ライトノベル作法研究所
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  4. 男女比を極端に公開日:2012/01/09

男女比を極端にしたハーレム状態

 ハーレム系の小説やマンガ、アニメというものがあります。
 大ヒットした『天地無用』が草分けになったジャンルだと思いますが、どこにでもいる冴えない男の元に、ある日突然、複数の美少女が転がり込んできて、モテまくるという奴です。
 最近はこの系統の作品が氾濫していて、やや食傷ぎみですが、これらは男性読者の圧倒的支持を得て、いくつもの作品がヒットを飛ばしています。
 『まぶらほ』『まもって守護月天』『ラブひな』『ああ、女神様』『シスタープリンセス』……
 数え上げれば、きりがないでしょう。

 ギャルゲーやエロゲーの業界も、このパターンを飽きもせず取り入れて、私を含め大勢のモテない男たちに夢を売っています。
 さて、この煩悩爆裂、リアリティー完全無視、フェミニストから非難囂々の手法、なぜこうまでウケるのでしょうか?
 答えは単純です。

 世の男たちはみんな、複数のかわいい女の子にモテまくる、うはうはハーレム生活を夢見ているからです。
 これらの作品は、そんな我らの願望を満たしてくれます(オイっ)。

 小説の醍醐味とは、一時的に現実世界から離れ、非現実の世界に入り込むことです。
 読者は主人公に自分を投影し、本来できないはずの仮想体験をそこでするわけです。

 さて、その仮想体験が、群がる美少女たちにモテまくるというものだったら、どうでしょう?
 もう現実世界に帰ってくるのがイヤになってしまいます(笑)。
 これが、ハーレム系の作品がウケる理由です。
 馬鹿馬鹿しいと侮ってはいけません。そこのお嬢さん、退いてはいけません。

 読者を楽しませるが筆者の務めです。
 筆者1人が楽しんで、読者が楽しめなかったら、それは自己満足以外の何物でもありません。
 これも、ストーリーをおもしろくするための立派な黄金パターンの1つです。

●補足・男女比率を極端にする

 創作の一つのテクニックとして、登場人物の男女比率を極端にするというのがあります。
 例えば、美少女ばかり登場させる、美形野郎ばかり登場させるという手法です。
 なにかが過剰である、極端であるというのは、目を引く要素になります。

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