第4研究室 創作に関するQ&A 509P | トップへ戻る |
獄兎ロクさんからの質問
 剣術の強さとは?
 
 こんにちは、ロクです。部活行ってもすることがなくて時間を損してテンションが危ないです。
 タイトルだと分かりづらいかもしれませんが、“剣術を極めた者と剣をただ心得ただけの者の差”です。
 まず素人と剣術を心得る者の違いは明白です。素人では構えすらままならないでしょうから。

 ですがある程度構えを覚えれば達人と呼ばれる者との差はどこなのでしょう?
 第4研究室をみても“威力や精確さに大きな差が出てきそう”ということしか分かりません。
 真剣なら素人の剣でも致命傷になりそうなものですが……
 ひょっとして達人のみが可能な高度な立ち回りなんかがあるのですか?

 ちなみに素人や心得ただけの者といっても反射神経や腕力は互角を想定しています。


●答え●

hogeさんからの意見

 体を動かす能力の差と、経験の差です。

 素人と達人の条件が曖昧で、戦う際の条件も曖昧なのでなんともいえませんが、
 普通体を動かす技術は反復練習によって改善されます。
 フィジカルの条件同じだったら経験多いほうが有利です。
 「相手がこうきたらこうする」の蓄積の差はでかいです。


へべれけさんからの意見

 こんにちは、へべれけと申します。

 殺人剣と活人剣という言葉もありますが、
 人を殺めようとする術よりも、殺さずして勝つ、
 戦わずして勝つ方が高等な技能であることは間違いないでしょう。
 つまり素人の剣は結果として斬ることを目的としますが、達人の剣技は生殺与奪が思うのまま。
 圧倒的な力量の差というのはそういうものなんじゃないでしょうか。

 あと何でもそうなんですけど、技や武器が恐ろしいというよりは、
 それを行使できる神経の方がボクは恐ろしいです。


クロウドさんからの意見

 携帯から失礼します。古流使いのクロウドです。

 普通、素人が日本刀で斬り殺すのは難しく、殴り殺すかめった刺しになります。そして刀を駄目にします。
 剣術は殺す技ではなく、『道具を正しく楽に扱う方法』と考え下さい。


 これは師匠の受け売りですが、突き詰めれば、速さとパワーがあれば何でも勝てる訳でもなく、
 その時点で正しい判断、そこに到るまでに正しく扱った事による道具の精度・状態が、
 最終的には勝負を分けるものです。

 また、術を互いに競えば競うほど、殺しにくく死ににくくなりますので、
 達人は達人とやり合う為に技を極めていると言えます。

 極論。素人が達人を仕留めるには、罠と運次第。まずはかなり不可能に近いですよ。

 これらから、達人と嗜みの違いを導くなら、伝統大工の棟梁と日曜大工の上手い人の違いと言えますか。

 乱文で失礼しました。
 何かありましたら、また補足に顔を出します。


飛車丸さんからの意見

 真剣で致命傷を与えるのって、実はかなり難しいですよ。
 動いてる相手の動脈なんて狙えませんし、
 それ以外の重要な部分は骨に守られていて刃が通りませんから。

 で、何よりの違いは経験と鍛錬。
 経験によって相手の動きをより正確に知ることと、それらへの有効な対応が出来て、
 鍛錬によって自分の動きをより正確に、より速くすることが出来ます。

 身体能力が互角なら、それはもう顕著にこの差が出ます。
 達人のみが可能な動きなんてのも、要はこれの延長ですね。
 将棋で王手をしたら、それに対処して、
 王が逃げたり駒を取ったりという選択しか出来ないよう制限できるように、
 
 相手の行動の幅を狭める動きが出来るわけです。

 これで例えば『まっすぐ飛び込んで斬る』という選択しか出来ないようにすれば、
 後はそこに刃を置いておくだけで、自分からやられに行ってるように見えたりします。
 ちなみに威力は、力の掛け方とか体の動かし方とかが大事なので、
 やっぱり弛まぬ鍛錬が重要だったり。


ぽろろさんからの意見

 ちわっす、ぽろろです。

 そもそも素人に反射神経や腕があるはずも無いんですけどね。
 筋肉と一緒で、両方とも鍛えなければ使い物になりませんし、
 ライオンや虎だって、幼い頃から実践で鍛えてたからこそ強いわけですし。

 どこの流派か忘れましたが、“相抜け”と言って『真剣で向き合った時、
 「あ、こりゃ決着がつかんわ」と感じてお互いが同時に剣を収めてしまう』という現象があるらしく、
 そこを境地としている流派が実際にある(あった?)そうです。

 もちろん真剣ですので、何かしら当たれば斬れるんでしょうけれども、
 まず『自分に隙が無い事』に自信があって、なおかつ『相手に隙が無い事も認めている』からそこ、
 こんな現象が起こるのだろうと憶測しています。
 しかもお互いに向き合った彼らは達人の中の達人で、
 斬る事にも斬られる事にも一切の躊躇いが無い『人殺しのプロフェッショナル』であるにも関わらず、
 このような事は他の流派でさえも起こっていたそうです。

 以上の点から、

 達人とは「隙が無い」「相手の隙を見つけるのが上手い」剣士のことではないのでしょうか。
 そして素人とはその技術が無い人間なのではないでしょうか。


 ……まあ憶測ですけどね。
 剣なんか持ったことありませんし、剣士さえ見たことありませんけど。

 そんな感じで。


文文さんからの意見

 これから述べることは剣術ではなく、空手や少林寺拳法です。そこはご了承ください。
 あと思いついた順に書いていくため、順番がばらばらなのは我慢してください。
 というかこれもご了承ください。

違いそのいち

 心得ただけの人が達人に連続攻撃を仕掛けようとした、と想定します。
 すると一撃目を半歩移動してかわされ、こっちが二撃目をするまえに反撃がきます。
 何回やっても同じ展開です。
 その後、どんなに頑張っても二撃目をすることは出来ません。
 あまりに反撃が早いのです。

違いそのに
 二人が相対し、心得ただけの人が先に攻撃を仕掛けたと想定します。
 しかし達人は、そのタイミングや攻撃の種類が完璧に分かっているかのようにカウンターをします。
 どんなに早い攻撃をしようとも、すべて見切られます。
 攻撃する側としては、もう何もする手だてがありません。
 ちなみにこれは、心得ただけの人の攻撃する腕や足が、
 一瞬不自然な動きをするのを見破られるからです。

 まぁこの程度のことならある程度実力に差があればできます。

違いそのさん
 これは剣術にはあまり関係ないですが、打たれ強さです。
 ある程度実力のある人ならば、素人の突きや蹴り程度なら何発受けてもわりと大丈夫です。
 しかし実力の無い、心得ただけの人は体中に力を入れたとしても
 一発攻撃されただけでうずくまってしまいます。
 強い人は普段から打たれる練習をしているのです。
 正確に言うと普段からの練習で打たれまくっているのです。

違いそのよん

 集中力です。
 ある程度実力があれば、相手の全体を見て、自分の身体全体を意識して戦うことが出来ます。
 しかし実力のない人は、相手の上半身を見ているだけだから蹴りを食らい、
 自分の攻撃のことばかりに意識がいくから反撃をされて、
 力を入れてなかった身体の被害は通常の数倍になるのです。
 いや、もう本当に無防備状態の腹を殴られると悶絶しますよ。


 そして戦っているとき、なにより感じるのが相手との間合いの違いです。

 自分の攻撃は相手に全く届かないのに、相手の攻撃は全部通ります。
 自分にとって相手は遥か彼方にいるのに、相手にとって自分は目の前にいるんです。
 泣きそうになります。


 まあだいたいこんな感じです。
 最初に言ったとおり剣術とはちょっと離れてますが、剣道とかやったことないので分かりません。
 だから諦めてください。
 けっこう経験談も入れているのでそんなに間違ったことは言っていないと信じてます。
 では。


凛々さんからの意見

 一つは予測。相手の視線や筋肉の緊張からその動きを読み取る技術。
 もう一つはフェイント。こちらの動き、あるいは動こうとする振りで相手を思うように動かすこと。


ととさんからの意見

 剣術っつーか、据物斬メインの知識なんだが…
 殺すだけなら、素人玄人関係ない。刃には天然自然に殺傷の力がある。
 鋼には当たり前のように重さ硬さがある。

 つまり、ぶん殴るつもりで振り回しても致命傷は与えうる。真剣って重いからね。
 鉄パイプ程度には普通に撲殺武器になる。ざっくり言うと、殺すだけならあんまり切れ味いらない。

 で、殺すのと斬るの違い。
 斬る、は、技術的には刃筋を立てて、引き切るわけなんだが……
 例えば素人は、切るつもりが先走って力入れすぎたりで、刃が傾いてしまって、物を噛んでしまう。
 あるいは滑ったり弾かれたりしてしまう。で、切れないわけ。

 まあ、人ならそれでも死ぬけどな。
 鋼の刃なら主要な太い骨以外を抉り切り取る事は容易だし、人の身体は血管だらけだし。
 二の腕、首、太腿、腹などなど。ほら、死に易い場所だらけ。
 刀なんか当てるだけで死ぬよ。これ、包丁や果物ナイフで人が簡単に殺せるのと同じ理由ね。

 殴った場合でも……鉄パイプで殴った人が死ぬイメージは簡単につかめるっしょ? 
 竹刀でさえ、素手で弾く訓練をしたら鬼痛いし。鋼の板を、とか想像もしたくねー……

 こっからは経験込みだけど推測。

 達人ってのは、その武器を使って勝つ方法を幾つも知ってる人。
 心得ただけのものは、その方法が少ない人。
 差らしい差はそれくらい。


 達人と心得あるだけのものって、勝負すりゃ10に2・3くらいは心得あるだけでも勝てると思う。
 漫画や小説だと、技量ありゃ100戦不敗余裕ー! みたいな描写多いけどね。

 人は傷つけばそれだけで死ぬ。不意を打たれれば抵抗も出来ない。
 小石一つ踏むだけで運足が崩れることもある。戦闘で常勝不敗なんて、空想の産物なんさ。

 スポーツとかなら、それに近いのはあるけどね。
 あれは基本点取り合戦だし。ルールしっかりしてて特定以外の方法で点入らないし。

 うん、ていうか常勝不敗が現実の概念なら、刃物で暗殺とかが有益な殺傷方法になるはずないよね。
 戦国時代とかにさ。

 とりえる手段が多いから達人は勝ちやすい。とどのつまりはただそれだけって感じか。
 刃を首筋に当てた状態で首を切り落とす技術とかあるんだけど、
 そんなのなくても勝ちは拾えるでしょ、と。

 普通に言うと、かじった程度の相手でも達人を殺すことは普通にありえると思う。
(腰溜めに構えて突っ込むだけでもマジ脅威。
 達人ならかわせるか迎撃できるでしょー、なんつーのは机上の空論っす。
 やるほうも『狙って』突っ込むんだし、相手の足を止められる確信がない以上、
 相打ち覚悟で迎撃とか普通の神経してれば試みない)
 そもそも武器ってのは技術や体格の差を簡単に覆す利器だから。

 とある武道で全国優勝したことある元自衛官の経験談込み結論。
 
 勝てないことなんてフツーにあるって……常勝とか無茶振りすんなよ……

 以上。

 ただ、これは普通に現実的過ぎてつまらんから、
 ラノベ的にはもっと派手に、仰々しくかっこいいほうがいいと思う。地味だし。


きりんげさんからの意見

 こんにちは、きりんげと申します。
 あまり役に立たないかもしれませんが、私も回答してみます。


“剣術を極めた者と、剣をただ心得ただけの者の差”

 これを考えてみましたが、
 剣術となると、実力は程度の問題であり、
 極めた者というのは存在しないか、錯覚に過ぎない、と思っております。

 それでも、初心者と熟練者の決定的な違いを述べよ。と言われたら。
 私はあえて、
 「意識が開いているか、閉じているか」
 という違いを挙げます。

 ここから、
 「素人」「心得ただけの者」を、初心者。
 「剣術を極めた者」を、熟練者。
 と便宜して書いていきます。



 初心者は、まず自分を見つめる事を始めます。
 自分の行動を改善し、余裕を確保するように集中せざるを得ません。

 もちろん初心者も、勝負時において、その局面や相手を見ているつもりなのですが、
 それを活かす手段を持たないので、観察が有効でなくなります。

 対して熟練者は、自分以外のものも観察でき、
 場に応じ、様々な行動が選択できるようになっています。

 忘れてはならないのが、
 行動の多様性を増すことが、「自滅」の選択にも繋がるという点です。

 ぽろろさんが、言っていた「相抜け」や、
 「無言の力」などに見られる勝負の不成立は、熟練者同士の「自滅」とも言えます。
(これを打ち破る「木鶏」という概念もあります)



 実力を勝負事にて量らないのであれば、
 上に書いたことは、車の運転で例えられるでしょう。

 初心者は、
 自分の行動や運転技術に気を取られがちで、周囲の状況に弱く。


 熟練者は、
 自分の挙動への反省を無くすと、経験が豊富でも事故を起こします。

 なお、ルールによって強さの基準が変わることも重要です。
 一般道路でラリーのような運転をしたら、初心者以下であり。
 レース場で安全速度を守ってたら、試合には勝てません。

 こんな感じかと。



 続けます。

 「開いた意識で、自他や場を認識できること」
 これは熟練者の条件の1つだと思います。
 冷静さとか、洞察力とかでしょうか。

 あと、もう1つ挙げておきたいです。

 「強さに上限が無いことを自覚していること」
 これは、どれほど極まった状態も、過程にしか見えない人です。

 ただし、初心者でも自覚している者がいたり、
 熟練者でも該当しない場合がありますので、「熟達する才能」の条件かもしれません。
 誠実さとか、解悟力とかでしょうか。

 上記の洞察力と解悟力とを併せて「直心是道場」という言葉で表現できます。

 心が自然に叶えば、己が境地そのものとなる。
 純一に心に直れば、極地のない修練が全てとなる。


 といった意味の習合です。
 実際はもっと奥深いですが。



 さて、ちょっと行動の多様性の獲得の話まで戻ります。

 実際に剣道を習っていたことがあるのですが。
 始めてまず必修なのが、礼でした。
 これは、挨拶や声とか、武具の管理・装着とか、ルールや基本動作とか、心構えです。
 当然とされることを身に着けます。

 次に覚えるのが、形です。(技とか体だったりもしますが、うちの教室はこれでした)
 これは動けるようになることです。
 素振りして、打稽古して、筋トレして、瞑想して、気合入れて、とかです。
 道場によって色々でしょうが、思うように動ける「心身一如」を目指すことです。

 最後に必要なのが、心です。
 これは要するに普段のあり方です。
 捉われない、溺れない、慌てない、怠らない、乱れない、違えない、などです。
 ちょっと難しいです。

 この3つを徹底することが「強さ」でした。
 勝負の結果は特に気にせず楽しめばいいので、けっこう気楽なものです。
 スポーツならではでしょう。
 厳しい面もありますけどね。

 ここで言いたいのは、熟練者として自在を得るという事は、
 私たちが、生活の中で自分を生かす努力をするのと同じで、特別ではないという事です。



 ここで、きりの無い事の話を。
 だんだん強くなると剣の世界では、

残心…反応が出来上がってき、余す立ち振る舞いから隙が消えている。
石火…思うよりも前に動作が完了している。習慣的に動けるような感じになる。
明鏡…精神が窮しなくなる。彼我の感覚が消え、何者とも互角になる。最強最弱になる。(無)
気韻…必要な動作しか具わらない。局面にて動静が同義になり、偶然の要素が失われる。(捨)
無息…開始前に終了している。勝負が無意味になる。自他共に挑む有要がない状態になる。(空)

 のように、どこかで聞いたような段階を登っていくそうです。
 そして、徹してはいなくとも、どの人間にも、
 全ての段階が多かれ少なかれ含まれているらしいです。

 ほとんど冗談みたいな概念ですが、
 これはビギナーズラックとも関わりがあります。
 達人は素人に敗北し得るのです。

 私が感じたことがあるのは、
 持久戦で、ほぼ相討ちに近い試合です。
 両者が勝負自体を死なせる形で、全く態のない決着という奴です。

 無論、この先の続きに終点はありません。
 しかし、それはもはや剣ではないと思います。
 きりの無い事の話でした。



 余談ですが、強さの外の世界についてちょっと。

 小学生の時に対面した相手で、
 上段の構えで、腕を上げっぱなしの相手がいました。
(三所避けに非ず)

 当時は中段(正眼)しか知らなかったので、
 「これありなの?」と思った事があります。
(突きが使えない時期なので、面で左について引き胴・小手ねらい)

 思うに、戦いには、対峙する両者の力のみでなく、
 ルールを制する力。
 実戦において大局を支配する要素として、
 自由と不自由を与奪する何かが存在するような気がします。

 そこに立った時、既に与えられている運のようなものです。

 何が言いたいかというと、ルールを作った人最強ですね、と。


▲最後に、精神的な話を抜きにして、
 行動の多様性の獲得に伴う、「自滅」について補足します。

 錬士に聞いたことがあるのですが、
 剣道は実戦を想定していないし、スポーツですらないそうです。
 レクリエーションに近いとおっしゃってました。
 何にせよ、真剣を構えるとしたら、消耗の激しい動きばかりですし、
 両者とも斬り死ぬような、打込みをしているのは事実です。

 では、使用する武器が、重火器や爆薬や一般兵器や軍事兵器になったら、どうなるでしょう?

 威力に応じて抑止力も上昇しますが、使用されたときの彼我の被害も甚大になってきます。
 なぜなら、扱う人間の力量に対して、余りにも強大な力だからです。

 ととさんが言っているように、
 生身にとっては、ヤッパですら不必要に過ぎた力です。

 現実での強さの世界は、異常に攻撃力過多です。
 維持と破壊とでは、後者の方が簡単だからです。
 広がりきった強さの選択肢の果てには、
 いかなる達人も相討ちを免れない、絶殺絶死が待っているようです。

 “達人のみが可能な高度な立ち回り”
 とは、究極的には全殺か全活でしょう。


 自分は生かし、相手は滅す。
 というのは、フィクションでも虫がいい話なのでしょう。

 剣術が武に倣うなら、
 心得る者は力を振るえず、極めた者は果てるのみ、なのかもしれません。


文月一葉さんからの意見

 今晩は、文月一葉と申します。
 私は趣味に、スポーツチャンバラをやっておりまして、
(剣道よりも剣術に近い、自由度の高い競技。槍や二刀流などもあります)
 上記の回答者さま方が仰っていることを実体験として味わったことがあります。

 もし、ロクさんが剣術の素人と達人の差を知りたいとお望みでしたら、
 一度スポーツチャンバラに参加されてはいかがでしょうか?
 どの道場でも見学者は大歓迎されますし、無料で道具や防具を貸してもらうことができます。
 もちろん、参加費も無料です。
 ビニールの風船でできた偽物ですが、実際に剣を握り、間合いを測りながら、
 切り合ってみれば、回答者さま方の助言がもっと良くご理解できるようになると思います。

 さて、リアルなアドバイスはすでに他の皆様が語りつくしているようなので、
 私は創作の面から助言をさせてもらいたいと思います。
 
 私もスポチャンで、達人が素人に後れを取る場面を何度も目撃してまいりました。
 スポチャンを始めて数カ月の人が、世界チャンピョンから一本取ったのを見たこともありました。
 しかし、一方で何十回も真剣勝負をくぐり抜けながら、
 生涯無敗で通した人物がいることもまた事実です。

 たとえば、塚原卜伝
 とえば、上泉信綱
 たとえば、伊藤一刀斎
 たとえば、宮本武蔵
 たとえば、柳生石舟斎
 たとえば、柳生兵庫助(利厳)

 ざっと思いつくだけ、これだけの人間が、
 大きな怪我をすることもなく、剣術家として人生を全うしております。
 彼らの人生は、小説や芝居として、人々に愛され、現代に伝わっております。
 ロクさんが創作で剣術の達人たちを登場させたいのであれば、
 これらの剣士たちの生涯を追ってみてはいかがでしょうか?
 また、以下のやる夫の剣豪ものがたり↓
 などには、剣豪と素人の話がたくさんありますので、お勧めです。

 やる夫の剣豪ものがたり


サイラス さんからの意見

 剣術や剣道を習ってはいませんが、一応、武術経験者としてお話します。
 
 まず、素人と達人の知識、ある程度構えができた者と達人の差は、
 経験と力のコントロールと考えています。

 
 知識というのは、技や対処法(逃げたり、撒いたりする方法)のことです。
 これがなければ、お話にもなりません。
 そして、達人とそうでないものをわかるのが、経験と力のコントロールで、
 経験とは、ある状況において、どういう選択ができるかということを体感しているというもので、
 これは、多くの方の感想にも書かれていますし、自分もそうだと考えています。
 
 次に、力のコントロールなのですが、これは、意外に思われるかもしませんが、
 武術をやるうえでは重要なことです。

 
 というのも、技を掛ける際に、変に力をいれると技にキレがなくなり、
 逆に反撃の機会を与えられたり、投げ技や関節技が決まらなかったりします。
 また、防御の際も、力が入っていると、受身に失敗したり、
 関節技で余計なダメージを受けてしまうことがよくありました。
 そして、力が入っていると、思考が狭くなり。
 せっかくの知識がうまく引き出せないで対応が遅れるケースがあります。

 以上が、武術経験者としての達人とそうでない者を差についてお話しました。
 参考なれば、幸いです。では。


法定七鳥さんからの意見

 どうも、はじめまして。

 昔、剣道の最高段位保有者に本気で手合わせして頂いたことがあるので、
 そのときのことでよろしければ……
(斬るのではなく「叩く」剣道なので、そのあたりは割愛しますが)

 まぁ、「達人」と呼ばれる人と素人の一番分かりやすい違いと言えば、
 経験、つまり時間であり、それは大抵年齢差という形で現れます。
 素人側が歳をとっていれば別ですが、達人には、そう若い人はいないはずです。
 で、達人のこの年齢が、技術的に結構響いてくるんですよ。

 若い人の動きには「粘り」と呼ばれるしなやかさがあるのですが、
 歳をとると(筋力関係無しに)それが失われてしまいます。結果大きな動きが出来なくなるんですね。
 すると踏み込みが小さくなるので、当然、間合いは小さくなります。
 そして、お互いの間合いに差が出来れば、両者が同時に攻めるということが出来なくなります。

 間合いが小さい達人はとにかく間合いを詰めようとし、
 間合いが大きな側はとにかく間合いを取ろうとする。
 これ、間合いを取る側には恐怖なんですよ。防戦一方になりますしね。

 更に熟練者は、剣先をずらすのが巧いんです。

 間合いが小さいと剣の根本近くで相手の剣先を押せるため、支点と力点の問題で、
 そう力を加えずとも相手の剣先を大きく動かす事が出来るというのもあるんだと思います。
 で、剣先を弾いて一瞬でも相手を無防備にしてしまえば、
 後は斬るなり突くなり叩くなり自由、って事になります。


 とりあえず大雑把に言えばこんな感じですが、他にも、達人の足捌きや、剣捌きもかなり違ってきます。
 表現しにくいんですが、流れるように動いている、そんな感じです。
 慣性のいなし方なんかも、もう慣れ切ってるんでしょうね。

 だから動きに粘りはなくとも、動きは合理的で、有り得ないぐらい素早いんです。

 筋力に差がなければ、なおのことでしょう。

 ……とまぁ以上、範士にボコボコにされながら考えたことでした。

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
上達のためのトレーニング・練習法について
読者の心理・傾向について
使うと危険なネタ?
恋愛・ラブコメについての悩み
ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
人称・視点についての悩み
推敲・見直しについての悩み
コラム(創作に役立つ資料)
批評・感想についての悩み
ネットでの作品発表の悩み
ストーリーについての悩み
冒頭・書き出しの悩み
プロットについての悩み
キャラクターについての悩み
主人公についての悩み
セリフについての悩み
オリジナリティ・著作権・感性
テーマについての悩み
二次創作についての悩み

 携帯版サイト・QRコード
  
第4研究室は小説を書く上での質問・悩みをみんなで考え、研究する場です。
質問をされたい方は、創作相談用掲示板よりお願いします。
質問に対する意見も募集します!
投稿されたい方はこちらの意見投稿用メールフォームよりどうぞ。
HOME|  第1| 第2| 第3| 第5| 鍛錬室| 高得点| CG| 一押| 資料| 掲示板|  管理人| 免責| リンク| メール|