第4研究室 創作に関するQ&A 510P | トップへ戻る |
藍さんからの質問
 キャラクターの盛り上がる能力覚醒方法について
 
 こんにちは、藍です。
 この前味方の最強キャラクターについて質問させていただきましたが、
 今回は能力の覚醒について質問させてもらいます。

 ファンタジー系のバトル小説の場合、主人公や主要キャラクターの能力覚醒、
 または新技の習得などのイベントがあったほうが盛り上がりますよね?

 そういうのは、どういう風にすれば盛り上がると思いますか?

 前回の時と同じように、また案をいくつか載せます。

1、絶体絶命のピンチに陥った時。
2、壁にぶち当たって、それを乗り越えようとするとき。
3、NARUTOの螺旋丸習得時のように、
 ひたすらきつい修行を耐え抜く(まあ実際は実戦で完成させるわけですが)。

 ……の、3つで今考えております。
 皆さんはこの中でどれが一番盛り上がると思いますか?

 あ、でももし「こんなのよりももっと面白いパターンがあるぞ!」
 という方は言ってくださると本当にありがたいです。
 なにぶん初めてファンタジーを書くので……


●答え●

Mr.エイプリルさんからの意見

 藍さん、こんばんは。

 3を支持します。
 特訓なくして大技はあり得なません。
 参考になる作品として「ウルトラマンレオ」をあげておきます。
 三〇年以上前の作品ですが、DVDが出ていますので、第一巻を見ただけでもかなり参考になるかと。

 短いですが、これで失礼します。


焔嵐さんからの意見

 時間的にこんばんは、焔嵐と申します。

 これらも含めて考えるのが創作の楽しさだとは思いますが、それはさておき。

 小説において3は駄目だと思います。

 文章で修行しているとこなんて描かれても飽きるだけです。
 よほど楽しげに魅せる文章能力に自信がなければ、私はやるべきではないと思います。
 
 少なくても、ナルトの修行を文章化した場合、飽きると思いますよ。私は。
 
 1も、書き方によっては安く見えるかもしれませんね。
 「ピンチになったら謎の力が覚醒するなんて漫画みたいなことが起きるわけねーだろ」
 というような台詞を読んだことがありますが、あれは未だに衝撃的です。

 まとめると、2ということですね。
 (主に)精神的な障害があり、それを乗り越えた時にレベルアップする。
 これは小説の書き方としても王道的なものですし、外しにくいものだと思います。

 初めて書くなら、とりあえず書いてみた方がいいとは思いますがね。
 何事も経験です。書いてみるとわかることはたくさんあります。


ドラキーさんからの意見

 こんばんは。

 2と3を合わせる。というのはどうでしょう?
 壁にぶち当たったら、ひたすら修行(2→3)


アーさんからの意見

 どうもはじめまして。

 気になったので、自分の考えを置いてきます。

1 ありがちな印象。
2 以下同文。

 つまり、3番がいいかなーと思いますが、
 他の方が仰られるように修行のシーンを文字で書かれるとしらけてしまいそうなのが本音。
 実際そうだと思いますし。

 見てて楽しい修行、という発想はどうでしょう。

 例えるなら、ドラクエ3の話になりますが、ゲームのなかで賢者になりたいと思い立ちます。
 でも、それには重要なアイテムが必要です。

 それを手に入れるために奮闘する姿を書いてみる。
 どうでしょう。
 滝に打たれる修行より見応えがあると思いませんか?

 やはり、工夫が大事。

 意味が通じにくいかもしれませんが、参考になりましたら幸いです。


ワルプルギスさんからの意見

 上げておられるどのパターンでも上手く書く方法はあると思うのですが、

 個人的にはそれらの混合を推します。

 例を挙げるなら、『ダイの大冒険』の主人公ダイの必殺技、ギガストラッシュ。
 以下、ちょっとネタバレ含むので注意。


ギガストラッシュとは、
・師匠から受け継ぎ、戦いの中で完成させた技、アバンストラッシュ。
・親友との壮絶な特訓を経て会得した電撃呪文、ライデイン。
・剣も魔法も通じない強敵を倒すために土壇場で思いついた魔法剣。
・父の必殺技であり、一度はその身で受けたことすらあるギガブレイク。
・伝説の鍛冶屋が作成した、剣に纏わせた魔法を最高位まで引き上げる鞘。

 の5つの要素から成り立つ必殺技です。
 さすがにこれと同じボリュームをラノベで書こうとすると長目のシリーズ物でないと厳しいと思いますが、
 一つのモデルにはなると思います。


 組み合わせ方でさらっと思いつくものでは、上げておられる案の2→3→1ですかね。
 必殺技の原型を思いつくことで中盤の壁を乗り越え、
 特訓によってその原型を磨き上げ、絶体絶命のピンチの際に完成させる、と。


 ……この流れ全体が一つのパターンの様な気もしますが、まあそれはそれと言うことで


流離の転校生さんからの意見

 私的にはもっとも盛り上がる(熱い)のは、

 強大な敵に圧倒される主人公。絶対絶命。
 眼前でヒロインが敵に殺され、主人公は『怒り』で超パワーアップ。


 ですね。
 実例としては超サイヤ人に初変身した悟空、セルとの戦いで超サイヤ人2に変身した悟飯、
 星矢でデスマスクと戦った時の紫竜、ダイの大冒険のダイがいます。

 そのための裏付けとしては特に、修行や先天的な特殊能力の設定は不要だと思います。
 怒りだけで充分です。それだけキャラクターの想いの深さが現れます。


MIDOさんからの意見

 こんにちは、MIDOです。
 
 いっそのこと1〜3、全部取り入れればいい、と思ってしまうわたしって……

 たとえば「空を飛ぶ」的なストーリーにする場合。
 身体中の「気」を集中させて飛ぶんだけど、
 最近告白されたあの子のことが気になってなかなか集中できない。
 だー! こんなんじゃ駄目だ! 環境を変えてチャレンジだ! 山奥にこもるぜ!
 そこで修行の日々……だがある日誤って崖から落ちてしまう! 
 っぎゃー、死ぬー! 一か八か、集中して、飛べ――!!

 はい。飛べた。

 こんな展開は駄目でしょうか(汗)

 いや、ちょっと極端に書きすぎましたが、
 全部をバランスよく組み合わせれば一番いいんじゃないかな、と思います。
 『魔女の宅急便の』最後のほうを思い出していただければいいかな、と。
 恋にかまけているうち飛べなくなって、必死に練習して、
 大切な人のピンチを救うために能力再生、みたいな。

 コメントは以上です。


飛車丸さんからの意見

 どれでも一緒ですね。
 
 こういうのって、そこまでの伏線の張り方や展開の見せ方、
 あるいは物語の構成そのものによって盛り上がりが変わるので、
 手段自体に大した優劣はありません。


 むしろ、下手に使うと白けさせるだけで終わってしまい、逆効果になることも多々。

 とりあえず、どれが盛り上がるかなどと考えるよりも、
 どうすれば盛り上がるか考えた方がいいですよ。



リングさんからの意見

 小説媒体ではなくゲームになりますが……

 もとから目覚めていた能力を、言われて自覚するというタイプがありますね。

 テイルズオブリバースのヴェイグなんかがそれに当たるかと。
 ノベライズ化されていますので、未プレイでしたらそれを参考に。

 他にはスポーツ漫画っぽく、練習では出来ているけれど実践では出来なかった時に、
 仲間の怪我なり死亡なりで師匠の言葉が頭の中に思い浮かぶ。
  ↓
 『この能力を使うときは、精神がこれこれこうじゃないといけないんじゃよ、ふぉふぉふぉ』
  ↓
 「そうだよ……俺、師匠の言っていたこと何一つ出来ていなかった。
 これじゃ、エターナルフォースブリザードが発動できないのも当然だよ」
  ↓
 心を落ち着ける
  ↓
 必殺技成功

 う〜ん……何か微妙かもですが、参考までに。


Mickさんからの意見

 ほにゃにゃちわー。Mickです。
 『魔女の宅急便』のキキが再び飛べるようになったのは、
 悲しくなるようなことも多い街での暮らしで、素直さや純粋さが失われかけた心が、
 たくさんの人との出会いで大きな成長を果たしたからで、
 ジジが喋らなくなったのも成長したキキには、
 自分の心の声を喋ってくれる存在が必要なくなったからだったりして…………、
 すいません熱くなりすぎました。

 本題に入ります。

 望んでもいないのに突然すさまじくも危険な能力に覚醒してしまうというのも盛り上がると思います。
 その能力を受け入れるのか、命を賭けて捨て去ろうとするのか、などの葛藤も盛り上がりそうです。


きりんげさんからの意見

 例として挙げられた3つの条件は、
 相互排他されるものではないことが、注目点かもしれません。
 つまり、全部をやってしまっても良いわけです。順番的には、

 「3→2→1」
 「修行を積み重ねる→壁に突き当たる→危機的状況に陥る」


 という逆順でしょうか。
 特に「3→2」は、幾ら繰り返しても大丈夫そうです。
 また、もう1つの条件も発想できます。

 4…強制的に能力を与えられた時。

 なので、個人的に好いと思う能力覚醒は、

 「4→3→2→1」
 「資質を与えられる→修行を積み重ねる→壁に突き当たる→危機的状況に陥る」


 という全踏襲です。
 あと、「3→2」は、繰り返しが効きます。


真砂さんからの意見

 1〜3には該当しませんが、デビルチルドレンという漫画での主人公の覚醒シーンが
 うまいと感じましたので、紹介させていただきます。

 物語終盤、主人公は絶大な魔力を宿す切り札、「ノルンの鍵」をラスボスに奪われ、
 ラスボスはその力を呑み込んでパワーアップします。
 ですがそのパワーアップの際に巻き起こった余波により、
 これまでずっと主人公の中で眠っていた(もちろん伏線あり)デビルチルドレンとしての真の力が目覚め、
 主人公はラスボスとの最終決戦に臨みます。
 「ノルンの鍵」、「デビルチルドレン」ともに、その世界では絶大な力を宿す存在として語り継がれており、
 はたしてどちらが勝つのだろうかと、ハラハラさせる展開になっております。


宮田さんからの意見

 はじめまして、宮田です。

 あえて言うのならば1と2でしょうか
 さらに言うのであれば小説が心理描写に長けている媒体であることも考えて、
 精神的な壁、精神的なピンチを敵を倒すことで脱するなどのようにするのもいいかと

 修行描写は面白く、物語として書くことが難しいので……

 あと能力も能力の覚醒も新技の習得も
 ストーリーの一部だということを意識することが大切だと思います。


 そのポイントをいくつかあげさせていただきますと

・その技、能力は何を象徴しているか
 例えば『惑星のさみだれ』では序盤で死んだ大人の能力者が使っていた超能力の応用技が、
 大人から子供に受け継がれる物としての象徴になっています。

・その技、能力を手にした主人公はどのような行動をとるか
 このあたりは海外ドラマのHEROESが参考になります。
 超回復能力を実験してみたり、世界を救おうと行動してみたり、
 自分は特別なんだと思うようになったり様々です。

・それは何と対比されているか

 これはどちらかといえばキャラの対比の具体化といった用途で使われることが多いと思います。
 一般的なパターンですとラスボスと主人公の能力が同じとか。

・それを何故そのキャラクターが修得することになったのか
 例えば過去を後悔している人が過去の人間の動きをリプレイする能力を得たり、
 工夫して得る能力ならば現実的に考える人が現実に使いやすい能力にしたり。

・それの伏線は張られているか
 よくあるパターンですと日常描写の時の日常用キャラの行動で新技を思いついたり。

 とまあこのような感じで能力も戦闘も物語の一つでしかないということを、
 心がけることが大切なのではないでしょうか。


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