2000年代後半から、ライトノベルの書き方を指導をしてくれる専門学校が数多くできてきています。
元々、漫画、アニメ、ゲーム、シナリオの専門学校であったところが、ライトノベルの台頭に対応して、ラノベ学科も作ったというのが実際のところです。
営業施策として、それなりに有名なプロ作家を「主任講師」とか「講師長」に据えて看板として出していますが、
本当にそのプロからどれだけ指導が受けられるか、実際にデビューできている人が何人いるのかがスクール選びのポイントになります。
ライトノベルの書き方を教えてくれる専門学校でトップにいるのは、アミューズメントメディア総合学院です。大阪と東京に学校があります。
この学校の特色は、プロ作家デビューしている人間をある程度、コンスタントに輩出していることです。
また、在学中に出版社や企業と協力して、プロとしての仕事をもらえる「AMG出版工房」といった産学共同システムを取り入れているのも他にはない点です。なんと卒業生にも仕事を回してもらえます。
(もっとも小説の仕事に関しては2013年の段階では、まだ数えるほどしか実績がありませんが……)
他の大手専門学校もプロ作家の指導、プロ編集者の批評などをカリキュラムに入れていますが、プロ輩出という肝心の実績についてはお粗末だったりします。
もっとも質の良い学校に入ったとしても、「間違いなくプロになれる」なんてことはありません。
専門学校は主に物語り作りの技術、ノウハウなどを教えてくれるところで、業界にプロとしてデビューさせてくれるような仕組みは、アミューズメントメディア総合学院が模索している段階です。プロになりたかったら、やはり個人の努力で新人賞を取るしかないのです。
専門学校に入る最大のメリットは、指導者である作家や編集者とのコネができるところにあると言えます。
プロ作家になった後は、コネが仕事を続ける上で重要になります。
例えば、Aという出版社からデビューしたものの本が売れずAとは音信不通になってしまったとします。
その場合、コネのある編集者がいれば、その人に原稿を見せて、質が良ければ採用してもらい、復活できる可能性があります。
有力なプロ作家の知り合いがいれば、その人経由で、編集者を紹介してもらうこともできます。
つまりプロデビューした後に、生き残りやすくなるということです。
ただし、現役プロ作家からみれば、下手な書き手を編集者に紹介することは、自分の首を絞めることになります。
プロとして通用し続ける実力を持っていることが大前提となります。
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