第4研究室 創作に関するQ&A 528P | トップへ戻る |
夏詠さんからの質問
 小説を書くことが楽しくなくなったとき
 
 はじめまして、夏詠といいます。

 最近、小説が描けなくなって困っています。
 小学校の頃からずっと小説を描き続けているせいか、ストーリーを立てたり、キャラクターを作ったり、
 大まかなプロットを描くことは簡単に出来ます。
 それで、描こうとすれば普通に本文も描くことができるんです。
 でも、小説を書いているときに以前は感じた、高揚感、興奮を、
 最近ではめっきり感じなくなってしまったのです。
 「もっと高みへ」という意欲がなくなってしまったのです。
 手慣れだけで作品を描くぐらいなら、いっそ描きたくはありません。
 けれど、昔から小説を描いているせいで、気分転換に創作をやめると、
 息苦しくなったり軽い鬱状態になったりします。

 小説を描いても楽しくないのに、小説を描かないと息苦しい。
 そんなとき、どうしたら良いでしょうか?


●答え●

人形使いさんからの意見

 小説を書くのが辛くなったときの選択肢は常に2つ、それでも書くか書くのを止めるかです。

・それでも書く場合
 「こういう作品が書きたい、でも書けない」「未完成のまま何ヶ月も放置している」
 といったような場合は、それでも書くことをお勧めします。
 こういった場合、表現技法が上達しないなどの壁に突き当たってはいるもの、
 気持ちは書くことへ向いているからです。

 いきなり完成品が作れなくても、大まかなプロットを組み直したり、
 特定のシーンのみでも書いてみたり、とりあえず1日1行でもいいから進めることを目標にしたりと
 範囲を区切って、できる範囲から無理なく手をつけるのがポイントです。
 
 特に初心者は最初から完成品、
 しかも文句のつけようのない傑作を書かなければいけない、と思い込みがちで、
 いざ小説執筆に手をつけても序盤も書かないうちにダウンしてしまうケースが見受けられます。
 

 小説を書くという作業を細分化し、現状で手がつけられそうな作業区分を探してみましょう。


・書くのを止める場合

 無論一生小説を書かないという意味ではありません。(そういう選択肢もアリではありますが……)
 「書くのがいやになった」という気持ちになるのは、たいていの場合ガス欠です。
 アイディアが沸かなくなった、小説を書くという行為が楽しくなくなった……
 
 つまり、小説を書く動機付けが薄れている状態です。
 
 走れなくなった車を無理やり走らせようとしても無駄ですし、消費した体力は休まなければ回復しません。
 
 こういう場合、小説を書くことから離れて、読む側に回ってみること=
 創作をする側から離れて、創作を楽しむ側に回ってみることをお勧めします。


 他の創作作品、小説に限らず映画や漫画、音楽、ゲームに触れることで、
 新しいインスピレーションを得て、それがきっかけに「こんな作品が書きたい!」
 という動機付けが生まれればしめたもの。
 あとは書くだけです。

 小説を書くという行為に不当に大きな責任感というか強迫観念を持っているような人はよくいますし、
 書かないと自分の技能がどんどん衰えてしまうような感覚は、
 誰もが多かれ少なかれ抱いていることでしょう。
 しかし、嫌々書いたよう作品で読者を楽しませられるはずはありません。

 まずは自分の状況を分析してみて、自分がどういう状態にあるのかを考えてみてから、
 書くか書かないかを決定してみてはいかがでしょうか。


ミレニオンさんからの意見

 小説以外の創作活動をやってみては?


MIDOさんからの意見

 小説を書く、ではなく描くと表記されているところにちょっと親しみを覚えました。
 わたし自身、執筆中は書くというより描く気分でいるもので。

 ということでこんにちは、MIDOです。

 この悩みわかるなぁ。わたし自身が今こんな感じでぼんやり日々を過ごしているからなおさらですね。
 書き始めの頃って上手くなろうと思ってがんがん書くし、
 色々なところからインスピレーションを得て、それを形にすることが楽しくて仕方ないんですよね。
 
 が、そこそこ技術が身につくと、もっと上手く、もっとわかりやすく、なんて考え始めるから、
 計算することが多くなって、高揚感や興奮って自然と凪いだ海のように落ち着いてしまうわけです。
 書き方がわかっているから、書こうと思えばいくらでもかけるんですけどね。

 わたしも先月末に出した公募と、秋祭りが終わってからやる気でない病にかかっております。
 次回作のプロットは出来てるし、次の公募の締め切りが二ヶ月に迫っていて、
 そろそろ書かないとやばいのですが、な〜んかやる気にならない。
 でも厄介なことに、書かないのも落ち着かないんですよね。
 毎日スクワットしている方が急にその習慣をやめてしまうようなものです。
 やるのはつらいけど、やらないならやらないでなぁんかおかしいという……。

 ですが、まぁ、気分が乗らないときに書いた文章って、不思議とそんなにいい文章ではないです。
 少なくても、それを読んだ読者はおもしろいと感じてはくれません。
 こういう場合は、無理して書かないで、たまっている文庫を読んだり、影響を受けた映画を見たり、
 身体を動かしたりしてリフレッシュするのが一番。
 要は創作からちょっと距離を置こう、というスタンスです。
 
 なんとなーく次回作を考えたり、イラストを描いたりするくらいなら悪くないと思うのですが、
 執筆自体はちょっと休憩してもいいんじゃないかな、と思います。
 それよりも、モチベーションを上げてくれるような作品を探したりして、
 気分を盛り上げていくのが重要です。

 お話しを作ること自体はしてもいいけど、実際に書くのは控えて。
 楽しくない状態と息苦しい状態を抜けるには、そういうスタンスを取るのが一番ではないかと思います。


 コメントは以上です。


焔嵐さんからの意見

 焔嵐と申します。
 ふむ。なんとなく私もこういう面があるように思います。

 初心を忘れるのはよくあることで、なら、初心通りにやってみるのも手かなって。
 たとえば、プロットも何も考えずにいきなり書き始めてみたり。


 たぶん、最初の頃って大抵の人がそうだったと思うんですよ。
 キャラの何やらとかプロットの流れとか考えず、思いついたままを書いたり。違ったらすみません。
 文章とかも推敲せず、ともかく何も考えずに書いてみるとか。
 やりたいことをできるなら、たぶんそれでもできると思います。
 今までの経験もありますしね。

 考えても、答えは出ないと思います。
 考えすぎ、ということだと思いますから。


散火さんからの意見

 散火です。

 僕はライフワークの一つとして小説を書いています。
 手慣れだけで描いている、という状態かも知れませんね。
 悪くない状態だと思っていますが……

 寝てる時間ってもったいないと思いませんか?
 自由に時間を使えない、時間と場所を拘束されて。

 けれど、僕は一日五時間程度寝ないと保ちません。
 同じように、僕は小説を描く行為に高揚感も既に感じませんが、気付くと描いているので特に抵抗せず、
 それで読んでくれた他人が喜んでくれて一石二鳥、と思っています。

 僕が小説を描くことに意味を求めないことは、生きることに意味を求めないのと同じです。
 そんなものはない。


 無理に描く必要はないし、同じくらい、無理に描かない必要もないのでは?


オキナさんからの意見

 こんばんは。オキナと申します。
 最初に言いますが、そんなもんです。

 簡単に立てたストーリーと、簡単に作ったキャラクターで、簡単にプロットを書いて、
 普通に書き始めた本文で、わくわくしながら満足が行くものがかけることの方が「異常」です。
 それが出来る人間は、間違いなく天才と呼ばれる種類の人間です。


 技術のないうちは、ただ一本のストーリーを考えることも大変で、
 キャラクター一人を生み出すのにも四苦八苦していたんじゃないでしょうか。
 それは結局、小さくてどうでもいいようなことでいちいち喜んで、
 ほんの少しの進歩をまるで身丈が倍になったくらいに感じて興奮していたいただけです。
 そんなものはいずれなくなって当たり前です。

 ゲームに例えるなら、RPGでスライムを三匹倒すだけで上がったレベルが、
 今は一万匹倒さないと上がらなくなっている、というだけのことです。

 と、言うのが前置き。

 まず確実に言えるのは、「書けなくなった」でも「書くのが苦しい」でもなく、
 「書くのが楽しくない」という点から見て、
 書くのを止めると言うのはまず間違いなく解決策にはなり得ません。
 距離を置いてどうにかなるほど、まだ執筆することが嫌になれていないからです。
 故に書くしかない。
 しかし、今まで通りにすれば、現状が変わることもありません。なので、方法を変えましょう。

 まず、テーマを一つ決める。
 決めた一つのテーマに対して、100のネタを出す。
 100ネタから良さそうな10ネタを選んで、それに具体的なストーリーをつける。
 そのうちから、3本程度選んで、ストーリーに相応しい登場人物をそれぞれ考える。
 なるべく使いまわしはなし。
 最終的に、その中で一番良さそうなものに、プロットを立てる。プロットの時点で推敲を行う。
 そうしてから、初めて本文を書く。

 ……ってな感じで。上のはあくまで例です。方法はお好きに。
 まあ、つまりはスライムを一万匹倒しに行く方向です。
 一万匹分の経験値を持つドラゴンと言い換えてもいいかも知れません。
 とりあえず、これくらいやっておけば今よりいいものが書けますし、頓挫しても、
 書くのが嫌になることはできます。そうなったら、一旦書くのをやめて、しばらく休憩すればいいです。


 さて、聞き様によっては敵対的な物言いに聞こえてしまったかもしれませんが、
 ここへ相談しに来ている点や相談の内容を見た感じ、現状で満足しているわけではないようなので、
 アッパーな方向性を示してみました。
 別に無理をしなくても、人に読んでもらうことを励みにして頑張ったり、
 適当に折り合いつけることもできます。

 自分にとって、執筆するということがどういう位置づけのことなのか、
 この先自分自身がどうなりたいのかということも含めて、今一度見つめなおしてみてはどうでしょうか。


hiroさんからの意見

 わかりますよ。そんなのざらにあります。
 そういう時は気分が治るまで、あえて集中せず、楽に書いたりしてます。
(ニ、三行書いちゃあ動画サイトを徘徊したりして休憩。。藁)
 停めてしまうのは嫌いなたちなのでね。一日一行でも進めようと何とかしてます。


遊美心さんからの意見

 自分の経験則から話します。
 私の場合、書くのをためらう状況を後から考えると明確な理由を発見することが多々です。
(その時には明確に見えない)
 具体的には、人称がぐちゃぐちゃになっている、シーンの順番がおかしい気がする。
 キャラが自分の目から見てウザい。
 直すのに難しいことではないです。
 でも、原因に気付かない時はパソコンを開くのをためらい、原因が判明しないという悪循環に入ります。
 
 対処としては、漫画喫茶に行くことと、見直しをすることをやっています。
 漫画喫茶は、何故かやる気が出てきます。
 漫画の主人公の熱さに惹かれて陰気状態から脱出できる模様。
 それで、見直しはシンプルながら効果的です。
 書くのに比べたらパソコンを点けるのにためらいは無いし、原因さえ分かれば解決です。

 そして夏詠さんの現状は
>でも、小説を書いているときに以前は感じた、高揚感、興奮を最近ではめっきり感じなくなってしまったのです。「もっと高みへ」という意欲がなくなってしまったのです。
 
 なのですね。
 どなたかの言葉なのですが、
 「現状維持していると思っている時は知らず知らず徐々に下降している」といった考えがあります。
 今の夏詠さんの現状ではないでしょうか?
 それとこっちは持論で「上を目指している時は、怖くない」という考えがあります。
 
 描いているものを読み返して何がダメなのか決めて、上を目指してみてはどうでしょうか。
 同じ場所で安寧としようとすると、知らず知らず下に落ちていくと思います。
 怖がらず、もう一度高みを目指してはどうでしょう。少なくとも思っている間は充実すると思います。
 似たようなことをしていてつまらなくなるのは当然ではないでしょうか。
  
 それと、息苦しくなったり軽い鬱状態になるのは問題ないと思います。
 二、三回やれば慣れますから。(経験則)

 あなたに輝かしい未来があらんことを願いて、by遊美心。


じさんからの意見

 そんなに嫌なら書かなければいいじゃん……と思うのは俺だけでしょうか?
 そこまでして小説書く意味がわからない。


サイラスさんからの意見

 私も、同じ体験をしたことがありますので、お話します。
 ただ、私は、夏詠さんの現在の身分(社会人か学生等)がわかりませんので、その辺はご容赦ください。
 
 まず、自分の体験から言うと、大学生のとき、二次創作で、友達一人しかに見せていた時は、
 小説を作るのがすごく楽しかったです。
 しかし、ある時を境に小説を書かなくなったし、書く気力がなくなってしまいました。
 原因は、自分の本業(当時は、学生)が忙しくなった事、
 見せていた友達が大学を中退してしまったことです。
 
 本業のほうは、大学生のため、単位を取ることや、卒論、さらに就職活動があったため、
 小説を書くための時間を作れなかったこと、また、最近は、仕事が忙しくなり、
 それで、書くだけの体力、時間も亡くなってきています。
 また、見せていた友達も大学を中退し、読者や書く動機も亡くなってしまったので、気力まで奪われ、
 その結果、書かなきゃいけない焦りが、楽しさを奪い、息苦しさを生んでいます。
 
 でも、今は、息苦しさはありません。
 それは、原因を見つめ直すことと、戻るためにはどうしたらいいかを考えたからです。


 原因は、先程書いた事柄が、自分の原因だとわかり、それを改善するために、
 書くための訓練計画と、作品を見せる仲間や場を手に入れるために、
 ネット(ちなみにこれは、ネットカフェから打っています。)を復帰させるために仕事を頑張って、
 稼ぐこと目標にして頑張っています。
 また、今は、書くことができないので、書く時間の捻出や体力の回復と増強も考えたりして、
 確実に、ラノベの世界に戻りたいと思っています。
 
 夏詠さん、まず、自分で、なんで書きたなくなくなったか、その時の状況を見つめ直し、
 そして、そこから抜け出すためにどうしたらいいかを考えてみてください。
 そこから、自分の足りないものや、小説を書きたく無くなった原因が見えてきます。

 では。そして、頑張ってください。僕も、このまま、やりたいことやらずに、年食うのは嫌ですから……

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