気づけないというようなことを、たしか書かれていました。
 どこをどう「削る」かで主題が変わります、またどこをどう「削る」かで書き手の技量があらわれます。

 私も二丁目の黒猫さんの立場なら4を選びたいと思いますが、
 2のような推敲をすることをおすすめします。
 がんばってください!


ユウ・カワハラさんからの意見
 はじめまして、ユウ・カワハラと申します。

 さて、電撃応募用の作品が規定枚数を超えてしまいそうになっているということですが、
 多くの方のおっしゃるように、もちろん、すべて書き終えた後で推敲するのは大切なことです。
 それで、規定枚数に収まれば、何の問題もありません。

 しかし、それでも、規定枚数に収まらなかったとき、無理やり削ることは、
 作品にとってプラスにならない場合もあるのではないでしょうか??
 俗に言う「説明不足の作品」「展開が急すぎて、訳の分からない作品」なんかになりかねません。
 そこで、私が、今までの方とは違う視点で提案させていただくのは、

 「別の賞に応募する」

 です。つまり、とりあえず、書き終えて推敲してみても、130枚を超えるなら、
 電撃以外で規定の合いそうな賞を探して、その賞に応募するということです。
 もちろん、どうしても電撃からデビューしたい場合は、使えない手ですが、
 無理に削って作品を殺すよりは、いい方法だと思います。

 では、まずは、多くの方がおっしゃっているように、
 作品の完成→推敲を頑張ってみてくださいね。

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