第4研究室 創作に関するQ&A 457P | トップへ戻る |
ヴァルキュルスさんからの質問
 他の作品の影響を受けやすい
 
 はじめまして、ヴァルキュルスという者です。友人の紹介で、ここに、相談に来ました。
 相談内容は、タイトルどおりで、自分の作品が他の作品の影響を受けやすく、
 自分の作品なのに、他(プロ、アマ問わず)の作品のいいなと思ったアイディアやセリフが、
 パクリ程ではないのですが、似たようなことを書いてしまっています。
 気にしないよう、また、うまく自分なりに消化しようと努力はしているのですが、
 本家の色が強く出てしまいます。
 この場合、どう対処した良いのでしょうか?
 僕にはわかりません。どうか皆様のお力をお貸しください。


●答え●

オペラ座さんからの意見
 他の作品の影響を受けと言うのは、裏を返せば感受性が高いとも取れます。

 後は感銘を受けた作品、事柄、実際のニュースなどでもいいです。
 それをどうアレンジしていくかが、次のステップではないでしょうか。

 特に書き始めて日が浅いという事であれば、ある程度、似通った話でもいいと思います。
 思い切って書き切ってみましょう。

 書いているうちに、独自性が生まれてくる事もあります。
 生まれてきた独自性が細かく枝分かれして、気がついたらオリジナルの作品になる事もあります。


 あまり気にし過ぎると、深みにはまってしまいますよ。

 一つの作品に感銘を受け、それだけを取り込もうとすると、
 まるでクローンのような作品が仕上がってしまいます。
 なので、ジャンルの違う、数多の作品を取り込んでいく事もお勧めです。


 成功した多くの作家や漫画家の方も、やはり誰かの作品に感銘を受け、
 作品を完成させたパターンが多くあります。

 真似る事は悪い事ではありませんので、自信を持って書いていきましょう。
 ただし、「この台詞はいい。だから丸々引用しよう」なんて考えは絶対に捨てましょう。
 台詞の言い回しなんて、考えればいくらでもありますから。

 ともあれ、そういった癖は明日から消せるようなものではないと思います。
 場数を踏んでいくうちに、技術が身につけば、解決できると思いますよ。


ディンゴさんからの意見
 はじめまして。ディンゴと言います。

 僕も、特に書き始めの頃は、他の作者の作品に強く影響され、
 ひどい時は劣化コピーを堂々と書き上げていたものです。

 けど、何よりまず、作品を書きあげ続ける事が重要なのではないかと、僕は思います。

 最初は劣化コピーでも、そこから徐々に盗んで自分色に染まっていくでしょうし、
 ゆくゆくはヴァルキュルスさん独自の切り口へと、それは昇華していくんじゃないでしょうか?

 一からすべてオリジナリティのある物を作るのは、本当に一握りの天才でもなければ、
 奇跡でも起きない限り厳しいと思います。


 例えば漫画家で言うところの、『るろうに剣心』の和月先生を例にとります。
 先生は特にキャラデザインの面で、アメコミやエヴァと言った作品からヒントを得て書いた、
 と自身の口で語っています。
 確かに、どことなくそんなイメージを受ける事はあります。
(巴は彩波のように見えるし、八ツ目はスパイダーマン+ヴェノムのようにも見える)
 が、あくまでヒントを得ただけであって、それを『るろうに剣心』という作品の中で、
 違和感なく描かれていると言う事は、良い意味で和月色に染め上げ、
 オリジナルなキャラに昇華させているからではないのでしょうか。
(本人曰く、劣化コピーと叩かれたこともあったようですが)

 小説も、フィールドは違いますが同じだと思います。
 他作品に影響を受ける。それは大いに結構。むしろ、その影響をどんどん昇華させるべきです。
 最初のうちは本家の色が強く出てしまったとしても、書き続ければいつかは色も変わってきます。

 継続は力なり。たくさんの本を読み、たくさんの影響を受け、たくさんの作品を書き上げる。

 時間はかかるかもしれませんが、いつかは必ず自分色一色の作品だって書けるようになります。

 と言うより、少しでも気にして意識できている分、ヴァルキュルスさんは大丈夫です。
 中には気にもしない意識もしないなんてアマチュア作家も多いわけですから。
(書き始めたころの僕とか……)

 いつかヴァルキュルスさん色一色の作品を、ぜひ読んでみたいですね。
 ではでは、執筆頑張ってください。
 まだまだディンゴ色一色になるには程遠い、一人のアマチュア作家より(笑)


MIDOさんからの意見
 こんにちは、MIDOと申します。

 すごく共感できますこの悩み! わたしも書き始めの頃はさんざんこれに悩まされました。
 というか今でも悩んでいます(笑)。

 わたしとしてはこの解決法は「書き続けること」につきると思います。


 小説や漫画といった創作活動を始めた方は、
 だいたい世に出回っている良作・傑作に影響を受けて
 「自分もこんな面白い作品を作りたい!」
 ということで筆を持ったというパターンが多いような気がします(というかわたしはそのパターンです)。

 処女作は二次創作だったという方や劣化コピーだったという方も世の中には大勢います。
(というかわたしは以下略)

 最初のうちはそれでいいと思いますよ。
 むしろいきなり見本や本家作品なしにオリジナルを書き始めたとしても、
 途中で挫折して「執筆なんてつまらない」と思ってしまうおそれがあるからです。
 
 まだ小説を書き始めて日が浅いということなら、多くの作品に触れ、
 その良いところを盗み出し、もとい抜き出し、自分の作品として書くほうが、
 むしろ自分の好みを見極めるという上でとても良い勉強になると思います。


 そうやって書いているうち自分の好きなストーリーや設定なんかが見えてきて、
 小説を書くと言うことの楽しさや難しさもわかってくると思います。
 同時に自分が書きたいと思うものも見えてくるでしょうし、
 そうすれば自ずとオリジナルの作品というものが出てくると思います。
 セリフ回しやアイディアなどもしかり。
 書き続けていれば自分の好みや癖などが見えてきて、
 それをふまえた新しい作品を生み出せるようになると思います。


 とにかく書く。書き続ける。これが一番の解決策だと思います。

 長くなってしまいました。おまけに上から目線ですいませんでした(汗)。
 コメントは以上です。失礼しました。


みつきさんからの意見
 ヴァルキュルスさま、はじめまして。

 もっとたくさんの作品に触れて、「いいな」の幅をどんどん広げていくことをお勧めします。
 
 ひとつふたつの作品の影響を受けて、そのままそれと似たようなことを書いてしまうと、
 どうしてもその作品に感化されたことが丸見えになってしまって、
 自分でも「なんだかなぁ……」な気分になってしまうと思います。

 でも、『とても影響を受けた作品』が十や二十、もっともっと増えて、
 百や二百ぐらいにまでなっていけば、その中から自分らしい物語が新しく生まれるもので、
 何某かの影響を受けていたとしても、ちゃんとオリジナルの作品に仕上がっていくものと思うんですよね。

 というわけで、小説に限らず、その他たくさんの娯楽作品や芸術作品に惜しみなく触れて、
 自分の中にもっともっと「いいな」の蓄積を増やし、受信力と発進力と思考力と想像力を高めること、
 そして、それらを元に自分なりの視点を見つけられるようになるべく、
 とりあえず努力してみることをお勧めいたします。

 それではこれにて。


フユトさんからの意見
 こんばんは。フユトと申すものです。
 私もその悩みすごくわかります。
 書き始めたころは、もろにとある作品をもとにしたでしょうと言われるような作品をかいておりました。
 今もそうかもしれません。精進。

 私もたくさんの作品に触れたほうが良いと思います。自分もそうするよう努力してます。
 小説以外に、映画とかテレビ番組、漫画、実用書、
 それらの「いいな」と思ったものをなにかしらの紙にメモをしてストックしておき、
 あとで見かえしたときにそれらの断片がまざった自分だけの考えが浮かんでくると思います。

 そのように対処してみてはいかがでしょうか?

 これも一つの意見と思っていただければ幸いです。それでは。


マギウス あひるさんからの意見
 初めまして、あひるです。
 影響されるほど好きな文豪に未だ出会っていないので、羨ましい限りです。
 さて。
 本をたくさん読んで、新しい物語を書き続けるといいという意見が多い中、私は敢えて変化球をば。

 影響を受ける本家が増えるごとに、それ以前に書いた作品を書き直すのはどうでしょう?
 大文字を本家、小文字を影響された作品として、
 A→a→B→bでは無く、A→a→B→ab、
 つまりAとBのいい所(好きな所)を取った1つの作品として仕上げるのです。
 模倣の模倣ですから、自分なりのアレンジもしやすくなるかも知れません。

 慣れて来たら、このサイトでも紹介されている、
 「3人の作家を師匠とし、その文章を模写して勉強する」
 という作成スタイルに切り替えるといいかな、と思います。


 影響されるというのは、立派な才能。
 それを操る術を知り、使いこなせるならば、これ以上頼りになる武器は、そうそう無いと思います。

 と、偉そうなことを言っていますが、所詮私もアマチュアですので、
 こんな方法もあるよ程度に思って下されば幸いです。


おかのかみさんからの意見
 初めまして、おかのかみと申します。

 なんだか自分にも経験のある悩みですね・・・・・・。
 多分、多くの方が経験しているんだと思います。
 どこかで聞いた話ですが、

 文章力をつけるために既存の小説を一回全部写して、
 それの描写を一つ一つ減らして、
 その後一つ一つ足していくといい、
 とかなんとか誰かが言っていました。

 それは始めは全部パクリです。
 が、一つ一つ表現を変えていけば全体の雰囲気が変わります。

 それと同じことを自分の文章でやってみてはいかがでしょう。
 表現を足す前に、別の作品を読んで感動しておくと、
 そっちの影響を受けて、全体的には半分くらいになると思います。
 それを何回も何回も繰り返せば、いつのまにか薄まって分からなくなる、
 という作戦です。

 自分はいつもそんなことをしています。
 Aという作品を読んで書いた文章を、
 Bという作品を読んでから推敲して、
 またさらにCという作品を読んでもう一度推敲・・・・・・
 みたいな感じです。

 あとは開き直りましょう。
 だいたい、同じ言語で書いているんですから、
 どっかしら同じ言葉が出てきてもおかしくないし、
 どこかで見たような状況があっても、
 この世には星の数ほどの物語があるわけですし。
 開き直ってたくさん書くことが一番だと思います。


飛車丸さんからの意見
 本家の影響が色濃く出るのは、まだ自分の作風が形になっていないから、ですね。
 そうやって幾つもの作品に影響を受けていくことが、やがて自分の作風を確立させる糧となります。

 物を学ぶ時は、習・破・離、という三つの段階があります。
 今はまだ『習』、つまり他者の模倣をよしとする段階のようですが、
 書きなれてくれば自然とこれまで模倣してきたものを『破』るようになりますので、
 気にしつつも気にせずに頑張ればいいと思いますよ。


サイラスさんからの意見
 どうも、サイラスです。
 HNの由来って……もしかして、遊戯王から?と思ってしまいました(違っていたら、ごめんなさい)。

 僕も同じような悩みを抱えていますが、最近、少しずつ改善してきています。
 変わったキカッケは、自分の作品のウリやセールスポイントを考えてから、書くようにしたからです。

 
 僕も、自分の作品がどうしても他の作品の影響を受けて、結構、悩んだことがあります。
 そんな折、ここに来て、色々な方の質問に答えていくうちに、
 多くの方が、自分の作品のウリやセールスポイント、
 伝えたいことがはっきりしていないケースがちらほらあることに気付きました。
 
 そして、考えてみると、自分自身もそれに陥っていたのではないかと思い、
 手探りでは、ありますが、それを決めて書いていると、以前よりは、マシになりました。

 
 ヴァルキュルスさんも、そういうことを考えてみてはどうでしょうか?
 楽しいだけで書いていてもいいのは、書き始めの時ぐらいで、
 それ以降は、多分、頭打ちになり、自分が嫌になると思います。
 そんな時は、自分の伝えたいものを見つけたり、思い出したりすると、
 自分の色が見つかる、再認識できると思います。

 では。


流離の転校生さんからの意見
 こんばんは、流離の転校生です。
 ヴァルキュルス様がお悩みのことは、まさにかつて私が悩んでいたことです。(いまも悩んでいますが)

 しかし、現在はそれよりも描写力や文章力、
 作者の操り人形ではない人間味のあるキャラを作る方が重要だと思っています。


 それに身も蓋もない話ですが、安西信行氏の烈火の炎や榊一郎氏のスクラップドプリンセス、
 谷川流先生のハルヒなど既存作品の露骨なパクリでも大ヒットしている作品は多いので、
 開き直るのもひとつの対処法でしょう。


グレー・デ・ルイスさんからの意見
 こんにちは。少しおそばせながら、私の意見も。
 影響を受けまい受けまいとすると意識しすぎて執筆が進まなくなってしまうので、

  二作品以上の全くベクトルの違う作品を故意に取り込もうとするといいと思います。

 その作品たちの選び方や、ベクトルの差を補うところに「自分らしさ」が出ると思いますし。
 私自身前作は「金田一少年の事件簿」「ドラゴンボール」「BLEACH」の三作を取り込み、
 自分としてはかなりの高評価を得ることができましたし、
(つっこまれた部分に関してもストーリー回しや文章面がほとんどで、
 世界観の独自性についてはほぼお咎め無しでした)
 あの名作「デジモンアドベンチャー」も「ナルニア国物語」と「ポケットモンスター」の影響を、
 かなり受けています。

 世の中の大体の作品は根本のところに何かしら似通った部分があるので、
 完全にかぶったとかでない限り気にしないでいいと思いますよ。
 では。


Mr.エイプリルさんからの意見
 ヴァルキュルスさん、こんにちは。

 私も同じ事で悩んだ事があります。
 自分のなかでは新しいアイディアだと思っていたのに、
 よくよく考えてみると過去に見たり読んだりしたものと何となく似てる……。これは辛いですよね。
 
 でも、映画とか小説を見ていると、結構、
 過去の有名な作品に影響されたのではないかというものをよく見かけます。
 ですがそれは、元になった過去の作品がそれだけ素晴らしかったという事のあらわれであり、
 もっと言えば、その作品に敬意を表している事にもなります。
 
 ですから、多少アイディアやセリフがかぶっていても、そんなに気にせず、
 むしろ「自分はこの作品に敬意を表しているのだ」というくらいのつもりで書いてみては如何でしょう?
 まとまってない文章ですみませんでした。

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