【! 感嘆符・エクスクラメーション】
台詞等で、驚愕等を表現する際に文末につける記号。
! の後にも文を続ける場合は、1文字文の空白を空ける。
一般的に「エクスクラメーションマーク」または「びっくりマーク」とも言われます。
「おったまげーしょんマーク」という言い方もあるらしいですが、あまり一般的ではありません。
【!? 感嘆修辞疑問符 インテロバング】
「感嘆修辞疑問符」または「インテロバング」と言う。
本来は「?」と「!」を重ねて1文字で表記する。「?!」とも書く。
名前のとおり、感嘆符+疑問符の意味を持つ。意外性のある驚き、「信じられない、まさか!」という気持ちを表わす。
漫画では割合普通に使用される表現だが、小説ではまだ完全に定着していない。
ワープロの縦書き文書で表記する際には縦中横を使うと良い。
関連語 【縦中横】
【() 括弧】
かっこ。
・文中の語や台詞に補足説明をするとき、その説明文を()でくくることができる。
小説では、もっぱらダッシュを代用することが多い。
用例:
彼はライトノベル(おもに10代のオタク向けに出版されている小説)を愛読している。
・人物の心情を台詞として書き出すときに、「」ではなく()でくくる手法がある。
例:
(用語って、考え出すとキリがないんだよねえ)
【「」 鉤括弧】
かぎかっこ。
・人物の台詞や引用文、文中でとくに強調したい語はこれでくくることができる。
なお、台詞の終わり(」)の直前に句点(。)がきても文法上の問題は無いが、最近はこうした表記を嫌う風潮がある。
例:
「むしろ教科書などでは、句点を付けるのが普通である。」
・複数の人物が同時に台詞を言うとき「「○○」」のように表記する手法があるが、これには賛否両論があり、使用には注意が必要である。
例:
「「みなさん、用語集の作成にご協力ください!」」
【『』 二重鉤括弧】
にじゅうかぎかっこ。
・「」内で「」を使いたいとき、この『』で代用することができる。
その他にも、人物の台詞を『』でくくることで、発言者の異質性を演出する手法もある。
例:「『ペンは剣よりも強し』という格言がある」
・本の題名や作品名などを表記するときは、二重鉤括弧でくくる。
【? 疑問符・クエッション】
一般的に「クエスチョンマーク」または「はてなマーク」と言う。
台詞等で、疑問、質問を表現する際に文末につける記号。
? の後にも文を続ける場合は、1文字文の空白を空ける。
【。 句点】
一文の区切りとして最後につける記号。←この号の右下にある小さな丸のこと。
【… 三点リーダー】
・複数の単語などを併記するとき、後ろの単語を三点リーダで省略することができる。
何個目の単語から省略するかは任意である。
・ダッシュと同じくセリフの「間」を表現する時に使われる。
この「間」が発言者の思考を伴っているのか、戸惑いや迷いを表現しているのか、逆に確信を伴うものなのか。文脈によって解釈は無数にできる。
・「……」と単独で用いれば、おもに沈黙、絶句を表す。人物の思考を伴っているかどうかは、前後の文脈から判断する。
例:
ライトノベルは恋愛モノはもちろんアクションやサスペンス、ファンタジー……様々な分野を内包している。
【― ダッシュ】
文章内での何らかの区切りに用いる。通常は ―― と2つ連ねる。
・直前の文章・台詞を言い換えたり補足したいとき、ダッシュの後に言い換えた文や補足文を加えることができる。
この場合、補足文の終わりにダッシュを用いるかどうかは任意である。
・三点リーダーと同じくセリフの「間」を表現する時に使われる。
・セリフの始まりに――を置くことで、直前の発言からの続きであることを表し、終わりに――を置くことで、言葉や思考の中断を表す用法がある。
例:
いいアイデアを考え出す近道は、たくさんの本を――それも様々な分野の作品を読んで、多くの物語に触れることかもしれません。
【、 読点】
一文の中で読みやすさや文の意味から一端の区切りとして使用される記号。
使い方によって読みやすさや文章を読んだときの印象がかなり変わる。
【・ 中黒】
なかぐろ。黒丸とも。
・複数の単語を併記するとき、・を用いる。読点(、)を代用することもでき、三点リーダと併用される場面もある。
例:
食品・生鮮売り場。
引用符には括弧・鉤括弧・二重鉤括弧などの種類がある。
・外国人の名前を表記するとき、姓と名の間に入れる。地名にも用いられることもある。
また、外来語で熟語となっているものの単語の区切りに使う。
ダブルハイフン(=)を代用することもできる。
例:ウエスタン・ラリアット
【‐ ハイフン】
・複数の外国人名を含む語を表記するとき、このハイフンでつなぐことができる。
中黒(・)を代用することもでき、地名に用いられることもある。
・たんに複数の外国人名を併記したいときは、中黒や読点(、)を代用してもかまわない。
例:
ボイル‐シャルルの法則
・英語で表記する際、単語の途中で改行する場合に単語が切れるところで使用します。
日本語では住所、郵便番号、電話番号の区切りとして使われる程度です。
【= ダブルハイフン】
・外国人の名前(カタカナ人名)を表記するとき、名、ミドルネーム、姓の間に入れる。
中黒(・)を用いるのが一般的だが、厳密な規定は無い。
・英語表記で-(ハイフン)が使われている場合、ダブルハイフンをもって書き換える用法がある。
例:
ジャン=クロード・ヴァン・ダム(Jean-Claude Van Damme)
【~、波形(波線)】
基本的には長音記号(ー)の代わりとして、長音記号(ー)よりも間延びした印象を出したいときに使用する。
おもにセリフ内で使用。
例:
「おーい」
「お~い」
【傍点】
文中の強調位置に用い、「・」や「ヽ」を振ることで表現される。
ワープロソフトはこれに対応していないものもあり、またHTMLでは実現できない。
代替策として、『』で囲ってしまう方法があるが、多少文脈を変える必要が生じる場合もある。
ルビと同様に、DTPソフトならば対応する。
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